能登の手染め日記

能登の手染め日記

Dec 30, 2020
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カテゴリ: 染色
デザイナーのピエールカルダン氏が亡くなったニュースが流れて、あぁ98歳だったんだ、と知った。40数年前、京都の勤めていた染色工房で図案部に配属になり、カルダン氏のデザインを基にした着物の図案を描いた。訪問着でも着尺でも斬新なデザインでも古典的な模様でも、魅力があれば、どんどん追加の来た時代だった。

その時に教わった部長の図案の描き方が、その後の基本になった。能登の田舎でもオリジナルの図案を出すことによって、染めの仕事を得ることができたと言える。しかし、当時の指導は厳しかった。具体的に、どこが悪いとか直す方法を言ってくれない。「色にも構図にも緊張感がない!」「描き手の立ち位置が見えない」・・・24歳の初心者には、何のことか意味が分からなかった(^^;)






お世話になった先輩(両側のお二人は)もう既に亡くなっている


27歳くらいの時の個展

図案部に配属して3か月で8kg以上も痩せた(笑) 笑えないほど毎晩眠れなかった。目を閉じると、頭の中を図案が駆け巡った。それを枕もとのスケッチブックに描いた。無駄と思いながら、描き終わると眠ることができた。部長の個展の手伝いで、毎晩11時まで作業してから飲みに行ってサウナまで付き合い、午前様でアパートに帰り8時半に出勤した。

37㎝×90㎝ほどの紙の上に、上前の模様をデザインガッシュで描いた小紋を、得意先が色違いで描いてくれと言った。地色に合わせて、すべての色を描きなおした。今ならパソコンでクリックすれば良いけれど、すべて手描きの時代、泣きそうな思いで必死に間に合わせた。

毎週月曜日の仕事が終わると18時から、図案会という試験があった。図案部員全員が幹部の前で1週間かけて描いた図案を発表する。「誰が描いたんや?」「こんな図案、過去に似たようなのがあるやろ」「もっと魅力的な、新しい図案を描け」・・・黙って聞くしかなった(^^;

厳しくても辛くても、学ぶことが楽しい時間だった。今でいうなら完全ブラックの日々だったが、カルダン氏の訃報を知って、そんな時代を思い出した(^^)



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Last updated  Dec 30, 2020 06:05:10 PM
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