メートル・ド・テル徒然草

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エルネスト1969

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Aug 17, 2019
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台風一過。

今回も超大型の台風が日本を縦断しましたね。
ここ近年特に地球の温暖化なるものが進んで、日本列島はすでに熱帯の地域になっているようです。

我々サービスマンはどんなに暑くてもジャケット着用、短パンなどはありえません。
ノーネクタイもお客様がドレスアップしてご来店なさることを思うと、やはり失礼にあたるというものでしょう。
特にフランス料理や食文化、プロトコールといったものは、ルネサンス以降の近世からのヨーロッパ社会で成り立ち、豪華さを競い華美な服装や様式が花開きました。
とにかく、肌を露出したりするのははしたないという事で、男性の正式な靴下はハイソックス。
暑くなかったんだろうかと思いきや、そもそも今現代に続く文化と呼ばれるものが生まれる14世紀半ばから19世紀半ばまで、地球はミニ氷河期との別名がある「小氷期」だったそうです。

・・・小氷期に生まれた文化についてはまた次の機会にするとして、今回は日本が大変自然災害の多い国であるという事について。


地震はもちろん、今回のような台風。台風は必ず毎年数回に渡って日本に訪れます。

あるデータによると、日本の陸地面積は地球上の陸地面積の僅か1%足らず。その陸地に世界の自然災害の20%もが集中しているそうです。

そんな自然環境の圧力の中、日本に住む人類は古代から用心深く、ある意味ネガティブに生きてきました。
日本人の多くに見られる悲観的な傾向は、そういった用心深い人々が予期せぬ自然災害で生き残り、多くの子孫に用心深い遺伝子を残していったからだと言われています。

よく「モチベーションを上げる」という事がビジネスの場においても言われます。
モチベーションを上げること、イコールポジティブに、楽観的に心を持っていくことばかりが捉えられがちですが、「モチベーション」とは生きるためや仕事をするためのエネルギーの使い方なので、必ずしも
楽観的な心持のことばかりではないのです。

悲観的に物事をとらえたり、自分に自信が無いからこそ努力したり勉強したり、何らかの工夫をしたりすることがあります。
日本人らしい一番典型的なのが、今季引退されたイチロー選手。喜びや賞賛よりも自分自身との闘いをずっと続けてこられて、皆にスゴイっ、と思われても自分では「まだまだ」という気持ちでずっとプレーしてこられたのだと思いますし、その行為をストイックと呼ばれるようになったのでしょう。

日本のモノづくりにおいても、そんなところがあったのでしょう。
常に精度を高めていくことの背景には「まだまだ」「これで大丈夫か?」といった気持ちがなければ、予期せぬ事態に対応できる製品がこの世に生まれてこなかったといえます。



サービスにおいても日本人が抱えてきた「悲観的な遺伝子」がその精度を高めていく時代が訪れました。

今夜お見えになられる方は何を喜ばれるだろう。
どんなお料理がお口に合うだろうか。
お見送りに際して、喜ばれているようだけれど、またお越しくださるだろうか、、、
次はもっと、喜ばれるパフォーマンスを。


それがお客様のためになるのであれば、厭うことはありません。

すべてはお客様のために。

と、願うすべてのサーヴィスマンのために。


※以下の記事を参考にいたしました。

中野信子氏が解説する不安の脳科学








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Last updated  Sep 15, 2020 11:33:24 PM
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背番号のないエースG @ チョコレート 「風の子サッちゃん」 ~ Tiny Poem ~…
坂東太郎G @ 「辛味調味料」そして考察(01/16) 「石垣の塩」に、上記の内容について記載…
エルネスト1969@ Re[1]:ホスピタリティは「人」ありき(10/04) はな。さんへ コメントありがとうございま…

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