名古屋B食倶楽部

去年の話しで申し訳ないです。

クリスマスイブは、若い時分はちょっと気取って、彼女とレストランてぇのが、料理の味がどうだろうと、約束事みたいで、家で両親がどうしてようと知ったこっちゃねぇって自分勝手なもんでした。

そんな彼女と結婚してガキができると、今度は、家でサンタの真似をしながら過ごすようになる。

しかし、ガキが、サンタなんてこの世に居なくて、お父ちゃんや、お母ちゃんが枕元にプレゼントを置いてくれてたと知ってしまうと、おとうちゃんは、再び、夜の街に戻っていくんだよね。

そして、お父さんは、サンタの恰好をしたお姉さんの所に、何故だか、プレゼントを届けるように成るんだな。

でも、どんなにプレゼントを届けても、シャンパンを注文しちゃっても、「呼ばれちゃったから、ちょっと待っててね、帰っちゃイヤだよ。」なんて耳元でささやかれるだけで、結局、な～～～～んもイイ事が起こらないと判るようになる。

そして、どうせ金使うなら、クリスマスくれぇは、母ちゃんと旨いもん食った方が家庭が平和だと気付く訳です。



ところが、今時、気取ってレストランに行っても、クリスマスメニュウで決まったコース料理しか食べられないし、時間制で追い出されちゃって、落ち着いて食べられない。

そこで、クリスマスは、寿司屋がいいぞって気づくんです

子どもたちが独立して、夫婦二人きりに成ったら、仲の良い友達夫婦たちと、寿司屋でクリスマス。

これが家庭が平和で最高です

五百円か千円位の、お互い負担に成らないくらいのプレゼントを用意してね

子供だましです

なんなら、お店の大将にもプレゼントしちゃう

熱燗やっつけながら、クリスマス

鮨をつまみながらジングル

老後のクリスマスイブは、寿司屋だね

馴染みの小料理屋でもいいけど、なるべく小体なお店がイイね。

大将と女将さんだけ。

そうそう、燗がうまくつけられる若い衆が一人くらい居てくれてもイイね

だから、睦月さんか

睦月さん、何処にも行かねぇで、このまんまで居ておくんなさいよ