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2006年09月23日
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「みんな大好き食品添加物 食品の裏側 安部司」
この本を読み出してあまりに面白くて止まらなくなり、お風呂でも読んで、そして泣きました。

食品の裏側

添加物の本を読んで泣けるなんて、自分でもびっくりです。
今まで何冊か添加物についての本を読んできましたが、こんなすごい本は初めて。


1家に1冊の必需品です!!


大げさではなく、これを読むときっと人生が変わります。
この本がすごいのは、書いている人が消費者連盟の人やジャーナリストではなく、かつて食品添加物の神様と呼ばれた、元添加物会社のトップセールスマンだということ!!
彼は添加物を駆使して企業のコストを下げ、職人技のいらない安くて均一な商品を作りヒットを飛ばし、売る側のスーパーの売り上げも伸ばしました。
見た目がきれいでなかなか腐らなくて便利な物を消費者に提供し、食事の準備にかける時間を短縮してあげる事にも成功し、自分の仕事に誇りを持っていました。
でもある日、自分の長女の誕生日のごちそうの中にあったミートボールを口にして顔色が変わります。


材料
●ペットフードに利用されるような牛の骨から削り取るドロドロで水っぽく味もなく、とても食べられないような端肉
●安い廃鶏(卵を産まなくなった鶏のミンチ肉)
●組織状大豆たんぱく(人造肉とも呼ばれる)
●このままじゃ味がないのでビーフエキス、化学調味料を大量に投入
●歯ざわりをよくするためにラードと加工でんぷん
●機械の作業効率を上げるために結着剤、乳化剤
●色を良くするために赤色102、3号
●保存性のために保存料、PH調節剤、色褪せを防ぐために酸化防止剤
●ソースなど使うと高くつくので氷酢酸をカラメルで黒くし化学調味料をくわえてソースもどきを作りからめる


そのミートボールを自分の愛する娘達が「おいしい!」と言って取り合って食べていたのです。


「これは食べちゃだめ!食べたらいかん!!」


皿を取り上げ、彼は愕然とします。
そうだ、自分も自分の家族も消費者だったんだ!
このままでは畳の上で死ねない、、
翌日、彼はなんと会社を辞めます。

この本には、これまでの添加物の本にはあまりなかったような生きた情報がつまっていました。
中には私も愕然としたような内容もあり、これまで問題にしてなかったものに焦点を当てているものもありました。いくつか書きますね。

●たんぱく加水分解物

肉や大豆などのたんぱく質を、塩酸を使って分解して抽出する成分で、本来は添加物とは思われていない。
もわっとした変な臭いのついたうまみ成分だが、「とんこつパウダー」や「かつおエキス」などの添加物を混ぜれば日本人が好むうまみ成分になる。
分解に使う塩酸に発がん性があるのも問題だが、この味は自然界には有り得ないほど濃厚で強い味なのが何よりの問題。
この味を「おいしい」と覚えてしまうと、味覚が麻痺して崩壊する。

インスタントラーメン、スナック菓子はもちろんハム、ソーセージ、レトルト、冷凍食品、カレールー、缶詰、チルドハンバーグ、ミートボール、ふりかけなどの加工品界のスター!


私が見落としていたのは無添加のだしの素にだってこの「たんぱく加水分解物」は
入っているという現実でした。



昆布とかつおぶしでダシをとりゃいいのです。さほど時間はかかりませんよね。


●カット野菜、パックサラダ

家でカットした野菜はフチが変色したりするのに、カット野菜が長持ちするのはなぜでしょう?
なんと殺菌剤の入ったプールに次々と野菜を投げ込んでいくそうです。
次にシャキシャキ感を出すためにPH調節剤のプールにつけます。


でも、これはいくらやっても商品に表示する義務がありません!!



産後の一時期、めんどくさくてゴボウのカット野菜できんぴらごぼうを作っていた時期がありました。
ひえーーー!って感じです。

●コーヒーフレッシュ

これはさすがにミルクで作られてると思ってる人はいませんよね?


なんとこれの正体はサラダ油!!


サラダ油に合成界面活性剤を加えて水を混ぜ、添加物で白く濁らせてミルクの臭いの合成香料を加えた物。
それがコーヒーフレッシュ!
ミルクや生クリームなんて1滴も入っていません。


そんな事言い出したら、今の時代何も食べられない
1流メーカーがそんなに危険な物を使ってるはずはない



そう思ってる人は結構いるようです。
でも国が許可している添加物や制限量は、あくまでもその一つの食品に対してのみの話。
添加物同士の組み合わせでどうなるとか、複数の食品から摂取する事でどうなるかという事はまるで考えられていません。
それに何も食べれないわけは全然なくて、要は加工品の数を減らせば添加物は激減します。
まぁ中には醤油やみりんの顔をしたニセモノや、酢や三温糖のニセモノもあるらしいので、裏を見て確認して下さい。
あり得ない名称を発見したら、それはニセモノです。
この本の帯にはこうあります。
「安さ、便利さの代わりに、私たちは何を失っているのか。」


生活はシンプルに!壊れた舌を復活させましょう!!



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Last updated  2006年09月23日 10時40分24秒
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