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午後から音楽院のレッスンの日。今日のタクシーの運転手さんは、中高と野球部で今はマフィア、みたいな人だった。礼儀正しくマジメなんだけど、体格よくて目が冷静、みたいな。おかげで、渋滞ポイントに出没する物売りも、(渋滞している車内の人に、花束や時計、おみやげ、ドリンクなどを売り歩く)コワモテ運転手さんの私たちの車には誰一人寄ってこなかった。レッスンが終わってから、来年度も先生の授業を受けるよう勧められる。普通に習うのとは違って、進度も選曲も先生主導でグイグイ進むので、すべては担当教授との相性次第なのだ。今の担当教授に受けられないのでなければ、他の楽器に浮気しちゃおっかなーとも思っていた。私としてはこの上ない申し出だったので、ありがたくお受けする。今年はマサヨちゃんという後ろ盾がいたおかげで、音楽用語のロシア語も分からないことは訳してもらえたけど、来年は自力で理解しないとならない。曲想に関するさまざまな形容詞はもちろん、音楽専門用語になると????な言葉が多い。ロシア語の子ども向け楽典テキストで勉強したほうがいいかも。夜は「白い巨塔」を見た。「これでもか」を連続する、人間関係のいやらしさ、あざとさ。日本での高視聴率が分かる気がする。今週は、財前助教授が黒木瞳とまったりしているところにかかってきた電話で終わった。「だから、どっちだったんじゃー」、このドラマ、いつもいいトコで終わるよね。すでに日本で見終えた人にとっては「そんなとこ、まだまだ序盤戦よ」という感じだろうか。衛星放送だと、従来日本で放送されているCMがカットされるので、45分間息つく間もなく「白い巨塔」の世界にどっぷりハマります。だから、本腰入れて見たい番組の時は、事前にトイレに行くのは鉄則(笑)。ちなみに、ヨーロッパ向けJSTVはUK時間に合わせてプログラミングされているので、モスクワではプラス3時間の時差で観ることになる。つまり、ゴールデンタイムが3時間後ろにずれているのだ。夜8時台におジャ魔女ドレミとかアンパンマンをオンエアしてるのは、そのため。大人向け番組は、夜更かししないと観れないの。でも、唐沢寿明って、どうしても「トイストーリー」のウッディとかぶっちゃうんだけど。そう思うのは私だけ?あの白衣が、いつかカウボーイ姿になりそうで、落ち着かない(笑)
2004年04月06日
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「少林サッカー」を観たら無性に食べたくなって、皮から作りましたよ、水餃子を。日本食材屋に行けば、国内なら98円で買えそうな庶民的なギョーザの皮が4~5倍の値段で売ってる。でも、今食べたいのはああいう薄っぺらい市販の皮じゃなくて、モチモチ、しこしこっとした水餃子らしい皮。お菓子同様、やはり「作る」しかない…。今夜なら挽肉がある、と実行に移した。多少時間はかかるけど、けっこうカンタンにできるのね。しかも、挽肉さえあれば、他はすべて家にある材料で間に合う。こねこね、ねちょねちょ(具を混ぜる音)。こねこね、ぐいぐい(麺棒で皮を薄くのばす音)。具を詰めて、皮の淵に水つけたりはしないで閉じていく。市販の皮のように打ち粉もないから、手が粉だらけになることもない。ぐつぐつ煮立った鍋の中に放り込み、待つこと数分。粉っぽさが抜け、表面がうっすら透き通った水餃子の出来上がり。たまに茹でてるうちに中身が出ちゃうのはご愛嬌さ。茹でたての水餃子に、私の愛すべき調味料「かけぽん」をたらーり。うーん、もちもちの皮だー。おいしいー。プチプチを巻き、重たい思いをしてまで、日本から「かけぽん」持ってきてヨカッター。久々の手作り風(っつーか、手作りなんだが)水餃子に、皆の箸もすすむ。飽きないのはいいが、思った以上におなかにたまる(笑)。おいしい黒豚挽肉(荒挽きなら尚可)が買える日本なら豚肉がベターかもしれないが、今日使った豚挽肉は挽き方も細かく、コクが少ない。確かにおいしかったんだけど、厳しく自己採点すると努力した割に物足りないというか…(笑)後日その話を友人マサヨちゃんにすると、ロシアだと鶏挽肉で作るとおいしいよ、とのこと。そういえばそうかも。