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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2007.09.26
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カテゴリ: カテゴリ未分類
テレビを見ていると時々芸能人がカラオケで得点を競う番組があります。カラオケを歌うと機械が得点を出してくれるのです。面白いのは、歌手が自分の持ち歌を歌ってもあまり高い点数が出ないことがよくあることです。どういう基準で判定しているのか分かりませんが、機械には「個性」とか「持ち味」は分からないのかも知れません。これは“好み”ですからね。

問題は、誰がどのような基準と価値観で点数を付けているのかということですよね。
カラオケの場合はプログラムを設計した人の基準、価値観で採点されているのかも知れません。
だとすると、そのプログラムを設計した人の価値観に合わせないことには高い点数は取れないわけです。

点数化する、数値化するという時にはどんな場合でも必ずこの仕組みは組み込まれています。ですから、そう簡単に数字を信用してはいけないのです。

数字ではないものを数字に変換する時には、その作業をする人間の意図、意識が必ず影響しているのです。

例えば、「世界がもし100人の村だったら」という本がありますよね。
この例えは現在の世界の状況を非常に分かりやすいレベルに合わせてくれますが、でも66億人以上いる人口を100人の村に例えたら、それはもうこの現実世界の話しではありません。

66億人の世界と100人の世界は同じではないのです。

そもそも生身の人間を数字に置き換えた時点で“現実”は意図、意識によって変換されてしまっているのです。
それを認識した上で、この本は読まなくてはいけません。

温暖化の状況を数値化した場合も同じです。
だから科学者によって数値が違うのです。
多くの人が知りませんが、実は科学というものはかなり主観的な方法なんです。
だから、時代によっても科学者によっても言うことが変わるのです。

“トンデモ科学”という名前でインチキ科学を非難している人がいますが、科学というものはもとから怪しげなトンデモナイものなのです。
それを理解して、使うべきものなんです。
科学だからといって、信用してはいけないのです。

科学者が数値を提示しても、その数値にはその科学者の意識が含まれてしまっているのです。

科学は数値化することで一面だけを切り取るのです。

そして、その切り取り方が違えば違う数字になるのです。

科学(数字)は確かに事実を表します。でも、事実の一部しか表すことができません。それは科学の宿命なんです。
ですから、それを“丸ごと”と勘違いしてはいけないのです。

単純に言えば、0点を取ったからといって“バカ”ではないということです。
点数=学力ではないということです。



ちなみに、政府が“主婦の能力を点数化する”とか、“教師の能力を点数化する”などと言い出したらどうしますか。

張り切りますか?頑張りますか?

そりゃあ、どんなことでも高い点数をとることができたら嬉しいですよね。
努力して、それが点数に反映され、それが評価されたら、頑張りますよね。

でも、その結果その能力を評価する人に支配されることになりますね。
そうではありませんか。





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Last updated  2007.09.27 05:47:57
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