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森の声

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2025.09.15
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カテゴリ: カテゴリ未分類
人間の「人間らしさ」や「人間らしい心」は「人間らしい言葉」によって支えられてきました。
人と人がつながり合い、支え合うことが出来たのは、その「人間らしい言葉」を共有していたからです。
日本人の「日本人らしさ」は「日本語」を共有し、伝承することで伝えられてきました。

でも今、その「人と人をつないできた言葉」、「人間らしさ」や「日本人らしさ」を支えて来た「言葉」が消え始めています。

それは、お金さえあれば手に入れることが出来る「簡単で便利な機械」の登場で、「人と人がつながる意味と必要性」が消えてきたからです。その流れの中で「バラバラになること」「自分勝手に行動すること」を「自由になること」だと勘違いする人たちも増えてきました。

「人と人がつながり合う」ことを「束縛」と感じる人も増えてきました。また、みんながバラバラに生活するようになったので、子どもたちは「つながり合うために必要な言葉」を学ぶことが出来なくなりました。

「本」には「つながり合うために必要な言葉」が書いてありますが、最近の子は「本」を読みません。というか、「文字」は読めても「言葉」を知らないので、読んでも意味が分からないのです。

また、「自分の言葉」で、自分勝手に解釈してしまう子も多いです。「つながり合うために必要な言葉」は知りませんが、自分が大好きな「アニメやゲームに関する言葉」は詳しいので、それを「自分の言葉」として解釈してしまうのです。ですから、同じ本を読んでも、大人の理解とは全く異なった理解をしている可能性があるのです。

アニメやゲームを共有している子どもたちは、「アニメやゲームに関する言葉」だけでコミュニケーションしています。そして、それで困っていません。いつも機械を相手に一人で遊んでいる今時の子どもたちにとって、「自然や、生活に関する言葉」や、「他の人と価値観や、考えや、感覚や、目的を共有してつながるための言葉」は必要がないからです。



双子は「自分たちだけで通じ合う言葉」(双子語)を創り出してしまうそうですが、ゲームやアニメが好きな子もまた「自分たちだけで通じ合う言葉」(アニメゲーム語)を創り出してしまっているのです。そして、困ったことにそれ以外の言葉を学ぶ場がないのです。

その「アニメゲーム語」は「命がない世界」「実体がない世界」「非現実世界」を語るための言葉なので、その様な言葉しか知らない子は、「命がない世界」「実体がない世界」「非現実世界」のことしか考えることが出来ません。

「海」に関する言葉を知らない人は「海」について考えることが出来ません。「木」に関する言葉を知らない人は「木」について考えることが出来ません。「命」に関する言葉を知らない人は「命」について考えることが出来ません。

さらに、「海に関する言葉」を知っていても、「リアルな海の体験」がない人は、「リアルな海」について考えることも語ることも出来ません。「木に関する言葉」を知っていても、「リアルな木の体験」がない人は、「リアルな木」について考えることも語ることも出来ません。「命に関する言葉」を知っていても「リアルな命の体験」がない人は、「リアルな命」について考えることも語ることも出来ません。youtubeや図鑑や教科書などを見るだけで「何でも知っている」と錯覚してしまっている現代の子どもたちはそんな状態です。

旧約聖書の中に書かれている「バベルの塔」の話は、もしかしたら、過去に実際にあった話なのかも知れません。そしてまた同じことが起きているのかも知れません。





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Last updated  2025.09.15 06:24:36
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