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2026.09.09
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カテゴリ: 聊斎志異

『ザ・聊斎志異』
(蒲松齢/訳 柴田天馬)から。

※同書にはない通し番号を便宜上付します。

69「口技(コウギ)」異類:人

村に薬を処方して医者稼ぎをする二十四、五の女がいた。診てもらいにくる者がいても女自身では処方できず夜になるのを待つ。日が暮れると小さな部屋を浄めて女が籠る。やがて話し声が聞こえてくる。

「九姑、来たの?」
すると一人の女子が答えた。
「来てよ!」
をんなは又曰った、
「蝋梅も九姑について来たの?」
婢(こしもと)らしいこゑが答えた。
「来(まい)りましたわ!」

そんな調子で次々にやってくる話し声が聞こえてくる。最終的には、3人の姑(むすめ)、3人の婢(こしもと)、幼児1人、猫1匹が揃って喧々諤々喧しい。近況報告を一通り終えるとようやく処方についての議論が始まる。それが終わり別れを告げる声が聞こえてやがて静かになり、おもむろに女が簾を開けて出てきて患者に薬と処方を授けるのだった。患者は神様の処方だとありがたがる。
最後に著者のツッコミ。この処方を試みてもたいした効果はなかった。口技(くちわざ)というやつで、それを使って金を取るだけのこと。まあ、珍しくはある、と。

まあ、金を払って面白い見せ物(聞き物?)を楽しんだということで。プラシーボ効果もそれなりにあるかも。





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最終更新日  2026.09.09 10:50:17
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