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2003年 日本 大沢たかお 石田ゆり子 富司純子 林隆三 ストーリーは、東京の小学校で教壇に立つ隆之。彼はある日、体の不調を訴えて幼なじみの医者、博信に診察を受ける。そして、徐々に視力を失っていくベーチェット病と診断された。隆之は恩師の朝村へ挨拶に行き、自らの病気を告白するとともに、朝村の娘で隆之の恋人である留学中の陽子とは別れることにしたと告げる。職を辞して長崎へ帰郷した隆之は、家族や友人に支えられ、懐かしい故郷の光景を目に焼き付けていく。そんな彼のもとにある時、陽子がやって来た。隆之は陽子の将来を思い、悩む。ある日、2人は聖福寺という寺を訪れ、そこで林という老人に出会う…。 この手の映画って感動出来て当たり前って思ってしまうんですよ。でもなぜかこの映画には感動出来なかったです。ベーチェット病と診断されていつ失明するか分からない恐怖と闘ってるのですが、主人公の苦悩が伝わってこなかったです。前向きに生きていくと決心したと言えばそれまでなんですが、それでも失明する恐怖はあるはずですよね。そして失明する事で愛する人へ負担を背負わせてしまう事など凄く重大な局面を迎えてるのに大事な部分が凄く薄っぺらく描かれていて、これで感情移入しろってのが無理でした。それと周りの人たちが凄くお人好しすぎますよね。現実の世界でこれほど理解してくれる人たちに囲まれる事が出来るかって言えば疑問が残ります。いざ自分の目が見えなくなるってなると最後に何が見たいですか?あつぼうは間違いなく家族の顔です。二度と家族の顔が見えなくなるって本当に恐怖ですよね。あつぼうがこの映画に求めてたのは、この恐怖感なんです。でも主人公は早々と悟りを開いてこの苦悩を乗り越えようとします。自分なら最後の最後まで抵抗して色々な方法を試してみたいって思うので主人公の気持ちが理解出来なかったんでしょうね。こういう病魔に襲われるって本当につらい事ですよね。毎日普通に生きていけてるだけでも幸せです。大沢たかおのキャスティングは理解出来るのですが、なぜ石田ゆり子やったんでしょう。目が見えなってくる演技を熱演してる大沢たかおとは対称的に淡々とセリフを棒読みしてるんですよ。どうせならもっと演技が出来る女優さんを選んだ方が良かったと思う。長崎の景色って凄くきれいでした。その景色が一番印象に残ってしまった映画でした。評価(2.5)
2007年01月31日
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★【女検死官ジェシカ・コラン】【1992年】 ★【ロバート・ウォーカー】 ★【扶桑社ミステリー】【648円】 ストーリーは、逆さ吊りにされ、大量の血液を抜き取られた若い女の死体。片腕は落ち、乳房や性器はめった切りにされていた・・・・。最近アメリカ中西部で連続して起きた残虐な殺人事件を追っているFBIの心理分析官オットーは犯人のプロファイリング強化のため、検死官のジェシカに協力を求めた。ジェシカは目につくすさまじい損傷の陰に犯人が隠そうとした小さな傷跡を発見する。処女の血を飲み、血の浴槽に浸かる人間吸血鬼の目的とその人物像は? 久しぶりに小説の感想でも書いてみようと思います。検死官という職業はコーンウェルによって一般の人にもどういうものか分かるようになりましたよね。コーンウェルのスカーペッタシリーズを初めて読んだ時は衝撃的で凄い余韻が残りました。その衝撃を超える検死官シリーズが今日紹介するこの本です。とにかく心臓の悪い人は読まない方がいいです。殺害方法などが凄くリアルで被害者の痛みが伝わってきそうでした。ジェシカ・コランはコーンウェルのスカーペッタに匹敵するほどの魅力的なヒロインです。同じ検死官作品なんですが、スカーペッタってバージニア州をメインに活動してたけどジェシカ・コランは全米を移動します。活動する州によって細かい法律が違うのも面白いです。とにかくこちらの作品の方が衝撃度は高いです。 このシリーズの面白い所は、犯人は前半に登場するんです。そして犯人の視点とコランの視点で話は進んで行きます。だから被害者が虐殺されるシーンも鮮明に書かれています。あまりにリアルなんで怖くなりますよ。 よくこういう殺害方法が思い浮かぶなって感心してしまいました。コーンウェルを読んで面白いと思ってる人は是非挑戦してほしい作品です。 評価(4.4)
2007年01月30日
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2005年 アメリカ トム・ウェリング マギー・グレイス ラデ・シェルベッジア デレイ・デイヴィス ストーリーは、かつての怨念を抱えて霧と共に現われる死霊が港の町を恐怖に陥れていく。小さな港町、アントニオ・ベイ。およそ100年前、霧に包まれたこの町の沖合で、一隻の快速帆船が難破し、クルーと乗客が犠牲となった――。そして現在、ひょんなことから忌まわしき犯罪の封印が解かれ、放たれた怨霊は復讐を果たすべく霧に乗ってアントニオ・ベイへと押し寄せるのだった…。 鬼才ジョン・カーペンター監督が80年に製作した同名ホラーを、【スティグマータ/聖痕】のルパート・ウェインライト監督でリメイクしたのが本作です。はっきり言ってリメイクした理由がこの映画を観る限り理解出来なかったです。オリジナルはカーペンター監督にしては地味な内容やったけど、それでも怖さが伝わってきた映画でした。それにくらべこのリメイク版は全然怖さが伝わってこないんですよ。途中で眠気まで襲ってくるホラーって珍しいです。白い霧が眠気を誘って何度も落ちそうになりました。100年前の恨みを晴らすためにアントニオ・ベイを襲うのですが、その恨みを抱く過程をもっと詳しく描いた方がよかったのかも。大切なシーンやから一応説明映像はあるけどもっともっと強調してたら少しはマシな映画になったはず。まぁ~怨霊たちが襲うのは自分達を騙した奴らの子孫達やけど、何も知らないこの子孫達にすればメチャクチャ迷惑な話ですよね(笑)。理由も分からず殺されていく人も多々いてるし、理由が分かったところで理不尽すぎますよね。この映画は霧がポイントなんやけど、その霧もいかされてなくただの煙幕って感じでした。タイトルからして霧の映画やのに、もっと丁重に作ってほしかったです。それと怨霊達の恨みって軽いもんやなって思わせるラストも最悪でした。そうそう【LOST】のシャノン役をしてたマギー・グレイスがヒロインなんですが、この人も映画ではあまり魅力がないです。ホラー映画ってヒロインも大切やと思うけど、かなりイマイチでした。【LOST】の時は役柄もあるやろうけど良かったのに。まぁ~結論からして何でもかんでもリメイクすればいいってものではないです。特にオリジナルを超える要素がないリメイクは最低です。いくらハリウッドがネタ不足やからと言っても少し考えてほしいですね。評価(1.6)
2007年01月29日
