能登の手染め日記

能登の手染め日記

Mar 4, 2008
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カテゴリ: 絵・美術について
乾漆造(かんしつぞう)という漆を使った作品がある。

私はこの分野には詳しいわけではないので簡略な説明でいうと(専門的には乾漆造にもいろいろな方法があるようだが)木や粘土で作った像を土台としてその上に漆と麻布を何層も塗り重ねて形作り、細部に彫刻などを加えて作品にする。

この方法で作られた漆器や塑像があるが、乾漆の像で知られているのは 興福寺 八部衆の阿修羅像 奈良時代(天平年間)や法隆寺の百済観音像(飛鳥時代)など。

アトリエ-03.jpg

恩師の乾漆技法で作られた女性の頭部像。携帯写真で且つ手振れで画像が悪いですm(__)m この作品は石膏型の中に漆を塗りこんでいく方法で作られたもの。

恩師は10年ほど前に日展で特選を得て以降は中央展への出品をしなくなり、県の美術展への出品と幼児への美術教育や自主活動の絵と彫刻展の運営の世話をされている。現職の教師の時は兼務で数校の生徒の指導や部活を見たりしていたが、教え子が教師になり、その教え子の受験指導を依頼されたりして活動の輪が広まっていった。

能登の美術教育の中で今も大きな役割を果たしているし、先生を恩師と思っている人は多い(^^
以前には、そうした絵と彫刻の展覧会に私も参加していたのだが、なにしろ最近はCGや着物ばかりで絵らしいものを描いていないから出品する作品がない(--;

年が明けて2月頃に先生の体調が悪いようだという話が聞こえてきて何人かの人に質問された。だが、先生のお住まいは車で1時間以上のところなのでナカナカ出かけることができなく、ようやく昨日、恩師と会って話したことや元気な様子を何人かに連絡できることになった(^^

写真の乾漆像について、先生の中では、まだまだ改良点があるという。難しい技法だが、輪島塗の塗師さんとの連携でより高いレベルに進めて行くことになる。






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Last updated  Mar 4, 2008 06:35:35 PM
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