能登の手染め日記

能登の手染め日記

Sep 23, 2008
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カテゴリ: 日々
石川の文豪といえば室生犀星や泉鏡花を思い出すが、最近になって知ったのが加賀大介と鶴彬。

加賀 大介(かが だいすけ)1914年10月1日 - 1973年6月21日
石川県根上町(現能美市)生まれの作詞家。本名・中村義雄。

甲子園で歌われる『栄冠は君に輝く』古関裕而作曲の作詞家だそうだ。
誰もが歌えるような名曲。
歌詞の募集で応募するときに既に脚本家として活動していた加賀氏は、賞金目当てだといわれるのを嫌い奥さんの名前で出した。後に、いきさつが明らかにされたが余り知られていなかった。

自ら野球をやっていたが、16才の時に試合で怪我をして右足の膝から下を切断。プレーできなくなったという加賀氏の気持ちが歌詞に宿っているようだ。

一方、こちらは命を掛けて主義主張を貫きとおした作家だった。

鶴 彬 (つる あきら)1909年1月1日-1938年9月14日
反戦川柳作家。石川県河北郡高松町(現かほく市)生まれ。本名、喜多 一二(きた かつじ)。治安維持法違反で何度も逮捕され警察署で赤痢に罹り死去。

来年生誕100年を迎えるにあたり映画も制作され、各地で顕彰碑が建てられている。

自動車で錦紗で貧民街視察
つけ込んで小作の娘買ひに来る
俺達の血にいろどつた世界地図
ふるさとは病ひと一しょに帰るとこ
これからも不平言ふなと表彰状
飢迫る蟻米倉をくつがへし
毒瓦斯が霽(は)れて占領地の屍
稼ぎ手を殺し勲章でだますなり
孫までも搾る地主の大福帳
奪はれた田をとりかへしに来て射殺され
仲間を殺す弾丸をこさへる徹夜、徹夜
暁をいだいて闇にゐる蕾
銃剣で奪つた美田の移民村
嫁入りの晴衣こさえて吐く血へど
みな肺で死ぬる女工の募集札
ざん壕で読む妹を売る手紙
売った日を命日よりもさびしがり
フジヤマとサクラの国の餓死ニュース
万歳とあげて行った手を大陸において来た
手と足をもいだ丸太にしてかへし
胎内の動きを知るころ骨がつき

川柳といえばクスッと笑えるような軽みや皮肉、風刺があれば良いのだろうと思っていたが、こんな凄い作家がいた。深く強く反戦と庶民の苦しさを訴えた句からは凄じい時代が読み取られるとともに、そんな時代に主張を貫き通した生き方が伝わってくる。

記憶に刻んでおきたい内容だ。
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Last updated  Sep 23, 2008 11:01:40 PM
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