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2005年 日本 中村獅童 成宮寛貴 竹内力 山寺宏一 市原悦子 KABA.ちゃん ストーリーは、ある嵐の夜、仲間とはぐれたヤギのメイは、壊れた山小屋に避難した。するとそこへ、同じように嵐を逃れてやってきた一匹の“仲間”。小屋の中は真っ暗でお互いの姿は見えないものの、心細かった二匹は言葉を交わし、次第に仲良くなっていく。そして、“あらしのよるに”を合い言葉に、翌日の再会を約束しそれぞれ小屋を後にする。ところが、待ち合わせの場所でメイの前に現われたの、なんとオオカミのガブだった。 自然界ではオオカミとヤギが仲良くなるって考えれないけど、動物の世界にもこういう友情があってもいいなって思えた映画でした。この映画の冒頭は相手の外見を知らずに交わした言葉だけで交流を深めていくって素晴らしいです。これって人間社会でも言える事やけど、外見重視に拘ってると本当の友情など芽生えないかもしれないですね。映画の中でガブがメイに小屋で出会った時にヤギと分かってたら食べてたって告白するシーンがあるのですが、凄く深い言葉やなって思いました。外見を知らずに内面から芽生えた友情だけにこの言葉に意味がありますね。ヤギをエサとしか考えられないオオカミの習性に反してまでも友情を大切にするガブが凄くカッコ良かったです。ガブとメイの関係を理解しようとしないヤギやオオカミによって2人友情に危機が迫ってきます。そんな時に2匹が下した決断は・・・。絵本を映画にしてるので結構子供向けかなって思ってたけど、大人でも楽しめました。でもねもう少しだけメイの感情が豊かに表現されてたらもっと良かったです。これはメイの声を担当して成宮寛貴の力量やセリフにも左右されてると思うけど・・・。絵本を読んだことがないのですが、原作でもメイはガブがネズミを餌にしたりしてる事に嫌悪感を抱いたりしてるんでしょうか?オオカミは肉食獣やからいくらヤギを食べなくなったっていっても何か肉を食べないと生きていけない訳やから、あのメイの態度にはちょっとイラってきました。最近フルCGアニメが多いから、たまにはこういうアニメもいいものですよ。なんか凄く和めましたよ。結構面白い映画やったので、原作の絵本も絶対に読んでみたいと思います。評価(3.5)
2007年01月28日
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2005年 アメリカ キャメロン・ディアス トニー・コレット シャーリー・マクレーン ストーリーは、周りが羨むスタイルと美貌を持ちながら、難読症というハンディキャップがコンプレックスとなっているマギー。一方姉のローズは弁護士として成功しているものの、自分の容姿に自信が持てずにいた。定職にも就かず、ローズの家に居候していたマギーは、ある事件をきっかけに仲違いし、怒ったローズに家を追い出されてしまう。どこにも行く当てのないマギーは、仕方なく亡くなった母方の祖母エラのもとを訪ね、彼女が世話役をする老人たちの施設で働かせてもらうのだが…。この映画はタイニーポエムさんが久しぶりに映画館で泣いたって書いてたので、凄く気になってたんですよ。そしてやっと本当にやっと観る事が出来ました。その結果、この映画は年末にあつぼうが発表する今年のベスト3に入ってくる可能性が凄く高いって言えるぐらい素晴らしい映画でした。監督のカーティス・ハンソンって本当に多彩な才能を持ってますよね。【ゆりかごを揺らす手】【激流】【8mile】【 L.A.コンフィデンシャル 】と全く違う映画を撮り続けてきてこの【イン・ハー・シューズ】に辿りついたんですよ。どの映画も観客をひきつけるような演出があって面白いですよね。お堅いローズと自由奔放のマギーの関係ってハリウッド映画ではよくある関係やけど、個々の心理描写を丁重かつ細かく描く事によって感情移入出来やすくなってます。難読症がコンプレックスになってるマギーは、その反動からローズに迷惑をかけつづけ自分の価値すら見失いかけています。いくら外見がよくても内面を兼ね備えてこそやと思うので、最初の頃のマギーにはちょっと腹が立ちました。でもそんなマギーを姉のローズは広い心で許し続けるけど、さすがに追い出すきっかけになった事件だけは許せなかったんですね。まぁ~いくら姉妹やからと言ってして良い事と悪い事がありますよね。この映画の良いところはこれからです。ローズに追い出されたマギーは祖母エラを尋ねていきます。エラを演じるのはシャーリー・マクレーン。いわずと知れた大女優です。彼女の演技が素晴らしいんですよ。お金目的で来たマギーを叱る事もなく温かく見守り続けマギーを静かに諭していきます。エラや施設にいてる老人達が魅力的で温かさが溢れ出すような雰囲気のある施設です。さらにここで元教授との出会いが彼女を変えましたね。難読症の彼女に目の見えない教授は勇気を持って読む事を教えます。もうこのシーンは涙・涙でした。やっぱり人との出会いって凄く大切ですよね。どんなに酷い事をされても妹を心配するローズの姿が印象的でした。結局家族の絆ってそんなに簡単に断ち切れるものではないって事です。ローズとマギーの姉妹って結局は靴のように2つ揃ってこそ意味があるんでしょうね。ラストの車を見送るマギーが凄く美しかったです。タイニーポエムさん、素晴らしい映画の紹介ありがとうです。評価(4.8)
2007年01月27日
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2005年 アメリカ カート・ラッセル ケリー・プレストン マイケル・アンガラノ ストーリーは、そこは、スーパーパワーを持つ“スーパーヒーロー”を育てる空の上の学校“スカイ・ハイ”。ここに新入生としてやってきた少年ウィル・ストロングホールド。彼の両親はなんと、世界最高のスーパーヒーロー夫婦、ザ・コマンダーとジェットストリーム。さっそく各自のスーパーパワーに応じて“ヒーロー”組とそれをサポートする“サイドキック”組への振り分けが始まる。当然のように周囲の期待を一身に集めるウィルだったが、実は彼は未だにスーパーパワーを発揮したことがなかったのだった…。 親が偉大すぎると子供にプレッシャーが重くのしかかってくるんですよね。それはヒーローの世界でも同じで、主人公のウィルは親がスーパーヒーローやから、その能力を受け継いでるって勝手に思われます。でもウィルの能力はまだ開花しておらず、両親達を失望させたくないためにその事を話せずにいてます。騙し騙しスカイ・ハイに入学したのはいいけど、化けの皮が剥がれていってしまうんです。そしてクラス分けでサイドキックに入れられた彼は、ヒーローをサポートする能力しかないけど純粋な友達に触れて何かが変わっていきます。もうサイドキックでいいかって思ってる時に、ふとした事件がきっかけでスーパーパワーが開花します。パワーが開花した事の嬉しさで周りが見えなくなり、優等生の仲間と遊ぶようになりサイドキックから離れていきます。まぁ~よくあるパターンやけど、この裏では恐ろしい計画が進められてるんです。それは観てのお楽しみです。この映画はみんなの特殊能力が面白いんですよ。【X-MEN】などに代表されるアメコミに出てきそうな能力がたくさん出てきます。ゴム人間や火を操る人間、さらに植物を操る人間、怪力に岩男、分身出来る女の子や液体になる男の子など観ていて凄く楽しいですよ。そうそう壁をよじ登るスパイダーマンみたいな子もいてました。よく考えるとサイキック組の能力は確かにショボイのですが、それでも悪に立ち向かえるって思わせるラストが好きです。とにかく何も考えずに楽しめる映画でしたよ。ディズニー制作なんで凄く明るくて子供でも楽しめる作りになってるのには好感が持てます。カート・ラッセルとケリー・プレストンのコスプレを観てるだけでも価値がありますよね。ホラーファンには嬉しくもなるブルース・キャンベルも体育教師役で出演しています。評価(3.5)
2007年01月26日
