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さて今日も「第117回日本眼科学会総会」参戦記の続きです。 展示場巡りも終わりが近づいてきました。MEテクニカのブースに別れを告げてブラブラと歩いていると、 コーワという点眼・器械メーカーのブースに辿り着きました。キューピーコーワゴールドで有名な会社ですね。 このコーワは緑内障の進行判定に用いる自動視野計という検査機械を作っています。実は私は開院時にこのコーワのAP-6000という当時の最新のマシンを買っていたのですが、しばらく前にAP-7000という新型マシンにモデルチェンジしたので、是非実際に触ってみたいと思っていました。 見た目は少しカラフルになっていますが、私の持っているAP-6000に非常に良く似ています。 そばに担当者の方がいたので、「あの、このAP-7000って、どこが6000から進化したんですか?」と聞いてみると、 「ここだけの話ですが、ぶっちゃけ、あんまり変わっていません。別に急いで買い換える必要はないですよ。」 とのことでした。なんと正直なお答え。コーワは実直なメーカーですね。次のAP-8000が出るまでのんびりと待ちます。(笑) こういう「生きた情報」が手に入るのが学会の魅力なんですね。(続く)
2013.04.27

さて機器展示場巡りを続けます。次にやってきたのは、 MEテクニカという私がいつもお世話になっている手術道具メーカーのブースです。 ↑ これは白内障手術で最も大切な手技であるCCC(水晶体の前嚢という表面の一部を切り取る工程)に用いる特殊なセッシなのですが、先端の形状やハンドルの長さなどで細かく型番が分かれています。それぞれの術者によって微妙に好みが違うんですね。 ちなみに私は、 ↑ 「FR2272S 池田式マイクロカプスロレキシス摂子 BEAK ショートハンドル」という、器具の先端が鳥のくちばしのように尖っていて操作性が抜群なものを愛用しています。 これは1本が16万円もするのですが、白内障手術というのは極論すれば「CCCが全て」という面があり、その手技の安全性・確実性が担保できるのであればお金はいくらかかっても全く構わないというのが白内障手術医としての本音です。そのため、当院ではこの高価なセッシを大量に購入し、全ての手術で実際に使用しています。 展示場の話に戻りますが、偶然にも私の普段からの担当者の方が大阪から来ており、様々な手術小物を実際に触って体験させて頂きます。 ↑ これは「吸引開瞼器(きゅういんかいけんき)」と言って、奥目(目が窪んでいて術野に水が貯まりやすい目)の方に使う、手術時に目を開ける器械です。 私の開業している地域にはこの「奥目」の方が非常に多く、私は当然既に吸引開瞼器を持っているのですが、写真の器械は目を開く部分に工夫が凝らされていて、より無理なく目を開けることが出来るので買い増しを検討しようと思いました。 ↑ これはIOLカッターと言って、手術で何らかのトラブルがあった時に、目の中でIOL(眼内レンズ)を切って、傷口をあまり広げずに摘出できるという特殊なハサミです。当院でも危機管理対策で購入済みなのですが、今日は担当者の方に使い方のコツを聞いて実際にレンズを切って練習をしました。 こういう体験が出来るのも学会の楽しみの一つなんですね。(続く)
2013.04.22

さて医療機器展示場に到着しました。 さすが、日眼はメジャーな学会なのでたくさんの機械メーカー、製薬会社がブースを出しています。私もようやく楽しい気分になってきました。 ポスター展示を眺めた後は、これから買いたい検査機械を見て回ります。これが実に愉しいんですね。 私が今一番欲しいのは、この新型の「角膜内皮測定装置」です。角膜内皮(かくまくないひ)というのは、角膜(黒目)の一番深いところに敷石状に並んでいる、透明性を維持している大切な細胞です。コンタクトレンズの不適切な使用や加齢等で減少することがあり、白内障手術前などにはその測定は欠かせません。 私のクリニックにも当然その機械はあるのですが、5年前の開院時に程度の良い中古を買ったもので細胞数の測定を手動で行わなくてはならず時間がかかります。その点最新型の機械は、 フルオートで短時間で測定でき、かつ細胞数も瞬時に機械側で計算してくれて正確で快適です。 「うーん、これ欲しい。でも広角眼底カメラのオプトス(定価1000万円以上!)もどうしても欲しいし、本当にお金がいくらあっても足りないなあ。」と悩みながら、展示場散歩は続きます。(続く)
2013.04.18

今日も「第117回日本眼科学会総会」参戦記の続きです。 さて東京へ着きました。この日は「春の嵐」で風が強くて飛行機の出発が遅延し、事前の想定よりもかなり遅れての到着となりました。 切符を買ってダッシュで浜松町行きのモノレールに乗り込みます。急いでいるのには訳がありました。 以前にも書いたとおり、眼科専門医制度の改定でこの日眼参加は「専門医の資格更新」に必須となったわけですが、具体的には「5年に1回、1日でも単位を取ればよい」というものです。そのため私はこの日の単位受付時間である夕方の16時30分までにどうしても辿りつきたかったのです。 ふー、何とか1分前で間に合いました。空港からずっと走ってきたので全身汗びっしょりですが、これで一安心です。 さてノルマの単位は取ったわけですが、肝心の学会のプログラムはもう全て終了してしまっていました。この日は外は「春の暴風雨」ということもあり会場は既に人も少なく閑散としています。「あーあ、困ったな。どうしようかな。」 キョロキョロしていると、 学術展示(ポスターの展示)・医療機器展示会場のボードが目に留まりました。ここは18時まで開いているとの事で、息を整えそちらに向かいます。(続く)
2013.04.15

