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こんな嬉しい記事を読みました。ほめられる子は思いやりも育つ…科学の目が初めて証明 読売新聞(02月28日14時40分) 乳幼児期に親からよくほめられる子供は、他人を思いやる気持ちなどの社会適応力が高くなることが、科学技術振興機構の長期追跡調査で明らかになった。育児で「ほめる」ことの重要性が、科学的に証明されたのは初めて。3月7日に東京都内で開かれるシンポジウムで発表する。 筑波大の安梅勅江(あんめときえ)教授(発達保健学)らの研究チームは、2005~08年、大阪府と三重県の計約400人の赤ちゃんに対し、生後4か月、9か月、1歳半、2歳半の時点で成長の度合いを調査した。調査は親へのアンケートや親子の行動観察などを通して実施。自ら親に働きかける「主体性」や相手の様子に応じて行動する「共感性」など、5分野25項目で評価した。 その結果、生後4~9か月時点で父母が「育児でほめることは大切」と考えている場合、その子供の社会適応力は1歳半時点で明らかに高くなった。また、1歳半~2歳半の子供に積み木遊びを5分間させたとき、うまく出来た子供をほめる行動をとった親は半数程度いたが、その子供の適応力も高いことも分かった。 調査では、〈1〉規則的な睡眠習慣が取れている〈2〉母親の育児ストレスが少ない〈3〉親子で一緒に本を読んだり買い物をしたりする--ことも、子供の適応力の発達に結びつくことが示された。このほめる育児が当たり前に広がれば、いずれ社会は思いやり深い、優しいものになるでしょう。今現在、幼児期のお子さまと過ごしていらっしゃる親御さまには、ぜひお読みいただきたいニュースです。
2009年02月28日
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丸二年以上、お世話になっている療育園の先生(実質責任者、H先生とします)からご紹介をいただいて、民間のサポートセンターの方に、こんぶの就学にあたり、ご協力をいただくことになりました。その方(仮にAさんとします)との親子面談を経て、親が希望するサポートの在り方、Aさんが目指すサポート体制が同じであることを確認したのち、Aさんは療育園のH先生の提言を組み込みつつ、関係各機関の担当者に招集をかけて下さり、こんぶの今後の支援体制について考える第一回ケース会議が開かれました。参加者は、 ・保護者教育機関として、 ・小学校より校内特別支援コーディネイター教員一名 ・地域の特別支援教育コーディネイターを務める、特別支援学校の教員一名療育機関として、 ・保育園において、年少・年中時担任を務めてくださった先生一名 ・療育園において、総合的にこんぶの養育に関わってくださったH先生行政として、 ・市保健センター(早期支援改革担当 地区担当)より保健師一名 ・市福祉課より一名 ・市児童福祉より一名相談機関―調整役・進行役としてAさんです。就学に向けての会議ですから、私たち親が想定している参加者は、 ・保護者 ・小学校より校内特別支援コーディネイター教員一名 ・地域の特別支援教育コーディネイターを務める、特別支援学校の教員一名 ・保育園において、年少・年中時担任を務めてくださった先生一名 ・療育園において、総合的にこんぶの養育に関わってくださったH先生でした。ただ、特別支援教育及び早期発見早期支援においては、行政の対策が遅々として進まない市に対し、とにかく参加を促して対策の必要性を行政に訴えた方が良い、とのご判断から、上記のメンバーとなりました。実際に機能するかどうかは不透明ですが、少なくとも行政サイドから参加してもらえたことだけは収穫でした。進行議題1、現在の状況確認 ・相談受付~アセスメント状況 ・成育歴・家庭での状況 ・関係機関のこれまでの取り組み状況等 保育園・療育園2、ニーズに基づく対応策3、役割分担(今後の支援に向けて)1、現在の状況確認では、サポートセンターのAさんへの相談から、家庭環境の現状報告、こんぶの成育歴、保育園・療育園での取り組み報告などが行われました。2、ニーズに基づく対応策では、親が希望するこんぶを取り巻く支援環境や、生き方の提言を行いました。