能登の手染め日記

Jan 3, 2024

2024年元旦の大地震

(8)

テーマ：今日のこと★☆(110112)

カテゴリ：日々

2024年元旦、穏やかなお正月だと安心していたところ、大きめの地震が来て収まって京都の染料店から電話でお見舞いをいただいたとたん午後4時10分、激しい地震に襲われ電話は途切れるが長い長い揺れが続き、ビシッ！ビシッ！と激しい音が響き、もはや恐怖の長い拷問のような中で家が倒壊するのを覚悟した。

震度6強？～7？経験したことのない激しい揺れが収まり一呼吸して、外に出て家を見廻ると瓦が数枚落ちて壁の一部が落ちていた。携帯のアラームが鳴り続け大津波警報が発令され、避難場所の小高い丘へ上がって周囲を見回した。海岸の波が高まり激しく白波が寄せていた。

５～６人が避難してきたが、大津波が来るというので妻と私は車の避難も考えて２台で山道の小高い交差点近くの路側帯に止めて、息を潜めるようにして満潮が過ぎる時を待ち午後９時に帰ってきた。

家の中は埃まみれ、大きなタンスなどは背後を止めていたが

作業場の筆や本や資料は飛び散っていた

染料なども順番に片づけていくことにして

壁の何か所は崩れ落ちて仏壇の前は散らかっていたが大きな被害は無く

離れの屋根の真ん中が沈んでいた

屋根の低い平屋部分が家屋を繋いだ居間、この損傷は少なく済んだ

余震は頻繁にあり震度５が今日も夜中にも午後にもあって、落ち着かないし、妻は隣町に暮らす義母が心配で、亀裂の多い国道249号線を走り能登中学校の避難所へ行った。

実家は電気も電話も道路も通じないので我が家へ迎えると言ったが、親戚の甥っ子らとともに体育館で過ごしており、大勢でいる方が気が紛れるようだった。寒波が襲って雪が降るころにはまた迎えに行ってみると妻が言った。ともかく安否の確認はできたので安心できた。

大勢の友人知人から電話やメールなどでお問い合わせを頂きましが、電話や通信ラインが繋がらず、ご心配をおかけしました。お心遣いに感謝いたします。今のところ、水だけが不自由ですが、ご近所の井戸水を分けて戴き沸騰させて飲んでおり、食料の備蓄や野菜などもあるので何とか生きていけそうです。皆様、本当にありがとうございました。

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