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2001年 香港 ニコラス・ツェー スティーブン・フォン ジョイ・ヨン サミュエル・パン ストーリーは、大富豪のお坊ちゃんで名門高校生のエドワード(スティーブン・フォン)は、ある時別れた彼女の逆恨みで乱暴の濡れ衣を着せられ、転校を余儀なくされる。だが、どうした手違いか彼が転入することになったのは、最悪の不良学園TBS高校。そこは、生徒同士のトラブルに学校は関与せず、机を並べたリングの上での決闘で解決させるというとんでもないところだった。さっそく目をつけられるエドワードだが、ケンカなどしたことのない彼は当然こてんぱんに叩きのめされる。そんな矢先、彼は同級生の引退したケンカ王、ストーン(ニコラス・ツェー)と友達になって…。 おもっきり少年漫画のノリで期待してたよりは楽しめました。そんなのありって思うようなシーンの連発です。冒頭からストーン(ニコラス・ツェー)の格闘シーンが観れますよ。この格闘シーンは教室の机を並べてその上で戦うのですが落ちたら即負けってルールです。当然の事ながらストーンは勝ってケンカ王になるのですが、エドワードが転校して来た時にはケンカを引退してるんです。この理由ってのがちょっと感動的でしたよ。TBS高校では教師もマフィアも介入出来ない生徒達だけのルールがあるんです。このルールを破ると全校生徒から村八分にされるという過酷極まりない仕打ちがまってます。ストーンとエドワードの関係っていいですよ。お互いに足りない部分を補い合ってる関係が羨ましいです。ケンカを教えるかわりに勉強を教えてもらうって光景が微笑ましいです。2人の脇を固めるジョイ・ヨンって女優さん、メチャクチャ上戸彩にソックリでした。ちょっと上戸彩の方が可愛いけど(笑)。バリー・ウォン監督の映画らしく、くだらない笑いの連発です。でも珍しく笑いに徹してなくて恋愛なども織り交ぜてるのがいいですね。途中で日本のテレビゲームで対戦してるシーンが出てくるけど、あつぼうも格闘ゲームにハマった事があるのですが、【コンボ】を使うものが勝つってよく分かります。そしてこの【コンボ】がラストにいきてくるのも心憎いですよ。途中でみのもんたの【ミリオネア】のパクリまで出てくるし、意外と香港では日本文化が流通してるんやなって思いました。まぁ~【ミリオネア】は元々アメリカの番組やから日本もパクッてるんですけどね。さらにこの映画の邦題は韓国映画の【火山高】のパクリでしょうね。こういうパクリ要素をちょこっと入れるところがバリー・ウォンらしいですね。ニコラス・ツェーは本当にハンサムです。ジャッキー・チェンと共演した時も彼の方が目立ってたし、これからの香港映画を支えていく人でしょうね。評価(2.5)
2007年01月25日
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ちょっと刑事コロンボ風のタイトルにしてしまいました(笑)。タイトルにもあるとおり今日は嫁さんのお話。あつぼうが月曜日の仕事を終えて帰ってくると、嫁さんが寒いって言うもんやから熱を計ったら38度3分もありました。それだけならまだしも、息子も熱はないけど鼻をズルズル・・・。嫁さんはすぐに氷枕を持って布団に直行させました。あつぼうは子供に晩御飯を食べさせて、娘だけ風呂に入れました。火曜日になっても嫁さんの調子は回復しないので、あつぼうは会社を休む事にしました。朝、子供達を起こして朝ごはんを食べさせて娘を幼稚園に送り出しました。もうこの時点で「嫁さんの毎日は大変やな」って思ってました。結婚してから嫁さんがダウンしたのは始めてなんで、ここまで嫁さんの変わりをした事がなかったんです。はっきり言って専業主婦って大変ですよね。この日は息子を耳鼻科に連れて行って、そのあと嫁さんを内科に連れて行って大忙しでした。その後は嫁さんのお母さんが来てくれてので、あつぼうはインフルエンザの予防接種をしにいきました。たった1本の注射で3000円もとられるって高いですよね。でも何事にも予防は大切なんで仕方ないです。この日は子供達と遊んだりしてたらあっと言う間に過ぎていきました。水曜日嫁さんの熱が下がってたので一緒に食品の買出しに行きました。これが悪かったのか、夜になってまた熱が復活・・・。病院に行って検査したけどインフルエンザではなかったので一安心です。今明け方の4時半なんですが、なんでこんな時間に起きてるかというと、今日は幼稚園に弁当を持っていく日なんです。だから嫁さんが起きてくる前にちょっとでも下準備をしとこって思って起きてます。たぶん6時ぐらいに起きてくるからまだ時間に余裕があるんで、こうして日記を書いてます。さぁ~こんな早起きしたら仕事中に眠たくなりそうやけど、嫁さんがダウンしてる時は頑張らないとダメですからね。では今から弁当の下準備をしてきます。
2007年01月24日
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2002年 日本 山崎努 中居正広 藤井隆 津田寛治 木村佳乃 伊東美咲 ストーリーは、東京の下町で豆腐屋を営む有馬義男。20歳になる孫娘・古川鞠子が失踪してはや10か月、事件は何の進展も見せていなかった。そんなある日、下町の大川公園のゴミ箱から女性の右腕とショルダーバッグが発見される。それを報じるワイドショーの生放送中に“片腕とバッグは別の人間のもので、バッグの持ち主は古川鞠子という女だ”と、犯人からの電話が入る。すると、今度は各局にも犯人からの犯行声明が届く。そこには、それぞれ別人の被害者と思われる女性の淫らな写真が添えられていた。日本中が騒然となる中、有馬は鞠子を救い出すべく必死の捜索を行うのだったが……。 原作を読んだ友達から本当に面白くない映画やから観ても時間の無駄になるでって言われてたのに観てしまいました。その結果見事に時間の無駄になりました。こういう長編を映画化する時にはある程度省かなければならない所ってあるやろうけど、この映画の場合省略しすぎて観ていて何も伝わってこなかったです。原作の良いところばかりを繋ぎ合わせて作ったのか肝心の心理戦もなかったし、「でっ」とか【だから】って思わずツッコミたくなりました。まぁ~久しぶりに邦画で失敗作をつかまされたって感じです。それにしてもメチャクチャ安っぽいCGを使ってるのが納得行かないです。首が吹っ飛ぶシーンなど大昔の映画を観てるような違和感がありましたよ。原作では手に汗握るシーンやろうけど、思わず渇いた笑い声が出てしまいましたよ(笑)。ピース役の中居正広の演技の評判がいいけど、あつぼうはそう思いませんでした。あの中居くんの声が苦手やから偏見を持って観てしまうのかもしれないのですが、歌と同様に演技も下手やなって思いました。原作を読んでないのでこのピースのキャラを知らないのですが、原作ではピースはこういう雰囲気なんかな?とにかくあまり感想を思いつかない映画なんですが、これぐらいの駄作になった原因は脚本にあるやろうから、原作を読んでみて判断したくなりました。でもこの原作ってメチャクチャページ数があるらしいですね。あまり通勤にはむかないけど頑張ってみようかな(笑)。映画と同様に内容のない日記になってしまいました・・・。評価(1.6)
2007年01月23日
