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「よく知っている、きちんと対策が取られた信頼できる店」で、「同居家族」である夫と私の「少人数(ふたり)」で、お昼ご飯を食べるために舞浜まで出かけてきました。伺った先はホテルミラコスタ内シルクロードガーデンです。お昼前に車で舞浜に到着し、ボンヴォヤージュに立ち寄ってからミラコスタに向かい、シルクロードガーデンの店頭に行ったのは13:20くらいだったのではないかと思います。すぐに案内された店内は、びっくりするくらい空いていました。今月の11日で終了する予定だったパークやホテルの営業についての制限措置が まだしばらく続くことが発表されたせいかもしれません。私達が着席したエリアには十卓ほどのテーブルがありましたが、この時間 私達の他にはどなたもいらっしゃいませんでした。ふと周りを見ると、距離がやや近いと思われるテーブルの間には今までは無かった透明板のついたてが設置されていました。(一番最初に載せた写真にちらっと写りこんでいますが、お店の雰囲気にぴったり合っているデザインでしたよ!)シルクロードガーデンはこれでますます安心できるお店になりましたね~さて、本日注文したのは中国各地を旅する食イベント、“ジャーニー・スルー・チャイナ”のランチコース。今期のテーマは「北京」です。今回は 点心、メインディッシュ、デザートが選択制になっており、以前このお店のランチタイムにあって大人気だったセットメニュー「シルクランタン・リパスト」を思い起こさせるような内容となっています。選ぶお料理はデザート以外は「グループ全員同じもの」にしなければならないので、大人数だと決めるのがなかなか大変かもしれないですね。では、本日私達がいただいたものを簡単に記録しておきましょう。まず前菜。こちらは選択ではなく固定メニューです。左側クレープの中身は鴨肉のロースト(北京ダック風)、小さな器の中には空豆とヒヨコ豆と雪菜塩漬けの和え物、右側は海老とパパイヤの生春巻き。それにクルミの飴炊きとプチトマトなど。点心は、焼売と海老蒸し餃子を選びました。メイン一つ目は真鯛と季節野菜の白湯ソース。お野菜は、今日は 青梗菜、アスパラガス、筍、椎茸、うど、そら豆など。スープがとても美味しくて、夫はたまらずここで「白いご飯」を追加で注文していました。メインふたつめは、鮑となまこの葱醤油煮込み。1500円加算になりますが、大きな鮑がしっかり煮込まれていてどなたも大満足の味だと思います。鮑はお箸で切れるくらい柔らかいのですが、 大きすぎるので ということでしょうか、お料理が出てくる前にテーブルにはナイフとフォークがセットされました。麺or飯は きょうは炒飯を選択、季節の五目炒飯です。具は、きょうは あさり、筍、蕗などこの季節らしいものに加え、チャーシュー、卵など。使われる具材はその日によって違うようです。そしてデザートは特製杏仁豆腐、今月は「メロン」です。のっているフレッシュなメロンも二層になっている杏仁豆腐もとても美味しかったです。が、私にとってはちょっと量が多くて、大好きな食べ物なので悔しかったのですが 夫に少し助けてもらいました。次回これをコースのデザートに選ぶ時は、メインとか炒飯とかを予め少しずつ夫に助けてもらうようにして 杏仁豆腐は完食できるようにしよう! …と決意しました。食事を終えてお店を出たのは15:00頃でした。大型連休が終わったばかりだからなのか、土曜日だというのにホテルミラコスタのロビーの混雑はそれほどでもなく、階段の踊り場から見えるディズニーシーのパーク内も人が少なくて穏やかでした。まだしばらくは こんな感じなのかな。三ヶ月ぶりのシルクロードガーデン、気軽に出かけてきたというのに、あれこれ加算メニューを選択してしまったためにずいぶん豪勢なお昼ごはんになってしまいました。でも、いつもながらの楽しいお食事。こんな時間を今までと同じように自分達なりに これからも舞浜で続けていけたらな と思います。** シルクロードガーデン の ”ジャーニー・スルー・チャイナ”ランチコース~北京~ **・(前菜)鴨のローストと海老のクレープ包み・(点心)※以下より一品選択 小籠包2個 焼売と海老蒸し餃子 水餃子2個・(メインディッシュ)※以下より二品選択 真鯛と季節野菜の白湯ソース 海老のタルタルソース 鮑とナマコの葱醤油煮込み(別途¥1,500) 霧島ポークと中国揚げパンの宮廷ソース炒め 鶏肉の唐揚げと野菜のアロマティックソース添え 和牛フィレ肉と野菜の炒め ピータンのフリッター添え(別途¥1,500) ・(麺料理米料理)※以下より一品選択 ラム肉と野菜の刀削麺 サンラー風味 季節の五目炒飯・(デザート)※以下より一品選択 杏仁寒天 緑豆のスープ仕立て 中国おこし 今月の特製杏仁豆腐(別途¥500) ・・・・・・・2021年4月1日~6月30日4500◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇(
May 15, 2021
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(…その1から続く)ディズニーシーのパーク内でハーバーグリーティングが終了する頃。サービスホットラインに電話して荷物を部屋に置いたまま出発することを伝え、テレビ画面でエクスプレスチェックアウトの手続きをしてから 私達は部屋を出ました。一晩を過ごした 広くて快適なお部屋ともこれでお別れです。でも、さて。きょうはパークに入園するつもりはないし、このあとはベッラヴィスタ・ラウンジでお昼を食べることくらいしか予定が無いんだけれど その予約時刻までだってずいぶん時間があるし...結局、行き処を失った私達はこんな時間(11:45頃)からサローネ・デッラミーコにお邪魔することとなりました。サローネに入って一番手前の窓は私達が宿泊していた部屋のベッドルームの真上にあたるので、望むことができる景色はおそらく角度的には同じだと思いますが、高度が上がるのでこちらからの方が水平線をよく見ることができます。ここから望む水平線も、空も、ずーっとずーっと遠くまでつながっているんだよなあ。この海の続く先 はるか向こうに暮らしている人たちは今、何を考えどんな生活を送っているのだろうか。きらきら輝く 穏やかにもみえる大海原を見つめて、日本中の 世界中の人々と共有している「今」という時間に 私は想いを馳せずにはいられなかったです。それはほんの一瞬にすぎなかったのだけれど。それからしばらく、中央の大きな窓のそばのテーブルで私達はお茶をいただきました。意外なことに、この時間のサローネには私達が席に着いたあと次々と何組もゲストがいらっしゃいました。(何連泊もしていらっしゃる方々なのかもしれません。)以前のようにパークがフル営業している時だったら皆さん遊ぶのに忙しくて、日中のこんな時間にサローネでのんびり過ごしているグループやご家族連れなどは少なかったかもしれませんが、このところの社会状況の変化もあってホテル滞在そのものを楽しむ方がさらに増えているのかもしれないなー と ちょっと思いました。昼食まで時間の余裕があるからリゾートラインに乗ってみよう、とかイクスピアリかボンヴォヤージュにでも行こうか、とか。よくありがちなプランしか考え付かないまま時は過ぎていき、気が付けばその「時間の余裕」はいつのまにか一時間ほどにまで減っていました。チェックアウトを済ませた身としてはあまり長居をするわけにもいかず、私達は昼食までミラコスタ~ディズニーシーエントランス周辺を軽くお散歩しようと決め、このあたりでサローネをあとにすることにしました。エレベーターで2階まで下りて、ホテルの正面玄関を出て、まず向かった先はディズニーシーのパークエントランス・ノースにあるピクニックエリア。この時期は新緑がとても美しい場所です。例年のゴールデンウィーク中のこの時間帯ならば、ピクニックエリアはその本来の使用目的どおり お弁当を広げるご家族連れなどで賑わっているはずですが、きょうはひと気もなくて大変静かでした。木陰のパラソル下の椅子に座っておしゃべりしていたら、夫が「反対側のサウスにもピクニックエリアあるよね?行ったことあったっけ?」と言い出したので、 あるよ!行ったことあるよ! と 私はリゾートラインのディズニーシーステーション構内を通り抜けてエントランス・サウス方面へ夫を引っ張っていきました。サウス側のピクニックエリアはノース側に比べるとやや狭く、大型車駐車場とパークエントランス・サウスのゲートに挟まれるようにしてひっそり存在しています。ノース側と同じようにテーブルや椅子もありますが、木立があまりなくてオープンな印象です。そしてこちらには、「フォトテラス」と呼ばれる集合写真撮影のための場所も用意されています。集合写真の背景となる壁には羅針盤(コンパス)にパークロゴがあしらわれたデザインの東京ディズニーシーのマークも描かれています。――冒険とイマジネーションの「海」を、ひとりひとりがその心の中に持つ羅針盤に導かれて時空を超えて旅をする …というのは、パーク開園当初によく耳にしたディズニーシーのテーマですが、ダッフィー&フレンズやピクサーの仲間たちの活躍や大型アトラクションの新設が際立つ最近では、この大前提はやや神通力が失せたようにも感じられます。それでも、こうして建物の一画などにちゃんと「羅針盤」があることで、ディズニーシーが元々どんな場所なのかを私達ゲストは忘れずにいられるのかもしれません。思えば、(頻繁に訪れる皆さんはよくご存じだとは思いますが)ホテルミラコスタのあのロビーの床だって実は大きな羅針盤になっているのです。またミラコスタでは数年前に内装をリニューアルした際には客室フロアの廊下の床のあちこちにもこの羅針盤は姿を現しました。東京ディズニーシーとホテルミラコスタにとって欠かせないもののひとつが、この「羅針盤」であることは、誰もが認めることだと思います。ほとんど人と出会うことなくパークエントランス周辺を歩き回っているうちに 昼食を予約していた時刻が近づいてきたので、私達はお散歩を切り上げてホテルミラコスタに向かうことにしました。ベッラヴィスタラウンジの店頭に伺ったのは13:30過ぎ頃。すぐに窓辺の席に案内していただくことができました。注文したのは、”メディテレーニアン・ヴォヤッジ“のランチコース。ここベッラヴィスタ・ラウンジの今期のテーマは「南イタリア」です。