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森の声

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2025.02.24
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カテゴリ: カテゴリ未分類
多くの大人たちが「遊びと勉強は別物」だと考えています。だから「遊んでばかりいないで勉強しなさい」などと子どもを追い立てます。でも、追い立てられて勉強しても、子どもはその勉強から「自分の成長に必要なこと」を学ぶことが出来ません。

でも、「遊び」は追い立てられなくても自主的に行います。どうしてだか分りますか?
それは「遊び」こそが、子どもが「自分の成長にとって必要なこと」を学ぶことが出来る活動だからです。お腹が空けば「食べなさい」などと言わなくても自主的に食べますよね。それと同じです。

その「遊び」の中には、「あらゆる学びへとつながる種」が含まれています。そして、その「種」が芽を出すかどうか、成長するかどうかは、本人の努力以上に環境と運の影響の方が強いです。
特に、自我の働きが弱い思春期以前の子どもにおいては、環境と運の影響は絶大です。
どんなに才能があっても、その才能を生かす場がなかったり、周囲からその才能を否定され続けていたら、その才能は伸びることも花を咲かせることもなく、枯れてしまいます。

世の中には、そのように芽を出すことも、花を咲かせることも出来なかった天才が山のようにいるのでしょうね。もしかしたら、皆さんのお子さんにも何らかの才能があるのかも知れませんよ。

それを見極める簡単な方法があります。遊びでも、他の何かでも、その体験の後、ただ「楽しかった」ではなく、その体験を通して何かに気付いたり、発見したり、そのことに関して自分の意見を言えるようなら、その活動に対して才能がある可能性があります。

そのような子は、同じ活動を繰り返しても、同じ体験はしません。毎回、「前回気になったこと」を確認しようとするからです。その繰り返しで成長していくのです。


そしてその繰り返しの先に、アートや、宗教や、様々な学問や、科学といった世界が存在しているのです。そして実際、人類はそのような過程を通って、現代のアートや、宗教や、様々な学問を創り上げてきたのです。

ゲームでも、ゲームクリエイターの手のひらの上で遊んでいるだけでなく、「もっとこうやった方が面白くなるのに」と感じることが出来る子は、ゲームクリエイターの才能があるのかも知れません。

ディズニーランドに行っても、ただ「楽しかった」ではなく、「こういうアトラクションが欲しい」とか、「あのアトラクションはこうした方がもっと面白くなるのに」と、気付くような子はそういうアトラクション関係の才能があるのかも知れません。

でも、才能がない子は何も気付かないし気にならないのです。だから、何回同じ事をやっても何も学べないし、成長もできないのです。

私は自宅で造形教室をしていますが、同じようなことでも何回も繰り返してチャレンジする子もいます。椅子を作ったり、モーターで何かを作ったり、羊毛で何かを作ったりを繰り返す子もいます。
そして、そういう「繰り返す子」は、どんどん成長していきます。でも、そういう子は少ないです。多くの子は「この前やったからもういい」と言います。何も発見出来なかったのでしょうね。そしていま、体験を通して何も発見出来ない子が非常に多いです。能動的に体験していないから発見出来ないのです。
勉強でも遊びでも、能動的に取り組むことが出来る子が減ってきました。特に、リアルな遊びが足らなくてゲーム時間が長い子ほど、能動的に取り組むのが苦手なような気がします。

お母さん達も同じです。「子育ては毎日同じ事の繰り返しだ」と言って嘆く人がいますが、実際には、子どもの状態も、自分の状態も、周囲の状況も、毎日毎日変化しています。
だから、昨日うまく行った方法を今日使ってもうまく行かないこともあります。その事に気付き、能動的に考えてあれこれ工夫することが出来る人は、子育てを通して成長することが出来ます。子育てを楽しむ事も出来ます。

子育てを「辛く退屈な労働」としてしか感じることが出来ない人は「子ども記録」や「子育て記録」を書いてみると、何か気付くことがあると思います。何かに気付くことが出来ると、「辛く退屈な労働」ではなくなるかも知れませんよ。





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Last updated  2025.02.24 09:28:15
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