3、役割分担では、今後、こんぶの支援チームの役割として、必要な場面で関連する関係機関が協力し合い、問題解決を図ることの確認について話し合われました。会議内容についてもご報告したい気持ちがいっぱいなのですが、また相変わらず無駄に長い連載ものになりそうなので、皆さまからのご要望があればご報告させていただくことにいたします。とにかく、特別支援学校の特別支援教育コーディネイターと小学校、及び親が繋がれたことが何より嬉しいし、ありがたいです。学校生活は基本、先生方がその本領を発揮されるものと考えていますが、もしかしたらこんぶが、先生方の予測をはるかに超えた問題を引き起こすかもしれません。そうした時に、仲立ちに立って下さるサポートセンターのAさん、特別支援教育コーディネイターの先生がいらっしゃることで、小学校の先生方も、そして親も、どれほど力付けられるか知れません。こうしたご縁をいただいたこと、本当に感謝の気持ちでいっぱいです!!ところで、散会後、特別支援教育コーディネイターの先生から伺った話ですが、どうやらわが市は、特別支援教育に関する行政サイドの対策そのものが論じられてもいない状態であったのです。そのため、行政サイドの圧力が強い保育所関係での発達障害に関する勉強会も皆無で、県内の他市と比べても、取り組みや保育所・保育士の知識レベル共に、すでに格差がある状態とのことでした。検診時を利用しての早期発見を目的とした、保健師意識向上のための勉強会なども全く行われておらず、特別支援教育は国の政策であるにもかかわらず、全く放棄されている状態だったのです。さすがに現場サイドの学校関係は、独自に県に指導を仰ぎ、特別指導教育に関しては自助的な仕組みを構築し始めているようでした。このケース会議が発端となり、市そのものが意識改革をしてくれるなら、今後の発達しょうがい児童とその親の苦労も軽減できるのですが、残念ながらまだまだそこまでは期待できないようでした。今回のことで、市議会議員に問題提起をお願いしていく方法を探り、ますます市議会にて論じていただく必要性を感じました。
2009年02月28日
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がんもの通う中学校でも、こんにゃくの通う小学校でも、インフルエンザ発症者が増えてきています。毎年なら、先陣切って罹っていた我が家の子どもたち。おかげさまで、今年は元気です♪でもまだ、油断はできません。それぞれの仲良しのお友だちが次々に発症して休んでいるようですから…。我が家の子どもたちは、少々、風邪っぴきで声がれこそありますが、元気に学校へ行っています。ちょうど今、中学校では期末試験最中です。毎回、がんもには試験前に目標点数を、試験後に予想点数を言わせているのですが、どちらも徐々に数字が上がり始めています。それだけ、頑張った感があるのでしょう。実際はマイナス10点程度なのですが、それによって、悔しい気持ちも抱きつつ、苦手で大嫌いな数学までもを伸ばしたい一心で、勉強するようになりました。まだ、数字に反映されてないけどね(過去からのお勉強をしてるから:笑)兄の予想点数を傍で聞きつつ、優等生のこんにゃくは、「漢字テスト、96点とったよ~!」と、勝ち誇ったように報告してきます(笑)それを聞いた兄は、後でこっそり親に「勉強教えて」と。。。最近、この二人の水面下の闘争心がおもしろくてたまりません(笑)こういう競い合いはいいですね。兄弟児がいる醍醐味です。最近、お友だちの家へ遊びに行きたい一心で、こんぶは電話のかけ方を覚えました。「○○さんのおうちですか? おでんこんぶです。 きょう、あそびにいってもいいですか?」電話番号のメモを見ながら自分でかけ、教え込まれた通りに話します。突発的な対応まではまだできませんが、問題なければ上記の言葉だけで十分いけます。もちろん、まずは親の携帯にかけ、許可を確認してからの行動です。平日の夕方、親が仕事で不在なだけに、やらざるを得なくて覚えこませた、というのが本音ですが、今後にも繋がることなので、いい勉強になっているのではないかと。。。ところで、こんぶの就学に向けて、ありがたい動きがありました。明日、そのためのカンファレンスがあります。多くの方々に支えられ、お力添えいただいたチャンスです。そのチャンスを生かすべく、精一杯、頑張ってきたいと思います。またご報告しますね。
