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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2008.05.13
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カテゴリ: カテゴリ未分類
自転車に乗ることが大好きな人は「自転車の乗り方」について本を書くことが出来ます。
でも、「自転車の乗り方」という本を読んだだけで、実際に自転車に乗ったことがない人は本を書くことが出来ません。書いたとしても自分が読んだ本をまとめることしかできません。

森が大好きでよく森に行く人は「森について」という本を書くことができます。でも、その本を読んだだけで実際に森に入ったことがない人、森が好きではない人は、その本の感想は書けても“森について”書くことは出来ません。

お料理を作ることが大好きな人はお料理の本を書くことが出来ます。
食べるのが大好きでお料理を味わうことが出来る人は食べることの楽しみ方、また美味しい店についての本を書くことが出来るでしょう。

言葉は言葉のない世界から生まれてきます。それは感覚と感情の世界です。
人は自分の感覚と感情の世界で起きたことを伝えるために言葉を必要としているのです。
そして、実際子どもが言葉で伝えたいのもこの感覚と感情の世界の出来事ばかりです。

“ねーねー おかあさん あのね きょうがっこうで ・・・・”という時に子どもがお母さんに伝えたいのは自分の感覚と感情の世界の中の出来事です。子どもはいつでも“自分の話”がしたいのです。だからあまり人の話を聞かないのです。そして、それが客観的な事実であるかどうかは不明です。


そうでない時には、言葉は耳を素通りしていきます。
ですから、どんなに立派なお説教をしてもその話が子どもの感覚や感情に響かないようなら子どもは他のことを考えながら時間が過ぎるのを待っているだけです。

言葉が感覚や感情に支配されずに、客観的な事実や、自分の考えを伝えることが出来るようになるためには思春期を待つ必要があります。

ですから、子どもが話す言葉はそのまま子どもの感覚と感情の現れです。
デリケートな言葉を使う子は素敵な感覚を持っているのでしょう。
いっぱい話したいことが詰まっている子は豊かな感情を持っているのでしょう。
感覚は“話し方”に現れ、感情は“話す量と内容”に関係しているように感じます。

わけの分からないことを一方的に言いまくるだけの子どもは強い感情を持っているのでしょうけど、豊かな感覚や感情は持っていないのかも知れません。

聞いていて楽しくなるような話しをしてくれる子は豊かな感情を持っているのでしょう。

言葉は少なくても、耳を澄まして聞きたくなるような言葉を持っている子は豊かな感覚を持っているのでしょう。

ぐりぐりさんが書いて下さった

先日、次女がホームセンターの熱帯魚コーナーで「エビ」をみながら「ままー!エビさんとんでるー」と嬉しそうに何度も何度も話しているところに「飛んでないんだよ、泳いでいるの」と冷ややかに、1つ上くらいの男の子が次女に「教えて?」いました。



それに対して、「飛んでないんだよ、泳いでいるの」と教えてくれた子は鈍い感覚と退屈な感情を持っているのかも知れません。(ただ、お兄ちゃんぶってそう言っただけかも知れませんけどね。子どもがお兄ちゃんぶって言う時には大人のような表現を使いますから。)


続きます。





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Last updated  2008.05.13 09:26:37
コメント(9) | コメントを書く


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※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:「言葉と感覚と感情」(05/13)  
ぐりぐり さん
長女はよく、色んなことを話してくれますが
自分の「感覚と感情の世界」で起きている事なんですね。
時々大げさな話になっているのも、彼女の世界ではそれほどの事なんですね。
たまには「嘘」ッぽくなってたりするので
「なんでー?」と思っていました。
が、理解できました。良かったです^^ (2008.05.13 09:36:47)

子どもは嘘つき  
天然堂 さん
息子は小学3年生ですが、よく嘘をつきます。母親は嘘つく子どもが大嫌いで、いつも大変な騒ぎになってしまいます。勿論、嘘はいけないことだと解っていても、叱られるから嘘をつくという悪循環になっているのかなと、なぜ嘘をつくのかを考えてみようよと母親を諭しております。森の声さんは子どもの嘘についてはどうお考えですか。 (2008.05.13 09:58:19)

感覚と感情と感応  
天然堂 さん
子どもはとても敏感に反応します。子どもが育つ家庭という小さな、それでも大きな環境が大きく作用すると思います。しかし家庭から一歩社会に出るとそこには違う価値観がある。とても憂慮します。 (2008.05.13 21:57:04)

まさに、  
ましぴぃ  さん
”子どもが人の話に耳を澄ますのは、その話が自分の感覚と感情に響く時です。
そうでない時には、言葉は耳を素通りしていきます。
ですから、どんなに立派なお説教をしてもその話が子どもの感覚や感情に響かないようなら子どもは他のことを考えながら時間が過ぎるのを待っているだけです。”
↑怒られているときって、この通りです。
いつもこども達のその姿を見て、後で落ち込みます。
この伝え方じゃだめなんだって事を。


”わけの分からないことを一方的に言いまくるだけの子どもは強い感情を持っているのでしょうけど、豊かな感覚や感情は持っていないのかも知れません。”

↑そうなんですか?
娘たちにはまだまだ感覚を解く作業が必要なんですね。
(2008.05.13 22:21:53)

Re[1]:「言葉と感覚と感情」(05/13)  
森の声  さん
ぐりぐりさん
>時々大げさな話になっているのも、彼女の世界ではそれほどの事なんですね。

「釣り落とした魚は大きい」というのと同じです。 (2008.05.14 04:30:02)

Re:感覚と感情と感応(05/13)  
森の声  さん
天然堂さん
>しかし家庭から一歩社会に出るとそこには違う価値観がある。とても憂慮します。
-----
現実問題としては両方に対応出来る感覚と感情の育ちが大切なんでしょうね。 (2008.05.14 04:31:39)

Re:まさに、(05/13)  
森の声  さん
ましぴぃさん

>”わけの分からないことを一方的に言いまくるだけの子どもは強い感情を持っているのでしょうけど、豊かな感覚や感情は持っていないのかも知れません。”

>↑そうなんですか?
>娘たちにはまだまだ感覚を解く作業が必要なんですね。
-----
豊かな感覚と感情は豊かな言葉と遊びから生まれます。
(2008.05.14 04:38:01)

Re:「言葉と感覚と感情」(05/13)  
今日9729  さん
言葉は言葉のない世界から生まれてきます。それは感覚と感情の世界です。
人は自分の感覚と感情の世界で起きたことを伝えるために言葉を必要としているのです。
そして、実際子どもが言葉で伝えたいのもこの感覚と感情の世界の出来事ばかりです。・・・・・・・・

* これも、すごい言葉だ。

全国の保護者に知ってほしいですね。

ああ、早く、本にならないかな。
(2008.05.15 05:33:50)

Re[1]:「言葉と感覚と感情」(05/13)  
森の声  さん
今日9729さん
>全国の保護者に知ってほしいですね。

>ああ、早く、本にならないかな。
-----
他にもやりたいことがいっぱいあって困っているのです。 (2008.05.15 08:25:45)

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