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森の声

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2025.02.23
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カテゴリ: カテゴリ未分類
子ども達の遊びを見ていると、子ども達の成長の段階と状態が見えてきます。
子ども達の自発的な遊びは、脳機能や、心や、からだの成長段階の現われでもあるからです。

赤ちゃんはハイハイで色々な所に行ったり、色々なものに触れ、色々なものを口に入れ舐めます。また、猫のように人が作ったものを壊して遊びます。お兄ちゃんやお姉ちゃんがいるとそれでケンカが起きます。また安心、安全を優先する大人にとっても、それは「問題行動」ですが、赤ちゃんにとっては「成長に必要な活動」なんです。

またそのような自発的な遊び(行動)をよく観察することで、「今この子に必要な刺激や活動や体験」が見えてきます。そして、そのようなものを「遊び」として意図的に与えることも出来ます。すると、子どもの気持ちを満足させることも出来るし、その時期の成長をうまく支えてあげることも出来るのです。

たとえ、その行為(遊び)が、大人にとっては「困ったこと」であっても、子どもは基本的に「自分の成長に必要なこと」しかしないのです。
大人は、単なる暇つぶしのような「無駄なこと」をしますが、子どものやることにはみんな意味があるのです。

大人が「問題行動」だと考えていることも、子どもの成長にとっては必要なことであり、意味があるのです。

それは、冬になるとビタミンCが豊富なミカンが食べたくなり、筋肉が大きく育つ思春期には肉が食べたくなるのと同じです。そして、からだが求めている時に必要なものを食べるから美味しいのです。

それと同じように、子どもが「自分の成長に必要なものを満たすための活動」(遊び)をしている時には、その活動が嬉しくて楽しいのです。それが「子どもの遊び」の意味であり、子どもが「遊び」に夢中になる理由なんです。



森の中でなら問題にならないような活動でも、それを狭い部屋の中でやられたら問題行動になってしまうのです。

また、「遊び」は「子どもの成長に必要な活動」ですから、子どもの遊びには、その成長に伴う「旬」があります。
いつもなんでも舐めていた赤ちゃんでも、ある時期を境にピタッとそういうことをしなくなります。そして、新しい成長段階に伴う新しい遊びを始めます。
食べ物でも、ある時期はそればっかり食べていたのに、その時期を過ぎると見向きもしなくなることがあります。

ハイハイばかりしていた子どもも、歩けるように、走れるようになってくると、次の段階として高い所に登ったり、飛び降りたりし始めます。走り回ったり、クルクル回ったり、ピョンピョン跳ねたりします。このような「からだを使った遊び」に夢中になっている時期の子どもは、そのような全身を使った活動を通して心とからだ、からだの様々な機能の統合をしようとしているのだと思います。
でもいま、その統合が出来ていない子が多いです。

オモチャを投げて遊んでいる子も、「投げる」という活動を通して目や手やからだの統合をしようとしているのです。そんな時は、投げても大丈夫なもので「投げて遊ぶ遊び」に誘ってあげればいいのです。
子どもが「困った遊び」をしているようなときには、大人がちょっと工夫して、その活動を「子どもの本能的な欲求を満たす遊び」に変えてあげると子どもは喜ぶし、その成長欲求も満たされるのです。
でも、大人の思い込みや都合だけで「子どもの活動」(遊び)を禁止してしまうと、色々な問題が起きてきます。

ゲームを与えれば子どもは大人しくなりますが、子どもの成長に必要なものは満たされなくなります。心とからだ、からだの様々な機能の統合も出来なくなります。

その統合段階が過ぎてしまった子は、そのような全身を使った活動をしなくなります。必要がなくなったからです。


「大人にとっての遊び」は「成長に必要なもの」を満たすためのものではなく、「頭と心とからだのバランス」を整えるためのものです。ストレス発散も出来ます。お酒を飲むのも「大人の遊び」の一つです。
だから大人にとっても「遊び」は必要なんです。でも、大人の「遊びに対する価値観」で「子どもの遊びの是非」を判断してはいけないのです。





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Last updated  2025.02.23 08:22:10
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