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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2022.10.06
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カテゴリ: カテゴリ未分類
緩める系のからだの活動をしている人達は、時々怪しいことを言います。

足の裏で呼吸しろとか、頭のテッペンや指先や手のひらから呼吸しろとか・・・。

もちろん、現実的にはそんなこと不可能です。不可能なはずなんですけど慣れてくるとそういう感覚のことが出来るようになってくるのです。足の裏や頭のテッペンだけでなく、からだのどこからでも呼吸が可能になります。

ストレッチなどで詰まっている所があると、そこに呼吸を送って緩めることもあります。からだが痛いときなどにも、痛い部位に呼吸を送って痛みを緩めることもあります。

実際、からだに呼吸を通すようにするとからだが緩むのです。ゆるむだけでなく統合もされます。足の裏で呼吸をするようにするとからだ全体が一つにつながるのです。

ここで実際に通っているのは「呼吸」ではなく「意識」なんだろうと思います。
「息(いき)」ではなく「意識(いしき)」です。

足の裏を見つめながら(感覚的にです、実際に見ているわけではありません)同時に呼吸にも意識を向けていると、足の裏で呼吸をしているような感覚になるのです。

これは私の解釈ですが、それは呼吸に伴う肺の動きが、胴体周辺の筋肉や筋膜や皮膚などを通して足の裏だけでなくからだ全体に伝わっているからなのだろうと思います。呼吸に合わせて血圧も変化しているでしょう。



今この文章を書きながら手のひらで試して居るのですが、息を吸うときには手のひらが緊張して、息を吐くときには緩むような気がします。息を詰めると固くなります。
実際に手のひらで呼吸しているわけではないのですが、手のひらで呼吸を感じることは出来るようです。
これが「手のひらで呼吸する」ということなのではないかと思います。

また、息を吸っているときには感覚や意識がからだの外側を向き、息を吐いているときには内側を向くような気もします。

息を吸っているときと吐いているときとではからだの動かしやすさも変わってきます。「からだを開くような動き」(手を広げるような)は、息を吸いながらやるとやりやすいです。息を吸うことで胸が開き、からだが張るからなのでしょう。
まただから、それに合わせて感覚や意識も外側に向くのかも知れません。

その逆に「からだを閉じるような動き」は息を吐きながらやるとやりやすいです。風船が縮んでゆるむようにからだが緩むからなのでしょう。まただから感覚や意識も内側に向くのかも知れません。

人のからだも意識も、呼吸に合わせて膨張(拡散)と収縮(集中)を繰り返しているのです。そしてそれがからだ全体に対してマッサージのような効果を与えているのです。

ただ問題は、日常的にからだを動かさなくなってしまった現代人のからだは、この呼吸がスムーズに出来なくなってしまっているということです。

本来呼吸はからだ全体で行うものですが、胸だけで呼吸している人がいっぱいいます。
怒りや緊張でお腹が固まっているときには、胸だけでしか呼吸が出来ません。そんな時、大きな声を出すとお腹が緩みお腹まで息が入ります。するとからだが楽になります。


心では、大きな声を出してしまったことを後悔するのですが、からだは楽になるのです。
だから「怒らないように」と我慢しても無駄なんです。いくら我慢していても、からだがいっぱいいっぱいになったら、からだは勝手にそれを吐き出してしまうからです。

普段からからだ全体を使うような活動をして、からだ全体で呼吸するようにしていれば怒りは溜まらないのです。からだのどこかが詰まっているから怒りが溜まるのです。疲れやストレスも溜まります。

ズーッと椅子に座っていると、腰が固まり腰から下に呼吸が届かなくなります。
肩を固めて仕事をしていると、腕の方に呼吸が届かなくなります。

それと同時に、怒りや、疲れや、ストレスが溜まりやすくなります。

頭を使った活動ばかりしていると呼吸が浅くなります。呼吸が浅くなると胸が固くなります。するとからだ全体も固くなります。感覚の働きも心の働きも固くなります。

それでなくても現代人はすぐに呼吸を止めてしまいます。本人は気付いていませんが、ちょっとしたことで呼吸を止めてしまうのです。呼吸を止めるとからだは固まります。その状態で重いものを持とうとするとからだが壊れます。

「あーあ」とか「どっこいしょ」と言いながら起き上がったり、重いものを持ったりすると「ああ、私も年だわ」などと言う人がいますが、実は、あれは理にかなっているのです。声を出すことは息を吐くことですから、声に合わせてからだが緩み動くからです。
声を出すと動きやすくなるから、からだを守るために無意識的に声が出てしまうのです。

一番いけないのは、頑張ろうとして息を詰めてしまうことです。息を詰めた方が頑張れるし、力も出るような気がするのですが、それは錯覚です。単なる自己満足です。実際には息を吐きながらの方が力が出るのです。なぜなら全身がつながるからです。

実際、息を詰めた状態で相手を押しても大して動きません。また反発力も大きいです。でも、「あーあ」とか言いながらからだを緩めるような気持ちで相手を押すと、相手は大きく動くのです。





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Last updated  2022.10.06 09:10:47
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