スマートフォンでメニューを開き ちょっと内容を見たところ、パーク内の「マゼランズ」と同じようにこちらのお店のコースもワインと共にいただくことを考えて組み立てられているようで、特に今期は通常はボトルのみの提供のスパークリングワイン、フランチャコルタ「ベッラヴィスタ」をグラスでも提供する計画になっていたようです。社会全体のためには仕方のないことですが、アルコール販売停止期間にあたってしまったのが(重ね重ね)非常に残念です。では簡単にお料理の記録を。前菜。左側の四角いのは炙ったビンチョウマグロをハーブオイルと柑橘系のソースでマリネしたもの。右側はオマールとアスパラのサラダ仕立て。もうね、 なぜスパークリングワインがいただけないのか?! と心の中で叫びたくなるような一皿でしたよ。(夫は「拷問だ」と笑っていました。)キャストさんとも、夫婦ふたりして「ここで ベッラヴィスタいきたいよね~~」と盛り上がってしまいました。二皿目は今回はパスタではなく、「パスタと魚」でした。パスタはカリフラワーとあらごしトマトのフジッリ、お魚はタイのインパデッラに南イタリアの郷土料理「蛸とジャガイモの白ワイン煮込み」が添えてありました。こういった盛り合わせはベッラヴィスタラウンジでは過去あまりなかったかもしれません。付け合わせのアーティチョークのから揚げが美味しかったです。(個人的に、野菜をから揚げにしたものが好きなんです。)お肉は牛肉のロースト「ピッツア職人風」。柔らかく美味しいローストでしたが、なぜに「ピッツア職人風」??焼きチーズや古代小麦のラグーやトマトペーストが添えてあるということで、いかにもピッツア職人さんが自分用に作って食べそう(賄いとか?) ということかもしれませんねーデザートは、南イタリアと言えば「レモン」ということで、レモンクリームケーキにソルベとフルーツ。レモンの輪切りのように見えるのはチョコレートにプリントしてあるもので本物のレモンではありませんが、個人的に酸っぱいのが好きなので私は本物のレモンでも良かったかなーと思いましたよ~コーヒーを持ってきてくださったキャストさんに デザートのお味はいかがですか? と聞かれた夫が「昨日のマゼランズの勝ち」とはっきり(冗談で?)答えてしまい、それに対してキャストさんが素直に悔しがっていらっしゃった様子がとてもディズニーホテルのホテルマンさんらしくて ちょっとおかしかったです。(私はこちらのデザートの方がさっぱりしていて好きでしたけれどね!)お食事の途中14:20頃にはミッキー&フレンズのハーバーグリーティングの様子も見ることができました。ほんの7~8分ほどのさりげないグリーティングですが、周囲のテーブルにいらした小さなお子さんたちはお食事もそっちのけでもう「くぎ付け」でした。ですがそれもまた、休日のディズニーホテルのレストランらしい なんともいえず良い光景でした。ベッラヴィスタ・ラウンジを出たのは15:30頃でした。そしてベルデスクに荷物を玄関に用意していただけるよう声をかけ、駐車場から車を回してきて荷物をトランクに積み込んで、まだ明るい中 ドアサービスキャストさんに見送られて私達はホテルミラコスタをあとにしました。16:00少し前のことでした。潮風吹くこの街を何十年も訪れていて、ある日ふと気がついたことがあります。それは、 ここへ来るとものごとを深く考える時間と心の余裕が生まれる ということ。毎日の暮らしの中で途切れることなく取り組まなければならない様々な俗事からいったん切り離されて、ここで働く人たちやここで楽しむ人たちからあふれ出るプラスな感情にいっぱい触れて。頭上に広がる空を見上げ 高みから遠くに海を眺めると、いつのまにか私は自分自身の心の中を見つめていることに気付くのです。今までのこと、これからのこと、そして今の私の気持ち。ほんとうに正しいこと、ほんとうに大切なもの、ほんとうに善い行い、わたしが今するべきことは何だろう。日常に追われて普段きちんと考える場面もないそんなことをあらためて考える時間をくれる、ここはやはり、私にとっては他に代わりのない場所です。――こうやって考えてみると、ディズニーシーやミラコスタって私にとってまるで大きすぎて全貌をとらえることができない羅針盤みたいだ。足を運び始めて20年が経とうとしている今でも まだディズニーシーとミラコスタの作り出す壮大な仕掛けに引っかかり続けている自分に気付いてくすっと笑い、私は我に返りました。二年ぶりに東京ディズニーシーとホテルミラコスタで過ごすことのできた 結婚記念日を祝っての二日間。出会った人や忘れがたいできごとなどを夫とつらつらと話すうち、閑散とした首都高速道路を通り抜けて車は家へと近づいていました。毎年この時期のパークとホテル滞在を終える度に 来年もまた同じように過ごすことができますように と私は無邪気に小さく祈ってきました。この先の世の中がどうなるのか 今の時点ではそれは誰にもわかることではないけれど、祈ることは希望の光になり得ると思うから 今回もやっぱり私は祈りたいと思います。「二日間無事に過ごすことができました。来年の記念日も ふたりで迎えることができますように。」(日記おしまい)ホテルミラコスタのロビー床(2016年撮影)ホテルミラコスタ客室フロア廊下(2016年撮影)*ベッラヴィスタ・ラウンジ の “メディテレーニアン・ヴォヤッジ”ランチコース~南イタリア~*・ビンチョウマグロのマリネ ベルガモットソースとハーブオイル オマール海老とアスパラガスのインサラータ ・本日の魚のインパデッラ グリーンオリーヴサルサ タコとポテトの白ワイン煮込み添え カリフラワーとトマトパッサータのフジッリ ・牛サーロインのアッロースト ピッツァ職人風 スカモルツァ・パデッラータとファッロのラグー・デリツィア・アル・リモーネとエルダーフラワーソルベ・コーヒー または 紅茶 ・・・・・・・・2021年4月1日~6月30日(6000)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
May 3, 2021
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(前日から続く)昨夜かなり早めにベッドに入ったせいでしょうか。自然に目が醒めてしまったのはまだ4時台のことでした。シフォンレースのカーテン越しに見えるディズニーシーの空は 既に明るくなっているようでした。私は目を瞑ったまましばらく耳を澄ませていましたが、夜じゅう開けたままにしていた窓の隙間からは特に大きな音がきこえてくる気配がなかったので、今の窓の外の平穏を願いつつ(部屋の窓のすぐ前でたくさんの人が出て作業などしていませんように… すぐそばのバルコニーに他のゲストが出ていらっしゃいませんように… などなどと願いつつ) ベッドから出てパーク内をそっと覗き見ました。と、まだ夜が明けきらぬディズニーシーは風もなくとても静かで、これから昇ってこようとしている朝陽の最初の光がプロメテウス火山の上の雲をほんのり桃色に染めていました。ベッドサイドの時計を見ると、時刻は4:47。私は自分のスマートフォンを取り出して 記録のために と一回だけシャッターを切り、ベッドに戻りました。それからしばらくして、再び私は目を醒ましました。隣のベッドで夫が突然飛び起きたらしく 派手な物音がしたからです。ばたばたとバスルームへ行ってすぐに戻って来た夫は 窓辺に寄ってカーテンを少しだけめくり上げてパーク内を覗き、寝ぼけ声で「なんか いる」とつぶやきました。 …? と思って起き上がり、夫と同じようにパーク内を覗いてみると、オレンジ色の朝陽に染まったプロメテウス火山の前のメディテレーニアンハーバー水上には ディズニーシーではお馴染みの あのジェットスキーが数台姿を見せていました。時刻は、5:20を回った頃。夫はまだ眠いのか おやすみ と ひとこと言うと窓辺を離れて再びベッドに戻ってしまいましたが、私はそのまましばらくの間 ハーバー水上を動き回るジェットスキーの様子を眺めていました。目を凝らしてよく見ると、真っ黒なジェットスキーの身体にはそれぞれ星形のようなものとランタンのようなものが取り付けられています。真っ黒に塗られているということは… これはいずれ始まる夜の水上ショーで活躍するのかなあ。その時には星型やランタンには灯りが点るのかなあ… などと、早朝からいろいろ妄想してしまいましたよ。その後しばらくするとジェットスキー達はいっせいにハーバー水上からいなくなってしまったので、私は窓辺から離れました。6:00になると、窓の外のディズニーシーではごくごく小さな音量でBGMが流れ始めました。ゲストが入園してくる2時間前になると音楽が流れ始める という「パーク時計」に以前と大きな変化がないことを知って、私はなんだか少し安心しました。ふと見ると、ハーバーの水上にはさきほどのジェットスキー達が再び姿を現していました。先ほどとは違い、今度はそれぞれ大きな重そうな星型を一つと小さな星形を三つほど積んでいるように見えました。初めのうちは二台三台くらいしか見えなかったジェットスキーでしたが、眺めているうちに徐々に数が増えていき、ハーバーの真ん中を隊列を作って図形を描くように走り回ったり、スピードを出してポンテヴェッキオをくぐったり、陸地に近い水際の部分をゆっくり大きくぐるーっと回ったり… と様々な動きを 何度も何度も繰り返していました。気付けば、明け方プロメテウス火山の上に浮かんでいた白い雲はどこかへ消えてしまい、ディズニーシーの上には昨日の朝と同じように素晴らしい青空が広がっています。ポンテヴェッキオの向こうに目を遣ると水平線もはっきりと見え、今日はこれから良いお天気が続くことを予感させました。私達は今のところ、今日はパークに行く予定はないけれど、舞浜滞在中のお天気が良いに越したことはないよね~このあたりで私は二度寝三度寝はきっぱりと諦めてベッドから離れることを決意し、身支度を始めることにしました。7:00になると、パーク内に流れていたBGMの音量がぐんと大きくなりました。アーリーエントリーチケットをお持ちのゲストが入園してくる予定時刻の8:00まであと一時間 という合図ですね~(このあたり、やはり「パーク時計」は以前と変わらず のようです。)そしてほぼ同じタイミングで、ハーバー水上を走り回っていたジェットスキー達は三々五々、水道橋の向こう側 パークのバックヤードへと帰っていきました。