鶏皮も軟骨も一緒に挽いてるから、鶏挽肉で肉団子スープを作ると、ものすごくいいダシがでるんだった。日本食店のメニューにある餃子は、「本当にこれで金取るの?」というお粗末な味。具がダメなのね。ホントに挽肉使った?みたいな感じで。それならば、とエビ餃子を頼んだりしたこともあったんだけど、こちらはエビ風味の練り物のような具で、ますます落ち込んだ。唯一、中国料理店「上海」の焼き餃子はおいしけど、お値段も抜群によろしい。モスクワに来て街中によくある日本食チェ-ン店で餃子を注文するなら、ジャプロ(日本食材店)で売ってる1パック1000円超の日本の冷凍餃子のほうが間違いなく美味しいだろう。ああ、こうやってまた「やむを得ず手作り」なレパートリーが増えていくのね……。日本の皆さん、ラーメン屋のカウンターでラーメン+餃子を注文ができるシアワセを再認識してくださいませ。
2004年04月05日
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天気がよかったので、夫の仕事の合間に公園へ行った。春休みで体力を持て余しているコドモの希望で、野球をするんだと。父親と二人だと、ピッチャーとバッターで守備がいない。忙しいから内野やって、と出動要請が。男の子の親は、ホント体力勝負。走らされるワケじゃないし、いいか、と野球に参加。モスクワ川にかかる橋の袂の、小さな空き地。日当たりも見晴らしもいい。対岸には、ルイジニキのスケートアリーナや外務省のスターリン建築が見える。きっと小腹がすくから、と、おやつ持参。ロシア人っぽい。トイレに行きたくなると困るから、飲み物は持たないの。公園などの屋外トイレ、これに入るぐらいならもらしたほうがマシかも。ペーパーがないとか、そういう次元じゃないですから、ホント。そのうち、左のページに赤裸々にアップしますね。小一時間ぐらい、役割を交代しながら遊んでた。そろそろ帰ろうか、と思った矢先、コドモの打ったゴロが、堤防を越えて、軟球がモスクワ川に落ちてしまった。プカプカ浮かぶ軟球。実は、このボール、モスクワでは硬球しか売ってなくて、留学生の男の子が一時帰国した時に頼んで買ってきてもらった貴重な軟球だったのだ。コドモは涙目になっている。「……虫取り網、どっかで買ってくる?」「お父さんが飛び込んでみるとか」コドモの表情があまりに気の毒で、とっさに言ってみた。夫は言葉を失っていた(アタリマエ)。プカプカとモスクワ川に浮かぶ、大切な軟球。拾った人はありがたく使ってくださいまし。見た目の割りにいいお値段、モノは日本製でございます。あんまりにショックが大きかったのか、以来言葉少ないコドモ。でも神様は助け舟を出してくださった。ここ数日探し回っていた「少林サッカー」のビデオを、通りすがりのビデオ屋で発見したのだ。正規のビデオ屋だったけど、あの値段は間違いなく海賊版だな(笑)昔あった「Mr.BOO」シリーズを彷彿させる、陳腐なアクションや事件の連続。評判どおり、おもしろいー。でも、ホンモノの少林寺拳法はこんなんじゃないよーん。一応「拳士」のアタシでした。
2004年04月04日
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モスクワに住んで1年たったが、実はまだチャイコフスキーホールに足を運んだことがない。昨秋ピアノコンチェルトのチケットを買ったものの、コドモが発熱して友人に譲ってしまった。(これは、結局一時帰国するほどの一大事になったんだけど)以来、何となくここだけは来ていなかった。でも、この間何気なく街中の横断幕で見つけた「ゲルギエフ指揮のコンサート」の文字。えーっ、知らなかったよー。家に帰って、すぐさまあれこれ調べて見つけたさ。モスクワでは、市内の劇場やコンサートホールの演目がすべて網羅されている「催し物予定表」が売られている。20ルーブル(80円)。チケットを扱う店で売られていることがほとんどで、売り切れたらおしまい。印刷ミスもしばしばだが、モスクワの余暇を楽しむための必需品。私は月下旬になると、急いで箱店に買いに出掛ける。今が旬のゲルギエフの、モスクワでのコンサート。ちなみに私の両親は昨秋日本でゲルギエフ率いるオペラを経験済み。11月、ちょうどコドモの入院で一時帰国していた時期だった。