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2004年 アメリカ エミール・ハーシュ エリシャ・カスバート ティモシー・オリファント ストーリーは、名門大学を目指す優等生マシューは、勉強以外は冴えないことを自覚しながら、なかなかその殻を破れないでいた。そんなある日、美しく清純そうな女の子ダニエルが隣に引っ越してくる。マシューは一目惚れした彼女のペースに引っ張られ、徐々に熱を上げていく。だが実は、ダニエルは元ポルノ女優だった。ショックを受けるも、彼女を理解しようと努めるマシュー。またその一方、ケリーという胡散臭い男がダニエルに付きまとい始める…。 この映画って公開されてると思ってたけど未公開やったんですね。やっぱりエリシャ・カスバートでは客が入らないと思ったのかな。【24】のエリシャ・カスバートを観てる限りではこの判断も正しいかなって思うけど、この映画のエリシャ・カスバートはメチャクチャ綺麗ですよ。さらにモデル顔負けのスタイルでポルノ女優という役を上手にこなしてました。マジメな青年がポルノ女優に恋をするって内容やからもっとイヤラしいかなって想像してたけど、意外とマジメな純愛映画になってましたね。18歳の時って恋をすると本当に周りが見えなくなりましたよね。この主人公も恋をする事によって自分の殻を破っていくのですが、マジメな少年が一皮剥けて成長するって観ていて楽しいもんです。名作【アメリカン・パイ】の雰囲気によく似てるけど、あそこまで弾けてないのが残念です。下ネタが凄く中途半端で逆に違和感を感じてしまいます。やるならとことんって感じ突っ走って欲しかったです。最後も少し引っ張りすぎかなって思いました。これでハッピーエンドって思ったら、そこからまだ続くからビックリ・・・。まぁ~ラストのオチは面白かったので許せる範囲なんですけどね。でも現実にこれだけ綺麗なお姉さんが隣に引っ越してきたら気になって仕方ないでしょうね。特に高校生ぐらいの男の子には夢のような設定です。【毎度お騒がせします】もこういう感じでしたね(笑)。さすがに職業は違ったけど・・・。エミール・ハーシュが若かれし頃のジャック・ブラックに見えてしまって困りました(笑)。評価(2.8)
2007年01月22日
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2004年 アメリカ アーロン エッカート ベン・キングズレー キャリー=アン・モス ストーリーは、 FBI捜査官のトム・マッケルウェイは、連続殺人犯の不当逮捕が原因で、ここニューメキシコ州の片田舎、アルバカーキに左遷された。ところが、赴任初日から殺人事件が発生、やがてそれはすぐに3件の連続無差別殺人事件へと発展する。いずれの死体も、まぶたが切り取られ、0(ゼロ)のマークが残されていた。マッケルウェイは原因不明の頭痛に悩まされながらも捜査を続けるが、一向に解明の糸口すら見えてこない。そんな時、捜査線上にベンジャミン・オライアンという一人の男が浮上してくるのだが…。 よくあるFBI捜査官と連続殺人犯の攻防を描いた映画かなって思ってみたら全然違う展開にビックリでした。「サスペクト(容疑者)・ゼロ」とは特定の犯行手口やパターンが無く、捜査線上に決して浮かび上がらない、連続殺人犯の事なんです。世の中には誰にも気付かれずに連続殺人を犯してる究極の連続殺人犯がいてるっていう理論が面白いです。でもね映画の序盤は説明不足で何が何か分からない展開です。途中でシリアル・キラーばかりを狙う犯人がいてるって分かってから理解出来ました。【セブン】を超えた!戦慄のサスペンス・ミステリーって宣伝文句やったけど、こういう宣伝の仕方はこの映画にとってはかなりマイナスです。だいたい【セブン】とは方向性が違うし較べる理由が分からないです。【セブン】のような猟奇的な連続殺人を期待してると肩透かしをくらいますよ。この映画はどちらかというと【X-FILE】的な要素も入ってます。特殊な能力を持ったが故に苦しむ事もあるんですよね。映画の中で超能力者の能力を伸ばす【イカロス計画】ってあったけど、これって現実にFBIでおこなわれててもおかしくないです。冷戦時代は実際に超能力で相手にダメージを与えようって考えがあったぐらいですからね。映画の中でも犠牲になるのは子供ばかり・・・。誘拐されて殺されるって酷い事ですよね。こういう映画を観ていて思うのは、超能力でも何でもいいから犯人を特定出来たらいいのに。よく超能力捜査番組ってあるけど、あれも微妙ですよね。凄く大雑把で場所を特定しないのが不思議なんですよ。もし本当に超能力を持ってる人がいたら凶悪犯逮捕に協力してほしいものです。アメリカでは子供が誘拐される事件って多いんですね。牛乳パックに行方不明になった子供の顔がプリントされてるのは凄く良い方法やなって思った。こういう事は日本でもすべきですよ。これだけコンビニやスーパーで牛乳パックが売られてるんやから、それなりの効果はあると思います。と話は脱線したけど、【セブン】のように衝撃的なラストを期待しないで観ましょう。評価(2.5)
2007年01月21日
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2005年 アメリカ キアヌ・リーブス レイチェル・ワイズ ティルダ・スウィントン ストーリーは、異界に属する者を見分けることができる特殊な能力を持つ孤独な男、コンスタンティン。彼はその能力を使い、人間界に侵食しようとする悪を退治し地獄へと送り返すため戦い続けていた。一方、ロサンジェルス市警の女刑事アンジェラは、双子の妹イザベルが謎の飛び降り自殺を遂げた事実を受け入れることが出来ず、真相を究明しようと独自の調査を始める。やがて、アンジェラはコンスタンティンに接触を図る。世界の異変を敏感に感じ取っていたコンスタンティンは、アンジェラの話が関係していると思い、イザベルの自殺の謎を解くため一緒に行動を開始するのだが…。 キアヌ版エクソシストって内容やけどあまり怖くはないです。ホラー映画としてジャンル分けされてるけど、この映画はホラーにサスペンスの要素がたくさん入ってるのでサスペンス映画としても観れます。随所に目を覆いたくなるような怪物が出てきたりするので、ホラー映画が苦手な人でも観れますって無責任な事はいえないです。特に地獄の描写は凄いものがありました。こんな地獄なら絶対に行きたくないって思わせる雰囲気が漂ってましたよ。悪霊退治ばかりして悪魔から怨まれてるコンスタンティンが病気でもうすぐ死ぬので地獄では彼を待ち構えてるんですよね。ただその病気の原因がタバコ・・・。神と悪魔の戦いの狭間で鍵を握る人間にしてはお粗末な結果なんですが、この病気の部分だけが妙に身近な感じがして違和感がありました。それと最近のハリウッド映画には珍しく最初から最後までタバコを吸ってるんですが、遠まわしにタバコを吸いすぎるとコンスタンティンみたいに病気になってしまいますよってメッセージでも込められてたのかなって一人で勝手に思ってました。キリスト教では自殺をすると地獄に落とされるなどキリスト教に関する事が出てくるので、キリスト教を知ってる人の方がこの映画を理解出来るかもしれないですね。一番印象に残ったのが大天使ガブリエル。今までの天使のキャラとは全然違って男か女かさえも分からない妖艶な雰囲気に包まれてました。10分ぐらいの出番やけど凄く記憶に残りました。この映画は絶対にエンドロールの最後まで観て下さいね。エンドロールが流れたから終わりではないですよ。観なきゃ損しますよ。評価(3.4)
2007年01月20日
