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森の声

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2025.09.16
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今年のGWには、世界自然遺産にもなっている屋久島に行ってきました。屋久島にはなぜか知り合いが多く移住しているので、「GWに屋久島に行くよ」と伝えたら「じゃあみんなで集まろう」という話になって、楽しい場を設けてくれました。(肝心の発起人の人は、私が行く数日前に大けがをして入院してしまったので参加できませんでしたけど・・・)

その知り合いは、私の直接の知り合いだけでなく、私に会わせたい色々な人にも声をかけてくれました。みなさん素敵な人だったのですが、中でも異色だったのは、キャンピングカーを使い、家族四人で、50カ国、12万KMを5年かけて回って来た雲野和幸さんという方でした。

その時は「へーすごい人だな」程度の感想でしたが、その方の奥さんが書かれた「ぼくの学校は世界中」(雲野秀美著)を読んで、その旅の濃さにさらに驚きました。この本は、「旅の記録」であると同時に、子どもの、そして家族の「成長の記録」でもあります。この本です。


ぼくの学校は世界中 家族4人で地球一周!キャンピングカーで旅した1800日/雲野秀美【1000円以上送料無料】

「旅」には人を成長させる力があるのです。子どもの精神的な自立を望むのなら、子どもを安全、安心、便利な家や環境の中に閉じ込めるのではなく、何があるのか、何が起きるのか分からない「旅」に出すのが一番効果的なのではないかと思います。

ちなみに、電車や飛行機に乗って遠くに出かけるのだけが「旅」ではありません。知らない町、知らない野山を、自分の意思と判断で自由に歩くのも立派な「旅」です。知らない人たちの所に行くのも「旅」です。もっといえば、自分が住んでいる町の、まだ歩いたことがない道を探して歩くのも、道ばたの草花や昆虫を探して歩くのも「旅」です。

そのような旅には「デジタルの世界」では出会えない驚きと、感動と、学びがあります。

かくいう私も、1980年、30才の時にリュック一つで世界を回る旅に出ました。44年も前の話ですから、世界の状態は今とは全く異なっていました。もちろん、ネットもスマホもありません。ヨーロッパが欧州連合(EU)で統合されるズーッと前ですから貨幣もバラバラです。欧州連合(EU)が出来たのは1993年ですから。



アジアの国も今とは全く違う状態でした。インド(カルカッタ、今のコルコタ)では、インドで初めてとなる地下鉄を作っている最中でした。私が見たときには、女の人が頭の上にかごを載せてのんびりと土を運んでいました。「こんなんで終わるのだろうか・・・」と思いました。ボンベイ(今のムンバイ)の町は路上生活者と、手足が不具状態の物乞いと、生ゴミと糞尿であふれていました。

タイのバンコクは、今では高層ビルが乱立していますが、当時はそんなもの建っていませんでした。交通渋滞は今も変わっていないみたいですけど・・・。

一人旅ですから、どこに行くのか、いつ行くのか、そこで何をするのかということも全部自分で決めなければなりません。また、詐欺師も山のように群がってきます。インドでは物乞いも山のように群がってきます。旅の途中で、何人もの「身ぐるみはがされた」という若者と出会いました。ですから「自分の安全」は自分で守るしかありません。

そんな状態の中一年弱、色々な所を歩きましたが、その一年間の体験があったから、今の自分があるのだと思っています。シャイな私でも、堂々と値段交渉が出来るようになりました。

「旅」には人を育てる力があるのです。それは子どもでも大人でも同じです。だからこそ、昔の人は「かわいい子には旅をさせよ」と言ったのでしょう。





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Last updated  2025.09.16 08:50:52
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