2009年02月26日
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左側バーの下部に、「ブックマーク」があるのをご存知でしたか?ここにはだいこん母が癒しを求めてよくお邪魔している楽天以外のブログのリンクが貼ってあります。今日は、とっても素敵なお母さんが頑張っていらっしゃるブログをふたつご紹介したいと思います。ココロのひろば アスペルガー/ADHD/広汎性発達障害/と共に。アスペ当事者の母すみれさんが生きづらさを感じながら生きてきた世界観と、広汎性発達障害を抱えるモモちゃんの健気な生き方を、時には涙、時には大笑いな記事で語ってくださっています。今はすみれさんが多忙なため、更新中断してますが、過去記事は何度読んでもまた新たな感動と笑いと涙に包まれます。そして、もう一つ。くりのへや 高機能自閉症の男の子 くり7歳の楽しくてちょっぴりせつない普通の毎日おかんさんの深い愛情に、笑いと切なさと、そしてホロリとこぼれおちる涙。。。読みやすいマンガで、愛息くりくんの日常を描いておられます。笑ってばかりじゃいられない育児だけど、くりくんとのシュールで楽しい瞬間にスポットライトを当てて、読者の心にも暖かな明かりを灯してくれます。どちらも、だいこん母がずっと以前、落ち込みがちであった頃から、元気をもらい続けていた素敵なブログです。私が泣いてばかりの生活に「笑い」をもらって前向きな気持ちにさせていただいたように、皆さんの心にも、暖かな気持ちが広がりますように。。。ぜひ、ご覧になってみてください。追記:どちらも残念ながら、携帯からご覧いただいている読者さまにはリンクが表示されないと思います。どうぞPCからお読みくださいね。
2009年02月25日
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【Q11】:保育者や小学校の先生に対してどのように思っているか? A 息子が受け持ってもらった保育者に対しては満足している。年中のころ担任してくださった保育者は、知識は少ないものの大変協力してくれた。そのときに自ら、保育者に発達障害について理解を深めてもらうために、分かりやすい本やリーフレットを買って付箋を付けて渡すなどの努力をしていた。私は子どもを共に養育する際に、保育者との関係が深いと、子どもにとっても母親自身にとっても支援者にとってもいい影響を与えると思っている。そのために自ら保育者とコミュニケーションを取ることを心がけ、何でも気兼ねなく話せるような関係を築いている。 次男に診断がおりたときも、理解してくれそうな複数の先生にリーフレットを配り、発達障害について説明するなどした。しかしなかには、こっちが一生懸命説明しているにも関わらず、全く興味を示さず上の空だった先生もいらっしゃった。このような態度を示す先生にはあまり深入りしないようにしているが、担任になった時は大変苦労した。 しかし大半の先生は理解してくれて、小学校側と親との間には次男の時からの太い繋がりがあり、話が通りやすく安心している。こんな風に小学校側と保護者が繋がっていると、共に発達障害について考え支援することができるので嬉しい。このように学校側にサポート体制ができていることは発達障害の子どもを育てる親にとっては重要なことであると思う。 【Q12】:何にストレスを感じますか? A 自分の仕事で失敗する、注意・叱責されるとストレスを感じてしまう。自己肯定感が低いため、少しの失敗でも大きな失敗なのではないかと感じてしまい、より気持ちが沈んでしまう。 子育てに関してストレスを感じる時は、子どもたちが兄弟げんかをしたときなどで、養育に関してさほどストレスは感じていない。 【Q13】:ストレスを解消するために何をしているか? A 自分の仕事の関係上、平日の日中に時間を取ることができるので、その時間は銭湯やマッサージに行くなどして、自分がリラックスできる時間を作っている。また家族の協力を得て、たまに台所休業日を作ったりしている。 ・・・ということで、以上です。 まだ未精査ということで、誤字もあったかも~f^_^; インタビュー記事内容で、次男と三男の事象がごっちゃになっている部分もありましたが、「母の気持ちの成り立ち」としては間違っていないので、そのまま掲載しました。 