地を這う虫

2024/07/05
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カテゴリ: ジャズ
最近MJQ(The Modern Jazz Quartet)のレコードを連続して聴いております。かなり前に書いた記事は↓

今日聴いたレコード MJQ / Plays Gershwin's Porgy And Bess (Atlantic 輸入盤)他

今日、話題にするのは二年以上前の上の記事と同じレコードです。"Plays George Gershwin's Porgy & Bess"です。このレコードもカットアウト盤です。先日記事に書いたカットアウト盤の"Live At The Lighthouse"もこのレコードも多分1500円前後だったような気がしますな。輸入レコード屋に行ったけど、めぼしいもの、探しているもの、これは!!ってものがなくて、何も買わずに帰るのは寂しいので、MJQだったら「ハズレ」はまずないしカットアウト盤で安いから、これ買っとくべえか、ってノリで買ったんじゃないっすかねぇ(苦笑












どっちのレコードもジャズ喫茶で聴いたことはなかったと思います。当時MJQのレコードがジャズ喫茶のレコードプレイヤーに載せられることは稀だったように記憶します。

で、、、

上記過去記事で

>問題は音質がかなり悪く、かつパチパチノイズがかなり酷いという点です。当時のAtlanticのJazz Recordは押しなべて音質が悪く閉口したものですが、これもそうですね。ということで、いつものように(笑)中性洗剤洗浄を以前行ったのですが、あまり改善しておりません。

と書いたように、チリパチノイズが酷いんですね。過去記事では

MayRecordsのLP用静電気除去ブラシ・クリーニングブラシ

を使って中性洗剤洗浄してもあまりノイズが低減しなかったと書いとりますな。

全くその通りでチリパチノイズが酷いです。なぜこんなにチリパチが酷いのか不明なんですが、要因の一つにこのレコードのカッティングレベルがかなり低いことが挙げられます。"Live At The Lighthouse"も録音はあまり良くない盤ですが、それに比べてカッティングレベルが3~5dB以上低いように思います。なので、レコード溝に刻まれた音響信号(Signal)とレコード溝内の汚れ、油脂、チリ等起因の音(Noise)との相対比が小さいことが大いに影響してると思います。"Live At The Lighthouse"と同じ音量(音圧)にするためにはボリュームつまみを20度以上回さないといけません。


デンターシステマ を使って入念に中性洗剤洗浄しました。歯ブラシの頭の面積は小さいからA面、B面をみっちり中性洗剤洗浄し、水洗い、純水洗浄仕上げ、キッチンペーパーとナガオカ製レコードクリーニングクロスで拭き拭き、乾燥する工程でゆうに30分以上かかります。その後は一晩自然乾燥です。私の人件費を考えれば少なくみても5000円くらい工賃もらうべき作業ですな(苦笑)。勿論、誰も払ってくれませんけど・・・。






で、一晩乾燥させた後、A面を再生させると結構チリパチノイズが減っておりますがな。ミッション成功!か?。と思いきや、A面二曲目、三曲目と進むうちにノイズが結構気になってきますた。もちろん、洗浄前よりはかなりマシにはなってるんですけどね。
ということで、ここまで使っていたMMカートリッジaudio-technicaのVM-750SHを出力電圧が2倍近くある高出力MMカートリッジ中電製 MG-3675に交換して聴いてみますた。VM-750SHの出力電圧は4.0mV(1kHz、5cm/sec.)で、MG-3675のそれは7.5mV/1kHz(5cm/s)です。






カートリッジ交換の効果は絶大、A面をMG-3675に交換して再度聴き直すと、かなりチリパチノイズが気にならなくなりますた。パチパチパチ!!





なんですが、B面をMG-3675で聴くと、結構チリパチノイズがデカいです(涙
先に書いたカートリッジが高出力だからチリパチが低減した理論が一瞬で崩壊しますた。同じB面をもう一度再生すると、前回よりもチリパチは低減したように感じますた。
あ~~~、中性洗剤洗浄後一晩乾燥させているんですが、それでも長年固着していた盤面のチリパチ成分は軟化しているので、一度カートリッジのスタイラスが溝を通過すると、チリパチ成分をこそぎとってくれるのかもしれません。
A面の再生でカートリッジをVM-750SH → MG-3675 に交換した後にチリパチが低減したのはカートリッジの出力電圧が大きくなったからではなく、レコード溝に一回スタイラスを通したからだったようです。
細かい検証は今後の課題ですが、今のところ、こういう結論にしておきませう。。。

で、、、
このレコードの私の評価はちょっと甘めですが★★★★★ですね。最近聴いたMJQの三枚のアルバムの中では最高の出来だと思います。




【2024/07/06 14:50追加・挿入】

"ポーギーとベス"  から一部コピペさせてもらっておきませう。"ポーギーとベス"の中のGeorge Gershwinの曲はどれも素晴らしいです。特に有名なのは"Summertime”ですかねぇ。MJQはこれらの素材、曲を完璧な演奏で仕上げています。Miles DavisがアレンジャーのGil Evansと組んで作ったColumbiaのアルバムも有名です。私はレコードもCDも持っていないので、ジャズ喫茶で片面ずつしか聴いたことがないように思います。勿論悪い演奏のはずはないんですが、私はBig Bandの演奏はそんなに好きではないので、いまいち記憶にありません。Miles DavisのこのアルバムのYouTube音源も後ろの方に追加で貼っておきませう。

