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ケルン大聖堂の内部には、ケルン派を代表するシュテファン・ロホナーの祭壇画など多くの見所があり、正面の装飾や内部のステンドグラスは、息をのむほどの美しさでした。特に祭壇奥のキリスト像は1000年以上前のもので、その後のキリスト像のモデルにもなり、ゲロ大司教の十字架と呼ばれているそうです。実は筆者は「ゲロ大司教」という名前の響きから、あまり美しいものを期待していなかったのですが、とても神秘的かつ繊細ですばらしいものでした。名前だけで人を判断してはいけない、ということを教える貴重な例として、日本を代表するコメディアン「プリティ長嶋」とともに挙げることができるでしょう。ケルン大聖堂は、高さ109mの展望台まで歩いて登ることができ、また、塔の上にある教会の大きな鐘を見ることもできます。ですが、大人がすれ違うのがやっと、という長く暗い螺旋階段が509段もあり、なかなかハードです。36階建ての霞ヶ関ビルよりも高い建物なのですから、それもそのはずです。ちなみに筆者といえば、幼少のころより蝶よ花よとかわいがられた温室育ちで、日本では東京タワーにエレベータで登るのもあきらめたほどの人間です。しかし、延々と続く螺旋階段を泣きそうになりながら登り、やっとのことで展望台に到達。ついた時には正直なところ、ほっとしました。このときに筆者が感じた安堵感は、長嶋茂雄氏が病気から復帰したときのプリティ長嶋にも負けないものだったに違いありません。展望台からは、100万人都市ケルンの町並みやライン川が見渡せてとてもよい眺めです。今回は時間が限られていましたが、ケルンは改めてゆっくりと訪れたいと思った素敵な町でした。ケルンを後にした筆者は、快適なドイツ版新幹線「ICE」でライン川沿いに南下してマインツへ。マインツはマイン川とライン川の合流点に位置し、古くから河川交通の要衝として栄えた町です。フランクフルト国際空港からも電車でわずか30分ちょっとの距離なので、訪れやすい場所です。前回の日記でも書いたとおり、筆者は教会に造詣が深いので、マインツでも大聖堂を訪れました。こちらはケルンとは対照的にロマネスク様式で、とてもメルヘンチック。これだけ美しい教会ならば、ドラクエで全滅してもすぐに生き返れそうだし、呪いにかかっても簡単に解くことが出来そうだと思いました。・・・。所詮、筆者が教会に抱く感想なんてその程度のものです(号泣)。さて、ドイツを後にし、次に向かうのは「北のベニス」とも呼ばれる水の都・アムステルダムです。
2005年07月28日
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ケルン。英語で発音するとコローンCOLOGNE。18世紀末にケルンにやってきた一人の商人が、オレンジの皮を煮詰めアルコールで溶解させた芳香剤を創ったのが「EAU DE COLOGNE」(オー・デ・コロン)の元祖となったと言われています。先日、その香水「コロン」の語源になったドイツ・ライン川沿いの商業都市、ケルンに行ってきました(4ヶ月ほど前に)。そして、この町の観光のハイライトといえば断然、ユネスコ世界遺産にも登録されているケルン大聖堂です。霞ヶ関ビルをも凌ぐ158メートルの高さを誇り、1248年から1880年まで、実に632年もの気の遠くなるような歳月をかけて完成した巨大なゴシック建築の傑作です。ところで、筆者は今でこそ科学者の端くれとして宗教とは対極のような職業に就いていますが、実は中学生時代までは、友人の影響でしばしば教会に足を運んでいたことは意外と知られていません。それもただ通っていただけではなく、「冒険の書」を記録したり、「おおFUMI FUMIよ。死んでしまうとはなにごとだ!」とお説教をいただいたり、「FUMI FUMIがつぎのレベルになるにはあと10ポイントの経験が必要じゃ」とアドバイスをいただくなど、数多くの思い出の詰まった場所なのです。しかしいまから思えば、筆者に足りなかったのは10ポイントの経験よりも女性との経験だったような気がします。とはいえ、多くの困難を乗り越えて大ボスを倒し世界の平和を取り戻すことができたのも、教会の数知れぬ助けがあったからに他なりません。というわけで、筆者と教会は切っても切れぬ深い関係であることがお分かりいただけたかと思います。かくして、展望台まで登ることにしたのですが、今回は無駄話だけで本題に入ることなく次回に続くのでした・・・。
2005年07月22日
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いまさら書いても、きっと現役時代のドカベン香川の走塁なみに「遅せーよ」と罵詈雑言を浴びせられるのではないかと予想されますが、せっかく回していただいたので、Hattoさん、透(ユキ)さん、ばんび~な☆さんからいただいたみゅーじかるバトンを書いてみます。■Total volume of music files on my computer (コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)2.9GB。実は学生時代に一生懸命音楽活動をしていた筆者の自作曲がたくさん入っています。ジャイアンリサイタルに勝るとも劣らないソウルフルな歌声を聴いてうっとりとしたい方は、メールをください。