Q11などは、小規模校だからこそ成し得たことかもしれませんので、あまり参考にはならないと思います。ただ、担任の先生と仲良く子どもの成長を支えたい、という気持ちは強いので、これからも熱意で学校訪問は続けるでしょう(笑)この研究結果から導き出された学生さんの結論は、『発達障害を抱える児童に必要な支援は、 養育する母親の心理的安定のための家族及び社会的支援、 当該児童への直接的対応及び社会的支援』であったことを追記しておきます。本当に、こうした援助がまずは隣近所から、地域から、気軽に始められるものから進んでいくことを期待してます。そういえば、明石さんの本でもまず『ご近所への理解・支援お願い活動』から始まったことが書いてありました。私もますます頑張らなくちゃ!現在は、三男こんぶの就学に向け、多くの方々のご協力をいただいて、いろいろなことが動き出しています。本当に恵まれていることに感謝です。それにしても、ご苦労さまです。 この学生さんはきっと、素晴らしい援助者になってくれることでしょう。 今後が楽しみです。
2009年02月22日
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●【エピソード7】:9月25日(木) 13:30~15:30 運動のとき 1 進んで用具の準備をしてくれた。(積み木を運んだり、組み立てたりしてくれた) また椅子・テーブルも1番に片付けられた。 2 <M>:すかさず近くによって「Kかっこいいね」と褒めた。 ●【エピソード8】:10月23日(木) 13:30~15:30 シール帳集めのとき ○他児が集めに来ると、「どうぞ」ときちんと言えた。 <M>:「素晴らしい!!」とオーバーに褒める。 ●【エピソード9】:11月6日(木) 13:30~15:30 考えようのとき 1 椅子を入れずに立つ。 2 <M>:「お当番さん!!」と呼び止める。 3 自主的に気づいて椅子を入れる。 4 <M>:「素晴らしい、素晴らしい」と些細ことながら、オーバーなほどに褒める。 ※エピソード7・8・9のようにK児が良い行動をしたときは、すぐにオーバーなくらいに褒めている。これは行動療法の強化の原理が活用されている。対象児が好ましい行動をしたときにすぐ褒める(肯定的な注目を与える)ことによって、その行動を強化させる効果がある。褒めることによって子どもはまた親から肯定的な注目を得ようとして、自然とその好ましい行動が増えていくだろう。 2.インタビュー結果 【Q1】:どのような方法で発達障害について学んできたか? A 確定診断が出るまで何かがおかしいとずっと思っていて、その間にADHD、 LD、アスペルガー症候群、自閉症など発達障害に関するものすごい量の書籍を購入し、ひたすら読み続けた。本の収集の甲斐あって今では家に数え切れないほどの発達障害に関する本がある。収集した本の中に、現在実際の養育において活用している「ペアレント・トレーニング」の本があり、独学で勉強した。ペアレント・トレーニングの本を読むと子どもが扱いやすくなり、今までのように大変な苦労をすることなく養育ができるようになった。ストレスも軽減された。 また同時期に、さまざまな場所で行われていた相談会に出向いて、どのようにすれば上手く対応できるか、何に困っているかなど自ら疑問を解消する機会を設けていた。このような場に参加することによって気持ちが大変楽になった。やはり、同じ苦しみを抱え、悩みを理解して共感してくれる人の存在は自分にとって大きな支えだった。 さらに発達障害関係の講演会にも頻繁に参加した。最近では自らも著者の方を呼んで講演してもらうという、主催者側の活動も行っている。 【Q2】:どのようなことに気をつけて対象児の対応をしているか? A 基本的に「これが自分の子どもの個性だ。誰もが障害なんて持っていて当たり前である(解説:高齢期に入ると誰もが『障害』を持ちうるという観点から)」という考えのもと養育をしている。学校や地域などで何か問題が起こったときも、これが自分の子どもの特性だと割り切って、自分の考えや行っていたサポート方法を前向きに考え直すようにしている。子どもは様々な失敗をして多くを学んでいくべきだという考えがあるから、失敗させないように守るのではなく、子どもが失敗した後にサポートするようにしている。