能登の手染め日記

May 12, 2023

クスノキの番人の夢

(1)

テーマ：今日のこと★☆(110115)

カテゴリ：日々

5月6日から風邪で寝込んで5日間、起きることができなかった。

体全身が棒のように固まり2~3時間ごとに目覚め、腕も膝も腰が痛く呻きながら2日ほど過ぎた。余震の揺れる中タンスを支えにして腰を曲げ、4つ足で這って階段を降りトイレに行きお茶でうがいをして喉を潤した・・・体温は37℃少しだが、こんな酷い風邪は経験がない。

3日目に全身汗まみれになったので、ぬるま湯で体を拭いた。洗面台に片手で体を支え、片方の手で水をすくい顔を撫でるように洗った。少し意識が動いたので本でも読もうと、手に取ったのがスタンドの横にあった《クスノキの番人》だった。東野圭吾氏の単行本を買うたびに枕もとに積んでおくのでいつものように読み始めた。

・・・今風に流され生きてきて借金返済の代わりにクスノキの番人になった若者の話、祈念する人のために準備をして片づけていく中で、次第に若者が変わっていくありがちな物語。殺人が行われないめずらしい東野小説・・・メルヘンかな？

風邪で寝込んで読んだ為だろうか・・・私は夢か現かクスノキの洞穴の中でモガキ苦しんだ

誰かが私に念を預けるはずもなく、誰かの念を受けるオカルトも持ちあせてないが、夢の中で全身を木の枝のように棒にして、汗まみれで悶えモガキ苦しむ私がいた。4日目には、しんどくて本を投げ出した！

5日目には35度2分の平熱になった全身の痛みは癒えてきたので読書再開・・・寝ているだけも辛いので、眠くなるまで読み続けたら、寝られなくなった。一応、超常現象の話だが特殊能力で問題を解決するという物語ではない。エスパーが難題を解決する話は嫌いで読むのをやめるが、その類ではなかった。

ネタバレの内容は書かないけど、祈念と祈願の違いは明らかになったし、念じることの意味や念を押し付けること《念》という言葉の怖さも考えてしまった。

主人公の成長が凄すぎて、え？え？え？と思ったが、こういうファンタジーも良いのかもしれないと思った。ただ・・・疲れた・・・風邪でないときに読んだら、どうだったんだろう？

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