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2010.02.20

鉄道模型と憲法９条

(5)

カテゴリ：　藻緯羅の放談

　今は、空前の鉄道ブームらしい。

ブームになるとマナーが悪くなる。
残念なことである。

さて、
「鉄道模型」と「憲法９条」には、
どのような関係が？

日本国憲法９条は、
非合理的ご都合主義の理由づけで、

「鉄道模型」というのは、
レールの上を走行させて楽しむのが主流である。
レールの幅が決まっていなければ、
相互に持ち合って、楽しむことができない。
走行させる時も、 レイアウト と称している、
ジオラマを、相互に訪問して楽しむのである。
ジオラマは、風景のミニチュアであるから、
線路と建物・トンネル・樹木との位置関係も、
厳密に決まっている。ぶつかってしまうからである。

さて、

その産物が、 １６番 という規格である。
最近は、さらに「いいかげん」にＨＯと呼ばれている。

「ＨＯ」とは、１／８７で鉄道模型を作ることである。
少し前までは、ＨＯが最も普及していた縮尺であった。

その１／８７は、１６．５ミリとなり、
これが，ＨＯゲージの模型のレールの幅である。
１４３５ミリより狭い軌間は、ナローゲージと呼ばれる。
日本のＪＲの軌間は、１０６７ミリである。
その１／８７は、１２ミリとなり欧米では使われている。

しかし、黎明期、
日本で輸出用に生産されていた１６．５ミリの部品、
特に分岐線路や車輪を流用して、日本の鉄道模型を、
安直に作れるようにして、普及を図ろうとした。
１０６７ミリとレール間が狭いので、車両の幅も狭い。
そのままでは、なんともアンバランスなことになる。
そこで、
車体を１／８０で作ることにしたのである。
標準軌間用の車体幅は、軌間に対して狭めなので、
この程度で、日本の車両と海外車両が同程度となり、
他の諸々のものも、海外向けが流用しやすい。

というわけで、
国内の鉄道車両は、小田急も京浜急行も京王も、全て
車体を１／８０で作り、ゲージは１６．５ミリを使う。
この規格をというのである。
それぞれの実物のレール間の幅は、
　小田急・・・・１０６７ミリ
　京浜急行・・・１４３５ミリ
　京王・・・・・１３７２ミリ
と、「３社３様」である。
京王の珍なる数値は、東京馬車鉄道由来のものであり、
後に併合した井の頭線は１０６７ミリである。
東急は１０６７ミリであるが、
「市内電車」の範疇である「世田谷線」は、１３７２ミリである。
新幹線の模型は？
世界標準の１／８７で作っている、これも「１６番」である。

こうしてみると、
「１６番」は、英断ともいえるが、合理的な判断とはいえない。

それを良しとしない愛好家達は、
１／８０の車体を、１３ミリで走らせる（１３ミリ）。
素直に、１／８７の車体で、１２ミリで走らせる。
少数派ではあるが、
１／１２０で作る、ＴＴゲージの規格が存在する。
その場合、レール間は、１２ミリとなる。
このＴＴ規格のナローゲージとして、
国鉄車両を作ると、レールの幅は、９ミリとなって、
Ｎゲージのものが、流用できる。