パーク内には各施設の制服姿のキャストさんもちらほら姿を見せ始め、いよいよ本格的に開園の準備が始まるようでした。一方 私達の部屋の中では、7:20頃には時間差を作ってセットしてあったアラームが次々と鳴り始め ミッキーからのモーニングコールを受けて夫がやっと本格的に起床を果たし、朝風呂のために広いバスルームへと向かっていきました。ほぼ身支度の終わっていた私は、夫がお風呂に入っている間に室内を整え、まだ撮影していなかったお部屋の細部などの写真を記録のために撮ったりして過ごしました。窓の外のホテル前広場ピアッツァトポリーノには7:30を過ぎてようやく 朝一番に入園してくるゲストに対応するのが主なお仕事と思われるキャストさんが姿を見せ始めましたが、その数は以前と比べたらうんと少なく、入園者数を絞っているんだなあ ということがよくわかりました。おそらく今日も昨日と同じように、アーリーエントリー開始時刻が繰り上がることが決まっているのでしょう。広場のキャストさん達は7:40過ぎには入園ゲストを迎えるためにそれぞれ配置につかれたようでした。私達の部屋の窓の真下に見えるマンマビスコッティ―ズ・ベーカリー前では、屋外テーブルのパラソルをひとつひとつ開いてセッティングするキャストさんの姿も見られましたよ。そして7:50。ディズニーホテル宿泊者のうち、アーリーエントリーチケットをお持ちのゲストの皆さんの入園が始まりました。やはり今日も入園開始時刻を10分繰り上げての実施だったようです。必要以上に急ぐ方も特にいらっしゃらないようで混乱もなく、平和な朝の入園開始風景でした。その後8:30になると、ディズニーシーのパークは開園時刻を30分繰り上げて正式にオープン。部屋の窓から見える範囲にはあっという間に多数のゲストが溢れました。とはいえ、以前のこの時期の開園時刻直後と比べれば格段にゲスト数は少ない様子。ピアッツァトポリーノの鑑賞エリア(?)の埋まり方も、比較的穏やかなように見受けられましたよ。ところで、私達の今回の部屋。エレベーターに近くて移動がラクで便利 ということは再三書きましたが、エレベーターに近いということは逆に言えば「部屋の前の人通りが多い」ということ。今朝もパークが開園するまではひっきりなしに宿泊ゲストの皆さんが部屋のドアの前を通行されていく様子が感じ取れたので私はドアを開けずに(部屋の外に出ずに)過ごしていたのですが、 パークが開園してしまった今ならきっと通行する人もいないだろう と このタイミングで私はドアを開け、部屋前の廊下をカメラに収めることにしました。せっかくの「吹き抜けに面したお部屋」なので 部屋の前の 朝の光の入る明るい廊下の様子を撮影しておきたかったのです。パーク開園時刻を過ぎると客室エリアはお掃除の時間に入るので 廊下にもアメニティーのワゴンなどが並び始めて景観も変わってきてしまいます。廊下の様子を記録に残しておくには良いタイミングでした。そうこうしていると、9:00数分過ぎには朝食のルームサービスがやってきました。今回もルームサービスワゴンは感染防止対策のため部屋のドア前での受け渡しで、キャストさんは部屋の中に足を踏み入れることはありませんでした。室内が広くて二つに分かれているのですからリビングルームで食べれば良かったのですが、やっぱりプロメテウス火山が見える大きい窓のそばで食べたいよねー と 私達はベッドルームまでワゴンを押して、窓辺にセットして食べることにしました。内容は、ジュース(アップルかオレンジの二択)、サラダ&フルーツ、ヨーグルト、卵料理(オムレツ化スクランブルの二択)、ソーセージ&ベーコン&チーズソース&温野菜、パン、それにコーヒー紅茶(数種から選択)。選択のバリエーションも量も一時期に比べればかなり少なくなりましたが、私にとってはこれでじゅうぶん過ぎるくらいです。スペチアーレ&スイートについている朝食をルームサービスに振り替えられるのは テラスルーム、ハーバールーム、スイートルームだけの特権です。朝のディズニーシーを眺めながらの のんびり楽しい朝食となりました。朝食を済ませてワゴンを片付けた後 室内で記念写真を撮ろうと準備していると、10:10くらいだったでしょうか、ピアッツァトポリーノに東京ディズニーシー・マリタイムバンドがやってきました。朝早くから皆さんが場所確保していらっしゃったということは… ミッキーとミニー、出てくるのかな??…と思っていたら、案の定 数分後にご登場。よくよく考えたら、ピアッツァトポリーノでのマリタイムバンドの演奏に彼らが加わるバージョンを正面に近い位置から見るのは私はこれが初めてだったので、ちょっと嬉しかったです。彼ら二人の広場滞在時間6~7分ほどだったでしょうか。最後はマリタイムバンドを先導して、ふたり仲良く 元気に広場から去っていきました。マリタイムバンドを見送った後は室内で記念写真を何パターンか撮影し、お部屋を去る準備を始めました。エクスプレスチェックアウトができるように夫がサローネまでルームサービスの支払いに行っている間に 私は荷物をまとめ、使ったタオルやら何やらを片付けたのですが…なんでしょう?? 部屋が広いせいなのか、今回はいつもよりも非常に手間と時間がかかった気がします。現在はターンダウンが省略されていて、夜にキャストさんがお部屋に入って整理してくださることがないので、余計に散らかってしまうのかもしれません。それにしても。チェックアウト前ってほんとうに 時間の進む速さが倍以上になるように感じられますよね。―― ああ どうして連泊にしておかなかったんだろう。宿泊したお部屋が素敵であればあるほど、そんなことをいつも強く思ってしまいます。11:30には窓の外では「ミッキー&フレンズのハーバーグリーティング」が始まりました。この船がハーバーから去っていったら、私達も部屋を出なくてはね~そんなことを思いながら、私はベッドルームの窓辺に立って、ぼんやりとメディテレーニアンハーバーを見つめていました。(その2 に つづく・・・)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
May 3, 2021
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(…その4から続く)部屋を出た私達は、ディズニーシーのパークへ行く前にまずサローネ・デッラミーコへ立ち寄ってコーヒーをいただくことにしました。(3階→5階→パークへの入口のある1階 ってなんか遠回りっぽくない? と思われるでしょうが、部屋もサローネもエレベーター至近なので縦に移動するだけですから意外と苦にならないのです。)この時間(16:20くらい)のサローネ内はとても静かで 他にゲストがいらっしゃる気配もなかったので、私はあらためて部屋の中を見渡してみました。窓際に置かれていた絵本やぬいぐるみの棚と子供用の椅子やテーブルのコーナーが無くなっていたり 鏡の前のカウンターに設置されていたフリードリンクコーナーも無くなっていたり というのはさきほどチェックインでお邪魔した時にも気づきましたが、サローネ内をよく見て回ると 他にも壁際のカウンターにさりげなく置かれていた雑誌などゲスト同士が共用してしまいそうな物は悉く撤去されていることがみてとれました。この中央の窓辺のエリアは、お子さんのためのコーナーがなくなってしまって空間ができてしまったせいか 以前の二人用の小さなテーブルに替えて多人数が座れる丸いテーブルが置かれています。他の場所のテーブル配置も少し変えたのでしょうかね~ どうなのでしょうか。こちらの窓辺の小さな席はプロメテウス火山を独り占めできそうな素敵な場所ですね~同じポルトパラディーゾ・スイートでも 私達が本日泊まることになった部屋の反転タイプのお部屋のリビングルームからはこんなふうな景色が見えるのかな~ と想像してしまいましたよ。サローネを出て、ホテル&パーク・ゲートウェイからディズニーシーに再入園したのは16:30頃でした。ハーバー沿いのレストランのメニューボードを見たりショップを覗きながら、今月のスーベニアメダルがあるというマーメイドラグーンを目指してザンビーニブラザーズリストランテの方向へと歩き、丘の上のソアリンの建物前まで来て振り返ってみると、雨雲はまだ完全には遠のいていないのがわかりました。ベルデスクで傘一本借りて来ればよかったかな 引き返して借りてこようかな?…と思ったのですが、すかさずスマートフォンの気象情報をチェックした夫の 降るとしても小雨だから大丈夫だよ~ という言葉を信じて、そのまま火山の方へと進むことにしました。火山の中のエリア ミステリアスアイランドを抜けてマーメイドラグーンへ出ると、そこは ホテルミラコスタから眺められるメディテレーニアンハーバーの穏やかぶりとはうってかわって ご家族連れや元気な若いゲストの皆さんでずいぶんと賑わっているように私には感じられました。このエリアは狭い上に 小さなお子さんでも楽しめるようなシンプルなアトラクションが数多くあるからなんでしょうかね~私の大好きな、夫に言わせれば「アップダウンしながらクルクル回るだけ」の なんてことないアトラクション「スカットルのスクーター」さえも待ち時間が15分以上の表示でした。きょうは朝8:30に入園してから ディズニーシー混んでるなあ と思うような場面には一度も出会わずに今まできていたのですが、私はここで初めて「入園者数を絞れるだけ絞っても、待ち列で間隔を空けられるように工夫しても、レストランやショップに入店予約の制度を導入しても、人口密度が高いと感じられてしまう場所や場面がどうしてもできてしまうんだなあ」と思いましたよ。いろいろ考えを尽くして整備しても、パークの運営会社さんはゲストの心の中や行動まで完全にコントロールすることはできませんものね。運営する側が この場所が全ての人にとって安全に楽しめる場所になるように と配慮して必死に環境を整えてくださっても、肝心のゲストが自分達のグループで楽しむことばかり考えているようでは 今のこの場所は決して安全な場所にはなり得ません。ここを訪れる誰もが、縁あって今日この場所でともに過ごすことになった見ず知らずの人たちのことまで常に思いやって行動しなければ みんなの大好きな「この場所」は安全ではなくなってしまうのです。それは、現在のような状況下ではこの場所だけに限ったことではなく、どんな施設を利用するときでもどんな場面でもきっと同じことです。