■Song playing right now (今聞いている曲)キーンKEANE /ホープス・アンド・フィアーズイギリス南部イーストサセックスで結成されたKEANEのデビューアルバム。昨年UK初登場1位の獲得にとどまらずUKだけで210万枚を売り上げ、先日出演した「ライブ8」効果で再び5位に浮上しているとか。ギターのいないバンドですが、ピアノ中心のサウンドとハイトーンのボーカル、甘く切ないメロディが見事にマッチしています。筆者がイギリスにいたころは、ラジオで彼らの曲ばっかりかかっていました。■The last CD I bought (最後に買ったCD)クイーンQUEEN/ジュエルズ~ヴェリー・ベスト・オブ・クイーン筆者の敬愛するイギリスの国民的バンド・クイーンのベスト版。このほど20年ぶりの来日公演も決まりました。これははっきり言って自慢なのですが、ギタリストのブライアン・メイは、筆者が最近まで在籍していたロンドン大学イン○リアルカレッジで天文学を学び、大学院にまで進んでいます。■Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me (よく聞く、または特別な思い入れのある5曲)ドリームズ・カム・トゥルー/MILLION KISSES91年発表のドリカム4thアルバム。今でこそ全米ツアーなどこなしている彼らですが、このアルバムのころは「ドリカム」というと「イギリス」というイメージが強かったです。ロンドンレコーディングだったし、「彼は友達」にCRISPS(ポテトチップス)とか、「EYES TO ME」にリージェンツパークのQUEEN MARY’S GARDENといったイギリスらしい言葉がでてくるのが嬉しいです。佐藤竹善/ THE SELECTION OF CORNERSTONES 1995-2004「Change The World」(Eric Clapton)、「はじまりはいつも雨」 (チャゲ&飛鳥)、「Honesty」(Billy Joel)など、洋楽・邦楽問わずカバーしたCONERSTONES1~3からのセレクション・アルバム。実はロンドンと筆者が大好きな佐藤竹善が所属するシングライクトーキングとは、あまり関係がありません。ただ佐藤竹善ファンなのをアピールしてみただけでした。 ・・・。あ、あと、よく考えたらこのCDは持ってませんでした。■Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す5人)いまさら渡されても、きっとコンピュータウイルス並みに迷惑がられるに違いありませんが、ルールのようなので、イギリスつながりということで・・・奈央理ぃさん、あきゃんさん、ORANGESOURCEさん、MOTONさん、SPICY☆☆さんにお渡ししたいと思います。まあ、他に書くことが無くてどうしようもない、ということがあったら使ってください。
2005年07月21日
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「ついに起きたか」というのが、筆者をはじめロンドン滞在経験者の多くの率直な反応ではないでしょうか。筆者が昨日のロンドンの同時多発テロについて知ったのは、ワシントン時間の朝のニュースででした。今回の同時多発テロは、朝のラッシュアワーのバスや地下鉄を無差別に襲った卑劣な犯行で、すでに国際テロ組織「アルカイダ」が犯行声明を出していますが、ロンドンに数多く住むアラブ系住民も相当数巻き添えになったに違いありません。特に、筆者がこの春まで毎日のように通っていた「EDGWARE ROAD」駅(下写真は昨夏に撮ったもの)も標的になるなど、普段何気なく通っていた景色がニュースで繰り返し流れる様子はとてもショッキングでした。ブレア首相は「彼らがなにをしようと、わが国そして世界中の文明諸国が大切にするものをぶちこわすことはできない」と非難しましたが、全くその通りです。今回のテロが米国やスペインで起きたテロと大きく異なるのは、その可能性がたびたび指摘されていながら防ぎきれなかったことにあります。イギリスでは、かねてから新聞などで繰り返し「TERROR ALERT」のニュースが流れ、またロンドン地下鉄は100年以上たつので老朽化が激しく、テロにねらわれやすいことは誰の目にも明らかでした。たとえば、路線によっては下の写真のように車体とトンネルの間に隙間が全く無いので、火災などの時に先頭車または最後尾から前方や後方へしか逃げ道が無いのです。昨春にマドリードで同時列車爆破テロが起きたとき、ロンドン警視総監は「ロンドンで起きないとは奇跡だ」と語っていたほどです。今回のテロについて、やはりロンドン勤務経験のある毎日新聞の岸本氏は、同紙の中で「この衝撃は想定外の驚きからではなく、『やはり起きたか』という落胆から来るだけに重くて苦しい。」と書いていますが、筆者も全く同じ気持ちです。今回の事件を受けて、イギリスの世論がどう動くのか。政治情勢からスペインのようなことは起きないと思いますが、正直なところ全く予想がつきません。「対テロ戦争」というと聞こえはいいけれど、誰を相手にどのように戦うのか、間違った方向に進まないよう願います。
2005年07月08日
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