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2011/09/13

母とピアノ

(26)

カテゴリ：生活

物置部屋の一番奥にしまいこんでいたキーボードを出してみた。

これは、長男が2歳の誕生日に実家が買ってくれたもので、

その後、幼稚園に入ったら、

ピアノを習わせるつもりでいたのだが、

強く拒否され、

結局お蔵入りになった、かわいそうなキーボード。

最近、長男がヴィオラの練習をする事があるので、

刺激を受け、私も弾いてみようと出してみた。

実は過去にピアノを習っていたことがある。

幼稚園のときから中１までだから、

３才から１３才まで習っていた。

母の希望で、

なんとなく物心ついたら習っていたので、

自分の意思で始めたわけではないから、

ピアノを極める気はサラサラなく、

中学に入って部活で忙しくなると、

アッサリと辞めてしまった。

母は、極めて欲しかったらしく、

あわよくば音楽大学にでも進学してくれないか…

という野望を抱いていたようだ。

母は、

自分が貧乏で育ったので、

心の底から習いたくて仕方がなかったが、

とても習えるような家庭環境ではなく、

強く憧れをいだいていて、

それでもやっぱりピアノを弾いてみたくて、

結婚して、子供を生んでから習い始めたほどだ。

夢を子供に託したわけだ。

娘４人育てて、

全員にピアノを習わせ、

誰か一人ぐらい夢を実現してくれるのでは？？

と、おもっていたことだろう。

だが、全員、見事に裏切った。

子育ては理想どおりにはいかない…

私は、今になってちょっとだけ後悔してる。

もうチョット一生懸命にピアノに取り組めばよかった…

どこまでできたかわからないが、

親が与えてくれた環境に、

真剣に向き合うべきだった…

今だったら、それがどんなに大事なことかわかる。

さて、

キーボードを弾いてみたが、

やはり、指が思うように動かない。

昔よく弾いていた 練習曲ハノン を弾いてみたが、

左手がキツイ。

キーボードを買ったころは

確か…

ショパンの「別れの曲」が弾けたはず。

よし！

目標はショパンだ！！

とはいいながら、

左手は動かないし…

楽譜を目で追うことが困難…

前途多難

何よりもまずは、爪を何とかせなあかんわ…

ピアノはボケ防止になるらしいし、

老後の趣味のひとつとしていいかもしれない。

そんな、ちっちゃい野望を抱いている。