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2025年04月08日
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五番札所:法海山 天聖寺 ​の記事でも出てきました、長者地区の一角にあった小庵:長者山寺が六番札所です。天聖寺の宿寺として創建された庵寺で、テーマの所にも”廃寺”とある通り、現存していないんです。現在は天聖寺の墓地”山寺霊園”となっており、その片隅にある幾つかの石碑が、唯一現存する山寺の痕跡です。


八戸御城下三十三観音霊場六番札所:長者山寺(廃寺)


長者山の麓に置かれています、山寺霊園。近くには​ 長者山新羅神社 ​の参道の内、女坂の入口が置かれています。山寺は天聖寺の宿寺とされますが、天聖寺からはそんなに離れていません。



山寺の痕跡を辿る前に、まずはご由緒と説明書きを見てみましょう。まずはご由緒から。

六番札所:長者山寺(跡だけ)

浄土宗 ​ 法海山天聖寺 末寺
本尊:延命地蔵尊

・・・。現在は、隣接した有料駐車場内の杉木立の中に、高さ数mにもなる「南無阿弥陀仏五千日回向」「元禄11年(1698年)」と刻まれた石碑が建っている。それと並んで二mほどの「三界萬霊卯辰供養塔」の石碑が建っており、これは文化3年(1806年)7月4日に藩の下命により、天明期の餓死者供養を山寺で行った時の石碑である(『御勘定所日記」)。それに向かって右側には阿弥陀如来石像が座っている。これらはすべて餓死者供養のためのものと思われる。

 文化8年(1811年)4月10日、豊山寺から十石を給されていたが、明治初期の廃仏毀釈の際、豊山寺とともに廃寺となってしまった。そのため、永久寺の墓を、難を逃れた山寺に移しているので、 田中観音もいっしょに移したに違いない(一説によると、田面木善照院に移したともいわれる)。「嘉永4年(1851年)永久寺観音堂再建の棟札」を見ると、その観音像は、十一面観音で、九代八戸藩主信順公が修築の願主となっていることが分かる。

 山寺は、天聖寺の宿寺として建てられ、糠部巡礼を行った即誉守西上人もこの庵寺で余生を送っている。山寺も度々の火災に見舞われており、宝曆11年(1761年)7月24日(『八戸藩日記』)と文化5年(1808年)7月27日(「御勘定所日記」)に焼失している。山寺の本尊は、左手に宝珠、右手に錫杖を持ち、少しほほえみかけている木彫延命地蔵尊立像である。その両わきに天聖寺を中興開基した村上宗清・知貞尼の座像があった。しかし、二十年ほど前の台風のため、三間四方二階建て御堂の屋根が吹き飛ばされてしまい、現在は、そのまま天聖寺に移安されている。おそらく、観音像もこの御堂に安置されていたと思われるが、現在その所在は不明となってしまった。
 ともかく、これほどまで荒廃してしまった宿存も珍しい。これで永久寺が栄えていたならば、山寺ももっと大きくなっていたかも知れない。


デーリー東北出版「八戸御城下三十三番札所巡り」滝尻善英著 33~36ページ より引用

次に説明書きです。これは霊園の外側に建てられています。




昌益坂


 昌益の時代にも、寛延2年(1749年)の猪飢渇をはじめ、宝暦5年(1755年)の宝暦大飢饉があい次いで起こり、数千人の「直耕」する農民が飢え死にするという悲惨な現実があった。昌益はここにたたずみながら、非命にして死せる者を救おうと決意したのではなかろうか。
 昌益のこのような思いを現代に伝えるために山寺の旧境内を通るこの坂道を「昌益坂」と名づけることにしたい。
平成二十二年五月 天聖寺 安藤昌益資料館を育てる会



これらの説明を見ると、山寺はそれなりに大きな庵寺だった様に感じます。本堂のほかに少なくとも地蔵堂・念仏堂という2つの堂宇が置かれていた様です。隣には揚柳山 永久寺という真言宗寺院が置かれていたようで、神仏分離の法難の際に、墓が山寺に移されたみたいです。著者によると、この際に永久寺本尊の田中観音(十一面観音)も移されたとありますが、こちらも行方不明、どこに行ってしまったんでしょうか・・・。
神仏分離の数十年前、永久寺は八戸南部氏によって修築されており、名の有る観音像だったことが分かります。何かしらの巡礼の札所になっていたりしたんでしょうか?気になります。

それでは現存する山寺の痕跡を見ていきましょう。
山寺霊園の入口近くに”発心”と刻まれた石碑が建てられています。見にくいですが、他にも”奥州南部糠部巡礼ゆかりの地”とも刻まれています。現在の 奥州南部糠部三十三観音霊場 の札所を選定した即誉守西上人の隠居寺であることを示していると思われます。



そして少々小高い場所に、飢饉の餓死者供養塔等が現存しています。これらの石碑すべてが餓死者を弔ったものなんですが、その数の多いこと多いこと。江戸末期に起きた飢饉の凄まじさがひしひしと伝わって来ます。



奥州南部糠部三十三観音霊場の選定者所縁の地であると共に、天明・天保の大飢饉とも関りの深い寺院でした。山寺では飢饉にあえぐ民衆を救うために、食事などを提供する救い小屋を建てたと言われているんですが、そこでは疫病が蔓延し、バタバタと人が倒れていったそうです。この光景をみた山寺の住職は、いったいどれほどの無力感を感じたんでしょうかね。飢饉の犠牲者をこの地に供養し、見守り続けて来た山寺は、今でも墓地の片隅に石碑が残り、往時の姿を思い起こさせます。

御詠歌


現代新御詠歌
餓死供養 塔のこるのみ山寺の 跡いちめんに 蒲公英の咲く

札所本尊:田中観音(十一面観音) एकदशमुख

以上です。

次の記事
・七番札所:福聚山 大慈寺(糠塚) 八戸に寺二つあり、名は大慈寺






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最終更新日  2025年04月08日 22時54分21秒
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