マーメイドラグーンの屋内施設トリトンズキングダムに入ってみると、レストラン「セバスチャンのカリプソキッチン」も中途半端な時間だというのにかなり席が埋まっているように見えました。私達はクジラのお腹の中のショップ「スリーピーホエール・ショップ」で今月5月のスーベニアメダルを作成し、すぐにマーメイドラグーンを離れました。その後は 夫が「ちょっと行ってみよう」というので橋を渡ってお隣のアラビアンコーストへ。こちらのエリアはマーメイドラグーンに比べると広くて空間がひらけているせいでしょうか、人はそれなりに多かったですが、ゆったり楽しめる感じでした。ショップなどを見て回っていると、夫が二階建てのメリーゴーランド「キャラバンカルーセル」を指差して あれの二階に乗りたい!(こどもか??)と言うので、近くまで行って「待ち無し」であることを確認し 乗ることにしました。二階に上がるとさらに、 ジーニーのに乗りたい! と言ってずんずん進んでいくので私はあわててついていきましたよ。(私はジーニーの前を走る白馬に乗りましたよ!)初めて乗った!と夫はご満悦でしたが、いやいや~ ディズニーシーができたばかりのころ来て乗ったと思うんだけどなあ… どうだったのでしょう?(かれこれ20年近く前のことですからね~)まあ、楽しかったようで何よりです。キャラバンカルーセルから出て、そろそろメディテレーニアンハーバーに戻ってミラコスタ通りでお買い物をしないと暗くなっちゃうよね~ とふたりで話していると、ここでまた雨粒がぽつんと落ちてきました。空は明るかったので さきほど14:00過ぎのような雷雨にはならなさそうでしたが、私達はこのあたりで賑やかなパーク奥のエリアからひきあげることにしました。17:10くらいのことでした。のんびり歩いて、メディテレーニアンハーバー、ピアッツァトポリーノまで戻り着く頃には雨は上がっていました。私達は広場を囲むように建つホテルミラコスタの建物を見上げ、滞在している部屋の窓の位置を確認(ミラコスタ宿泊時の「お約束」ですね)してから、ミラコスタ通りにあるショップ「エンポーリオ」や「バレンティナ―ズ・スウィート」などを覗いてお買い物をしました。それからようやくホテル&パーク・ゲートウェイを通ってホテル内に戻り、ミッキランジェロ・ギフトへ。現在は館内レストランでもサローネ・デッラミーコでもアルコールの提供をしていないので(ルームサービスでは提供していますが…)こちらのショップのアルコール類の品揃えはどうなのかなあ と久しぶりに興味深く冷蔵ケースの中を眺めました。こちらのお店のアルコール販売は以前はビールのみだったのですが、今日は缶入りのチューハイやハイボールやカクテルのようにそのまますぐに楽しめるアルコール類や、カジュアルな物ですが軽めのスパークリングワインの小さな瓶も見つけることができました。豊富に揃っているわけではありませんが、これでは足りないと思う方は リゾートラインに乗ってディズニーランドホテルのショップ、さらに足を伸ばしてアンバサダーホテルやイクスピアリまで出かければお好みの物が揃うので これくらいで良いということなのでしょう。また、サローネ・デッラミーコを利用できるスペチアーレ&スイートの宿泊客に対しては、現在サローネ内でのアルコール提供こそ停止になってはいますが 本来のアルコール提供時間帯には「お部屋お持ち帰り専用」の缶ビールを用意してくださっているそうです。(チェックインの際に説明がありました。)なので私達はミッキランジェロ・ギフトでのお買い物は最小限にとどめて、お部屋に戻る前にまずサローネに立ち寄ることにしました。(この時、17:40くらいでした。)サローネで受け取れる缶ビールは一部屋あたり一回につき二缶でしたが、「おかわりOKなので何度でもいらしてくださいね!」とのことでしたよ。部屋に戻ると、夫はテレビを操作してルームサービスのメニューを画面に表示させました。「パークでずーっと良いおつまみになりそうなものを探してたんだけど これ!というものに出会えなかったんだよね~」とのこと。そうでしたか。だから行くところ行くところでレストランのメニューボードばっかり見ていたのね~夫は 何か食べたいものがあるか と私にもきいたのですが、なにしろお昼にこの上なく美味しいマゼランズのお料理をおなかいっぱいいただいてるので テレビ画面に表示されるどんなメニューを見ても食欲がわいてきません。あれこれと悩みに悩んだ末、夫は「オマール海老と真鯛のグリル ロブスターソース」を注文していました。(お届けまで約120分前後と表示されていたようでしたよ。)テレビドラマを観ながら荷物を広げて整理したり お部屋でアルコールをいただく準備をしていると、時刻はいつのまにか18:50。部屋の窓から眺めるディズニーシーのパークは、すっかり夕景となっていました。19:00前頃には、ドラゴンの叫び声のように響き渡る大きな音とともに プロメテウス火山が何度も何度も噴火を繰り返していましたよ。お部屋にルームサービスワゴンがやってきたのは、ほぼ予定時間ぴったりの19:50頃でした。やってきた と言っても、現在のルームサービスは人と人との接触機会を減らすため 部屋のドアの前でキャストさんからワゴンを引き継ぐ形になっています。以前のようにキャストさんがワゴンを室内まで押していらして綺麗にセットまでしてくださるということは残念ながらありません。なので夫の手によってルームサービスワゴンはテーブルとなり、私達はアルコールタイムを今回はサローネではなく自室で始めることとなりました。気づいたら 時刻は20:00を過ぎてディズニーシーのパークは閉園時刻を迎えていました。なんだかこのお部屋の中にいるとパーク内の様子があまり気になりません。広くて快適で、室内を眺めているだけで満足してしまうからでしょうか。たくさんのゲストと共にパーク内にいるよりも 夫と二人でホテル内でのんびり過ごす方がなんとなく安心なこの時期に たまたまこんな素晴らしい部屋に宿泊することになって良かったな~ と あらためて思いました。それでも、閉園直後の様子をちょっとだけ… と窓から外を覗いてみると、この時間(20:03くらい)のピアッツァトポリーノには何やらゲストの長い列ができていました。どうやら、ミラコスタ通り内のショップへの入店待ちの列のようでした。閉園時刻間際はショップ内が混雑するので、入口と出口を分けて入店人数を制限しているのでしょうね。以前なら入店待ちの列はミラコスタ通り内に収まっていたところでしょうけれど、今はこんな待ち列でさえも必ず「他のグループの方とは距離をとって並んでください」とキャストさんから案内されるので どうしても列が長―くなってしまうのですね~以前のこの時期のパークならば、閉園時刻を迎えてから全てのゲストが退出するまでには一時間近くを要するところでしょうが、さすが入園者数を減らして運営をしているだけあって今夜のゲストの退けはとても早かったようでした。20:30少し前にはピアッツァトポリーノからゲストの姿は完全に消え、パーク内では警備担当のキャストさんが手にするサーチライトだけがあちこちを照らして動き回っていました。やがて 閉園にあたっての点検作業という大事なお仕事を終えた警備のキャストさん達は、ホテルミラコスタの窓に向かって手を振り返しながら いつもよりもやや早めのタイミングでピアッツァトポリーノから去っていらしたように私には見えましたよ。その後のディズニーシーのパーク内では、どこからともなく たくさんの様々な車両がやってきて いつも通りのメンテナンスや清掃が粛々と行われていきました。22:00前にはハーバーの水上にスクリーンのようなものが取り付けられた大きなバージが何台も現れ、何かを確認するようにゆっくりと動き回る様子が窓から見えました。23:00を過ぎて そろそろ休もう とベッドルームに向かい、窓からちらっとハーバーの様子を見てみた時もそれはまだ続いていたので、私は今夜もパーク内の音がきこえるように窓のロックは外したまま 厚手のカーテンは開けたままで、レースのカーテンだけにして眠ることにしました。――こんな状況下でも、新しい何かを始めるためにディズニーシーは準備を進めているんだなそんなふうに考えるとなんだかとても嬉しくて、安らかな気持ちになって ぐっすり眠れそうです。明日はパークに行く予定もないし、早起きもしなくていいけれど。とりあえず 今夜はこれくらいで おやすみなさい。翌日につづく・・・◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
May 2, 2021
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(…その3から続く)ホテルミラコスタをはじめとする各ディズニーホテルでは現在も、おそらく感染拡大防止対策の一環としてゲストとキャストの接触機会を減らすためだと思いますが、チェックインの際の手続き簡略化を継続しています。(そのあたりのことは公式サイトに詳しい内容が掲載され、社会状況の変化に従って日々更新されています。)それは2階のレセプションだけでなく、スペチアーレ&スイート・カテゴリー客室の対応をするサローネ・デッラミーコでも同様で、チェックイン手続きに出向いた夫はいつもよりはわりと短い時間でテーブルまで戻ってきました。その際にキャストさんも一緒にテーブルまでついていらっしゃったので「何事か??」と思っていたところ、結婚記念日のお祝いのカードと私のバースデーカードをわざわざ手渡しにきてくださったとのことで感激してしまいましたよ。今までの宿泊時ならここで キャストさんの先導で客室までご案内~ となるところですが、現在はやはり人と人との接触機会を減らすためということで いくらスペチアーレ&スイート客室と言えども一般客室と同じように「キャストさんによる客室までのご案内」も省略となっています。(ターンダウンや連泊時の客室清掃やルームサービスセッティングなど、キャストさんが客室内に立ち入ることは一切しないことになっているそうです。)というわけで お部屋へはお好きなタイミングでいらしてくださいね(ニッコリ) とキャストさんがおっしゃるので、どちらかと言えば早く部屋に入りたいと考えていた私達はこのあたりで席を立ち、サローネを出て本日のお部屋へ向かうことにしました。今回 私達が宿泊するお部屋は、ポルトパラディーゾ・スイートです。ポルトパラディーゾ・スイートは3階と4階に二室ずつ、ホテル内に全部で四室あり、ちょうどサローネ・デッラミーコの下の部分に位置しています。