親の見栄は養育に必要ないと思う。 また養育していく上で気をつけていることは、ADHDの特性を考え、しっかりと伝えたいメッセージは対象児が落ち着いたら伝えるようにしている。対象児がどうしても落ち着かないときは、あえて無視するなど関わらずに、ひたすら待つようにしている。養育する上でペアレント・トレーニングで学んだ技法を使用することが多いが、最近は効力を示さないものも出てきた。 【Q3】:自分の子どもが発達障害であると受容できているのか?また、どうしても受け入れられないときはいつか? A いつもは「彼は彼である」と割り切って、悪い面ではなく良い面に注目してそこを伸ばそうと養育しているので、障害は受け入れていると思う。 しかし、自分自身に余裕がないときは、対象児の問題行動などがどうしても受け入れられないことがある。そのようなときは、「誰か任せた!!」と言える家族のサポートがあるので、それに甘えている。家族内にきちんとしたサポート体制が確立されていると思う。自分自身、「○○で困っているんだけど・・・あなたはどうしたら良いと思う?」と夫や息子に聞く癖をつけて、自然とみんなで責任を分担できるようにしている。 【Q4】:健常児と障害児の育て方に差はあるのか? A 基本的には発達障害の有無に関わらず同じように接して育てている。でも少なからず個々人の力量の差があるので、性格や特性にあった目標を設定している。例えば、これ以上求めると潰れてしまうと思う子どもにはそこまでの目標を与え、求めて期待されると動く子どもにはより高い目標を設定するなどである。また子どもの悪い・苦手なものに目を向け続けるのではなく、得意なものをどんどん伸ばすようにしている。 【Q5】:養育していく上で、家族の支えはあるのか? A 夫は次男が何かおかしいと疑いの目を持たれたとき、「そんなことはないはずだ!!」と聞こうとはしなかった。また無理矢理夫に発達障害のことを理解してもらおうとして失敗したこともあった。 しかし対象児のときは、学校から何度か問題行動について連絡があったときに、実際に赴いて息子の現状をみて理解したようだった。このことをきっかけに最初は発達障害に関して無理解だった夫も、まだ知識は薄いものの徐々に理解してくれて見方になってくれた。また長男も養育方法などについての相談に乗ってくれるので、その支えも大きい。 【Q6】:養育していく上で、地域の支えはあるのか? A 最初のころ、隣近所は親切だったが、冷たい目で見てくる周囲の人間もたくさんいた。しかし逆境だったからこそ、「泣いてばかりいては駄目だ。誰も助けてくれない。負けてはいけない」という気持ちになり、それが色々なものの原動力となった。現在は理解してくれる人も多い。 また以前は息子と遊ばせると問題が起こるといって、自分の子どもを息子と遊ばせないようにしてきた親もいた。しかし親の感情や世間体だけで子どもの意思をまげるのは可哀想だと思い、自分の家を開放的にして、いつでも誰でも遊びに来られるようにした。すると今は、息子の友達がひっきりなしに出入りする様なたまり場のような家になっている。そこで問題が起こると、子どもたちの仲立ちをするように介入して、悪いことはその場で注意し、子どもたち自身にその問題と向き合って考えさせている。 このように子どもたちが息子の周りに自然と集まり、最近は子供同士が「これ以上言うとK君が怒るからもう言わないでおこう」などといったナチュラルサポートが自然に見られるようになっている。 【Q7】:療育教室での指導者の支えはあるのか? A 大きな支えがある。信頼していて気兼ねなくなんでも話ができる先生がいらっしゃるので、困った時やいざという時などは支えてもらっている。さらには養育しているときに「○○を直したいのだが、どういった対応をすればいいか?」などといった疑問が生じても、すぐに相談にのってもらえるので安心している。また指導者には子どもの特性をよく理解してもらえているため、それぞれの子どもの得意分野を伸ばすように上手く行動させてくれるので期待している。 【Q8】:同じ悩みを持つ親と意見交換ができる場所はあるのか? A 現在参加しているT市の療育教室を含め、発達障害者支援センターが行っている相談会に出向いたり、発達障害児者親の会の集まりに参加したりしている。