消灯時間まで病院でコドモに付き添い、帰りがてらひとり夕食を食べた私が乗ったバスには、プログラム片手に興奮気味に語る、NHKホールからの帰路客でいっぱいだったっけ。モスクワに来てから、日本で発売されたゲルギエフのCD(プロコフィエフのこれまた好きな「スキタイ組曲」)をわざわざ送ってもらったほどとなれば、今すぐチャイコフスキーホールにチケットを買いに行くしかないでしょ、と。チケットは街中の小さなチケット専門の箱店で購入できるが、手数料を取られることが多い。(当日券だと正価で買えたりする。確実に売りたいのね)会場の窓口なら正規購入になるので、当然取り扱いチケット数も多いし、正価。電話で取り置きしてくれる劇場もあるが、以前目の前でダブルブッキングを目撃して以来、あまり信用していない。なので、面倒だが会場まで足を運んで事前購入するのが、一番確実に手に入る方法なのだ。パルテール(1階席)で1300ルーブル。モスクワに来てジバラ購入したチケットでポール・マッカートニーのコンサートに次ぐ高値。でもいい。モスクワでゲルギエフだもん。払いましょう。ついでに、気になってたラフマニノフのコンサートの演目を確認。ピアノコンチェルトの2番っすか? 超好きなんですが。そっちも2枚ください、と購入。ラフマニノフのピアノ協奏曲第二番は、以前書いたハマりマンガ「のだめカンタービレ」でも出てくる曲目。カラダとココロの主治医・コンドウ先生の鍼灸院でもよく流れていた(笑)昔々、期待をせずに足を運んだ演奏会で聴いて、涙が出るほど感動した曲。「泣かせどころが多くてイヤらしい」と言うクロウトもいるが、しょせん私はシロート。貴重なお金と時間を費やすのなら、泣かされる曲を聴きたいさ。モスクワに来て十数年ぶりにピアノを弾き始めてからは、2台のピアノ用に書き下ろした楽譜を購入して、弾けるとこだけ拾って練習。誰もいないときにCDと合わせて弾くのが、密かな楽しみなのだ。ゲルギエフにラフマニノフ。夏時間になり、急激に日が長くなって調子狂いっぱなし(午後8時で明るいの)の今日この頃、とってもいい励み&ご褒美になりそうでふ♪マンガ「のだめ…」もダマされたと思って、ぜひ読んでね。
2004年04月03日
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プーシキン美術館に行った。過去に一度、自力で行ったことがあるが、ロシア語がプアーだった私は間違えて「プーシキン博物館」のほうに行っちゃったんだな。どうりで絵画が少なかったわけだ(笑)今回はコドモと一緒。トベルスカヤ通り(モスクワの銀座みたいなとこか)で寄り道してからトロリーバスで行ってきた。昔のように、車窓を緊張しながら見ていなくても(降りる場所は「このへん」って、目で確認して乗ってたからね)停留所や広告など、バスのアナウンスが聞いてて分かるんだわ。あー、1年間で成長したものだ。クレムリンの周囲には、ロシアローカルのテレビ中継車が何台か。この週末、海外の要人が続々とプーチンに会いに来る。警官の数もいつもより増えている気がする。美術館に着き、カッサ(券売所)で料金を払う。モスクワ(ロシア全体?)だと、美術館などの入場料に観光客向けの「外国人料金」が設定されている。しかし、モスクワに住んでいる証明(身分証明書)を持っていれば、市民料金でオッケーなのだ。コドモと二人で35ルーブル(約140円)。外国人料金なら、その10倍はしたんじゃないだろうか。ロシアの学校は昨日(4月1日)から学校が始まっているので、「あら、何年生? 休みはいつまでなの? どこの学校に行ってるの?」と、コドモはカッサのおばちゃんから質問攻め。でも、おばちゃんパワーにひるむことなく、ちゃんと会話している。ロシア語のロの字も知らずにモスクワに来たコドモも、確実に成長した。プーシキン美術館は、海外の有名作品が多く収蔵されている。ミケランジェロの彫刻類に始まり、マティス、ピカソ、ルノワール、カンディンスキー、シャガール…。「出稼ぎ」で海外に出る収蔵品が多いのも、うなづける。ロシアの美術館や博物館でいつも感心するのが、作品そのもののだけでなく、作品を展示する室内とその調和の美しさだ。味も素っ気もない日本の美術館、さらには百貨店催事場に美術作品を置くなんて、貸主から見ればなんと配慮の欠けた行為だったことか。