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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2012.05.19
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カテゴリ: カテゴリ未分類
私たちは「心」と「からだ」と、意識や思考をつかさどる「頭」という三つのシステムによって構成されています。

この場合の「からだ」とは、単なる肉体のことではなく、感覚やからだを維持するための生命システムの全てが含まれます。

そして、この三つのシステムはそれぞれ進化における発生時期が異なります。まず「からだ」というシステムが発生し、次に「心」というシステムが発生し、最後に意識や思考をつかさどる「頭」というシステムが発生しました。

ですから、原則的に、私たちのからだの中でその三つのシステムは別々に管理されています。三つのシステムは密接につながり、「私」という存在の中で統合的に管理はされているのですが、個々のシステムを中心的に管理している場所はそれぞれに異なるのです。

だから記憶にも「頭の記憶」と「心の記憶」と「からだの記憶」があるのです。

そして、人間が生まれ、成長していく過程でも、この三つのシステムは人類の進化を繰り返すように「からだ」「心」「頭」の順に成長して行きます。

ですから、幼い子どもたちを育てる時には、感覚や自律神経や様々なからだを維持するための生命システムのことを大切に考えながら育てる必要があります。

この時期の「からだの育ち」が、それに続く「心の育ち」と「頭の育ち」の基礎になっていくのですから。

受精した時点から7歳前後の歯が抜け変わるまでの時期までは、この「からだの育ち」を支えてあげることが非常に大切だと思います。



「心の育ち」は社会性の育ちとつながっていますから、2,3才の反抗期の頃から、14才前後の思春期頃までが一番重要だと思います。

「頭の育ち」は客観的な意識の目覚めと関係していますから、7~9才頃から、20才前後までが一番重要でしょう。

ただし、抽象的な思考が可能になるのは14才前後からですから、大人と同じような頭の使い方が可能になるのは思春期以降です。

それまでは「思考によって考える」という方法ではなく、「体験を通して考える」という方法の方が重要になります。

ですから、思春期前の学習においては「体験とセットにして学ぶ」ということが大切だと思います。

そして、この三つの育ちは「からだの育ち」が「心の育ち」を刺激し、「心の育ち」が「頭の育ち」を刺激するという関係になっています。

さらに言えば、「具象的な思考」が「抽象的な思考」を刺激します。

逆にいえば、「からだ」が目覚めなければ「心」は目覚めず、「心」が目覚めなければ、「具象的な思考」も目覚めず、「具象的な思考」が目覚めなければ「抽象的な思考」も目覚めないということです。

人間の成長にはこのような順序と関係と時期があるのです。

ですから、これを無視して幼いうちから「頭の教育」をしようとしたり、からだの育ちをないがしろにしていると、最終的に「心の働き」や「頭の働き」において未熟な人間が育ちます。そのような人は「からだの働き」もまた不安定でしょう。

ただ、これらの三つのシステムは別々の時期に別々に育っているのですが、これらを一人の人間の中で統合する必要があるのです。



その、統合する作業が様々な「遊び」や「芸術的な活動」なのです。

子どもたちは遊ぶのが大好きですが、子どもたちはその遊びを通して、「頭の働き」と「心の働き」と「からだの働き」を統合しているのです。


続きます。





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Last updated  2012.05.19 08:41:40
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