メートル・ド・テル徒然草

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エルネスト1969

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Sep 21, 2005
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 グラウブルグンダー 、ヴァイスブルグンダー、ブラウア-・シュペートブルグンダー。いづれもドイツのブドウ品種の名前です。


 「ブルグンダー」とは古代ゲルマン民族、ブルグント族に由来します。ゲルマン民族の大移動で知られる西暦400年の前後、ローマ領内ガリアの地に移動してきた一族のひとつがブルグント族。
 ローマ帝国軍との戦いに破れ、西進しサヴォア地方に移って,ローヌ川流域にブルグント王国を建設することになりました。
 しかし、時を同じくして強大になったフランク族に支配され、後々に「ブルゴーニュ公国」となります。現代でもその名を知られる、ワインの名醸地ブルゴーニュ地方の始まりでした。

 ブルゴーニュで代表的な品種といえば、「ピノ・ノワール」ドイツ語で「~ブルグンダー」と付いているものはピノ系のブドウを指します。
 白ブドウもシャルドネが台頭してくる前は、「ピノ・ブラン」が主流であったといいます。「ピノ・グリ」はピノ・ノワールの当然変異から生まれたものです。
 葡萄は非常に突然変異を起こしやすい植物で、黒ぶどうの種を捲いても、黒いぶどうの実がなるとは限りません。ロマネ・コンティの畑を見学にいったりすると、運がよければ葡萄をひと粒食べさせてくれたりします。 種が入っているからと喜びいさんで持ち帰って植えても、ロマネ・コンティの葡萄が生えて来るとは限りません。そのため、ブドウは継ぎ木でクローンを増やす方法が取られているのです。

 「ピノ・ノワール」などの「ピノ」とは「ピニャン」、「パン」に由来します。「ピニャン」とは「松の実」のフランス語、「パン」とは「松」です。どの辺りが「松」なのかと言うと、ピノ系のブドウは丸く密集した実を付けます。その形状が「松ぼっくり」に似ているところから「ピノ」となりました。

 また、ボルドーのポムロールで名を馳せる「シャトー ル・パン」このシャトーは、シャトーの周囲に松の木が植わっているところからその名を付けたそうです。





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Last updated  Sep 22, 2005 02:43:00 AM
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背番号のないエースG @ チョコレート 「風の子サッちゃん」 ~ Tiny Poem ~…
坂東太郎G @ 「辛味調味料」そして考察(01/16) 「石垣の塩」に、上記の内容について記載…
エルネスト1969@ Re[1]:ホスピタリティは「人」ありき(10/04) はな。さんへ コメントありがとうございま…

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