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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2012.09.25
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「心とは何か」というのは非常に難しい問題です。また、「自分の心」が「他の人の心」と同じかどうかも分かりません。比べようがないからです。

男性と女性の話を聞いていると、どうも男性と女性とでは心の状態が異なるようにも感じます。

昔、「ラブレターは夜書くな」と言われましたが、それは、同じ人でも、「夜の心」と「昼間の心」が同じではないからです。夜、ラブレターを書くと想いが強くなりすぎたり、妄想が暴走してしまったりします。主観的になりすぎてしまうのです。

そのような状態で書いたラブレターを昼間読むと、自分でも恥ずかしくなってしまいます。

人は、寝ていなくても夜になると半分「夢の中」のような状態になってしまうのです。ただし、これは「眠い」という状態のことではありません。眠くなくても意識がそのような状態に変成してしまうということです。

でも、昼間になると客観的な意識が目覚め始めます。

壁が青い部屋と赤い部屋の中にいる時とでも「心の状態」は異なります。

どうしてそういうことが起きるのかというと、男性と女性とは生理的な状態が異なるからです。夜と昼とでも、青い部屋の中にいる時と赤い部屋にいる時とでも生理的な状態は異なります。

そして、「心の状態」は「生理的な状態」にダイレクトに影響を受けるのです。



ですから「心」はしょっちゅう変化しています。でも、「心」はその変化を感じることが出来ません。「心」は「心の変化」を感じることが出来ないのです。

人間は明るいところから暗いところに入っても、瞳孔を調節して基本的に同じ明るさで見ることが出来るようになります。

でも、その瞳孔の変化を感じることは出来ません。それと同じです。

では、どうやったらその事実に気付くことが出来るかというと、絵を描くなどの表現活動をやってみればすぐに分かります。

ラブレターも同じです。

その表現された形の中にその時の「心の状態」が刻み込まれるので、違う心の時にそれを確認することが出来るのです。

ですから、絵描きでも昼間しか描かない人も、夜しか描かない人もいます。その時の心の状態が、自分が表現したい世界に合っていると感じるからです。

スペインの画家「エル・グレコ」は昼間でも部屋をカーテンで閉め切って、ろうそく(ランプ?)の光だけで絵を描いていたそうです。

それだからあのような絵が描けたのでしょう。

ですから、人は何らかの表現行為をしてみることで「自分の心」に気付くことが出来ます。

気質のワークでも様々な表現活動をしてもらいますが、それはその表現を通して、「自分の心」や「他の人の心」と出会うことが出来るからです。



昔、気質のワークを始めた頃は、自分で自分の気質をチェックするようなチェックリストを作ってやってもらったりもしました。でも、そのチェックリストと本人とを見比べているうちに、次第に「あまり自己判断は当てにならない」ということに気づき始めたのです。

自分を客観的に見ることが出来る人もいますが、実際にはそのような人は少数です。大部分の人が自分のことを主観的にしか見ることが出来ません。すると、自分の先入観を自分に投影してしまうのです。

よく、大して太っていないのに「私はデブだ」と言う人がいます。全然ブスではないのに「私はブスだ」と言う人もいます。それと同じです。

ですから、私は町でよく見かける「セルフチェック」を信用していません。それは「本人はそういうセルフイメージを持っている」ということであって、実際にそのような状態であるかどうかとは直接関係がないからです。

気質の勉強会でも、時々「先生、私憂鬱質ですよね」と聞いてくる胆汁質が強い人がいます。



本当の憂鬱質の人は本能的に胆汁質の人を見分けます。そしてあまり近寄りません。また、「私は憂鬱質ですよね」などと聞いてきたりはしません。

ということで、何らかの表現活動をやってみて下さい。そうすると、自分の心と出会うことが出来ますよ。

その時、上手下手ばかりが気になる人は、「自分の心」と向き合うのが苦手な人です。

「セルフイメージ」を知ることは、それ自体は大切なことです。でも、「セルフイメージ」と「本当の自分」とは同じではないと言うことです。

そして、「本当の自分」と出会うためには、様々な表現を通して「他者」や「他者としての自分」と出会う必要があるのです。





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Last updated  2012.09.25 05:27:54
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