「セキュリティが安全で、湿度調節がきちんとできればいい」と思ってた自分が恥ずかしい。(昔、そーいう仕事もしてたんですね。実は)各展示室の隅に座っているおばちゃん。ただのバイトのおばちゃんではない。立派な学芸員である。しかもものすごく博学。聞くと、どんなことでもいやな顔せず教えてくれる。日本の美術館や博物館にも、これぐらい学芸員が常駐していたらいいのに。博物館学芸員として就職するのは、新卒の求人件数があるかないかの難関なんだけど、受入れ側が肩書きやキャリアにこだわらずに若手学芸員を育成していけば、いい意味で敷居が低くなって、美術館や博物館への認識や価値観が変わると思うんだけどなー。2時間近く、コドモは飽きずに見ていました。中でも、彫刻作品はことのほか丁寧に。なんのことない、男性のシンボルをチェックしてたのだ。「ついてる」「もげてる」「大きい」「小さい」「毛もある」さらには、馬の銅像までチェック。馬にもついていたらしいです、じゃなくて、ついてました、ハイ。
2004年04月02日
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昨日トロリーバスに乗ったときに見つけた、「敬愛する乗客の皆様へ」の張り紙。4月1日をもって、モスクワ市内のアフトーバス・トロリーバス・トランバイ共通の料金が一斉値上げするというのだ。アフトーバス…日本のフツーのバスと同じ。トロリーバス…路面電車のように線路と吊り上げバーのついているバス。外側車線を走る。トランバイ……いわゆる路面電車。交通量や車線の多い市内中心部主要道路にはない。今までは、1回10ルーブル(車内で運転手に料金を払う場合)、または事前購入の回数券や気まぐれに乗っている車掌さんへの支払なら7ルーブルだった。1ルーブル約4円で計算しても、日本のバス料金とは雲泥の差だ。それが、1回15ルーブル(回数券or車掌さんは10ルーブル)に値上げしたのだ。正直言って、片道200円のバス代に慣れている私には、40円が60円になるのは大したことではない。でも、一気に50%値上げ、とは、ものすごい値上げ幅だ。日本だったら、社長退任・首相退陣並みの騒ぎになるんじゃないかな。夕方家に来た英語カテキョーのイリーナにその話をすると、「そうなのー。定期代やマルシェルートの料金まで上がってたー」とブツブツ。モスクワ市内にはメトロ・バス・トランバイ共通の1ヶ月定期もあり、多くの人が利用している。定期といっても、日本円で1200円前後だったはず。日本だったら、家族3人で駅までバスで往復しておしまい、に近い額だ。おそらく、メトロの料金も値上げされているのだろう。かれこれ半年以上メトロには乗ってないけど、市内共通料金で一律20円、というのは破格だったもんね。「東京メトロ」(今日から名称が変わったそうで)と同じぐらいの範囲は網羅する規模なのに。そして夕方。急に出掛けることになり、タクシーが間に合わず、マルシェルートタクシー(昨日の日記参照)に乗った。ほんとだ。2ルーブル値上げで料金が12ルーブルになっていた。でも、この2ルーブルが面倒だ。今までなら10ル-ブル札1枚で済んだのに、硬貨を足さないとならない。しかもお釣りが欲しいときもでてくるだろう。マルシェの料金を出納してるのは、運転手さん本人。運転しながらつり銭を数える光景は、何度見ても「ヤメテクレー」である。それが、これからは硬貨交じりになるなんて…。案の定、値上げを知らなかった&小銭を持ち合わせていない客があれこれ言っている。「私は20ルーブルで8ルーブルのおつり」「二人分の料金を50ルーブル札で払ったからな」さらに、ルーブルより細かい単位のカペイカ(100カペイカ=1ルーブル)まで混ぜて払ってる人まで。当然、運転手さんは大混乱。値上げ初日に難しいコトするなよー。物価がじりじり上がっているモスクワ。ドルも弱く、現地企業によっては給与をドル払いからルーブル払いに変えているところも多いとか。外国人向けの高級飲食店やスーパーでは、ドル建てだった値段表示をルーブルに切り替えたところも。これでタクシーが便乗値上げとかしたらたまらない。ただでさえ需要の急増で運転手の質が落ちたと評判なのに…。
2004年04月01日
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