今日のお部屋は3階とのことでしたので、サローネの前からエレベーターに乗ってすぐ降りて ロビー上の吹き抜けにつき当たって左手に向くと、もうお部屋の入口ドアが見えました。5階ではありませんが、サローネからとても近い気がします。部屋の前で振り返ると、こんな感じで吹き抜けが見えました。ホテルミラコスタ広しといえども 入口がこの吹き抜けに面している客室なんてそうそう無いんじゃないでしょうか。貴重な体験です。入口ドアにカードキーをかざしてお部屋に入ると そこにはまず壁で区切られた短い廊下のようなスペースがあって、ドアから二~三歩ほど進むとリビングルームになります。入口の正面には鏡、左手の壁にはドアがふたつと全身を映すことができる鏡がひとつありました。正面やや右手にはもう一つ鏡。(鏡の多い部屋だな~と思いました。)その前には電気ケトルやコーヒーカップなどお茶のセットがのったキャビネット。下の部分は冷蔵庫になっています。こちらのお部屋は、一般客室のお茶セットに加えてカプセル式のコーヒーメーカーも設置されています。リビングルーム部分に足を踏み入れて右手を見ると、明るい光の射し込んでいる窓の方(パークに面した方)に向かって部屋の形がきゅーっと鋭角になっているのがわかりました。右手、テレビとタペストリーの間にあるのはお隣の部屋とコネクティングする時に使うドアだと思います。(お隣はアクセシブルルームですかね~)左の両開きのはベッドルームへの扉ですね。窓辺にはシャンデリアの下に丸いテーブルとイスが三脚。窓のカーテンを開けると、眺められる景色はこんな感じでした。ピアッツァトポリーノが見下ろせます。3階だからポンテヴェッキオの向こうの海は見えないんじゃないか と思っていましたが、ちゃんと見ることができました。今度はこの窓に背中をつけて、部屋の入口方向を見てみます。(左端に写りこんでいる緑色のヒラヒラは、窓辺に置いてある観葉植物の葉っぱです)正面に見える部屋入口近くの二つのドアは、向かって左側がスーツケースも収められる奥行きのあるクローゼット、右側は洗面所付きのお手洗いでした。(このお部屋、鏡も多いけどドアも多いです。)右手の格子ドアはベッドルームへの扉。では、両開きの扉を開けて ベッドルームへ。ベッドはツインです。ベッドルームの窓からは、カーテン越しにプロメテウス火山が見えていました。カーテンを開けると。メディテレーニアンハーバーがほぼ全て見える感じです。こちらの窓はいいですね~ベッドのすぐそばなので、ベッドに腰掛けてずーっとメディテレーニアンハーバーを眺めていられます。ところで、こちらのお部屋のベッドルームには、広いバスルームがついています。窓の向かい側、格子状の両開き扉がバスルームへの扉です。(白い引き戸は一般のお部屋と同じ仕様のクローゼットです。)そのバスルーム。とても余裕のある広さと造りで、私はびっくりしてしまいましたよ~扉を開けると、左手にはダブルボウルの洗面台、浴室用のテレビも備わっていました。現在はターンダウンが行われていないので、洗面台にはスペチアーレ&スイート客室用のアメニティの化粧品やバスビーズなどが予めセットされていました。バスタブはジェットバス機能付きです。洗い場はありませんが、バスルームに入ってすぐ右側にテラスルームよりもやや広めのシャワーブースがあります。(透明なのがシャワーブース、真ん中の白い扉はお手洗いです。)実はずーっと以前、ご縁があってミラコスタ・スイートにも宿泊させていただいたことがあるのですが、レイアウトのせいだとは思うのですが こちらのポルトパラディーゾ・スイートのバスルームの方がそちらのバスルームよりなんとなく広いように私には感じられましたよ~どれくらい広いかが写真ではうまく伝わらないので残念なのですが。ちなみに、バスタブの縁に腰掛けてベッドルームの方にカメラを向けると、こんな感じに見えます。つまり、バスルームの扉を開けておけば バスタブに浸かったままプロメテウス火山が見えるのです。お風呂に入っていてもプロメテウス火山が眺められるなんて。ぜひやってみたいのですが、やるとすれば明日の朝なのですが…たぶんそんなことやってる時間ないだろうなあ...さて、リビングルームからベッドルームへとひとしきりお部屋の中を探索しつくして、再びリビングルームへ戻ってみます。リビングルームからベッドルーム方向を見ると、こんな感じ。テレビの前、リビングの真ん中にはカウチソファー。(滞在中ずっと夫がここで「ゴッドファーザーごっこ」をしていました。)ポルトパラディーゾサイドに共通の お馴染みの赤いソファーも壁際にちゃんとありました。窓辺の丸いテーブルの上にはフルーツとお茶菓子(?)のマカロンと、いつもの可愛らしいハート型の花かご。(花かごは、スイートルームとハーバールーム、テラスルームに置いてあるようです。)テーブルの上には他にホテルミラコスタの金色ロゴが入った黒い箱が置いてあったので 何かな??と開けてみたら、ペントレイと革製のポーチ というかケースでした。(宿泊の記念品とのこと。)こちらのお部屋に入る前は、部屋の広さの割にはパーク側に面している窓が小さいから室内がちょっと暗いかもしれないな~ と少しだけ心配していたのですが、実際に来てみたらその「窓の小ささ」は、そんなに気になるものではありませんでした。むしろある種の隠れ家感をも醸し出しているようにも思います。また、部屋の位置がパーク側から見た時にちょっと奥に引っ込んで死角のようになっていて パークゲストからの視線を気にせず過ごせるというのも、できるだけ部屋の中でゆったりのんびりしたい方々にとってはありがたいのではないでしょうか。パークの喧騒から離れてひっそりと心静かにホテルでの時間を楽しむことのできる、連泊したくなってしまうようなお部屋だと思いましたよ。このタイプのお部屋に宿泊するのは初めてですし なにせお部屋が広いので、あちこちをじっくり見て回って写真を撮っていたら 時刻は15:30近くになっていました。私達はそれから軽くお茶を飲んで、部屋のテレビから明日の朝食のルームサービスの予約をしました。ルームサービス朝食は、いつのまにか卵料理のバリエーションが少なくなり 付け合わせもベーコンとソーセージとチーズソースに固定になって、以前にも増して選択できる内容が簡素になっていて少々驚きました。が、そのおかげで注文にかかる時間も手間も少なくなるので、これはこれで良いのかもしれません。そのあとは、きょうこれから明日のチェックアウトまでどう過ごすか をもう一度二人で話しましたが、 なるべく部屋にいたい という当初の気持ちはまったく揺るぎませんでした。いつものこの時期の「スペチアーレ&スイートルーム」宿泊ならば、夕刻以降はサローネ・デッラミーコにお邪魔してアルコールをいただいて...などという楽しみ方もあるのですが、今はこちらのサローネも世間の飲食店と同様の対応でアルコールの提供をとりやめていますしね。ただ、パーク内でのお買い物など まだやり残したことがいくつかあったので、「暗くなる前にもう一度パークに入園してやりたいことをやってから お部屋で楽しむためのアルコールや軽食をどこかで調達して、なるべく早くに戻ってくることにしよう」と決め、私達はここで一旦お部屋を離れることにしました。16:15くらいのことでした。(その5 に つづく・・・)** おまけ **リビング側のお手洗いの洗面台には母の日が近いからか、赤いカーネーションが一輪、飾ってありました。こちら↓はチェックインの際に受け取った翌日以降のパスポート購入申込書。以前の書類より小型で簡単になりました。バースデーカードの中身。(内側)そして、バースデーカードの外側。この地図のデザインは好きです。記念日カードの中身。その外側。落ち着いた色あいがいいですね。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
May 2, 2021
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(…その2から続く)ポンテヴェッキオの上で水上グリーティングの船を見送ると、私達は昼食の事前PS(プライオリティーシーティング)を入れてあったレストラン「マゼランズ」の店頭へと急ぎました。橋(ポンテヴェッキオ)の上でも火山寄りの場所にいたのでマゼランズまでは歩いて3~4分もかからなかったと思いますが、到着はやや遅刻気味となりました。その上タイミング的にちょうどランチタイムにさしかかったところだったので 店頭には空席がないか問い合わせるゲストのちょっとした列もできていたのですが、名前を告げてからはすぐに店内に案内していただけました。プロメテウス火山のふもとの要塞にある 隠れ家のようなコース料理のレストラン「マゼランズ」。ホテル宿泊をともなってディズニーシーにやってくるなど時間に余裕がある時、「パーク内で外れなく美味しいものが食べたいな」と思うと、私達はこちらのお店に予約を入れようと試みることが多いです。昨年のこの時期に予約していたディズニーシー&ホテルミラコスタ滞在中の昼食場所も ぜひこちらのお店を と考えていましたが 突然のパークとホテルの休業で残念ながらその希望は叶わなかったので、今回は仕切り直しといったところでしょうか。ただ、今回は「アルコール提供停止期間」にあたってしまっているため、本来ならテーマパーク内のレストランとしては考えられないくらい豊富な種類を取り揃えてくださっているマゼランズの そのご自慢のワインを一切いただくことができないので、その点だけは大変寂しいです。(記念日を祝ってランソンで乾杯したかったのですけれどね~… こればっかりはしょうがありません。)キャストさんの先導でゆっくりと階段を下りて案内された席に着くと、テーブル担当のキャストさんがまず持ってきてくださったのは あのマゼランズのロゴ入りデザインが印象的なメニューブックではなく、こちらのお店でも(ホテル内レストランと同じように)QRコードが印刷されたカードでした。そしてキャストさんは、 現在はメニューにあるアルコールは提供できない という説明をとても申し訳なさそうになさいました。重々承知していることですし 今の社会状況ではしょうがないことですし、運営会社さんやキャストさんが悪いわけでは決してないのですが、本当にため息が出てしまいますよね~ ”マゼランズ” でワインを出すことができないなんて。このことに関わっていらっしゃる皆さんはどんなに辛いことでしょう。