能登の手染め日記

能登の手染め日記

Jul 10, 2008
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カテゴリ: 絵・美術について
「人間というものは、かわいそうなものです。絵なんてものは、やっているときはけっこうむずかしいが、できあがったものは大概アホらしい。どんな価値があるのかと思います。しかし人は、その価値を信じようとする。あんなものを信じなければならぬとは、人間はかわいそうなものです」

という文章を読んだら、もう、笑うしかないだろう(^^ゞ
そしてこういう絵が楽しい。

1961雨滴.jpg

1959猫.jpg

何も飾らず余分なものを削ぎ落とした絵。何度見返しても魅力的だ(^^

作者は書も頼まれて筆を執るのだが、
「なるべく書きたくないのは『日々是好日』『謹厳』などという字です。しかし妻がいうには、無理に頼まれて書いても、あとで展覧会などで見ると、本人が喜んで書いたように見えておかしいそうです。」(原文のまま)

何度読んでも面白い。
この文書と絵の載った本が行方不明だったが手元に戻ってきたので、読み返したりつまみ読みしたり。今も販売しているか分からないが、これも20代半ばに買って読んだ本。以前に書いた八大山人もそうだが、美術書、画論は此の頃に買って読んだものが多い。今はネット上で読むのが多い(^^ゞ

私の仕事上は注文に応じて資料を学び、要望に応えるために努める。それは「上手い絵」「きれいな絵」「カッコいい絵」など。内容に応じて絵柄を描くのが私の務め。その一方で若いころから、だからこそ自分で好きな絵を描いたり観る時に、こういう絵に心が動いていたのだと思う。

作者は絵の会派の内部にいて「下手な絵も認めよ」と言い続けていた。会の教室で教える立場にいたが、無理に描くのを嫌い自然退会する。ただし、氏の絵は無駄なものを一切そぎ落とした絵であって「下手な絵ではない」と言うのはおこがましく蛇足も甚だしい(^^;

熊谷守一氏が通ってきた世界。
『へたも絵のうち』熊谷守一著 日本経済新聞社刊より抜粋。手元にあるのは昭和53年5月20日 12版。

私の本棚にある絵画論(?)の中で最も好きな中の一冊(^^
仕事に疲れたとき読むのに最適。文章にも飾りがない。・・・いや、ちょっとだけ作為があるかもしれない(笑
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Last updated  Jul 10, 2008 06:39:37 PM
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