能登の手染め日記

能登の手染め日記

May 30, 2010
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カテゴリ: 染色
能登キリシマツツジという花がある。5月の能登の台地を見事なまでに真紅に染める花だ。
「キリシマツツジを染めたら、どうなる?」と、よく言われる。あわよくば良い特産品にならないか?という狙いは私にも分かるが(^^

草木染めは一般的には花や葉や根から色を煮出して、その液を布に染める。多くは20分ほど熱をかけて抽出する。

キリシマツツジなどの赤い花を20分煮出すと色が出ることは出るが、色素が熱で壊れて薄くなったり鈍くなったり、加熱し続けると茶色くなったりする。そこで花びらの赤い色素をもみだして、あまり熱をかけないで染める方法もあるし、花びらを酢に漬けて色素を醗酵させて染める方法も行われている。

ウチの工房でも醗酵させて染めたデータを取ったこともあり、今年もキリシマツツジのデータを取ろうとしたが、連日の雨で湿気が多くカビが早く繁殖し過ぎて諦めることになった。染色データは、必ずしも染まった結果のデータではない。染まらないデータ、失敗した結果もデータになる。

が、こうして採った赤い花や紫の花や実のアントシアニンは熱に弱く汗や果汁で変色しやすく、日光に当て続けると退色しやすい。野菜や果物の色を染める工業的な方法もあるようだが一般の家庭や普通の工房では難しいようだ。

また、1回染まったからといって結果を断定できないし、一回失敗したからといって無理ということもいえない。データ採りは何回でも行った結果が多いほうが良い。

0530-ハンカチ

そして、今日も新しいデータを取るためにハンカチを4枚煮込んだ。水のPHを調べ助剤を入れたPHを計り、80度ほどの温度で20分間ハンカチを動かし続ける。この先、染まるものなのか?染まらないのか?やってみなければ分からない(^^;

何故20分間、熱するのか?10分ではイケナイのか?PHは、どのくらいが一番良いのか?他のどんな方法を執れば良いのか?経験と少しばかりの理論と勘で試行錯誤するしかない。

何をやっても染まらないものもある。偶然染まる場合もある。染まっても色褪せするモノもある。徒労と言えることも、やってみなければ分からない。その結果、少しでも可能性のある方法を次に繋げていくしかない。

う~ん。どうする?来年、もう一度、能登キリシマツツジのデータを取ろうかね?(^^ゞ

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Last updated  May 30, 2010 10:53:58 PM
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