キャストさんによれば、こちらのお店によくいらっしゃるゲストの方々はやはり「ワインが目当て」の方が多いので、皆さん大変残念がっていらっしゃるそうです。いつか、またマゼランズで心置きなくワインを楽しめる日々が戻ってくるといいですよね。さて今日のお食事ですが、私達はメニューを見て、すぐに二人ともイースターのスペシャルコースにすることに決めました。(このお店のメニューに「黒毛和牛」を見つけてしまったら、もうそれを選ばざるをえません。)さっそくその旨をキャストさんに伝えると、「このコースには本当ならば食前酒としてオリジナルのカクテルがついているのですが、ただ今はアルコールが提供できないため、カクテルの代わりにお好きなソフトドリンクをお選びいただいております」とのこと。 えー! オリジナルカクテルストロベリー ってアルコール入りなんだー 知らなかった~じゃあ何にしようかな…?? と私がメニューを再度見ようとしていると、夫が突然メニューも見ずに言いました。「葡萄のジュースあります?ワインっぽい赤いやつ。」と、キャストさんは 「ございます!赤いぶどうジュース!」 とにっこり。なので私の方も、 スパークリングワインっぽいのがいいから何か泡の出るソフトドリンクがいいな~ とキャストさんと相談し、キリンレモンを持ってきていただくことにしました。かくして、夫が「赤ワイン(葡萄ジュース=山ぶどうブレンド)」、私が「スパークリングワイン(キリンレモン)」となった私達のスペシャルコースの食前酒。(?)「…(どうせならワインらしく見えるように)氷抜いちゃいましょうか?」と小声でいたずらっぽくおっしゃるキャストさんの提案にのっかってその通りにしていただいたので、足の長いグラスに入ってテーブルにやって来たソフトドリンクは私達のイマジネーションの力(?)でかろうじてワインに姿を変えることができました。マリネしたアスパラガスとズワイガニのサラダにたっぷりタマゴが添えられた春らしい前菜から始まるイースターのスペシャルコースは、ボリュームも結構あって大満足でした。特にメインの黒毛和牛ローストはもう何も言うことがない とろけるような美味しさでした。それぞれのお皿に合わせたワインがいただければなお良かったのでしょうがそれはできないので、このコースの一皿一皿に出会った感動を忘れないようにして、のちほどホテルの部屋に入ったらこの味の記憶でワインをいただきたいものだなあ と 私は思ってしまいましたよ~(↑最後に登場したデザート。目玉焼きみたいな見た目ですが、黄身はマンゴーのシャーベット、白身はココナッツエスプーマでできています。)食事を終えてマゼランズを出たのは13:10過ぎでした。私達はそれから、アメリカンウォーターフロントのトイビルトロリーパークまで歩きました。午前中のうちに「トイストーリー・マニア!」のスタンバイパス(13:00~13:30指定)を取得してあったからです。マゼランズでパンを食べ過ぎてしまった夫(ワインが無いのでパンが進んでしまったそうです)にはちょうど良い食後のお散歩距離を歩き、トイビルトロリーパークの手前まで行くと、この時間トイストーリー・マニア!のスタンバイパス列はブロードウェイまではみ出してきていました。入口のゲートを見上げて仰ぐと、ウッディの大きな顔の上には まるでアンディの部屋の壁紙のような白い雲の浮かぶ青空が広がっていました。私達がスタンバイパスの列の最後尾についたのは13:20過ぎでしたが、列の整理をしていらしたキャストさんによれば、「アトラクション内では定期的に運営を止めて消毒作業を行っているので、ここから乗り場まで40分から1時間ほどかかりますのでご了承ください」とのことでした。多数の人が利用する施設では、今はどんな場所でも消毒作業は欠かせませんからね~パーク内でもそれは同じなんだなー と思いましたよ。アトラクションの建物に入るまでには、それから25分ほどかかりました。そして もう少しで乗り場である「アンディの子供部屋」に入ろうか というところで、「これより10分間ほど消毒作業に入りますのでしばらくその場でお待ちください」というアナウンスがありました。私達はちょうど、3Dメガネを配布している場所の前でしばらく待つことになりました。↓↓このメガネも、以前はこのカウンター上にたくさんの量が用意してあってゲストがそれぞれ自分で好きに手に取る形でしたが、今は手袋をしたキャストさんが消毒済みのメガネを一人にひとつづつ手渡ししてくださる方式に変わっています。ゲストを安全に楽しませるためには、キャストさんのお仕事もひと手間増えるのですねえ。その後 10分弱でアトラクション運営は再開となり、私達もここでキャストさんからメガネを受け取って無事にアトラクションを体験することができましたよ。私達が建物から出ると、さきほどまであんなに素晴らしい空が広がっていたディズニーシー上空には灰色の雲が垂れ込めていました。この急激なお天気の変化は… 雷雲の接近かな?時刻は14:10過ぎ。もともと今日の午後は天気予報では「晴れのち一時雨」とされていたのですが、どうやらその通りになりそうです。この後はホテルチェックインまでお散歩して過ごそうかな と考えていたのですが、これはちょっと急いでホテル入口近くの屋根のあるところ ミラコスタ通りあたりまで早く移動した方が良いかもしれません。そんなふうに話しながら歩き始めると間もなく、雨粒がポツリポツリと落ちてきました。ブロードウェイからヴェネツィアを経てミラコスタ通りに辿り着き、ホッと一息ついてショップに入って棚などを眺めていると、突然周りのゲストの皆さんが雨の中続々とハーバーへと向かい始めました。?? と思っていると、お店の外ハーバーから聞き慣れた音楽が流れてきました。水上グリーティングだったのですね~こんな突然の天候悪化ではハーバーグリーティングは中止だろう と私は勝手に思い込んでいたのですが、雨バージョンでの開催になったようです。エンポーリオの前の軒下に出て遠目に眺めると、キャラクター達は透明なレインコートを着用しているように見えました。悪天候にもかかわらずキャラクター達がハーバーを回って元気なご挨拶パフォーマンスを繰り広げている中、私達は雨を避けてホテル&パーク・ゲートウェイからホテルミラコスタに入館し、5階のサローネ・デッラミーコへと向かうことにしました。時刻はまだ14:30になる前でチェックインするには少し早かったのですが、部屋の用意が整うまで待たせていただくことはできる時間帯です。エレベーターで5階まで上がると、サローネの入口ではキャストさんが おかえりなさいませ と快く迎えてくださいましたよ。時刻は14:30になる少し前。サローネ入口近くの大きな窓からパーク内を見下ろすと、ミッキー達の乗った船がちょうどハーバーから去っていくところでした。しみじみと眺め渡す 2年ぶりにお邪魔したサローネ・デッラミーコの中。中央の ステンドグラス調の飾りガラスが印象的な大きな窓の前からは、子ども用の椅子や絵本棚の類が消えていました。これもきっと、いまの社会状況に配慮しての措置なのだろうと思います。こちらでのドリンクサービスも、やはりメニューはホテルやパークのレストランと同じようにQRコードを読み取って自分のスマートフォンで見る方式に変わっていました。案内していただいた窓辺のテーブルでお茶とお菓子をいただきながら、雨雲が上空から少しずつ遠のいて徐々に明るくなっていくパーク内をぼんやり見つめていると、やがてキャストさんが チェックインの準備ができました と夫に声をかけてくださいました。(その4 に つづく・・・)** 東京ディズニーシー マゼランズ の “イースター・スペシャルコース” **・オリジナルカクテル(ストロベリー) または ソフトドリンク ・ホワイトアスパラガスのマリネとズワイ蟹のガトー仕立て ・真鯛の包み揚げ、フラジョレ豆のスープ ・黒毛和牛サーロインのロースト、ヴァンルージュソース スクランブルエッグ添え ・パン ・マンゴーシャーベットとココナッツエスプーマ ・コーヒーまたは紅茶 ・・・・・・2021年3月30日~6月30日(9800)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
May 2, 2021
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(…その1から続く)今回のホテルミラコスタとディズニーシー、私達は来る前から「できるだけホテルの部屋にいてゆったりと時間を過ごすようにしよう」と決めていました。時節柄 他人との無用の接触はなるべく控えよう というのももちろんありましたが、いくらいつものゴールデンウィークに比べて格段にパークが空いているとはいえ、なんだか「閉めているショップやレストランも多い」「アルコールの販売もない」「ショー開催などエンターテイメントはかなり縮小」「営業時間も短い」「記念写真撮影時もマスク着用が必須」という イレギュラーな運営を強いられているパーク内で、慣れない「スタンバイパス」や「エントリー制度」を駆使して遊び回ることができたとしても もう若くはない私達が果たして以前と同じような性質の満足感を得られるだろうか? とちょっと思ってしまったからです。 もともと 私達がシーのパークにやってた時の過ごし方は、目的として定めたショーやアトラクションやレストランをせいぜいふたつみっつ楽しんだら あとは景色を眺めて歩いたり フォトロケーションでキャストさんに記念撮影をしていただいたり 屋外のテラスやベンチでビールやアルコールを手に何時間も過ごしたり… といった感じでした。なので今回も、さきほどもちらっと書きましたが 明確に決まっていたのは「12時前にマゼランズに行くこと」だけ。(今回は酒類提供停止中のためワインをいただけないのが非常に残念ですが。)あとは、 ソアリンに行けたらいいなあ とか、ビッグバンドビートを観られたらいいなあ とかという漠然とした願望があるだけで、そのうちのいくつかをホテルのチェックイン開始時刻までに叶えられたら それでもうパークはじゅうぶんかなー と思っていました。で、実際は、というと。「ソアリン・ファンタスティックフライト」は朝一番にうまい具合に体験することができてしまいましたし、実はソアリンスタンバイ中に10:55からの「ビッグバンドビート~ア・スペシャルトリート~」のエントリーにチャレンジして座席も得ることができてしまっていました。