能登の手染め日記

能登の手染め日記

Mar 8, 2010
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カテゴリ: 染色
草木染めの講習や質問のときに、「この植物は、どんな色が染まりますか?」という質問を受けることが多い。

そういうときは必ず資料となる本やデータを示して
「だいたい、こういう色が染まりますが、自分で調べてデータを作るのが一番良いです」と応えることにしている(^^ゞ

染色データを集めた本も出版されていて参考になるが、その土地の植物を採集して実際に染めてみるのが一番良い。季節や植わっている土壌の成分によって変わることもあるし、植物の部位によって染まる色が変わるから。

工房のスタッフが染色データの資料作りをしている。

染色データ ie03.jpg

一つの植物を煮出して染める液をつくり絹や木綿に媒染を3種類かける作業は、手早くやっても一日は費やしてしまう。スタッフは100種類の植物のデータ作りを目指しているから、それだけで100日は必要ということになる。

工房には200種類ほどの染色データがあるので同じ植物が重なる場合もある。だが、他の人が染めたものは知識になるが、染色の工程の途中の状態までは判断できない。

スタッフが自分の手で得たものは自分で確信を持って話すことが出来る。それは単なる知識ではなく、染色時の問題や注意点を話すこともできるし、他の植物の状態、この先の出来事を推測する力にもなる。

失敗したデータ取りもあるし、煮出した液のPHや濁り具合、沈殿の状態、染まりつきの状態、媒染の変化も植物の液ごとに違う場合もある。1回目の抽出液だけで染めたもの、2回目の液だけで染めたもの、1日後、3日後、一週間後に染めたものの違いもある。
そして、それはまた別のノートにメモされてデータになっている。

実体験を伴ったこの染色データは、この先、きっとスタッフの宝物になる(^^

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Last updated  Mar 8, 2010 06:18:16 PM
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