真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2013年07月10日
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ところがその後も、この「ウカ」という言葉が、頻繁に脳裏に浮かんでくるので、これはウカウカしてられない・・・(笑)ということもあって、それなりに意識していたのだが、先日7月7日の七夕(新暦)を迎えた時、この「宇賀」という漢字を含む神名の「豊宇賀能売命(とようかのめのみこと)」が目に留まった。

この「豊宇賀能売命」とは、いわゆる「羽衣伝説」に伝わる、天より舞い降りた「八乙女」の一人で、「丹後風土記」(715年)の中に、日本最古の羽衣伝説の記述があるとのことだ。

さらに調べていくと、ある民俗学者の説だが、この「八乙女」とは、「北斗七星」に「輔星(アルコル)」を加えた「北斗八星」を意味し、つまり「八乙女」の一人とされる「豊宇賀能売命」の本質とは、「北斗七星」の第六星の脇にある「輔星」(和名でソヘボシという)のことだとする説に辿り着いた。

ちなみに、この「豊宇賀能売命」の別名は「豊受姫命」とも伝わり、雄略天皇の時に丹波国から遷宮して伊勢神宮外宮に祀られたとされる。

そういえば約2年前になるが、縁あって元伊勢とも称される丹後半島の「豊宇賀能売命(豊受大神)」を祀る「奈具神社」(京都府宮津市に鎮座する式内社)や「比沼麻奈為神社」(京都府京丹後市に鎮座する式内社)に参拝させていただいたことがあり、懐かしさが込み上げてくる。

加えて、伊勢外宮の主祭神「豊受大御神」については、かつて伊勢外宮で唱えられた伊勢神道(度会神道)では、「豊受大神」を宇宙に最初に現れた神「天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)」、および「国常立尊(くにのとこたちのみこと)」と同神としている。


以上のことを考え合わせると、「宇賀」というキーワードは、伊勢外宮の「北斗八星」を祀る「北辰信仰」につながり、とりわけ「北斗八星」の中の「輔星(そえぼし)」を意味していたことになるわけだ。

そこで思い出したのは、今年3月の「春の旅」の過程で、伊勢外宮の境内にある勾玉池の特設舞台にて、知人の舞姫御一行による奉納舞が催されたのだが、その際に活用していただいた自作の「五十鈴の御玉」であった。

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その中に御鈴を入れた作品は、今回の個展の際に「北斗七星」の脇に「輔星」と見立てて飾った造形と同型の作品だったことに思いを馳せる時、何とも言えない不思議な一連の繋がりを感じる今日この頃である。





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最終更新日  2013年07月10日 21時32分05秒


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