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感想文の前に…時々、強制的にログアウトさせられるので、私は二つのブログをあっちこっちフラフラして書いているようだ。多分パスワードを忘れるからだ。
まあ、いいか。
過去日記で、娘が小学生のとき、「くたばれかあちゃん」を喜んで読み聞かせされて聞いていたので、読み返してみた。
確かに面白いが今なら児童虐待だと言われてしまうだろう。母ちゃんに殴られたり噛みつかれたり…そして息子げんたろうはそこを素早く逃げ回り、心の中で「くたばれかあちゃん」と毒づく。
決して暗くない。悪いことをしていなくても父ちゃん母ちゃんにぶん殴られるのは昭和あるあるなのかもしれない。「くたばれかあちゃん」とたとえ心の中でも毒づけるのは心が強い証拠だ。
山中恒ってどんな人だったのだろう。
最初に読んだのは小学生のとき「ぼくがぼくであること」だったが、内容を覚えていない。
次に読んだのが借りて読んだ「頭の先と足の先」で、これまた強烈な母ちゃんだった。足の不自由な主人公は嫌でたまらないのに、遠足にも勝手に着いてくる母ちゃんが嫌で恥ずかしくてたまらなかった。先生に来るなと言われても来る。
多分今だと差別用語にひっかかる言葉遣いが多いので絶版だし、図書館にも置いていない。
娘が「くたばれかあちゃん」に出てくる母ちゃんがばあばみたいだと大笑いしたので再読したのだ。
まあ、口の悪いこと、手の早いことは似ているが我が家の場合はもっと陰湿で、とてもじゃないが児童文学にはならない。だいたい、わたしがげんたろうのように明るくも強くもなく、びくびくしていいなりになっていたので、話が暗くなる。
そんなこんなもあり、約半年振りに母に電話をかけてみた。母は元気でいつも誰かに怒っているのは相変わらず。今回は自分の姪っ子に腹を立てていた。つまり、私の従姉である。なので矛先は今回私に向かってこなかった。
我が子に対する愛情は相変わらず薄い。
孫については「あんないい子はいない。ま、生んだのはあんただから、あんたもいいことをひとつはしたんだね」ときた。
「娘に対する思いは?」と聞いたら
「生きてるんだろうなと思ってる」
と情も何もない。
自分の兄や妹に対する誇りやプライドは高く、
「お兄ちゃんは大好きだったの。そのお兄ちゃんの娘だからと我慢してたけど、ついに縁を切った」と言っていたが、この人、しょっちゅう縁を切っては忘れるのであてにならない。
自分の兄を美化すること、聞いていて気持ち悪い。従姉からは暴力をふるういわゆるDVオヤジだったと聞いているので、以前、ちらっとそういったらヤカンのように怒りを吹き出した。
「私のお兄さんを悪く言うなんて!」
あら、私のお兄ちゃんの悪口は言うのに。
ついでに言えば私の父親の悪口も尽きない。私には父親の遺伝子が半分きているということはこの人には理解できないのだ。
そして自分の母、妹がどんなに賢いか延々と自慢する。ついでに孫が賢いというのも自慢の種だ。
「その孫ってのはあたしが育てたんだけどね」というと「あんたは賢くない!あんたに似たんじゃない!」と…まあ、私もそう思ってはいるけどね。だいたい、血縁が賢いとか自慢するのって見苦しい。「それであなたは?」と嫌みを言いたくなるが89才の婆さんだから黙っといた…いや、常に黙って生きてきたのだ、こどものときから。自慢するなら自分のことを自慢しろ。血縁が優秀だと自慢する人はたいてい自分にコンプレックスを抱いているものだ。
「くたばれかあちゃん」と思えるのは幸せな証拠だ。
「頭の先と足の先」は絶版だが、古本で取り寄せてみようかと思う。あの本は私の苦しさに少し共感してくれたように記憶しているから。でも、家よりましなのかな。
山中恒さんの本をもっと読みたくなってきた。もともとは軍国少年だったようだが、戦後に方針転換したらしい。
どのようなこども時代を過ごしたのか知りたいが、まあ、戦時中だから苦労したんだろうな。
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