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今回は『「断つこと」と「避けること」の違いとは?』というテーマで、自分の考えをまとめたいと思います。まず、 2 つの言葉の意味を調べてみました。
「断つ」
・つながっているものを切り離す。切断する。
・これまで続いていた物事・関係などをやめて終わりにする。つながり・縁を切る。
・終わらせる。尽きさせる。
「避ける」
・それとかかわることで不都合や不利益が生じると予測される人や事物から離れるようにする。また、そのような人や事物に近づかないようにする。
・不都合や不利益をもたらすような言動をしないようにする。差し控える。
(どちらもコトバンク参照)
2 つの言葉の意味を調べてみると、「断つ」の方は「切り離す・終わらせる」といった意味合いが強く、「避ける」の方は「距離を置く」といった意味に近いです。
ここで 2 つの言葉から自分が感じたことは、「断つ」というのは目的志向であり、「避ける」というのは問題回避なのではないかということです。
断つという言葉は、「○○のために断つ」と使われることが多いのではないでしょうか。「健康のために」「目標のために」など、視点が未来に向いていると思います。
反対に避けるという言葉は、「嫌だから」「不利益だから」など問題回避に意識が向いています。これは基準が過去のデータにあり、過去視点だと言えます。
言葉の使い方で脳の動き方が変わってきます。「断つ」と「避ける」は、脳の動きが大きく変わると推測します。
断つは未来視点の言葉のため「目的志向型」です。目的志向型の言葉は、脳の報酬系が働きます。目的志向型は、目標や目的があるときにモチベーションが上がる場合です。その行動は「何かを得る」という形になっています。
避けるは過去視点の言葉のため「問題回避型」です。問題回避型の言葉は、脳の苦痛系が働きます。問題回避型は、不安やリスクを避けることでモチベーションが上がる場合です。その行動は「何かを避ける」という形になっています。
「目的志向型」と「問題回避型」は、行動の動機のパターンです。言葉の結果、脳の動き方が変わり、それに伴う行動や、体の状態も変わってきます。
それでは脳の苦痛系を働かせる「避ける」は使わない方がいいのでしょうか。
これは、シチュエーションによると思います。どうしても「断つ」ということができない場合もあるでしょう。そういう場合は「避ける」という言葉を使うのではなく「距離を置く」という言葉に変換することがいいのかもしれませんね。「遠くから愛せ」ということです。
「~を得たいから、○○をする」というように、常に未来への目的に意識を持つと、脳が健康脳になります。それは、人間が「前に進んでいる感覚」によって幸福感を得られるからです。
どうやって、あなたの言葉は生まれているのでしょうか。価値観の違い? 信念の違い? 優先順位の違い? 何を意識するのかで、あなたの人生が創られていくのです。
なぜ、あなたはその言葉を選ぶのか? ということを考えてみると、人生をよりよく生きるヒントになるかもしれませんね。
さて今回は『「断つこと」と「避けること」の違いとは?』というテーマで見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
「避けるって何だかネガティブなニュアンスがあるよな」っと、前から感じていたことがきっかけで、今回の記事になりました。気になる言葉を調べたり、比べてみたりすると、よりよいアファメーションをつくっていくことができるのではないでしょうか。ぜひあなたも考えてみてくださいね。
それでは読んでいただき、ありがとうございます。
【参考文献】
・よりよい未来にするためには「目的志向の言葉」を使う ~アファメーションについて⑤~ (2022年8月25日記事)
・「やり抜く力」を身につける方法(2021年9月8日記事)
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