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さて渋谷ヒカリエを探検した後は、渋谷の街をブラブラと歩きます。「うーん、一体何年ぶりだろう。」 私は学生時代の一時期を首都圏で過ごし、その頃はよく遊びに来ていたものの、その後医学の道を志して愛媛大学医学部に入り直してそれからはひたすら勉強の日々だったので、長年渋谷に来たことはありませんでした。 109・西武・パルコなどの大枠は変わっていないものの、センター街のお店等は思いっきり入れ替わっている印象です。街の印象を、手触りを確かめるように懐かしく歩いている内に、ふとお腹がペコペコなことに気付いて偶然近くにあった「フレッシュネスバーガー」に入ります。 フレッシュネスバーガーは私の地元の愛媛県松山市にも店舗がありますが、なかなか美味しいので良く行きます。そしてそれにはフレッシュネスバーガーの「ある秘密」が関係しています。 まずはバーガーの肉汁たっぷりの素朴な美味しさを満喫します。 そしてここからが大切なのですが、フレッシュネスバーガーにはたくさんの調味料が備え付けられているので、 その中から、 王道のケチャップ&マスタードを追加して、ホットドッグ的なアメリカンな美味しさを味わいます。 そして最後に、エッジの効いた過激な調味料を追加して一気にフィニッシュに持ち込みます。 これが「フレッシュネスバーガー3段活用」、略して「ひつまぶし理論」です。最初にフレッシュネスバーガーの肉厚パティ、新鮮な野菜が織り成す基礎体力の高さを満喫し、次に王道の味の変化を楽しみ、最後は過激に締める、これでハンバーガーを3倍楽しむことが出来るのです。 「あー、美味しかった。」とのんびりと満足感に浸っている内に勉強会の開催の時間が迫ってきます。(続く)
2013.01.30
さて渋谷ヒカリエを探検していると、地下で美味しそうな「かりんとう専門店」を見つけました。 たくさんの女性が群がって試食をしています。 私も釣られて貰って食べて見ましたが、これは美味しい!。 ということで、早速クリニックのスタッフのみんなへのお土産として買い求めます。 どの味も美味しかったので、全部で11種類を買いました。それをスタッフのみんなに配って、どれが一番美味しいのかを女性の視点で教えてもらって勉強しようと思ったのです。 「あ、しまった、でもその前にどれを取るかでケンカになっちゃうかもなあ。」などと早くも下らない心配をしながら、束の間の「東京散歩」は続きます。(続く)
2013.01.27
さて今年初の学会・勉強会として、1月19日(土)~20日(日)に開催された「第6回東京眼科アカデミー」に参加してきました。 この勉強会は「学会では聞けない眼科医療最前線」をテーマとしており、 鮮度が高くて最先端の話、外角低めギリギリストライクかもしくはボールというマニアックな話題がテンコ盛りでとにかく面白いのです。そのため、私は昨年の第5回に続いて2年連続の参戦となりました。 1月19日は勉強会まで少し時間があったので、しばらく前に新しく出来た「渋谷ヒカリエ」というファッションビルに探検に出かけました。 この「渋谷ヒカリエ」、既存のデパートやファッションビルを良く研究して、それを超える「新しくて光るお店」がたくさん入っているという印象でした。 また、トイレや 消火栓・AEDなども お洒落に小粋にデザインされ、日本の小売業の洗練・円熟ぶりを端的に示す素敵なビルでした。(続く)
2013.01.24
前回までで日本の眼科医療のレベルの高さ、それを保障している眼科専門医制度の厳格さを説明してきましたが、一旦専門医となった後も各個人が必死に研鑽を積まなければならないことは言うまでもありません。 特に私のように都会から遠く離れた地方都市で更に一人で開業している場合は、学会に参加できる機会が限られ、最新知識を得るチャンスが少なくなりがちなので尚更です。 眼科専門医であり続けるためには、前回の日記で書いたように5年間で100単位、1年間では20単位を取ればよいわけですが、私は個人的に「普通の眼科専門医の3倍は勉強しよう。」と考えており、年間最低60単位の取得を目標としています。また全ての学会・勉強会では常に一番前の席に座り集中して学び、もしも疑問点があればすぐに講師の先生に質問もするようにしています。 ちなみにこの1年では、 合計78ポイントを獲得し、しっかりと目標を達成しました。今年も更に少しでも上積み出来るように頑張ろうと思っています。 ただ地方在住の私がこのように全国を飛び回って勉強し続けるには、どうしてもクリニックを留守にせざるを得ないこともあります。大切な患者様にご迷惑をかけることを心苦しく思っていますが、私が常に極限まで学び成長を続けること、それが結局八幡浜地域の皆様の目の健康を守り続けるために一番大切なことだと確信していますので、どうか御了承下さい。
