oneway,ownway,

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Jul 30, 2011
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カテゴリ: Goods&Hobby
ざっと2500文字くらいあります。(笑)

購入後約20時間の使用を経てのレビュー。直近の他機使用歴はBOSE QC3(画像左上)、SONY DR-BT50(画像右上)、そしてこのMM550(画像下)という流れ。
各所の製品レポートでは「全部入りのハイエンドヘッドフォン」と書かれていることが多いが、なかなか評価の難しい部分もあるのは事実。
ちなみにプレイヤーはWalkman NW-A857で純正Bluetoothトランスミッター「WLA-NWB1」を使用中。

【フィット感】
MM450が耳に乗る形のオンイヤータイプであるのに対し、本機は耳を完全に覆うオーバーヘッドタイプとなる。そのため音漏れも最小限に抑えることが可能で通勤電車やバスなど人が密集する場所での使用についてもまず安心。私は頭が大きめな方だが締め付けがそれほど強いとは感じない。小走りで走ってもずれない程度に上手くテンションが掛けられていると思う。通勤の片道約1時間では装着疲れも痛みもない。肌に接する部分はソフトな素材で違和感無く素晴らしい。耳に接して心地よかったのはQC3だが、DR-BT50であってもMM550であっても非常に出来がいいと思う。当機は装着するとややヘッドバンドが外側に広がったようにガニマタ状になるのが特徴。まぁ私のように屋外でも当然だと言わんばかりにオーバーヘッドを使うような人にそのようなことを気にする人はいないだろう。ニットキャップを被った上からでも装着できるほどにサイズの調整がきくことも書き加えておく。

【音質】
QC3、DR-BT50の両機と比較して、音質は当機がもっとも自分の好みとなった。このお値段なのだからそうでなくては困るのだが・・・。
具体的には音のエッジが立ったメリハリの効いた音。少々荒っぽい言い方だがロック・ポピュラー系向きだろうか。QC3はもっさりしていて良くも悪くもザ・BOSEサウンド。DR-BT50はSONYには珍しく鈍く濁った音がする。Bluetooth(Ver.2.0)というハンデを差し引いてもDR-BT50は残念な音だった。同じBluetooth(Ver.2.1)でもMM550は先ほども書いたように明瞭で抜けのよい音がする。まだエージングが不足しているのでさらに熟成が進むともっとリッチな音に化けるのではないかとかなり期待をしている。


Galaxy S2で数回通話に使用した。自分でこちらの通話音声を聞いたわけではないが、通話相手によるとDR-BT50よりもノイズが少なく、聞き取り易いらしい。トークスルー機能が意外に便利で、ボタン一つで音楽再生を一時停止し、内蔵マイクで外の音を拾って届けてくれる。コンビニのレジで 「お弁当は温めますか?」 の問い掛けにもちゃんとタイミングよく答えることができる。

【総評】
ゼンハイザー製品は当機が初めてであったが概ね満足している。概ねというのはBOSEやSONYと比較した場合に耐久性面で未知数だからだ。当機自慢のノイズキャンセリングは音楽を聴くのには不向きで注意が必要。一瞬血の気が引いたほど、あまりにも音質の劣化が激しく、どんなに鈍い人でも不満に思えるほど明確に劣化する。具体的には中低音がドンとあり得ないほど沈みこんでしまい、イコライザーで補正しようにも手におえない。私が思うに当機のノイズキャンセリングは例えば飛行機の機内で映画を観るとか、ただ単に集中したり睡眠を取るとか、そういった用途を想定しての機能ではないだろうか。映画のセリフ程度だったら特に問題も感じないだろうから。もしもこれが音楽再生用にチューニングされたものだと言うのであればゼンハイザーというメーカーはとんでもないメーカーだ。幸い当機はオーバーヘッドタイプなので外部ノイズの侵入も少なく、ノイズキャンセリングのお世話にならずとも十分静かに音楽が聴ける。
バッテリーの充電端子がUSBミニなので、スマートフォン用の充電ケーブルがそのまま使用できる。QC3がバッテリー単体での専用充電器、DR-BT50もやはり専用充電器が必要であることを考えると、どこでも容易に充電ができるのは有りがたい。ちなみに本機はバッテリーが完全に無くなった状態でもケーブルを挿してワイヤードヘッドフォンとして使用することが可能だ、これはQC3にもDR-BT50にも真似ができない。搭載バッテリーは簡単に取り外すことはできるが、そのことに対してはあまりメリットを感じない。また、取り外すつもりが無くとも充電を終えてケーブルを抜こうとするとバッテリーが一緒に抜けてしまうという不思議な仕様には毎回苦笑いをさせられる。どうしても長期間充電ができないような環境(今時そんな場所ってあるのだろうか?)で使用する場合は予備のバッテリーを複数購入したうえで持っていけばいいだろう。バッテリーそのもののサイズはQC3のそれよりもかなり小さめで嵩張らない。本体や各部パーツはほとんどが艶消しのプラスチック(ABS)で構成されている。高級感こそ感じないが、手触りはまぁまぁ良く、使い込んでいっても塗装が剥げたり傷が付いたりといった経年劣化が最小限に抑えることができそうな素材に思う。バンドのジョイントや型番の記入されたプレートには良質なアルミ素材を使用しているのだが、手に取って見るでもしないことにはほとんど目立たない。ただどうやって見ても5万円もする代物には見えないので、ドヤ顔をしたい人には不向きかもしれない。その点はBOSEの方が 「おっ。高そう・・・」 と思ってもらえそうだ。
あと本機のセットには世界各国のコンセント事情に対応した複数の充電アダプターと本体収納用ポーチが付属している。まさしく「TRAVEL」の名にふさわしいセットだと言える。
リモワのトパーズにMM550をポンと放り込んで北欧あたりに旅に出たいものだ。
SRSというどうやらゼンハイザーご自慢の機能も付いているが、効果は大したことはなくどうでもいい機能だと判断したので無評価とする。

このレビューを書いている現時点において本機を超える価格帯のBluetoothヘッドセットは存在しない。
ハイエンドが好きな人にとってはいい製品だと思えるし、これ以上を求めたところで今は手に入れることができない。
そういった意味では「妥協」の最高到達点とも言えるのかもしれない。





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Last updated  Jul 30, 2011 08:17:57 AM
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