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2004年 アメリカ トム・ハンクス ノーナ ゲイ ピーター・スコラリ ストーリーは、クリスマスイブの夜。もうクリスマスなんて信じないと思いながらベッドに入った一人の少年。しかし、真夜中目前の11時55分、少年の耳に地鳴りのような轟音が響く。驚いた少年が窓辺から見たものは、降りしきる雪の中を白い煙を上げながら近づいてくる巨大な蒸気機関車だった。家の前で停まったその機関車に駆け寄っていく少年。車掌は少年に、北極点行きの急行“ポーラー・エクスプレス”と説明し、乗車するようすすめる。目の前の出来事がまるで信じられず逡巡する少年だったが、機関車が動き出すと、ついに意を決して飛び乗るのだった…。 クリスマスシーズンに観るとさらに臨場感が増して良かったんやろうけど、1月中旬になって観てしまったのでちょっと時期ハズレになってしまいました。この映画を観て子供の頃に持っていた純粋やった気持ちを思い出したような気がしました。純粋な心を持ってる子供達なら絶対に楽しめる映画ですよ。でもね大人の心を持ってしまったあつぼうには少し話の展開が退屈に思えるところもあったのも事実。嘘も方便って言葉があるけど、この映画の嘘って微妙ですよね。一つ一つの嘘に裏づけがないというか最後の最後まで説明不足というか・・・。でも子供達ならそんな事を気にせずに観るはずです。パフォーマンス・キャプチャーという最新技術を使ったフルCGアニメなんですが、凄く違和感がありました。というのもCGで表現する動物などは全くって言っていい程、違和感がないのにCGで人間を描くと感情表現がイマイチでリアルな顔だけが目立ってしまいます。はっきり言って少し不気味って感じましたよ。ここらへんはまだまだCGも進化の余地がありですね。トム・ハンクスが声優で4~5役ぐらい出演してるけど、少し声を変えて色々な役を演じてたのには感心しました、車掌はトム・ハンクスの声そのものやったけど、その他の声ってトム・ハンクスって言われなければ分からないぐらい変化させてました。やっぱり彼は天才なんでしょうね。評価(3.0)
2007年01月17日
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今さっき映画の日記を書いてる途中に500話目の日記って気付きました。慌てて日記の内容を変更し、この日記を書いてるところです。簡単に500話って言ってしまうとそれだけなんですが、飽き性のあつぼうがよくここまで続いたなって自分でも感心してしまいます。20代前半にパソコンを始めた時に、自分が観た映画の感想を記録しておけるサイトがあればいいなぁ~って思ってたのですが、それから10年経った今、こうやって映画の感想を書いてそれを公開してるなんて夢のようです。ここまで続いたのは、いつもあつぼうのブログに遊びに来てくれてコメントを書いてくれてるみなさんのおかげです。あつぼうの映画の感想って思った事をそのまま書いてるから、あんまりまとまりもないと思うけど読んでくれて本当に感謝してます。このブログを通してみんなと知り合えて得るものが多いです。色々な話題を通して会ったこともないのに身近に感じる事すらあります。ここで活動を続けてる友達で会ったことがあるのはsevaさんだけですからね。休止中のよっちゃんとなっさんを除いてやけど・・・。ほとんどの人とは会ったこともないんです。それでも色々と悩んだ時はここに書いてしまって、みんなのコメントを期待したりしてるんですよね。特に息子のチアノーゼの時やあつぼうの胆のう摘出手術の時など、みんなのコメントでどれだけ勇気つけられた事か。だからみんなには本当に感謝してるし、末永く交流を続けていきたいって思います。500話は通過点なんで次は1000話を目指して頑張ります。どうぞこれからもヨロシク(^○^)/です。
2007年01月16日
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2004年 香港 アンディ・ラウ ジャッキー・チュン ショーン・ユー エディソン・チャン ストーリーは、黒社会を牛耳り尊敬も集めている大ボス、ホンに暗殺計画の噂が立ち上る。ホンの忠実な弟分で冷酷無慈悲なレフティは、暗殺を阻止せんと周囲に目を光らせる。そんな中、ホンの妻に息子が生まれる。守る者が出来たと決意を新たにするホンと、これを機に引退を勧めるレフティ。固い絆で結ばれた2人にも、いつしか微妙な確執が生まれていた。一方、一旗あげようと目論むチンピラのイックとターボは、ある暗殺計画の実行者を選ぶクジ引きに参加するため会場のディスコへ駆けつける。そして、みごと賭けに勝利したイックに暗殺用の武器が手渡される…。 【インファナル・アフェア】に代表されるように香港映画の黒社会を描いた映画って面白いのが多いですよね。この映画も黒社会をテーマにしてるって知って凄く楽しみにしてました。結果から言うと物足りなさはあるものの及第点はあげれるような内容でした。ストーリーや展開はちょっと大雑把すぎて面白味に欠けます。淡々と黒社会の裏を語ってるような映画なんですが、ラストのオチを観るとなるほどって唸ってしまいました。全てがこのオチへの伏線であったと思ったら納得出来ます。ホンとレフティの話とイックとターボの話が中心となって展開していきます。狙うものと狙われるもの、立場の違う2組がいつ交わるのかってドキドキしながら待ってました。息子が生まれて守るべき者が出来たってのは理解出来るけど、その前に嫁さんを守ってあげないとダメでしょう(笑)。まるで嫁さんは守るべきものではないような扱いでした。この映画ってカメラワークが素晴らしいですよ。随所にスローモーションも入れて観客をフィルムノワールのような映像美の世界に誘ってくれるでしょう。【インファナル・アフェア】に出演してた俳優達が再結集したって言われてた映画やけど、トニー・レオンが出演してないのが凄く寂しかったです。評価(2.7)
2007年01月15日
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2002年 ベルギー オリヴィエ・グルメ モルガン・マリンヌ イザベラ・スパール ストーリーは、職業訓練所で木工を教えるオリヴィエ。彼はある事件以来、心を閉ざして他人を受け入れられなくなっていた。そんなある日、フランシスという少年が訓練所に入所してくる。彼は木工のクラスを希望したが、オリヴィエから手一杯だという理由で断られた。だが翌日、フランシスが気になるオリヴィエは、自分のクラスで彼を受け持つことに。また、何故かフランシスへの尾行も始めたオリヴィエは、その後別れた妻マガリのもとへ。そしてフランシスの事を話すと、彼女に激昂される。フランシスは、実は彼らの幼い息子を殺した張本人だった…。 最初息子を殺されたオリヴィエのフランシスに対する行動に疑問を持ってしまった。あつぼうなら息子を殺した犯人が目の前に現れたら復讐するはず。でもね実際はそう簡単な問題でもないんやろうけど、冷静にはいられないです。オリヴィエは息子の最後を知るフランシスを観察するんですが、この2人の緊張感が凄いんです。観ていていつ復讐するんやろって手に汗握るぐらい緊張感があります。オリヴィエもフランシスもセリフがほとんどないので一つの動作や顔の表情の変化などで空気が張り詰めてしまいます。効果音や音楽もなくしてるので緊迫したお互いの呼吸音がリアルに聞けます。ハンディカムで撮影してるので手ぶれ感がさらに緊張感を煽りますよ。この映画の中でフランシスが「5年も刑務所で罪を償った」って言うセリフがあるんやけど、これって加害者の一方的な思い込みで、被害者は子供を失った悲しみや苦しみを一生背負って生きていかなければならないんです。加害者は刑期を終えたから罪を償えたって思うのは間違ってますよね。なんかこのセリフが凄く印象に残ってしまいました。ダルデンヌ兄弟の作品って小道具をさりげなく使うのが巧いんですよね。この映画でもオリヴィエとフランシスが出かける時に車のトランクにロープを入れるのを印象づけたりするんですよ。観てる人は、さてはこのロープで復讐をって変な期待感を抱かずにはいれないですからね。このロープをどう使うのかは観てのお楽しみです。冒頭からほとんどオリヴィエの背中を追いかけるように撮ってるのですが、これって邦題のとおり息子の視線から父親の背中を見てるって事なんでしょうね。重いテーマを扱ってる映画なんで万人受けはしないと思うけど凄く考えさせられる映画でした。評価(3.0)
2007年01月14日
