あたたかな光と相思相愛-永遠の旅へいざなう虹粒子の流れ

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2013.11.18
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カテゴリ: 詩心のある風景



先日、書店で立ち読みをしていて、ルー・リードというアメリカの音楽家が死去したことを知って驚きながら、ここ数日間、様々な想いが去来し複雑な心境でいた。
高校生の頃から30代の後半まで、好き嫌いとかいう問題とは微妙に異なる感覚の中で、非常に説明が難しいのだが何の因果か聴き続けてきた音楽家の中のひとり、それが、ルー・リードだった。
しかし、そのような何十年も聴き続けていた音楽家だからといって、一度だけ握手してもらったことがある憧れの存在の悲報に接しても、別に哀しくはなってこない。こういう感覚って我ながら軽薄かもしれないなあとは少し思うけれど、だから何なのだ?「ああルーリードよ、あなたが死んで私は悲しみに満ちて毎日涙を流しています」と瞼を腫らしながら天を仰げばいいのか?・・・・・いやいや、そっちのほうが軽薄だと思う、無知という点で。少なくとも私は泣いたりしない。


私たちの人生は、終わりのない旅であると思っている。
険しい岩の中で闇に包まれトンネルを掘りながら進むことの繰り返しと、ちょっとずつ光が見えてきた感動の狭間で揺れ動くのことの繰り返しが私たちの人生の正しい様相だとすれば、どれだけ冷静に計画的に悪戯に心を掻き乱さずに少しずつ少しずつ一歩一歩己を大事にしながら同時に他者を労わりながら前に進むことができるか?に、本当の賢者の存在価値、翻って人間存在の可能性に宿る光の意義が浮かんでくるのではないだろうかとマジでこの年齢になってくると思わずにいられなくなってくるからだ。
そんなふうに思えると、私たちが生きる、この永遠の旅が、単に苦痛に満ちた地獄の裁きとして在るのではなく、実は途方もなく美しい存在へと上昇してゆくためにプレゼントされた美しい舞台であるのかもしれないと嬉しくもなってくるような気がするのだが、ルー・リードよ、あなたはどう思うか?と無言のうちに空に向かって問いかけたら、幻が私にこう語ったような錯覚に陥った。錯覚の中で、ルーリードは私に、こう告げた。
「おそらく、君のいうとおりだよ」
そして、ほんの少し、微笑しながら、付け加えた。
「君のいうことは真実だ。しかし、忘れてはならないことがある。真実を体言することは人間にはできない。人間に出来ることは、この地球上でのたうちまわりながら、わずかに見える光に感謝することだけだ」



ルーリードにとって、私は、インナーチャイルドである。
私にとって、ルーリードは、険しい旅路を歩んだ先人である。ロックという惨めで哀れで稚拙な精神構造を持て余した餓鬼達が蠢くどうしようもないカオス、それは私自身の愚かな、いや、私の等身大そのものかもしれないカオスそのものの鏡を生きた先人として。





さて今回の日記のBGMとして、Coney Island Baby のYOUTUBE映像のリンクを貼ろうかと考えたのだが、やっぱ、やめとく。底なし沼に戻ってどうするんだ?!と思うから。あえて、次のふたつの相反する要素の曲を、祝福と鎮魂の念を同時に捧げるべくリンクを貼ることにする。









ロックスターが死去したことで強く心動かされたことは過去に2度ある。
1度目は小学生の頃に経験したジョンレノンの悲報。二度目は三十代に経験したシド・バレットの悲報。シドバレットの悲報に接した時は激しく動揺したものだったが、今回のルーリードの場合はちょっと違った、じわじわときた。これまで体験したことがないくらい、じわじわと、きた。
また機会があれば、似たようなテーマで文章を紡ぎたく思う次第だけど、このような日記は当分、書かずに済めばいいかなあとも思う次第。






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最終更新日  2013.11.18 23:42:35


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