以下の青字はwikipdiaからの抜粋コピペです。


ポーギーとベス


概要
サウスカロライナ州チャールストンの小説家、エドワード・デュボーズ・ヘイワード(Edwin DuBose Heyward、1885年8月31日 - 1940年6月16日)は1925年、自身の住むチャールストンを舞台にした小説『ポーギー』を発表し、妻のドロシーの協力を得て1927年に舞台化した。ガーシュウィンは、兄のアイラ、作者のヘイワードと共にこの作品のオペラ化に取り組んだ(実際に製作にとりかかるには1926年に原作と出会ってから更に8年の歳月がかかる。DEAGOSTINI刊、The Classic Collection 第96号より)。作曲するにあたりガーシュウィンは実際にチャールストンに赴いて黒人音楽を研究し、その語法を取り込んだ。ガーシュウィン自身はこの作品を“アメリカのフォーク・オペラ”と評している。

1935年9月30日にボストンのコロニアル劇場で行われた初演の評価は芳しくなかったが、翌月の10月10日にニューヨークブロードウェイのアルヴィン劇場で行われた公演は成功し、連続公演が行われることとなった。

伝統的なヨーロッパのオペラとは一線を画しているが、現在では20世紀を代表するオペラ作品としてその地位を確立しており、管弦楽での抜粋や、ジャズアレンジが行われている。特に、第1幕第1場で歌われる「サマータイム」(ヘイワード作詞)は多くのミュージシャンにより、ジャンルの垣根を超えて取り上げられている。

主要曲
・サマータイム Summertime
・うちの人は逝ってしまった My Man's Gone Now
・くたびれもうけ I Got Plenty o' Nuttin'
・ベス、お前は俺のもの Bess, You Is My Woman Now
・そんなことはどうでもいいさ It Ain't Necessarily So
・アイ・ラブ・ユー、ポーギー I Loves You, Porgy
・おお主よ、出発します O Lawd, I'm On My Way


【追加・挿入 ここまで】




Discogs記載の情報を適宜編集したものを以下に貼っておきます。
私の所有盤は1974年以降にリリースされたReissue盤のカットアウト盤です。








The Modern Jazz Quartet - The Modern Jazz Quartet Plays George Gershwin's Porgy & Bess


Format: Vinyl, LP, Album, Reissue, Stereo, PR - Presswell Pressing
Country: US
Released: 1974以降


Tracklist
A1 Summertime
   Written-By - DuBose Heyward, George Gershwin
   5:38
A2 Bess, You Is My Woman
   Written-By - DuBose Heyward, George Gershwin, Ira Gershwin
   5:37
A3 My Man's Gone Now
   Written-By - DuBose Heyward, George Gershwin
   7:20
B1 I Love You Porgy
   Written-By - DuBose Heyward, George Gershwin, Ira Gershwin
   3:21
B2 It Ain't Necessarily So
   Written-By - George Gershwin & Ira Gershwin*
   6:23
B3 Oh Bess, Oh Where's My Bess
   Written-By - George Gershwin & Ira Gershwin*
   4:14
B4 There's A Boat Dat's Leavin' Soon For New York
   Written-By - George Gershwin & Ira Gershwin*
   4:18

Companies,etc.
Lacquer Cut At - Atlantic Studios
Pressed By - Presswell
Manufactured By - Atlantic Recording Corporation
Record Company - Warner Communications
Published By - Gershwin Pub.Lacquer Cut At - Atlantic Studios

Credits
Bass - Percy Heath
Drums - Connie Kay
Engineer [Recording Engineer] - Ray Hall
Lacquer Cut By - GP*
Piano - John Lewis (2)
Sleeve Notes - John Tynan
Supervised By - Nesuhi Ertegun
Vibraphone [Vibraharp] - Milt Jackson

Notes
1970s reissue with Warner Communications logo in rimtext.

Catalog numbers:
- on front cover : Atlantic SD-1440
- on spine and back cover : Atlantic 1440
- on label : Atlantic SD 1440




以下のYouTube音源は一曲を除き、  Complete Atlantic Studio Recordings of The Modern Jazz Quartet 1956-64  が音源(7CD Box Set)のようです。オリジナルはAtlantic - SD 1440 のはずです。演奏時間がDiscogsデータと20秒程度違うものもあるようですけど。ピッチの修正等を行っているのかもしれません。


"Summertime"


"Bess You Is My Woman"


"My Man's Gone Now"


"I Love You Porgy"


"The Modern Jazz Quartet - It Ain't Necessarily So"


"Oh Bess Oh Where's My Bess"


"There's a Boat Dat's Leavin' Soon For New York"






"Summertime"
Miles Davis


"Bess, You Is My Woman Now"
Miles Davis


"My Man's Gone Now"
Miles Davis


"I Loves You, Porgy (From "Porgy & Bess")"
Miles Davis


"It Ain't Necessarily So"
Miles Davis


"Oh Bess, Oh Where's my Bess"
Miles Davis


"There's a Boat That's Leaving Soon for New York"
Miles Davis





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Last updated  2024/07/06 02:50:02 PM
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