能登の手染め日記

能登の手染め日記

Jun 17, 2008
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カテゴリ: 絵・美術について
中国の文人の場合は画家でもあり書家でもある場合が多い。書画一致が当然の世界だから言うまでもないことだが。八大山人の書を見ていると何ともシンプルで飾りの無い字風、私の憧れて止まない世界だ(^^

と言っても私に書が分かるわけではない(^^ゞ
ただ、こんな書に憬れているだけで、こんな文字を書けたらイイナァ~と思うだけなのだが(笑

0806八大山人-書01.jpg

0806八大山人-書02.jpg

実に強弱もメリハリも無い。硬くもなく軟らかくもなく、鋭くもなく鈍くもない。走りもせず跳ねもせず、ただ、ただ、淡々と筆を運び続けたように見える。年代によって絵も書も学んだものと背景が見えるよな気もするが、八大山人の号のある年代の書には余分な力も飾りもない。敢えて、あるものを書くならば、静かで緩やかな張りとでも言おうか。

こういうの見ていると、上手く書こうとか、売ろうとか、権威や評価や名声を得ようとか、そういう凡俗を超越した世界を見てしまう。おそらく何らかの葛藤の末にたどり着くものなのだろうが、私に生まれるちっぽけな欲望も足元から崩れ落ちるような気になるのだった(^^

おぉ、何かの自己弁護になっているか?(笑
もうひとつ自己弁護として、仕事柄、着物や染物を見る人にイイナ~と思ってもらえる内容に努めなければならない私としては、ある程度一般的に気に入られる、もしくはお客さんの好みに応じて仕事をしないといけないという宿命がある(^^
好まれない仕事をすると明日から本当に霞を食って生きなければならない。まだ仙人になってはイケナイのだ(笑

ということで仕事上の表現の努力はするのだが、過去に書いた日記に関連する内容があった。このブログを書き始めたころ2007年2月11日の 貧乏くさい絵と文字

ま、仕事をしているうちは無理。仙人への道は10年先ということになる(^^ゞ
八大山人の書の研究もあるようなので、これから折を見て学んでいきたいと思うのだった。先は長いなぁ~~と(^^

注意!!!くれぐれも、私に書の読み方や意味を聞かないように(笑
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Last updated  Jun 17, 2008 07:06:18 PM
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