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2006年 アメリカ デンゼル・ワシントン クライヴ・オーウェン ジョディ・フォスター ウィレム・デフォー ストーリーは、狡猾な男ダルトン・ラッセル率いる4人の銀行強盗グループが、白昼のマンハッタン信託銀行を急襲、従業員と客を人質に取り立てこもる。事件発生の連絡を受け、NY市警のフレイジャーとミッチェルが現場へ急行。しかし、周到な計画のもと俊敏に行動する犯人グループを前に、フレイジャーたちも容易には動きが取れず膠着した状態が続く。一方、事件の発生を知り激しく狼狽するマンハッタン信託銀行会長のアーサーは、やり手の女性弁護士マデリーンを呼び出すと、ある密命を託し、現場へと送り出すのだった…。 この計画なら完全犯罪が出来そうって思えるぐらい練られてる脚本でした。豪華キャストにスパイク・リー監督って言うだけでヨダレが出そうなほど観たくなる映画です。でもね残念な事に銀行強盗と警察の心理戦が凄く単調で緊迫感が薄れてました。緊迫感を煽ろうとしてゆっくりと時間を流れさせてるんですが、それが逆効果です。犯人グループが狙ってた貸し金庫の中身のインパクトが弱かったし、あれだけ計画を練って欲しかったのはそれ?って感じでした。この映画は単純明快なストーリーを想像してしまうけど、凄く複雑なんですよ。貸し金庫の中身もそうやけど、人間関係やアーサーの過去など複雑に絡み合ってくるので見終わった後にもう一度考え直してしまいました。社会派監督のスパイク・リーならではのシーンがあります。人質のアラブ人が解放された時、アラブ人やからって事で爆弾を持ってないかって偏見の目で見られてまるで犯人のような扱いを受けるんです。ビン・ラディンの名前も出てくるしこれって同時多発テロ以降のアメリカを象徴してるシーンでした。この豪華キャストで一番良かったのはクライヴ・オーウェンです。冷静沈着で全てが計算されているって雰囲気がカッコいいです。ほとんどマスクとサングラスで顔は見えないけど、間違いなくこの映画の主役でした。逆にジョディ・フォスターが演じた女弁護士は存在感も薄くて別に他の女優でも良かったのでは?って思いました。ラストも賛否両論やし、面白い映画ではあるけど万人受けしない映画でもあります。個人的には銀行強盗のシーンなどは好きやけど、交渉してるシーンは退屈って感じました。評価(2.8)
2007年01月12日
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先日、急に歯が痛くなって我慢が出来なくなって歯医者に行ってきました。土曜日やったので、いつも治療してる歯医者は休みやったので違う歯医者に行きました。歯医者につくとすぐに治療を始めてくれたんですが、表面に少し虫歯が見えるぐらいやったのに削ってみると中はかなり虫歯にやられてたみたいです。先生にこれは神経をとった方がいいよって言われたので痛みが消えるなら何でもいいって思ってとってもらう事にしました。当然の事ながら麻酔を注射で打ったのですが、不思議な事に麻酔が効かないんです。麻酔が効いてるって思ってる先生は神経を攻撃してくるけど、身体が仰け反るぐらい痛かったです。これでは治療が続けられないって思った先生は麻酔の注射を追加!5分待ってから治療するって言われてリラックスして待ちました。これで大丈夫と思って治療を再開するとまたもや激痛が走りました。先生が「本当に痛い?」って聞いてくるけど演技でこんなに身体が仰け反る事ないやろって言いたかったですよ。遂には神経の近くに麻酔を打ったんですが、痛みが和らいだけど痛くないわけではなかったです。でも涙目になりながらも頑張って神経をとりました。今まで歯医者に行って麻酔が効かなかった事などなかったのでビックリしました。ひょっとして胆のう摘出手術をした時にうけた全身麻酔のせい?そんな事はないやろうけど、麻酔が効かなかったのは事実・・・。これから先の歯の治療が凄く怖くなってきました。あ~もう全身麻酔で歯の治療をしてほしいです(笑)。
2007年01月11日
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1985年 香港 ラム・チェンイン ムーン・リー リッキー・ホイ ストーリーは、富豪のヤンに頼まれヤンの父親の改葬をすることになった霊幻道士カオ。だが20年ぶりに掘り起こされたにもかかわらず、父親の遺体は腐敗していなかった。父親は生前に怨みを買っていたために風水的に誤った方法で埋葬され、キョンシーになりかけていたのだ。カオは遺体を引き取り処置を施そうとするが、弟子のミスによって遺体はキョンシーとして甦ってしまう。ヤンはキョンシーと化した父親に殺害されるが、カオはその容疑者として保安隊に逮捕されてしまうのだった…。 香港映画50周年を記念して制作され、後にキョンシーホラーと呼ばれるぐらい人気を博した記念すべき第1作目。日本でも公開されるや大ヒットを記録し、この勢いに乗るような感じで「霊幻道士」の亜流作品が大量生産される事となる。そのどれもが面白くなかったんですけどね。そういえばあつぼうの周りでもキョンシーの真似をして飛び跳ねてる友達がいました。それぐらい影響力のあった映画でした。先日ケーブルで放送されてたので久しぶりに観たけど、やっぱり面白かったです。両手を前に出してピョンピョンと跳ね回るだけやのにやたらと強いのがキョンシー。はっきりいって武器をいえば爪と牙だけやのに殺されるとキョンシーになってしまうというスグレモノ。全速力で逃げる人間にあの飛び方で追いついてくるのは、はっきり言って怖かったですよ。初期型キョンシーって目が見えないんですよね。人間の呼吸に反応して攻撃をしてくるので、呼吸をしなかったら大丈夫なんです。でも人間が呼吸を止めておくのは限界がありますよね。キョンシーに追いつめられたモンチョイとティンティンが、ある方法で呼吸をするのですがそれがメチャクチャ面白かったです。途中で女幽霊が出てきてチュウサムを誘惑するんですが、最後までこの幽霊の目的が分からなかったです。さらになぜこの幽霊を登場させる必要があったのかも分からなかったです。まぁ~こういう意味不明なところが香港映画の良いところでもあるんですけどね。キョンシーと闘うシーンなどは本格的なアクションが見れますよ。アクションあり、笑いあり、お色気あり・・・。色々なジャンルを楽しめるホラー映画?になってます。評価(3.0)
2007年01月10日
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2002年 フランス カトリーヌ・ドヌーヴ エマニュエル・ベアール イザベル・ユペール ストーリーは、1950年代のフランス。クリスマスを祝うため、雪に閉ざされた大邸宅に家族が集うこととなった。ちょうどその日の朝、メイドのルイーズが、一家の主マルセルの部屋へ朝食を持っていくと、彼はナイフで背中を刺され死んでいた。外から何者かが侵入した形跡はない。電話線は切られ、雪で外部との連絡を完全に絶たれた8人の女たち。祝祭気分は一転、彼女たちは疑心暗鬼を募らせていく。やがて、互いの詮索が始まる。そして、次々と彼女たち一人ひとりの思惑や秘密が暴露されていく…。 この映画はかなりお気に入りになってしまいました。はっきり言ってハマッてしまった!フランソワ・オゾン監督の作品の中ではこの映画が一番好きって言いきれます。8人の女たちがそれぞれ嘘と隠し事を持ってるのですが、誰かがその嘘を崩していって意外な事実が明らかになったりしてかなり楽しめました。嘘というものは崩れ去ったら脆いものですよね。随所に8人の女たちがミュージカル風に歌を歌うのですが、これがこの映画の薬味になっています。人によってはこのミュージカル部分が邪魔に感じる人もいてるでしょうね。歌が始まってしまうとなかなか本筋に戻らないですからね。サスペンス映画と思って観るよりも8人の女性のドラマって思って観た方がツボにハマルかも・・・。途中で結末がちょっと分かってしまうけど、グイグイとひき込まれていく映画です。ラストはやっぱりこれだけ嘘で固めた話なんでスッキリするようなものではなかったです。 しかしこれだけ豪華な女優を集めれたなぁ~って素直に感心しました。主演の8人全員が2002年ベルリン国際映画祭で銀熊賞をゲットしたんですよ。個人的にはヴィルジニー・ルドワイヤンに目を奪われました。これからの彼女にかなり期待したいです。まぁ~【ザ・ビーチ】に出演したのは彼女の汚点でしょう。 この映画はリアリティなど求めないで観る方が楽しめますよ。評価(3.3)