どのように子育てをしていいのか、周りに責められてばかりで辛い、などの不安や悩みをここで打ち明けることによってストレスが軽減している。このような場所で同じ悩みを共有できる人に多く出会い、コミュニケーションを取ることによって気持ちが楽になって子育ての活力を得ることができた。このような機会は、悩みを一人で抱えがちになっている母親にとって大きな存在となっているだろう。同じ悩みを持つ人に「その気持ち分かるよ!!」と共感してもらえることが最大のエネルギーになっている。 【Q9】:現在通っている療育教室で親同士の意見交換ができているか? A 療育教室が終った後などにさまざまな親御さんと意見交換をしている。他の機関の相談会に参加していた時は年齢も若く相談に乗ってもらう立場だったが、この療育教室では、アドバイスをする側になってきている。多動の親の苦労や感情が理解できるため、「自分も同じように経験して辛かった」など相手に共感して、不安な親が安心できるようにしている。 この際に相手の言葉を繰り返すなどコミュニケーションのスキルを活用して、より「あなたの気持ち分かるよ」と共感していることを伝えている。 【Q10】:同じ保育所に通っている保護者と対象児に関する話をするのか? A 自分の子どもにはこういった特性があって、迷惑をかけることがあるかも知れないが、悪いことをしたときなどは自分のこどもと同じように怒ったり注意したりしてほしいと伝えてある。発達障害のことを隠したりはしていない。 また、より深く発達障害について理解してほしい人や自分とより親密な人には発達障害について詳しく書かれたリーフレットを配るなどして、自ら啓蒙活動を行っている。このような活動によって、多くの人に正しい知識と考えを持ってもらっている。 続きますf^_^;
2009年02月22日
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いつも見てくださっておられる皆様に、心から感謝しています。さて、本日の記事は、ある学生さんが書いて下さった卒論からの抜粋です。長くなりますが、どうぞお許し下さい。第二章 事例研究 第1節 対象児について 1.プロフィール 平成X年7月生まれ。現在は保育園の年長クラスに在籍している。高機能自閉症及びADHDの男児(A児)。平成X+5年から隔週で13:30~15:30の2時間、T市内の知的障害児通園施設の療育教室に通っている。 2.主訴 対象児を養育する過程で、突然かんしゃくを起こす、自分の思い通りにならないと大声を上げて怒り出す、自分の興味のあることに集中すると指示が通らないなどたくさんの問題行動が現れた。このような問題点を少しでも改善し、社会性を養うためにこの教室に参加している。 3.生育歴 2歳の頃に知的障害を疑われたが、5歳になって知的な遅れはなく、高機能自閉症及びADHDと確定診断が下された。家族構成は父、母、兄2人、対象児の5人。2番目の兄も、対象児と同時期にADHDと診断されている。 4.問題の経過 対象児は生後7・8ヶ月の頃はあやしても反応しない、歩き始めると動き回る、石を側溝に入れ続けるなどの特異な行動が見られた。保育所に入り、1歳児クラスのときはおとなしいタイプの子どもという印象が強かったようだが、2歳児クラスになると奇声を発しながらパニックを起こして、それが30分以上続くなどの問題行動が見られた。また、おもちゃの車をひっくり返してタイヤを回し続けるなどの遊びも多くなっていった。こうした行動に疑問を抱いた母親は、地域の保健センターに出向き保健師に相談した。しかし、視線も合うしコミュニケーションにも問題はないととりあってもらえなかった。さらに3歳児健診でも、特に指摘はされなかった。しかし、日常生活において定型発達の子供にはありえないような問題行動が多く見られたため、母親はどうしても納得できなかった。そこで自分で本を購入するなどして学習しながら、様々なところに出向いて息子の発達状況の相談をした。その中で自閉症協会の講習会で知り合った同じ境遇の母親たちと意見交換をし、やはり発達障害であると確信を得た。そこでT市内の療育教室を紹介してもらい現在に至る。 