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2009.11.20

なんで世界一なの？

(2)

テーマ：政治について(21554)

カテゴリ：　藻緯羅の放談

　官民共同プロジェクトの一つ、

その予算が事実上、消滅した。
正確には、
まだ消滅してはいない。
例の「仕分け」での結論である。
これから、
政策討議の場で、正式決定される。
尊重しなければ、民意に反する。

さて、
鳩山首相の裁断は？
それとも、小沢氏が介入？

ところで、

という問いかけに、
説明担当者は、絶句したのだろうか？
反論することが、許されなかったのだろうか？

簡単に反論できたはずである。
「世界一」というのは、開発上の目標であるが、
言葉のあやのようなところもある。

「世界最高速クラス」のコンピューターシステムを開発する。

それがプロジェクトの目的である。

今、
日本にある最高速のコンピューターシステムを使って、
１週間を要する、計算課題があったとしよう。
これを、
中国等の最高速コンピューターで計算すると．．．

某国が所有する世界最高速コンピューターなら、
１０時間足らずで終わってしまう。
１ヶ月を要する課題も珍しくない。
それを日本の最高速マシーンにやらせると．．．
なんと、１年半もかかってしまう。
これが、現状である 。

いいじゃん、遅くても答えは出るんだから。
そうはいかないのである。
中国の技術者と、日本の技術者に、
同時に、あるアイデアが閃いたとしよう。
発明とは、得てしてそういうものである。
環境が整うと、ポロっと出るのである。
だから、思いつくのは同時ということは多々ある。
さて、
その確認にコンピューターを使うのは普通のことである。
１日半で、有効性を確認できた中国の技術者は、
直ちに出願の準備を始め、
早ければ３日後には、国際出願を完了しているであろう。
その頃、
日本の技術者は、まだ計算の半ばであり、
その有効性すら、知らないのである。
悲劇は続く、
１週間後、彼もまた徹夜続きで出願を完了させる。

そして、数年後、
それが徒労の作業であったことに気づかされるのである。

スーパーコンピューターを20万円で創る

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