2013.01.20
今日は前回の日記の続きです。現在の日本では各科毎にそれぞれ独自の専門医制度が設けられています。眼科にも当然専門医制度はあり私ももちろんその専門医なわけですが、実は前回述べた通り眼科の専門医制度は他科に較べて非常に厳格なものとなっています。 これは各科の専門医試験の合格率を比較したものですが、眼科専門医は過去3年間の平均で62.2%となっています。耳鼻科の70.3%、皮膚科の76.8%、外科の81.9%、産婦人科の89.2%などと較べて際立って低いものとなっています。 眼科専門医になるには、まず受験資格として、 1)日本眼科学会及び日本眼科医会の会員である者。 (2)第9条に規定する施設において、施行細則で定める研修内容により5年以上眼科臨床を研修した者。あるいは厚生労働省の定める卒後臨床研修(2年間)終了後、第9条に規定する施設において施行細則で定める研修内容により4年以上眼科臨床を研修した者。即ち卒後臨床研修を含め6年以上の臨床経験を終了した者。 がありそれを前提とした上で、 更に具体的な研修内容として、 1)一般初期救急医療に関する技術の習得 2)眼科臨床に必要な基礎的知識の習得 3)眼科診断、ことに検査に関する技能の修得 4)眼科治療に関する技能の取得<関与する眼科手術が100例以上:外眼手術、内眼手術、およびレーザー手術が執刀者としてそれぞれ20例以上> 5)症例検討会などへの出席 6)眼科に関する論文を単独または筆頭著者として1編以上および学会報告を演者として2報以上が指定されている 2.4年以上日本眼科学会会員で、かつ受験時に日本眼科医会の会員である者 の条件を満たした上で 委員会が行う専門医認定試験に合格した者 となっています。 そして具体的な試験の内容ですが、 初日は午前中に2時間眼科に関する一般問題、午後には更に2時間実際の臨床に関する実地問題の筆記試験があります。 一般問題に対する回答の仕方は上記写真の通り、「選択肢5つから正しいものを3つもしくは2つ選べ」等というものが多くなっています。ヤマ勘で正答することは出来ず、しっかりとした実力が無いとなかなか答え切れない骨のある問題が並んでいます。 午後の臨床実地問題の方は、 ↑ このような実際の患者様の眼の写真を見ながら設問に答えて行くもので、これまたしっかりとした眼科外来診療での経験と努力が無いと答え切れません。 更に2日目には口頭試問があるのですが、これは各大学の教授クラスの先生方を目の前にして出される各種の問題によどみなく答えられなくてはならず、毎年筆記試験をクリアしてもこの口頭試問で撃沈する人もいます。 この試験は毎日バリバリと臨床の第一線で働いている我々眼科医を対象にしたものなので、その眼科医が真剣に戦って合格率が60%というのはかなり低いのではないか?と思います。その意味では「眼科専門医制度」というのは一定の能力のある眼科医を認定する試験として、良く機能していると考えており、これが日本の眼科医療のレベルの高さを守り続けています。 そしてもちろん眼科専門医試験に一度パスすればそれで終わり、というわけではありません。 合格すると専門医の認定証がもらえるのですが、その期限は5年間限定です。眼科専門医資格を更新するには、この5年の間に眼科専門医制度委員会が認定する学会参加や点数制の研究・学術活動を行い、合計100単位を取得しなければなりません。 この点数は、例えば学会出席で半日2単位・1日3単位、講習会出席1時間1単位、学会発表2~4単位、論文執筆4単位など細かく規定されています。なので、眼科専門医になってもその後の勉強を怠ると、一旦手に入れた専門医の資格を失ってしまいます。眼科専門医を名乗り続けるには一生涯を続けての勉強が必要ということです。 このように我々眼科専門医は、毎日毎日皆様の眼の健康を守り続けることが出来るように勉強し続けています。私も「最新・最適・快適な全国レベルの眼科医療をここ八幡浜で提供し続ける」ことが出来るように、これからも頑張っていきたいと思っています。(続く)