2007年01月09日
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2004年 ロシア アレクセイ・マカロフ ルイーズ・ロンバード ヴァチェスラフ・ラズベガーエフ ストーリーは、チェチェンの捕虜となり、激しい拷問の末にモスクワでの爆破テロに関わったとする偽証をビデオに撮られてしまったロシアの諜報員アレクセイ・スモーリン。このビデオがチェチェン独立軍によって公にされればロシアの権威は大きく失墜してしまう。スモーリンはチェチェン紛争を取材する女性ジャーナリスト、キャサリンの助けを借りて脱出に成功すると、自身の潔白を証明するための行動に出る。一方、チェチェン独立軍は、イスラム過激派と手を組み未曾有のテロ計画を画策していた…。最近のロシア映画って気合が入ってますよね。この前観た【ナイトウォッチ】もこの【大統領のカウントダウン】も、今までのロシア映画のイメージを覆すような映画でした。ロシア軍が全面協力して制作しただけあって武器や戦闘機までが本物で戦闘シーンなどは凄くリアルやけど、なぜか迫力不足は否めません。ハリウッドのCG全盛期の今、CGに頼らずに爆発やアクションをこなしてる姿勢は認めるけど、肝心の迫力がなければCGを使えばよかったのにって思ってしまいました。この映画の設定って凄く現実的で怖いです。どうしても'02年モスクワ劇場占拠事件や04年ベスラン学校占拠事件など実際の事件が脳裏をよぎります。本作ではサーカスを占拠するのですが、爆弾の仕掛け方などはベスランの事件をモデルにしてるような気がしました。このベスラン学校占拠事件では350人以上の犠牲者が出ました。その中の186人が子供やったという大惨事になってしまいました。いつも犠牲になるのは何の罪もない一般市民なんですよね。チェチェン独立紛争などの背景を把握してこの映画を観るとさらに分かりやすいと思います。さすがロシア映画って感じでキャストが全然知らない人ばかりでした。そのため最初は誰が味方で誰が敵か理解するのに時間がかかりました。主人公もそれほど魅力的ではないおじさんやったのが残念です。やっぱりこれだけの大事件を解決する人やから少しカリスマ性を持った人を主人公にした方が良かったかな。でもこの普通のおじさんって雰囲気やからこそ逆にリアルなんですけどね。アクション映画が好きな人には絶対に楽しめる作りになってるのですが、ハリウッド映画って言っても通用してしまします。って事はロシア映画の特徴がないんですよね。これからロシア映画もハリウッド化していくのかなって心配になりました。評価(3.0)
2007年01月08日
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2006年 アメリカ/日本/カナダ/フランス ラダ・ミッチェル ショーン・ビーン ローリー・ホールデン ストーリーは、廃墟と化した不気味な街に足を踏み入れた一組の母娘を、想像を絶する恐怖が襲う。ローズとクリストファーの夫婦は、9歳になる娘シャロンの奇妙な言動に悩んでいた。しばしば情緒不安定になり、“サイレントヒル”とつぶやくシャロン。やがてローズはサイレントヒルという街が実在することを突き止めと、シャロンを連れてその街を目指す。しかしそこは、30年前の大火災でゴーストタウンと化した呪われた街だった…。 これって昔ゲームでプレイした事があるんやけど、メチャクチャ怖かった記憶があります。ゲームと同じような世界観を映像化した事は評価したいです。廃墟の雰囲気や謎を覆うような霧が怖さを煽ってきます。でもゲームをプレイした事がある人が楽しめる要素がたくさんあるので、ゲームをプレイしてない人には理解不能ってシーンが出てくると思います。この監督がゲーム好きでコナミに頼み込んでまで映画化したからマニアックになりすぎたのかも。ジャンル的にはホラー映画ってなってるけど、魔女狩りなどに代表されるように人間の業をとりあげてるので考えさせられました。と言っても描写がちょっとグロテスクなんで、ホラー映画が苦手な人にはきついかも。魔女狩りが横行してた時代では少しでも自分達と違う事をする人がいたら魔女と決め付けて火あぶりにしてたんですよね。この映画でも魔女狩りのようなシーンが出てくるけど、人間ってなんでこれだけ残酷になれるんやろうって思いました。街などを仕切ってる人間が狂信的ならこうなってしまうんでしょうね。映画の随所でサイレンの音が響き渡るのですが、これが妙に怖いです。このサイレンをきっかけに様々な事が起こるので「うわっ」って感じで不気味でした。廃墟であのサイレンを聞いたら本当に怖いでしょうね。ゲームでもこのサイレンがキーポイントやったんですけどね。とにかくホラー映画にしては長すぎる映画でした。途中で間延びしてしまったのが残念です。そしてあのエンディングはちょっと不満が残ります。いったい最終的に何を伝えたいのか分からなかったです。評価 (2.5)
2007年01月07日
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2003年 日本 二宮和也 松浦亜弥 鈴木杏 秋吉久美子 ストーリーは、湘南の高校に通う17歳の少年、秀一は母・友子と妹・遥香との三人で穏やかに暮らしていた。ところがある日、母が10年前に結婚してすぐに離婚した男・曾根が現われ、家に居座ってしまったことから、平和だった家庭は一変する。曾根は傍若無人に振る舞い、母ばかりか妹にまで暴行をはたらこうとするのだった。やがて、警察や法律では問題が解決できないと悟った秀一は、自らの手で曾根を殺害する決意を固める。そして、“完全犯罪”の計画を練り上げると、それを実行に移す。恋人の紀子にわずかな不審を持たれた以外、その犯行は完璧なはずだった…。 出演者をみるとアイドル映画やと思ったけど、全然違うかった。二宮和也って演技が巧いです。硫黄島からの手紙でも注目されてるけど、こやつは只のアイドルではないかも・・・。17歳の少年が抱えてる痛いぐらいの感情の激しさを見事に表現してました。これからも注目してみよう。逆に松浦亜弥はダメです。今井絵里子までは下手ではないけどやっぱりアイドル演技ってのを抜け出せてないです。矯正して標準語を喋ってるから余計に違和感がありました。これからは素直にアイドル道を極めて下さい。 そこそこいい映画なんですが、義父を殺すに至るまでの過程をもう少し鮮明に描いて欲しかったです。義父の家庭内暴力もそれほどヒドイとは思えないのが残念・・・。家庭内暴力がもっと現実的やったら主人公の殺意に共感出来るのに・・・。この手の映画は背景をしっかりと描かないと主人公の行動を理解出来なくなりますね。 こういう暗い映画やのになぜアイドルを使ったのか疑問が残るけど、アイドル映画と思って観ていい意味で裏切られたので許そう。 タイトルにも使われてる【青】。この映画の映像ではこの青が巧く使われてたような気がしました。友達が貴志祐介の原作が凄く面白かったって言ってたので原作も読んでみたいです。評価(2.7)
