PR
Keyword Search
Comments
最近、「限界集落」「限界団地」って言葉がニュースで時々出ていますよね。
どういう意味なんでしょうか?
人口の半数以上が70歳以上の高齢者によって占められていて、集落としての機能を万全に果たすことができなくなっている「限界集落」の団地版。つまり、団地住民の3分の1から半数以上を65歳以上の高齢者で占めている状況をさす。(Yahoo!辞書)
「限界集落」というのは過疎化の進んだ農村というイメージですが、電車で1時間も1時間も行くと存在するもので、高度成長時代の産物を言われています。
関東で言うと多摩ニュータウン、大阪なら千里ニュータウンとかですね。
この間テレビでは「ニュータウンではなく、老タウンだ!」とインタビューされた老人が言っていました。
これは昨日 「KARA!?(芸能界のライフサイクル)」 の地域版です。あまり、知られていませんが「地域」にもライフサイクルがあります。
こう言うとこれは「時間の流れならしょうがないね。」と言う人もいますが、反対にそのような大型開発のニュータウンですが、まったく反対の道を歩んでいるところもあります。
ユーカリが丘ニュータウンです。
長嶋茂雄氏出身の千葉県佐倉市のある街です。千葉県と言っても都心から38kmですからそんなに離れているわけではありません。ベッドタウンになっています。
この町が注目されているのは、その「限界団地」どころかむしろ発展しています。
この町がスゴイのは、あえて街を急成長しないように年間300戸以上家を増やさないようにしているわけです。
ですから、コンスタントに若い人達が次々に引っ越してくるので、現役を退いたおじいちゃんおばあちゃんの近くがいいと若い世代(団塊ジュニア)も引っ越ししてくると言うことが起こっています。
また、お年寄りの世代にもケアする人間(実は不動産のセールスマン)が一軒一軒廻って意見を聞いています。
そして、新たな街の設計や発展に意見を取り入れています。
これは、東京の不動産会社の山万株式会社が運営しています。この会社スゴイのは鉄道免許まで取ってこの町に電車すら走らせています。
この会社の社長さんはポリシーとして「街を急激に発展させないこと」とポリシーにしています。
すぐに沢山売れればいいというのは、経営者の心情ですが不動産開発という業界で、「ライフサイクル」を考え、堅実に経営している会社の一例です。
そして、この町が逆に今「爆発的な人気」があるわけです。それは「3世帯」「4世帯」が安心して住める街のイメージが出来上がってきているからです。
このような発展(成功)の仕方を『累積・レバレッジ』と呼んでいます。
「レバレッジ」は金持ち父さん系の本に出てくる言葉ですが、これで成功するのは「人間的強者(いわゆる天才)」です。
それ以外の普通の人間はこのような『累積・レバレッジ』で成功することが大事です。そして、この『累積・レバレッジ』はある時点まで成長は粛々としているのですが、ある時点で急激に伸びていきます。
そう「レバレッジ(てこ)」が聞くわけです。ランチェスターで言うと「二乗作用」が働くのです。
「何でもいいから儲かればいい。」「何でもいいから早く結果を出せ!」と言うEQの低い子どもみたいな経営者にはまったく理解出来ない、賢い経営者や人の基本的な考え方です。