型をこよなく重んじるも、嵌ることをめっぽう嫌がる作曲家の日記

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2024.07.25
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カテゴリ: 芸術
お経は小さい頃から法事の度に聞くのみで、
意味などは何もわからず今日まできました。
ただ所々の聞き馴染みの一節は覚え、
歳と共に要所要所で感動するようになり、
最近は般若心経を練習しています。

実際に読んでみるとわかることがあります。
唱え方は人によって皆違うと思いますが、
意味を抜きにして読みの音だけにすると、
実に構成力があって音楽的です。


象徴的な一節が再現することが劇的です。
さまざまなジャンルにすることが可能で、
現代音楽の素材にすれば鉄板だと思います。

実はキッサコという僧侶がポップスで、
既に般若心経を音楽に乗せています。
ヴァージョンがたくさんあるようです。
般若心経は終始同じ音でビートを刻み、
和声的には保続音になるので、
いかなる音楽にも乗せることができます。
バックの音楽はイージーリスニング調で、
般若心経がメインと言えるかどうか?


バックの音楽任せでお経の意味が薄く、
リラックスして般若心経を聞かせる、
BGM感の強い意図を感じます。


般若心経の概要
音楽用語を当て嵌めながら書きます笑。


「般若波羅蜜多(はんにゃはらみた)」
要所で再現されます。
冒頭で現れた楽節は「舎利子(しゃりーしー)」
で締められ、次の楽節では、
「色(しき)」の着く言葉が、
4連続で韻を踏むと「識(しき)」に変化、
盛り上がったところで再び「舎利子」

この後、韻を踏む推移が始まります。
まずは「不(ふー)」の凄まじい連打です。
「不生不滅不垢不浄、不増不減
(ふーしょーふーめつふーくーふーじょう、
ふーぞうふーげん)」

次にはさらに激しい「無(むー)」の連打です。
「無色(むーしき)「無限(むーげん)」
「無意識界(むーいーしきかい)、
無無明亦(むーむみょうやく)
無無明尽(むーむーみょうじん)」など、
「無」が続き「般若波羅蜜多故」で締められ、
「無」から「苦行涅槃(くぎょうねはん)、
三世諸仏(さんぜーしょぶつ)」の後、
「般若波羅蜜多故」そして有名な一節、
「得阿耨多羅三藐三菩提(とくあーのくたーら
さんみゃくさんぼーだい)」の後、
「般若波羅蜜多」コーダに続きます。

「是(ぜー)」で始まる連打の後、
「能除一切苦(のうじょいっさいくー)、
真実不虚(しんじつふーこー)」の後に最後の、
「般若波羅蜜多呪、
即説呪曰(そくせつしゅうわつ)」

そして何と言っても最後のクライマックス、
「羯諦羯諦(ぎゃーてーぎゃーてー)、
波羅羯諦(はーらーぎゃーてー)、
波羅僧羯諦(はらそーぎゃーてー)。」最後は、
「菩提娑婆訶 (ぼーじーそわかー)、
般若心経(はんにゃしんぎょう)」

何ともかっこいいし、感動的です。
良い音がつきそうです。読経だけでも
感動的に詠むお坊さんがいそうです。
時間と構成力が完全に芸術です。





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最終更新日  2024.07.26 13:13:42
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