さらに成長に伴い、最近は自閉症よりもADHDの行動特性の方が顕著に現れだした。療育教室においては当初、離席をする、座りながら手足を動かすなど大人しく座っていられないことや次の活動に移らずずっと遊び続けるなどの行動が目立った。また気に入らないことや思い通りにならないことに対して、感情的になりやすく、暴言や暴力も見られた。 1.療育教室における観察について ●【エピソード1】:4月3日(木) 13:30~15:30 始まりの会の前 1 部屋中を歩きまわる。 2 <M>=母親 歩き回っているK児に対し「あと2数えるうちに戻っておいで。いーち、にーい」と声をかける。 3 すぐに座る(最後まで数える前に)。 <M>:K児が座るとすぐ「早かったぜ」などと褒める。 ※始まりの会が始まろうとしており他児はきちんと着席しているものの、K児は部屋中を歩き回っている。するとすぐに母親が声をかけた。このときもただ単に「座りなさい!!」と注意するのではなく、ゲーム感覚でしつけを行うことによって、子どもが楽しみながら自然と良い行動を身に付けられるように工夫していた。観察初期段階から2人の間にルールが確立されている様子で、療育教室に参加するもっと前から決まっていたルールのようだ。この「○○秒で~しようね」というゲーム感覚で行動させる方法は、以前読んだ漫画から取り入れた方法だという。 ●【エピソード2】:4月3日(木) 13:30~15:30 始まりの会のとき 1 きちんとした姿勢を保つのが疲れたようで、姿勢が崩れる。 2 <M>何も言わず、軽くK児を触って姿勢を正すように促す。 3 すぐにきちんとした姿勢になる。 4 <M>「かっこいいぜー」とすぐに褒める。 5 納得した様子で前を向く。 ※姿勢が崩れた対象児に対して軽くK児を触って本人に気づかせるようにしていた。これは対象児の母親にとって珍しい対応方法だったように思う。 対象児の母親は、対象児が正しい行動をしたときは、すぐさま大げさなくらいに対象児を褒めている。すぐに褒めることによって、何が良い行動であるかをしっかり理解させ、さらに対象児に次も褒められたいという感情を定着させようとしているようだった。 ●【エピソード3】:7月3日(木) 13:30~15:30 始まりの会のとき 1 離席してロッカーの上に座る。 2 <M>:「5数えるうちに降りようね」と言う。 3 降りない。 4 <M>:「じゃあ3数えたら下ろすね!!」 (警告) と言って自分の椅子の所に戻って、Kをあえて無視した。 5 <T>=教師 :この間にTがKの側でなだめるがあまり変化はない。 6 <M>:Kの目をしっかり見て指を立てて「2秒(で座るんだよ)」とアピールする。 7 椅子の側まで来るが床に寝そべる。その後トイレに行く。(Kの挨拶の番が来る) 8 トイレをしたあと椅子には座らず、再びロッカーに入る。Tはタオルを取り上げてMに渡す。 9 「ねぇ返してよ。返せよ!!投げろよ!!!!」と口調を強めていう。 10 <M>:「返すからここまで歩いてきてね」と椅子の所から言うが来ない。 11 <T>:「じゃあ皆でKが何秒で戻れるか数えようね。」と提案する。 ※始まりの会の最中に急に席を立って、ロッカーの上に座りだした。いつもなら母親が指示を出すと何か反応を返しているK児が、今回は「5数えるうちに降りようね」と言っても顔を背けて反応を示さなかった。そのため母親は「3数えたら下ろすね!!」と警告を与えている。これも行動変容理論に基づいた技法のひとつである。 ペアレントトレーニングで学ぶ「警告」はサッカーで言えばイエローカードを指し、「今度したらレッドカードだよ」という最後通告といえる。本来なら子どもに警告を与えたあとに一定時間をおいても子どもが従わなかった際は、警告に従わなかったという結果としてペナルティ(罰)が与えられる。しかし、今回はロッカーから無理矢理下ろすということはしなかった。しかし、母親はしばらくK児を意図的に無視して、K児自らが考えて行動できるようにしているようだった。 ●【エピソード4】:7月3日(木) 13:30~15:30 考えようのとき 1 椅子に座らずロッカーに入ってしまう。 2 <T・M>:「また皆で数えてもらう?」と提案する。 3 Mが2秒で戻るように提案する。 4 1秒で椅子に座る。 5 足をジタバタしたり机をすりすりしたりする。 