さて今日も「第117回日本眼科学会参戦記」の続きです。 ラウンジの中には新聞や週刊誌がたくさん置いてありました。 そこで週刊誌を手に取ってパラパラと見ていると、 日本サッカー界の至宝、本田圭佑選手がレーシック手術に失敗してしまい、それでワールドカップ予選に欠場することになったのではないか?という気になる記事が出ていました。 この記事だけでははっきりとしたことは分かりませんが、裸眼視力をしっかり出すためにやや過矯正気味に角膜を削りすぎてしまい、それで様々な心身の不調が出ている可能性があるという内容でした。心配ですね。 レーシックは基本的には非常に安全で確実な手術ですが、しばらく前には銀座眼科での集団感染症の発症もありましたし、「レーシック難民」という言葉があるように術後にドライアイ・微細な両眼視機能異常を始めとする様々な多彩な症状に悩まれている患者様が一部にいることも事実です。 ただこの手の週刊誌での「医療バッシング記事」はやや割り引いて読まなければならない場合もあります。というのは、バッシングされるのは美容外科、歯科のインプラント手術、眼科のレーシック手術などの保険の効かない「自由診療」のことが多いのですが、これらの業種は広告宣伝費を多く使うことで知られています。 そして広告代理店はマスコミに医療バッシングの記事が出ると、バッシング先に出かけていって「あなた方のアピール力が足りないからこういう記事が出るんです。もっと広告をする必要があります。」という営業をかけるということがあるんですね。それは巡り巡って広告料の還元と言う形でマスコミを潤すことがあり、マスコミ側にはそういった動機・インセンティブが少なくとも無意識下のレベルで働いている可能性があるということです。全てマスコミの記事と言うのは多面的に深く捉える必要があるんですね。 すいません、少し話が脱線してしまいました。最初の話の続きですが、皆様もレーシック手術を検討されるときには、手術の長所ばかりでなく短所もしっかりと説明してくれる、術前に十分な問診と両眼視機能検査を含む詳細で慎重な検査をしてくれる、また術後のフォローアップ体制がしっかりとしているクリニックを選ぶようにしてくださいね。(続く)
2013.04.11

さて先週末は東京で行われた第117回日本眼科学会総会へ参加してきました。私は4月6日(土)の午前の外来受付を11時で早期終了させて頂き、外来終了後はそのまま松山空港へ車で向かいました。 乗る予定の飛行機は14時15分発のANAの東京行きです。今日は私には珍しく時間に余裕を持っての空港到着となりました。 さて松山空港では3月に改装工事があって、搭乗待合室に「ANAラウンジ」という素敵な待合室が出来ました。私はそれを一度は体験しようと思って今回は奮発してプレミアムクラスという、ラウンジに入れる高いチケットを購入していました。 早速入ってみましょう。 快適で上質な空間が広がっています。しかもなんだか良い香りもします。クンクンしていると、 なんと香りを発生する装置が壁際に設置されていました。 さてこの手のラウンジではソフトドリンク・アルコールやちょっとしたおつまみが無料で戴けるのが楽しみな訳ですが、 この「愛媛県内で栽培された柑橘の皮を使用」した、果の香という愛媛県産かんきつビール菓子が目を引きます。近寄ってみると、 かなり美味しそうです。。。。。。 そうかー、ビールに合うお菓子なのか、、、、、 おっと、何と言うことでしょう。ビール菓子の真横には何故かビールサーバーが置いてあり、私は魔法にかけられたかのように注いでしまいました。まぁ、一杯だけ。。。 ふー、確かにこれは美味しい。ビールの苦味と柑橘の爽やかな酸味が抜群にあいます。交互に楽しむとまるでオレンジピール入りのベルギービール(私はヒューガルデンが好きです)のような感覚ですね。♪ まだ学会前なのに、すっかり気分が良くなった私はラウンジで極上の一時を過ごすことになりました。(続く)
2013.04.08

さて来たる4月6日(土)のことなのですが、私の学会出張に伴い外来の受付終了時間を午前11時00分とさせて頂きます(通常は12時まで)。 出席するのは、日本眼科学会(略して日眼)です。眼科の世界では最も歴史のある学会ですね。 ところでこの日眼は我々眼科専門医全員が所属している「日本眼科学会」の総会でもあり、ある意味では出席して当然なのですが、実は学会の内容が基礎系(動物実験の結果を発表したりの研究系のもの)に偏っていることもあり、万年不人気の学会でした。 そして参加者が少ないことに業を煮やした日本眼科学会は強制力を発揮し、「眼科専門医の更新には最低5年に1回の日眼参加を義務とする」という制度変更をしたのです。 そのため、この日眼参加は我々眼科専門医にとっては今や必要不可欠なものとなりました。一部では、 「眼科専門医の参勤交代制度」 とも呼ばれています。(笑) まあ、私も考えてみると滅多にこの日眼には参加してきませんでしたし、今年は久々にどんな内容なのかをしっかりと見てこようと思っています。
2013.04.01
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