歩人のたわごと

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2025/10/04
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油懸地蔵(あぶらかけじぞう)・西岸寺
に立ち寄った際、芭蕉の句碑に出会った

0930楽歩会4芭蕉塚1
油懸地蔵の芭蕉句碑
向かって右が本堂、左が地蔵堂

0930楽歩会4芭蕉塚3
同上
我衣(わがきぬ)に ふしみの桃の しづくせよ

0930楽歩会4芭蕉塚2
句碑の案内板
芭蕉翁塚・任口上人
我衣にふしみの桃の雫せよ
貞享2年(1685)任口(宝誉)上人の高徳を
慕ってたずねた芭蕉が出会の喜びを当時伏見
の名物であった桃にことよせて「我衣にふしみの
桃の雫せよ」と詠じたもので「野ざらし紀行」には
「伏見西岸寺任口上人にあふて」と前書がある。
碑は文化2年(1805)の建立である。
任口上人は当山の3世住職。重頼門下の俳人。
法名は如羊と称して、宗因に連歌・維舟に俳諧を
手ほどきし、晩年、談林の長老として慕われた。
当山に訪れる客は多く西鶴や其角、玖也、季吟 
意?らの当時の著名な俳人も多く足をとめた。
任口上人は、貞享3年(1681)81歳で示寂し
当山墓地に祀られている。
西岸寺


正直言って句の意味はよくわからない
句の解説を読むと俳句の意味は

伏見には日本一という桃の林があって
その桃からの雫が自分の衣を濡らすように
任口上人の徳もいただきたい


ということらしい

句の意味は、当寺の和尚さんが高齢で
健康状態がすぐれないこと
伏見が桃の産地であったこと
等を理解していないとわからないという

それはともかく芭蕉の健脚ぶり
足跡が全国いたるところにみられる
のもすごいことだと思う

俳句という日本文化がこうして現在まで
引き継がれて隆盛を極めているのは素晴らしいと
このような機会を得て改めて感心している

ウオーキング当日、同行の高〇さんは博学
句の「ふしみの桃」は
当時の伏見は桃の産地であったこと

任口上人は当時の住職で俳句もよくした

芭蕉の句に寄せた「桃の滴」という
日本酒を松本酒造が醸造・販売している
ということなどを説明してくれた



0930楽歩会4油掛地蔵
油掛地蔵尊の説明板

油掛地蔵尊
地蔵尊は伏見天皇・正親町天皇の御信仰篤く、
正應3年(1290)不思議の霊験ありしにより、
文保元年(1317)伏見院別院御殿(当山の現在
地)を下賜せられ、地蔵院の称号を賜った。
油掛地蔵尊の起こりは往昔山崎(乙訓郡)の
油商人が、この地蔵尊の門前で転び油桶を落とし
油を流してしまった。たいせつな油を失って落胆
したが、残った油を地蔵尊にかけて行商に出た
ところ大いに栄え店は繁昌した。
以来、油をかけて祈願すれば願望成就すると信仰
され、油掛地蔵尊と称するようになった。
地蔵尊は石仏で高さ1.7m、幅80㎝の花崗岩
の表面に、像高1.27m(立像)を厚肉彫に
したもので、右手に錫杖、左手には宝珠を捧げて
いる。地蔵尊の造立は鎌倉時代といわれている。
西岸寺


昔は油売りという職があったのですね

「油を売る」という慣用句がある
意味は、本来やるべき仕事や用事をせず
無駄話をして怠けていることを指すことだ

それは知っているがボクは実際に
日常生活で使ったことはない





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Last updated  2025/10/04 06:46:36 PM
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神風スズキ @ Re:恥をかく寸前(11/14) New! Good evening.  あまりの暖かさにテント…
漫歩マン@ Re:恥をかく寸前(11/14) New! 昭和の時代だったときは、明治・大正は何…
ふろう閑人 @ Re:恥をかく寸前(11/14) New! なるほどなるほど、そう言うことでしたか…
ひろみちゃん8021 @ Re:恥をかく寸前(11/14) こんばんは(^^) 〉令和何年? 私も 定か…
ビッグジョン7777 @ Re[1]:朗読で聞く宮本輝の小説「錦秋」(11/13) ふろう閑人さんへ 寝つきのいいボクは最…

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