名古屋B食倶楽部

名駅前に、元気の良いお寿司屋さんが在りました。

寿司処　勇乃

ここは、よしながさんと勉強会の後、名駅前で寿司を食べようとした時に、食べログで調べたら候補で出てきたお店でした。

その時は、予約の電話をしたら通じなかったんですが、暫らくしたら、お店の方から電話があり、今日は休みですので、申し訳有りませんでした。とお詫びの連絡が入りました。

で、親切なお店だなと思い、どんなお店か興味がわき、お礼かたがた、丁度、名駅に行く用事があり、寄ってみました。

ランチタイムが終わった13時に入店。

靴を脱いで上がります。

カウンター5席に、一人、煙草をふかしながらビールと刺身のお客さんと、座卓の4人がけが4～5席に、一席カップルが居ました。

初めてのお寿司屋さんなんで、座卓に座ろうとしたら、カウンターを薦められました。

おじさん、見かけによらず、人見知りなんで、初めてのお店で、カウンターはプレッシャーが大きいんです。

ましてや、お寿司屋さん、大将とお話しをするのに気を使うから、カウンターから離れたい。

「いらっしゃいもう、ランチ終わって、ネタ、あんましないんですが、イイっすか？」と大きな声です。

「・・・はい。」と小さく頷くおじさん。

大将の後ろの「今日のお薦め」に、三河めひかり、いわし、さんま、ツブガイ・・・などと書いてあり、ソレを見ながら、何気に「・・・そうか～・・・」とつぶやいたら・・・

「まだ、夜の仕込がしてないんで、あんまし、出来ないんですよ。秋刀魚なら焼きますけど。」と言ってくれたので、「お願いします。」と。

握りかけてた、イカを降ろして、秋刀魚に塩をして串を打つ大将。

カウンターに戻ってきて、「今日の秋刀魚は大きくて、絶対旨いですからと。」と言いながら、また、イカを握ろうとして、ふっと、手を止めて・・・

「お客さん、美味しい方がイイですか？」と聞いてきました。

美味しい方がイイですか？って、そりゃ、不味いほうがイイって客は居ないだろうと思いながら、質問の意味が掴めないまま、「・・・は、はい・・・」と。

再びイカの握りを置くとトロを切り始めて握りました。

そう言う事か、高いのかな～と不安に

坂手島の雲丹を取り出した時に、これは、まずい事になってきたぞと

・・・美味しいけど、まずい事になりそうです。

イワシを炙り、出て来たお皿には、塩も添えてあります。

玉子の右にイカがありますが、「これ、オマケっす。」と、最初に握り直してたイカが、一呼吸置いて、皿に追加されました

食べ始めたら、「お客さん、寿司、どうっすか？」って聞かれて、「困ったな～」と内心思いながらも、最初は、先客の人に話しかけてるんだよねって、関係ないフリして、下を向いて、寿司皿だけを見つめて食べていたんですが、何度も「どうっすか？」と声をかけてくるんで、初めて「私に？」って気づいたフリをして、「新鮮なネタで美味しいです、坂手島の雲丹がランチで出てくるとは思いませんでした。」とお返事。

「お客さん、坂手島の雲丹を知ってるなんて、エライね～。」

「うち、柳橋で、毎日６枚仕入れて、寿司屋では一番買ってんですよ～。」と・・・

「・・・・・・はあ、そうなんですか、凄いですね・・・」とおじさん。

「鮪も本鮪しか使わないし、イワシは三河で、秋刀魚は、まだ、高いですけど、今日は釧路ですから、イイモンしか使ってませんから」と大きな声で、話してくれるんですが・・・

確かに、大きくて、立派な秋刀魚です。でも、何で尻尾が無いんだろう？

脂も乗って、ハラワタも旨いし、焼き加減も素晴らしいです。

頭と、中骨を残して、綺麗に食べられました。

「予約して貰えば、日曜日でもやるし、１５人からっスけどね。正月も２日からやってますし、正月なんか、電話がガンガンかかってきて、大変なんです。」と話していただけますが、おじさん、初対面でそんなに話しかけられても・・・・・・

気になる値段ですが、お寿司、２０００円でした。これなら安いです、良かった～～、５０００円とか言われたら、どうしようか思いました

確かに、ネタは新鮮ですが、酢飯が甘いんです。

甘い酢飯が好きな方には、とっても良いお店かと思います

ちなみに、秋刀魚が１２００円確かに高い

そうそうお茶がね、テーブルに粉茶が置いてあり、自分で、ポットからお湯を入れて作るんです回転寿司みたいです。

残念なのは、ポットのお湯がぬるい

夜の値段はわかりませんが、きっと、サラリーマンがいっぱいで、ワイワイガヤガヤ、賑やかなお店で、煙草の煙モウモウで、新鮮なネタで流行っていると思います。

ポットのお湯も、新鮮な熱いのにすると、完璧だと思います