ということは、今回の私達の「ディズニーシー・パーク」は、スチーマーラインに乗り込んだ9:20の時点でほぼ「完結」したも同然。そう。もうこのあとは、ディズニーシーとホテルミラコスタが「今年この時期は開いている!(だって昨年は閉まっていたんですもの…)」ということに感謝して、いつものようにのんびりと 行き当たりばったりで過ごせばいいだけです。そんなわけで、アメリカンウォーターフロントの船着場でスチーマーラインを降りた私達は、ここ何年もの間はダッフィー&フレンズの聖地巡礼をするかのような大勢のゲストでごった返していたケープコッドの漁村が 皮肉にも今は本来の長閑な姿を取り戻している様子をゆっくり眺めつつお散歩をし、写真を撮ったりしながらポートディスカバリー方面へと進みました。水辺に沿って大きくカーブする道を歩いてケープコッドにお別れをすると、左手には「アクアトピア」のボートが元気よく くるくると動き回っているのが見えてきました。アプリで確認すると、アクアトピアの待ち時間は現在「5分」のようです。この時、時刻は9:40くらい。次は 10:55のビッグバンドビートに行けばいいんだから… 久しぶりにこれ 乗っちゃう?そんなことを思いついてふたりして入口に駆けつけると どういうわけだかほぼ同時にアトラクションは突然システムダウンし、即座にキャストさんから「復旧時刻は不明です」と告げられてしまいました。しょうがないので(?)お隣にあるアトラクション「ニモ&フレンズ・シーライダー」に行って、スタンバイ列に並んでみることにしました。こちらのアトラクションも、前回体験したのはいつのことだったのか 思い出せないくらい「お久しぶり」です。 15分ほどの待ち時間を過ごした後 小さな魚型の潜水艇に乗って体験した海中の旅は、私にとっては初めてのできごとも色々起こって 思いがけずなかなか楽しいひとときとなりました。(このアトラクションは、毎回体験するストーリーがランダムに変化するといわれています。)その後はポンテヴェッキオを歩いてメディテレーニアンハーバー方向へと渡り、アメリカンウォーターフロントのブロードウェイへと向かいました。(ほんとうはエレクトリックレールウェイに乗ってアメリカンウォーターフロントまで戻ろうとしたのですが、15分~20分以上の待ち時間が発生していたので乗るのはやめて歩きました。)例によって途中あちこちで景色を眺めたり写真を撮ったりして寄り道をしていたので、ブロードウェイミュージックシアター前到着は10:35過ぎになりました。ショーの開演時刻は10:55ですが、ゲストが集中するのを避けるためか劇場内客席エリアは既に10:20頃からエリア毎に順次開場していたようで、私達も入口でエントリーの確認をしていただいてすぐに入場することができました。本日得られた座席は2階席で、ステージからは遠いですが劇場内全体をよく見渡すことができそうな位置でした。この席からならば、一年以上の長い休演期間の後 4月1日から復活した「ビッグバンドビート~ア・スペシャルトリート~」と銘打つこのシアターのショーが 以前の「ビッグバンドビート」とはどう違うのか、よく把握できそうな気がしました。そして、このシアターの2階席に案内されて嬉しいことが 私にはもうひとつ。この風景↑を2階ロビーの大きな窓がら眺められることです。夕暮れから夜にかけて アメリカンウォーターフロントの街の灯りが点るころ来るとまた一段と素敵なのですが、昼間でも今日のようないいお天気の日は 広がる青い空も遠くの海も眺められてなんだか心が晴れやかになります。ああ ほんとうに きれいな青空です。さてさて、「ゲスト、キャスト、出演者の全員の健康と安全に配慮」してショーを上演する という、厳しい制限のもとこの4月から復活したブロードウェイミュージックシアター。2階の座席について場内を見渡してみると、エントリーによる配席は今日の時点ではグループ同士の間に必ず一席以上の空席を作って行われているようでした。また、ステージに近い1階席の前方3列分は ゲストを入れていないように見受けられました。ショー開始を待つ間の場内ではキャストさんによって「劇場内ではマスクを外さないように」というアナウンスが繰り返し行われており、一切の飲食は禁止されているようでした。また「ショー終了後は混雑を避けるため座席の区画によって退出のタイミングを分けるので指示があるまで立ち上がらないように」「速やかな退出のために(ゲスト退出後に場内を消毒換気する時間を作るため)ショー終了後の劇場ロビーのトイレ利用はできない」などの細かい案内が何度も何度もなされていましたよ。そうして迎えた10:55。幕が上がった「ビッグバンドビート~ア・スペシャルトリート~」は、今の状況下で可能な表現方法の範囲内で元々の「ビッグバンドビート」にできるだけ近づけて見劣りしないように という演出面での工夫が素人目にもとてもよくわかる、しかし反面「これは本来のビッグバンドビートとはまったく違う物なんだ!」という作り手側の心の叫びがきこえてくるような 復活に際しての涙ぐましいまでの努力が偲ばれるようなショー内容でした。おそらく、以前からずーっとこのショーを見守り続けてきた皆さんにとっては いろいろな意味で涙なくしては観られない内容だと思います。(※※ ここから先 少しショー内容に踏み込みます ※※)ショーが復活した直後に私が得ていた情報では、ステージ上の過密を避け出演者を減らすため、また会話や歌唱による飛沫の拡散をなくすために生演奏の部分は全て省略されている とのことだったので、私はてっきり“スペシャルトリート”は「バンドもシンガーもダンサーもいない 『人間』の出演はいっさい無しの 録音された音源に合わせて展開するキャラクターショーのような内容」だと思っていました。なので幕が開いて燕尾服姿の男性ダンサーさんが以前と同じように登場し、ミッキーと一緒に白い衣装の女性ダンサーさんが多数登場してきた時は本当にびっくりしてしまいました。確かにステージ上にバンドの皆さんとシンガーさんの姿はなく、録音された音楽は少し軽くてステージが妙に殺風景に感じられはしましたが、ダンサーさん達は以前と同じように出演し 以前と変わらぬパフォーマンスをみせてくださったので、それだけでも私は大変嬉しかったです。また、シンガーさんが行っていたショーの進行役(MC)はミッキー達キャラクターがその都度(英語音声で)つとめていたので安心しました。バンドの演奏とシンガーさんの生歌がメインになっていたシーンは残念ながらカットとなり、その代わりにショーリニューアル前のお馴染みの曲を使用したちょっと懐かしいミニーマウスが主役のシーンが追加されていました。そして、予想もしていなかったドナルドダックの登場は、エンディングでこのショーを以前の物とは全く「別物」として私達ゲストに認識させることに成功していたように思います。このショーはあくまでも今だけの特別なものなんだ!いつか世の中の状況が落ち着いたら、またあの素晴らしいライブエンターテイメント「ビッグバンドビート」を、このシアターのこのステージでみんなで上演するんだ!長年に亘り様々なトラブルをも乗り越えて このショーを支えてきたたくさんの人たちの声が、ステージの後ろ側から強く強くきこえてきたような気がしましたよ。(※※ ここまでで、ショー内容について触れる記述を終わります ※※)ショーが終了し、場内の明かりがついたのはまだ11:20前だったと思います。(ショーの上演時間は22~23分なんじゃないかと思います。)始まる前にキャストさんが案内していらっしゃった通り、退出の指示はブロックごとに立ち上がるタイミングだけでなく退出に使用する出口扉まで指定されるというしっかりとしたものでした。2階席にいた私達に立ち上がるように指示があったのは1階席の半分ほどのゲストの退出が終わった後で、シアターの外に出ると時刻は11:20を少し過ぎたあたりでした。その後私達は昼食のPSを入れていた「マゼランズ」へと向かいましたが、11:30からハーバー水上でグリーティングが始まることに気付き、ポンテヴェッキオの上の建物内の窓のある部分に留まることにしました。11:30になると、私達がいた場所の正面にあたる橋をくぐって ミッキー達をのせた船がハーバーへと出て来ました。ハーバーの真ん中まで進んで停止した船は、その後 水辺を囲む多くのゲストにくまなく挨拶をして回るように、ゆっくりと水際ギリギリのところを航行していきました。船は私達のいたポンテヴェッキオのすぐ前にもやってきて、私が年甲斐もなくいっぱい手を振って見せると、キャラクター達もそれに気づいてくれたのでしょうか 飛び跳ねるようにして全身で応えてくれたような気がしました。このグリーティングの終盤ではキャラクター達がハーバーを囲むゲストに向かって 今日は(来てくれて)どうもありがとう! とお礼を言う場面があるのですが、 その場面で私は思わず―― いいえ ミッキーさん。 お礼を言いたいのはこっちの方ですよ!…と、ハーバーに向かって大きな声で言ってしまいそうになりましたよーほんとにね。こんな状況の中でパークもホテルも開けてくれて、キャラクター達も元気な姿のままここにいてくれて、ありがとう。この時ハーバーを囲んでいた人たちは、みんなそう思っていたのではないかと私は思います。(その3 に つづく・・・)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
May 2, 2021
