「千客万来」
【腸粘膜の重要性】(25)
「腸粘膜の構造と働き」(3)
病原性微生物は異なった分解点で食物の粒子を分解する。
これら分解された新しい粒子は、免疫系にとって異物のため、選択と防衛も上手くいかない。
その結果一つには血液凝固能力の低下が起きる。
そして血管が脆弱化して、ビタミンKが欠乏し、新生児の場合には臍の皮膚の下に拡散性の出血が起き、青班ができたりする。
普通の出血と異なりこの出血は痛まない。
親は子供が遊んでいる時に怪我をしたと思うがそうではなく、これも腸粘膜の委縮による例である。
大幅に縮小した粘膜は膵臓も不調にする。
膵臓酵素の前駆体は小腸粘膜で形成されので、膵臓酵素前駆体が十分にないと膵臓は消化ができなくなってしまう。
さらに亜鉛の欠乏もおきる。
膵臓腺の分泌物による必要な消化過程が行われないため、便秘や下痢がおきることもある。
またこの状態では脂肪性食品は消化され難い。
患者はよくこれをアレルギ-の兆候だと考えるが、脂っぽい食品の摂取は、思春期や大人期を通して糖尿病を起す。
粘膜委縮の経過は常に「良くなったり悪くなったり」する。
腸炎になりティ-セラピ-(茶療法)を始め、改善がみられたので、安心して牛と鶏卵の食事をとると、再びアレルギ-は発生してしまうばかりでなく、膵臓が酵素と重炭酸塩を製造することができないため、胆汁酸が遊離してしまい、下痢を起すこともある。
委縮した腸粘膜はセルロ-スを含む食物の消化が十分できない。
委縮した粘膜にいる異常細菌が障害を起すと、直ちに共生バランスが崩れて症状として出る。
共生バランスの崩れを、表面的な誤った治療で治そうとする治療家は多い。
この場合の唯一ともいえる根本治療は、腸内細菌層の回復であり、共生状態を元に戻すことである。
(つづく)
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