2024年3月6日に放送されたNHK・BS「フロンティア・人はどこにいるのか」から、内容を抜粋して紹介いたします。(後半★~)
火星には薄い大気が存在し、地下には氷があり、微生物が存在する可能性はあるといわれている。
銀河系は2千億個の星々から成り、太陽のような恒星は200億個あるといわれている。
さらにインフレーション理論によると、宇宙自体が無数あるらしい。
科学雑誌『ニュートン』では、高い確率で地球外知的生命体は存在すると明記されてある。
ただ、宇宙はあまりに膨大であるために、UFOで地球へ来ることはできないと思う。
現に、地球人ぐらいの知能では、電波で存在を発信するぐらいしかできない。
1960年に米国の学者らによる《オズマ計画》という、電波による地球外知的生命体探索が行われたが、文明の痕跡とみなされる信号は得られなかった。
太陽系の大きさを1ミリとした場合、銀河系は80キロ。
人類は1ミリから出ていない。
そんな程度の人類が、全宇宙に(我々のような)知的生命体が存在するか否かなど、計り知れようがない。
さらに……。
現世は三次元だが、四次元や死後の世界も考えられなくはない。
~「フロンティア・人はどこにいるのか」(NHK)~
※画像はイメージです。
★「地球外高度文明は存在するか? 私はきっと存在すると思っています。地球と同じような条件を持った惑星が存在し、高度な文明をもった生命体がいるんじゃないかと……」(国立天文台・水沢VLBI観測所・所長)
※オウムアムアについては、NHKスペシャルで放送がありました。
2017年10月、ハワイの望遠鏡で地球近くを飛行する物体が捉えられた。
「太陽の重力を振り切る高速で飛行していたため、初めて発見された恒星間物体だと確認された。太陽系の外から飛来したその物体の大きさは100mで《オウムアムア》と名付けられた。
調べると、奇妙な点が見つかった。
★謎1、異常な形状。
輝度(きど)が10倍も変化していた。6時間ごとに回転していたからだ。通常とは異なる形状であることが原因として考えられた。
物体は細長い形だと推測された。向きによって反射する光の量が変わるからだ。
★謎2、原因不明の加速。
太陽を通過した後、謎の加速をした。(通常)物体はガスなどを噴出して推進力を得る。しかし、赤外線で観測しても噴出物は何も見当たらなかった。太陽光の圧で、推進力を得ている可能性があった。船の帆のように薄い物体だ。太陽帆と呼ばれ、普通にはできない。つまり人工物だ。
宇宙船の一部が剥がれ落ち、太陽系に飛来した可能性がある。異常な物体だと気づいたときには、すでに彼方へと飛び去っていて……追加データは取れなかった。
オウムアムアは新たな可能性を開いた。太陽系を訪れる物体には、未知の物もある。すべての天文学者が合意している。
2014年1月、火球の爆発をアメリカの軍事衛星がとらえた。太平洋の20キロ上空で元の物体は50㎝ほどの大きさだった。太陽系の重力を振り切る速度だったため、恒星間物体だと分かった。超高速でも消失せずに落下したことから、極めて硬い物体だと考えられた。人工物である可能性があった。
(中略)
太陽系の天体に含まれるそれぞれの元素の平均的な含有量を「1」とすると、回収された物体(人工物)では、重い元素の含有量が高いことが分かった。
このような希少元素の含有パターンは、地球や月・火星にある岩石には見られない。
この物体の起源を調べ、天然物なのか人工物なのか? 見極めようとしている。より大きなサンプルを回収できれば単なる岩石か? 宇宙船の一部かが分かるだろう。
宇宙人の存在を証明するには、特別な証拠が必要だと言う者もいるが、まず証拠を探さねば何も始まらない。地球外文明の痕跡探しは、初めての試みだ。
手つかずの分野だからこそ、新たな発見のチャンスがある。
(ハーバード大学理学部教授、ガリレオ・プロジェクト代表)
「銀河系の中に数千億の(太陽のような)恒星があって、その周りには多くの惑星がある。ですから、必ずある確率で地球のような惑星が存在し、おそらくそこで高度な文明を持った生命体がいる」(前出の所長)
銀河系の直径は10万光年以上。光の速さで10万年以上かかる大きさ。
銀河系の中に、どれくらい高度文明が存在する式として《ドレイク方程式》(銀河系に存在する高度文明の算定式)
……ドレイク方程式によると、銀河系には2万もの高度知的文明が存在すると結論づけられた。が探索を続けて50年以上、なぜ見つからないのだろう?