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昨年とも一昨年とも少し違った様子の2021年春の大型連休。5月2日 日曜日の朝、私達は車で舞浜に到着しました。4月末の結婚記念日を今年も無事に迎えられたことに感謝しての 私達にとっては恒例となった「ホテルミラコスタ宿泊&東京ディズニーシー」です。ご存知の通り、昨年のこの時期は東京ディズニーリゾート全体がほぼ休眠状態で、ミラコスタもディズニーシーも営業をしていませんでした。何ヶ月も前から計画していた私達のホテルミラコスタ宿泊も もちろん強制的に自動キャンセルとなってしまいました。なので 今年こそはいつも通りのお祝いができたら と考え、諸事情で例年以上に調整が難しくなってしまった夫婦ふたりの予定をなんとか繰り合わせて、きょう5月2日に入園できるパスポートに加えホテルミラコスタの一室を私達は確保していたのですが。ここへ来て、一時は落ち着いていた社会の状況はまたもや急激に変化、それに伴って東京ディズニーリゾートの運営方法も変更されることが発表され、休業はしないものの営業時間の短縮や入園者数の抑制やアルコール提供の停止などの対策が新たに追加されることになってしまいました。でも。この10カ月ほどの東京ディズニーリゾート各施設の感染予防対策の徹底ぶりは目を見張るものがあり、その上にもっと厳しい措置をとって運営するというのなら、既に手配が済んでいる者にとってはこれ以上安心できるお出かけ先はありません。あとは、自身がパークでもホテルでも周囲をよく見て浮かれることなく慎重に行動すれば良いだけです。そんな ちょっとした決意のような思いを胸に、私達がホテルミラコスタの車路ゲートに向かう短い道路にさしかかったのは6:50過ぎ頃のことでした。まだ時間が早かったからでしょうか 車路ゲート脇の守衛所は今日この時間は無人で、坂を上りきったところで初めて 背伸びをするように大きく手を振って合図するドアサービスキャストさんの姿をホテル正面玄関あたりに見つけることができました。いつものように車寄せでドアサービスキャストさんの手を借りて少ない荷物と私をさっとおろすと、夫は駐車場まで車を運転していきました。残された私が久しぶりの早朝の到着にやや戸惑って車寄せの隅でぼーっと周囲を眺めている間に キャストさんは手早く荷物預かりの手続きをしてくださっていたようで、預かり証の控えを差し出しながら「本日のチェックインは5階になりますので、こちらをサローネ・デッラミーコにお持ちください」とおっしゃいました。見ると控えには夫の名前がフルネームで記入されていたので 「??」というように顔をあげると、私の心の声を察したようにマスク越しにキャストさんがニコッとなさったのがわかりました。ほんの少しのくすぐったさと共に始まる 私達の何ヶ月ぶりかの東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ一泊二日です。駐車場から戻って来た夫と共に、ディズニーシーのパークエントランス・ノースに向かう階段を下りたのはちょうど7:00頃でした。さて今日のディズニーシー、一般ゲストの入園開始は9:00と発表されています。以前は早朝のパークエントランスノースにはホテルミラコスタ宿泊者のための「ハッピー15エントリー」専用入場口が設けられていましたが、現在はその制度はなくなっています。その代わりにディズニーホテル宿泊者に対しては新たに、チェックイン日以外なら8:00から入園できるという券がひとり一日当たり3000円で販売されており、今朝のパークエントランス・ノースには その「アーリーエントリー・チケット」を持つゲストのための入園口が用意されていました。用意されている といっても、以前の専用入場口のように一部のゲートだけを時間になったら開けるわけではなく、今回は「ノース側の全ての入園ゲートをアーリーエントリー・チケットを持つゲストのために一旦8:00に開放する」という方式をとっているようでした。フェンスで囲われたパークエントランス・ノースの手前にはキャストさんが立ち、アーリーエントリー・チケットを持つゲストはチケットブース屋根下の荷物検査ゲート前へ そうでない一般ゲストはその十数メートル後ろの二つ目の植え込みのライン以降へ と分けて、手際よく案内をしていらっしゃいましたよ。私達は今日は一般ゲストとしての入園なので、屋根部分から離して幾列も作られていた待機列のうちのひとつの最後尾につきましたが、この時点でどの列も6~7組が並んでいたようでした。(足元に前のグループと間隔をとるための目安のラインがひかれていて、最後尾について後ろを振り返るとこんな↓感じでした↓↓)7:20頃になると前方の屋根下に待機していた「アーリーエントリー」ゲストに対しての手荷物検査が開始されて チケットをお持ちの方々は順次パークの入場ゲート前のエリアへと移動していったので、一般ゲストの列も全体的に少し前進することとなりました。7:30くらいにはアーリーエントリーゲストに対して「入園開始時刻が10分繰り上がって7:50になる」旨のアナウンスがされていました。この時間になるとパークエントランス・ノースにはアーリーエントリー・チケットをお持ちのゲストが続々といらっしゃるようになり、手荷物検査を経て次々とパークゲート前エリアへと案内されていましたよ。(アーリーエントリーのゲストは、ちょっと見たところこの時点で既に200~300人以上はいらっしゃったように思います。)さきほどのアナウンス通りに7:50にアーリーエントリーが始まり 8:00を過ぎてその入場の波がやや落ち着いてくると、今度は私たち一般のゲストに対して「本日の入園開始は30分繰り上げて8:30になる」とのアナウンスがなされました。振り返って見渡してみても、大型連休中だというのにエントランス周辺の混雑はそれほどでもなかったので(注:当日券の販売もとりやめて入園者数を絞っているのですから当然ですが)、入場の際の密集を避けてゲストを分散させるための配慮なのかなー とちょっと思いました。その後しばらくすると今度は一般ゲストに対しての荷物検査が始まって、比較的前方にならんでいた私達は8:20過ぎには検査を経て入園ゲート前のエリアへと入ることができました。以前は隙間なくゲストを入れていたこのエリアも、現在は「前のグループと一定の間隔をとる」ことを常に求められるので待機している間も非常に平和でした。そして8:30。東京ディズニーシー・マリタイムバンドの演奏開始と共に一般ゲストの入場が開始され、私達も2~3分後にはミラコスタ通りを通り抜け、火山を正面に見ながらピアッツァトポリーノへ。少し風はあるけれど、気持ちの良い空気と青い空。そしてわき上がるような白い雲。急ぎ足のゲストに手を振るキャストさん達、火山をバックに写真を撮るご家族連れ。早朝の 開園直後のこんな風景をこうしてここで眺められるのはいったいどれくらいぶりのことでしょう。感傷に浸りながら広場をそぞろ歩き、懐かしいメディテレーニアンハーバーの景色を切り取って持ち帰ろうと私はしばらくの間あちこちにカメラを向けて過ごしました。その間に夫が自分のスマートフォンのアプリに二人分のパスポートを読み込ませて「ソアリン・ファンタスティック・フライト」のスタンバイパス(8:50~9:20指定)を取得しておいてくれたので、ひとしきり写真撮影を済ませた後は 私達は広場を離れてスチーマーラインでパーク内水域を一周してからアトラクションに向かうことにしました。ところが、乗り場に行ってみると「本日の運航は9:00からです」とのこと。時刻はまだ8:40頃だったので、私達はスチーマーラインのキャストさんに また来ます と頭を下げて、ソアリンに向かう階段の脇で軽く「本日の予定」についてミーティング?をしました。(ショーのエントリーやスタンバイパスの取得が上手くいけば、ソアリン→「ビッグバンドビート~ア・スペシャルトリート~」→PS済みの「マゼランズ」→トイストーリーマニアか何か…合間に小さなアトラクションかお買い物… という超ざっくりとしたプランになりました。)大体だけど本日の予定も決まったところで... と、ソアリンの入口近くまで行ってみたのは8:50少し前でしたが、この時すでにスタンバイパスを持つゲストの列の最後尾は火山のふもとへ続く水道橋の途中まで伸びていたので、そのまま列に並ぶことにしました。アトラクションの入口でスタンバイパスをかざしてから「ファンタスティック・フライトミュージアム」の建物に入るまでは 他のグループと間隔を空けながらゆっくり歩いて5分以上かかりましたが、凝った造りの中庭をしっかり眺められて楽しい時間でしたよ。お馴染みの、ドーム状の展示室を通り抜け…不思議なことが起こる前室を経て、奇跡の乗り物「ドリームフライヤー」に乗り込むと、いよいよ。2019年の12月以来となる「時間も空間も軽々と越える空の旅」へと私は飛び発つこととなりました。一年半ほど前に初めてドリームフライヤーに乗って世界を旅した時、想像を超える出来事にただただ度肝を抜かれて唐突に涙が出てしまったことを 私はよく憶えています。しかし今日の、再びの空の旅は、その時とはまったく違った意味で私の心を大きく揺さぶりました。誰もが いま自分が暮らしている場所以外への少しの移動も気軽にできないというこのご時世にあって、最新の科学技術の力を借りてこうして世界中のありとあらゆる絶景を空から巡る体験ができるなんて!科学技術の進歩がこんなふうに人の心をも救ってくれるのなら 科学技術の力でこんなことができてしまうのなら きっと今の厳しい状況だって人類は乗り越えられるに違いない と。空を飛びながらそんなことをぼんやり考え、目の前に広がる大きな花火に飲み込まれ、気が付くと私は今回もまた泣いていました。そして地上に戻って我に返り、涙をぬぐって建物の外に出て美しい空の下のメディテレーニアンハーバーの景色を目にした私は――今この時代に生きる私達は社会の状況がこんなでも科学技術に助けられ知識や情報も手に入れられるし医療も受けられるし 文化芸術の力で日々の暮らしに安らぎや希望を見いだせるけれど、同じように疫病にさらされていた200年前の人たちは正しい情報も行き渡らない閉塞感の中でどれだけ不安で辛い日々を過ごしたことだろうか――という当たり前のことにふと思い至って、 運よくこの時代に生まれて ここにこんな場所があることを知っている私はなんて幸せなのだろう と、嬉しいというより申し訳ないような気持になってしまい、一度引っ込んだ涙がまたまた出てきてしまったのでした。せっかくやって来られた久しぶりのディズニーシーでのっけからメソメソしてばかりではいけない、風に当たって涙は早く乾かさないと と元気よく向かったスチーマーラインの乗り場では、「現在メディテレーニアンハーバー発のスチーマーラインはロストリバーデルタ行きではなく『アメリカンウォーターフロント行き』として運航中(つまりは船旅がかなり短い)」という予想外の事実にぶち当たりましたが、 まあ それもいいんじゃないのー と軽く受け入れて、私達はやってきた船に案内されるままに乗り込みました。9:20頃のことでした。(その2 に つづく・・・)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
May 2, 2021
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