2013.01.17
以前大型ドライアイ新薬である「ジクアス点眼液」についてのまとめの日記を書いた時に、「日本の眼科医療は世界トップレベルである」と書いたところ、「どうして日本の眼科医療が世界トップレベルってそんなに自信を持って断言できるの?」という質問を戴きました。今日は、これを違った角度から説明して見ようと思います。 日本では1970年代から「医学部進学ブーム」が始まりました。この頃は今ほど医学部の数が多くなくて定員数が少なかったこともあって、特に国立大学の医学部は地方の最低レベルのところでも東京大学や京都大学の理系学部よりも偏差値が高いというような異常な状況でした。 日本中が好景気に沸いた1990年前後に一旦医学部の入学難易度はやや下がりましたが、その後の「失われた20年」の酷い不景気の中で再び医学部人気は高まり、入学定員が大幅に増えた現在も、国立最底レベルの難易度の医学部でも大阪大学や東北大学などの旧帝国大学の理系学部と同程度の総合偏差値が入学に必要とされます。 つまりこの40年間、日本でトップの学力を持った理系エリート層はその大多数が医学部に進学するという状況がありました。そして、今は医療制度の改革で眼科全体の保険点数が大幅に引き下げられた影響で人気が急降下し不人気になってしまいましたが、10年程前までの一時期の眼科は「白内障手術で水晶体御殿が建つ」と言われるほど経済的に潤う状況だったことがあり、それによって医学部の中でも特に優秀な層が眼科を志望選択するという時代が長く続いたのです。それが現在の日本の眼科医療が極めて優秀であることを担保してくれているのです。 更に日本の眼科医療は、極めて優秀な人材が揃っていることを背景として非常に厳格で洗練された専門医制度を持っています。これらによって「日本の眼科医療は世界トップレベル」であると言えるのです。(続く)
2013.01.14
さて年を越してしまいましたが、今日は昨年末に参加した「第18回日本糖尿病眼学会参戦記」の続きです。 珠玉のもつ鍋を食べてもまだ博多の夜は終わりません。たくさんお散歩をして再びお腹を空かせた後は、 博多ラーメンの名店、一風堂の総本店(1985年創業の第一号店)へ突撃です。 一風堂は私の地元の四国松山にも店舗があります。普通の一風堂では「白丸」がシンプルメニューで、「赤丸」が特製の香油と辛みそを追加したゴージャスメニューなのですが、この総本店では赤丸の方がスタンダード版で逆になっているとの事でした。勉強になりましたね。 もちろん両方のメニューに挑戦します。 総本店のラーメンはスープがクリアで透き通っており、普通の店よりも更に美味しいと感じました。 博多ラーメン特有の極細麺をおいしく食べるために必須のお替わりも当然します。私は「バリカタ」がお気に入りです。 食べ終わった後にはスープに酢を入れて少し飲むと、スープの脂分が中和されてお腹がすっきりするのでお勧めです。あー、美味しかった。 このようにして「大食い系眼科専門医」である私の旅は印象深く終わりを告げました。また次の学会旅日記も楽しみにしてくださいね。 第18回日本糖尿病眼学会参戦記 終わり
2013.01.09
新年明けましておめでとう御座います。今年2013年も進化の激しい眼科医療のスピードに負けないように毎日の勉強を欠かさず、全国レベルの眼科医療をここ八幡浜地域の皆様にお届けできるように頑張ります。 学会出張による臨時休診で皆様に御迷惑をかけることが多々あるかもしれませんが、常に最先端の臨床・研究を学び続けることは眼科専門医として非常に大切なことですので御了承下さい。 なお、新年は本日1月7日より通常診療を開始しております。(白内障手術は明日1月8日からです) それでは皆様、今年も にしわき眼科クリニック をよろしくお願い申し上げます。
2013.01.07
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