結論……生命を持つ割合と、知的生命に進化する割合は不確かな部分が多い。
地球のように生命を育む環境があったとしても、実際に生命が誕生するとは限らない。さらに、もし生命が誕生したとしても、人間のように進化するかどうかは未知数だ。その不確かさのため数値で表すと、どうしても大きな幅が出てしまう。
結果、宇宙人が存在しない=地球外高度文明が存在しない確率は3分の1。
「私たちの研究している間には見つからない可能性のほうが高いと思うんですけど、たとえば次の世代の天文学者、あるいは何百年先の天文学者が、とうとう見つけたぞ❢❢ と……そういう日が来るのを夢見ながら、今種まきをしている」(所長)
地球外高度文明が、自己複製型探査機を太陽系に送り込んでいる可能性は否定できない。
太陽系を通過する母船が、小型探査機を地球に送り込んでいる可能性もある。
水は酸素と水素に電気分解し、燃料として使える。
もし、自己複製可能な探査機が訪れるとすれば、水という資源のある地球を目指すだろう。
(ハーバード大学理学部教授、ガリレオ・プロジェクト代表)
地球外知的生命のタイプ。
タイプ1:惑星全体の資源を使う文明。
私たち地球人もこのタイプになる。石油や石炭のような、惑星に存在する資源からエネルギーを得る。そして、これまで人類が探してきたのは主にこのタイプの文明である。
タイプ2:恒星文明。(星全体のエネルギーを使う)
恒星が発する光を、まるごとエネルギーに変える文明。
タイプ3:銀河文明。(銀河全体のエネルギーを使う)
銀河系の星々の光やブラックホールの重力をエネルギーに変換して利用。
この高度文明は、ブラックホールを大量に作り出し、量子コンピュータとして利用している可能性がある。その大きさは10のマイナス27乗cm(0,0000000000000000000000000001cm)=水素原子よりもはるかに小さい。
ブラックホールをコンピュータとして使う文明……を、どうしたら見つけることができるのだろう? そんな高度な文明は、人類に理解可能だろうか?
高度な宇宙人の心理や社会は、まったく見当もつかない。高度文明が人類と何かを共有するのか? 人類を意識しているのかすら分からない。しかし、どれほど高度な文明でも、その痕跡を人類の知識で推測することはできる。限られた知識でも、高度文明の一端を理解できる……それは驚くべきことだ。
……果てしなく続く宇宙人探し……でも、研究者たちは人類が次の扉を開く切っ掛けになると考えている。
研究の重点が素粒子や恒星・暗黒物質のような無生物であるかぎり、宇宙は意味を持たない。しかし「仲間」を見つけることは、我々の存在に意味を与える。隣人がいれば我々は孤独ではない。宇宙も無意味ではなくなる。
地球外文明の発見は、技術的・政治的・宗教的に大きな意味を持つ。
(ガリレオ・プロジェクト代表)
生命の誕生と知性の獲得が不確かだということは人類にとって朗報だ。人類の未来もまた不確かで、自らの運命を選び取れることを意味するからだ。
もし人類が唯一無二の存在だとすれば、宇宙の運命は人類にかかっていることになる。我々は宇宙を、生命に満ちた素晴らしい世界にすることもできる。
責任は極めて重大だが、選択肢は人類にあるのだ(オックスフォード大学人類未来研究所・上級研究員、アンダース・サンドバーグ)
……以上、番組より。
しかし、個人的に不思議なのは《オウムアムア》なる人工物と見られる飛行船が地球の近くを通り過ぎたのなら、そこから電波や信号は確認されなかったのか?
それに、複製可能な母船が小型探査機を地球に送り込んでいる可能性もあるとして手掛かりとなりうるエネルギー消費量が文明の技術的痕跡となりうるならば、そこからも電波などは発信されるはず。
さらにNASAや国防総省で多数の未確認の飛行物体が確認され、アメリカが国家を上げて研究をしていることは周知の事実である。その飛行物体からは知的生命体&人工物の痕跡はなかったのか?
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