6 <M>:「カッコいい、可愛いKが見たいな」と言う。 7 いっこうに治まらず激しくなる。 8 <M>:「久しぶりに廊下行きますか!?」と言うと静かになる。 ※廊下に行くのは絶対嫌な様子。 去年は何度か廊下に出ていたようである。 ※最近は椅子に座らずロッカーに入ってしまうことが多いようだ。またジタバタして落ち着きがないように感じられる。 今回母親が促した「廊下に出る」という行為も、ペアレントトレーニングで学習する「タイムアウト」という行動変容の技法のひとつである。実際にタイムアウトは行わなかったものの、母親に「廊下に行きますか?」と言われ、やっと問題行動をやめたようだ。 やはり以前からきちんと親子内でのルールは確立されている様子だった。今回は母親らの指示は伝わっていたが、K児の調子の悪い時(機嫌が悪い、集中できないなど)はなかなか従わないこともある。そのような時、母親は無理強いをさせることなく、K児のペースに合わせて進めるようにしているようだった。また「今日は無理ですね」などと本児の気持ちを代弁するなど、指導者とK児を繋ぐ仲介役になっている。 ●【エピソード5】:7月3日(木) 13:30~15:30 おやつの時 1 暴言をたくさん吐く 2 <M>:「優しいカッコいいKちゃん見たいな」などとKを諭す場面が見られた。 3 「黙れ、ババア」などといい続ける。 4 <M>:「廊下行く!?にこにこKになれたら戻っておいで」と提案する。 ;廊下に出る ;きちんと座る ※どちらかを選択させる。 ※今回はおやつのときに暴言をかなり吐いていた。このときも「そんなことを言うのは止めなさい!!」と頭ごなしに注意するのではなく、「優しいカッコいいKちゃんが見たい」とポジティブな発言を通してK児自身に行動を考えさせるような対応をしていた。 また、ここにもペアレント・トレーニングで学んだ「選択させる」という技法が使われている。母親は対象児自身に次の行動(廊下に出るorきちんと座る)を選択させている。この際も、対象児がきちんと指示の理解ができるようにしっかり自分に注目させ、両手をかざして「左手なら○○、右手なら××。どっちにする?(お母さんの指に触ってごらん!!)」といったように選ばせていた。さらにこの時は「CCQ」というテクニックも活用されていただろう。「CCQ」とは、「C(Calm);穏やかに」「C(Close);近づいて」「Q(Quiet);落ちついた声で」子どもに対して指示を出すことをいう。 この後、K児はきちんと座ることを自ら選択し、きちんと静かに椅子に座っておやつを食べられた。 ●【エピソード6】:9月25日(木) 13:30~15:30 始まりの会のとき 1 K児とMがそれぞれトイレに行く。 2 トイレから戻ってきて椅子に座らず、ロッカーの前に立つ。 3 <T>:Kに戻るよう話しかけるが、椅子に座らない。 4 Mが戻ってきてK児に話しかける。「まずはお母さんの膝の上(に座って)ね」という。 <M>:椅子に座れないことよりも「正座上手だね!!」と大げさに褒める。 5 きちんと母親の膝に座る。 ~あいさつの時~ 1 膝の上に座っている。 2 <T>:「他児の挨拶が終わるまで椅子に座ろうね」と提案する。 3 そう言われロッカーの所に戻る。 4 TがK児を呼びに行く。 5 全く反応しない。 6 みんなで数を数えることになって「3秒」か「5秒」どっちにするかK児に聞く。 7 全く反応しない。 8 <M>:近くに寄ってなかなか声を出さないK児に対して、何秒で椅子に戻ることにするか指を出して触るようにする。 (右手→3秒、左→5秒など) 9 みんなの前で挨拶はできなかったが、椅子の近くに行けた。(母親の膝の上に戻ることができた) ※椅子に座らないことに対して「すぐに座りなさい!!」と注意するのではなく、自分の膝の上に座らせて「正座上手だね!!」と褒めている。このようにスモールステップを繰り返すことによって好ましい行動へと徐々に近づけていき、褒めることによってその行動を強化しようとしている。さり気なく目標とする行動へと導こうとしている。 続きます(^_^;)
2009年02月22日
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