能登の手染め日記

Oct 15, 2023

能登上布ノレンに瓢箪と野葡萄を描く

(1)

テーマ：仕事しごとシゴト(24502)

カテゴリ：手描き

このところ毎日のように能登上布の生平暖簾に向きあって、黙々と墨画を描いている。かれこれ25年ほど描き続けているのでいろいろな図柄を考えてきたが、最近の一番人気はヒョウタンだ。やはり千成瓢箪などのイメージが縁起ものなので、市販品でも飾られていて定番になっているかな。

私も数年前はヒョウタンを描くことが無かったので、公民館から苗を植えて育てるという依頼が来た時に、試しに植えてみることにした。

それから毎年畑に植えて育つヒョウタンを観察して描いた(^^

おかげで見なくても描けるけど、やっぱり観察しに行く

描いて眺めて左右を逆転させて描く・・・どっちが良いかな？(^^;)

ノブドウもお気に入りなので野原からプランターに植えた(笑)

気に入った草花を観察して描くのは楽しい

こうしたツル性の葉は芽吹いた当初は５裂ほどに分かれるが、成長するにつけてヒョウタンは丸くなる種類が多く、ノブドウは３裂に分かれて伸びる。ツタでも葛の葉でも若葉は分かれているのに、育つにつれて丸くなり裂が少なくなる。

しかし、自然のものは同じ形は無くて、丸かったり別れたり時には破れたり枯れたり、それが自然だけど。その異形をそのまま描くと、なんとなく不自然な感じがする。基本形を多くして、それぞれの枝や葉の付き方の特性を取り入れて描くのに落ち着く。・・・しかし左右反対の構図は、どちらが良いのか、分からないままだ(^^:

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