2007年01月06日
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今日は、あつぼうの誕生日でした。嫁さんからは夕食は好きなものを食べに行こって言われたけど、やっぱり子供達が食べれるものって思ってしまって一番行きたかった焼肉は心の中で却下しました。子供連れで焼肉に行っても、のんびり食べれないですからね。そこでハンバーグ専門店に行く事にしました。子供達もハンバーグは大好きなんでおとなしく食べてくれました。家に帰ると嫁さんがケーキを買ってきてくれてたのでローソクを立ててハッピーバースディの歌をみんなで歌ってローソクを消そうと思ったら娘に先に消されました・・・。「これ、これパパの誕生日ですよ」(笑)。娘のしてやったりって顔が印象的でした。ケーキを食べながら娘がプレゼントをくれました。パパの似顔絵やったけど、だいぶん顔の形になってきました。髪の毛やヒゲまで書いてあって一生懸命書いたのが伝わってきたのでジーンときました。嫁さんからもプレゼントをもらったけど、よくあつぼうが欲しいものが分かるなって感心するぐらい欲しいものをくれました。息子はケーキの食べ残しをくれました(笑)。もう誕生日が嬉しい年でもないけど、やっぱり家族みんなで何かを祝えるって良いことですよね。こういう一体感って凄く大切やと思う。来月には娘の誕生日があるので、また一体感を味わいたいと思います。
2007年01月05日
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2005年 アメリカ ベン・スティラー クリス・ロック デヴィッド・シュワイマー ストーリーは、ニューヨークのセントラルパーク動物園。人間好きなライオンのアレックス、好奇心旺盛なシマウマのマーティ、心配性なキリンのメルマン、そしてみんなのまとめ役カバのグロリアの4頭は大の仲良し。彼らはみな、快適で贅沢な暮らしを満喫していた。だがある日、マーティがテロリストのペンギンたちと一緒に動物園を脱走してしまう。慌てて連れ戻そうと後を追うアレックスたちだったが、結局4頭は街中で捕らえられ、船に乗せられてしまう。おまけに航海中の思わぬハプニングで4頭は海に投げ出され、ついにはマダガスカル島へと流れ着くのだった…。 子供向け映画の中では、草食動物と肉食動物って仲良く生活してますよね。実際には有りえない話であって食物連鎖によって草食動物は肉食動物のエサとなります。この映画は目の付けどころが面白くて、ライオンは動物園の中では人間によってエサをもらえるので、草食動物の事をエサと思わないんですよ。でも大自然に放り出されると食べる物がなくて親友のシマウマまでエサに見えてしまうんです。これって肉食動物の本能やからどうしようもないですよね。そんなライオンの葛藤とベン・スティラーの声がマッチしてました。その相棒のシマウマの声をクリス・ロックが担当してるけど、相変わらずマシンガントークでした。娘と一緒に観たけど、かなり気に入ったみたいです。とくに動物が出てくるたびに名前を言って楽しんでました。大人からするともうちょっとストーリーに厚みがあってもいいかなって思ったし、ラストはもう一捻りほしかった。でも子供が楽しめたから良しとしておきます。遊び心も満載で【キャスト・アウェイ】を観た人なら分かると思うけど、あのバスケットボールのスポルディング君が登場してました。漂流するって共通点がある映画やから登場させたんやろうけど、映画好きにはたまらないです。それにしても最近のCGは本当に美しいですね。マダガスカル島の自然や動物達の動きなどリアル過ぎて怖いぐらいでした。いったいCGはどこまで進化するんですかね。評価(2.8)
2007年01月04日
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2004年 フランス ジェラール・ジュニョー ジャン=バティスト・モニエ ジャック・ペラン フランソワ ベルレアン ストーリーは、世界的指揮者のピエール・モランジュは母の葬儀のため帰郷した際、子ども時代の友人ペピノから一冊の日記を手渡される。それは彼の当時の音楽教師クレマン・マチューが遺した形見だった。1949年、フランスの片田舎。“池の底”という寄宿舎に新たに赴任してきたマチュー。そこでは、親をなくした子どもや、素行に問題ある子どもたちが集団生活をしていた。子どもたちは心に問題を抱え、校長はそんな彼らに容赦ない体罰を繰り返していた。マチューは子どもたちに本来の純粋さ、素直さを取り戻してもらおうと、“合唱団”の結成を決意す。 フランス映画史上前代未聞の大ヒットを記録した映画です。公開15週で750万人を動員し、フランス人の8人に1人は観たというほど多くの人に愛されてる映画です。よくある展開やけど期待通り安心して観れる映画でした。天使の歌声と称されるジャン=バティスト・モニエの歌声は美しく響きわたってました。あまりの凄さに吹き替えかなって思ってしまったけど、ほんとそれぐらい凄いんですよ。彼はサン・マルク少年少女合唱団の一員であるのですが、この映画のヒットとともにサン・マルク少年少女合唱団のサントラもヒットしました。彼の歌声を聞くだけでも価値のある映画です。ボーイズソプラノって少年の成長とともに失われていくんですね。そう考えると凄く儚いです。問題のある子供達を温かく包み込むマチュー先生を【バティニョールおじさん】のジェラール・ジュニョーが演じてました。彼の演技って独特の雰囲気があって観ている人を惹きつけますよね。マチュー先生役もコミカルでありながら生徒の事を考える真剣な眼差しは、親元から離されて施設に入れられてる子供達に何かを授けようとしてるようにみえました。決して熱血教師ではないマチューやけど音楽を通じて生徒達と心が通じていきます。最初は嫌々歌ってた子供達も音楽の素晴らしさを知り変化していくのが良かったです。でも指揮台の役をさせられてる子供は少し可哀そうでした。ちょっと音痴やからってあの役はないでしょう(笑)。この映画がフランス映画でなかったら最後も大勢の前で歌ってハッピーエンドやったやろうけど、そこはフランス映画。一筋縄ではいかないですよ。でもあつぼうはこのラストはアリやと思います。音楽を介してるので【ブラス】や【リトル・ヴォイス】などが好きな人なら楽しめますよ。この映画はタイニーポエムさんの評価が良かったので観ました。評価(4.0)
2007年01月02日
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みなさん明けましておめでとうです。大晦日はどう過ごされましたか?我が家では、子供達が寝てからはあつぼうがK-1、嫁さんがダウンタウンを観ていて紅白はほとんど観なかったです。年越しソバを食べながら年を越したのですが、この瞬間ってまた今年一年頑張ろうって思います。さて元旦は嫁さんの親戚が集まっての夕食会があるのであつぼうも参加しました。毎年豪華な料理でもてなしてくれるのですが、魚料理が多いのが難点です(笑)。夕方から始まって帰ってきたのが11時半ぐらい。子供達も疲れて帰りの車の中で寝てしまいました。明日は一日ゆっくりと過ごして、3日はあつぼうの親戚めぐりです。そして4日からはもう仕事が始まるので忙しいです。今年も時間に追われながらも映画の事や家族の事を中心に日記を更新していきたいって思ってます。忙しい中、あつぼうのブログに遊びにきてくれてるみなさんには本当に感謝しています。どうぞ2007年もヨロシクお願いします。
2007年01月01日
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