全3件 (3件中 1-3件目)
1

鑑賞日:2016年9月24日(土)14:00開演入場料:(前売り)¥5,000 (自由席) 【主催】東海バロックプロジェクトオペラ制作委員会あいちトリエンナーレ2016舞台芸術公募プログラム公演 バロック・オペラ「ポッペアの戴冠」 モンテヴェルディ作曲プロローグ、全3幕(イタリア語上演/日本語字幕付)会場:名古屋市芸術創造センター演 出:池山 奈都子音楽アドヴァイザー:宇田川 貞夫プレトーク:小堀 勝啓照 明:曽我 裕幸衣 装:下斗米 大輔舞台監督:大蔵 聡子出演:アモーレ :原田 幸子ポッペア :加藤 佳代子ネローネ :小林 木綿オッターヴィア:志田 理早オットーネ:弥勒 忠史セネカ :森田 学ドゥルシア:本田 美香乳母/侍女:石原 由佳子アルナルタ:丹羽 幸子警士/兵士1:蔦谷 明夫小 姓 :長谷川 菊兵士2 :片山 博貴 演奏:リコーダー:小谷 智子、片岡 博明ヴァイオリン:荻野 美和、廣田 雅史テオルボ :佐藤 亜紀子チェロ :宇田川 貞夫、高橋 弘治チェンバロ・オルガン:鈴木 美香チェンバロ:杉浦 道子感想: 本格的なバロックオペラ公演は東海地域で初めてとのことで、新栄町の名古屋市芸術創造センターまで出掛けた。 名古屋市芸術創造センターホールの客席数は640席でバロックオペラに向いた大きさ。本公演は1階席(490席)のみを客席とし、8割り程度の入り。 入り口で受け取った無料プログラムには本オペラのストーリーについて全く書かれていないが、開演20分前にプレトークがあり、そこで紹介するので省略したのでしょう。 幕が上がると、舞台は反響板に覆われ、舞台上の山台に演奏者がおり、その前と山台の最上部で歌手が歌う設定。舞台装置としては1幕で山台最上部にカーテンで仕切られた寝室が設けられ、上手、下手に四角い柱状のものが数本置かれている程度。 照明効果に加え、時々反響板へプロジェクタによる絵画が映し出される。 演奏は全てピリオド楽器が使われてるとのことで、優しい音色で舞台上でも歌手を邪魔する音量にならない。指揮者はおらず、演奏者の息で合わせる。チェンバロとチェロが1組ずつ左右に分かれて配置され、歌手に合わせて演奏を分けることで音楽に立体感を感じた。 オルガンの響きが心地よかった。 プロローグ~第1幕と第2幕~3幕の間に15分の休憩が入り16時半に終了したので、演奏時間としては2時間10分程度。2幕最初のセネカの自殺場面などカットされていたが、本公演は昼、夜の同日2回公演で、主役の歌手の方は大変では? 歌手はオットーネ役の弥勒忠史のカウンターテナーが素晴らしい。正確な音程とテンポ、以前別なオペラで聞いた際にも感じた十分な音量で歌い、観客を引きつける。歌に合わせ演奏も充実したように聞こえる。ところが女性陣の中には、ピッチが低くいのにドラマティコに歌ったり、か細すぎて聞こえてこないレベルの方がいたりとばらつきが大きい。バロックオペラは、もともとカストラートで書かれているので、正確な音程で美しく歌うものと思っていたのだが。 それでもピリオド楽器を始め、バロックオペラとして十分に楽しむことが出来た。愛知で今後も継続することを期待したい。 End
2016.09.24
コメント(0)

鑑賞日:2016年9月17日(土)15:00開演入場料:¥6,000 (C席:4階4列) 【主催】あいちトリエンナーレ実行委員会、愛知県芸術劇場あいちトリエンナーレ2016プロデュースオペラ歌劇「魔笛」モーツァルト作曲全2幕(ドイツ語上演/日本語字幕付)会場:愛知県芸術劇場大ホール演 出・美術・照明・衣装:勅使川原三郎指 揮:ガエタノ・デスピノーサ合 唱:愛知県芸術劇場合唱団管弦楽:名古屋フィルハーモニー交響楽団ダンサー、ナレーション:佐東利穂子、東京バレエ団出演:賢者ザラストロ:妻屋 秀和夜の女王 :高橋 維王子タミーノ :鈴木 准王女パミーナ :森谷 真理鳥刺しパパゲーノ:宮本 益光恋人パパゲーナ:醍醐園 佳侍女1 :北原 瑠美侍女2 :磯地 美樹侍女3 :丸山 奈津美弁者&神官1 :小森 輝彦従者モノスタゥス:青柳 素晴神官2 :高田 正人武士1 :渡邉 公威武士2 :小田桐 貴樹童子1 :井口 侑奏童子2 :森 季子童子3 :安藤 千尋感想: 3年毎に開催され、今年で3回目になるらしい国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2016」でオペラ「魔笛」を取り上げるとのことで、名古屋市栄の愛知県芸術劇場へ出掛けた。 「魔笛」は元々時代不詳で一般市民を対象に作られた作品なので、これまでも色々な演出がされて来たが(円谷プロ演出の怪獣ものが思い出される)、今回ダンサー、振付家でもある勅使川原三郎氏の演出で『世界のテシガワラが拓く、かつてないオペラ』とのことで、興味を持って見ることに。 序曲の途中で幕が上がり、黒色で囲まれた空間の舞台では黒服のダンサーが踊る。舞台天井から大中小各3つ、合計9つの銀色の大きな輪が降りてくる。輪以外の舞台装置は無く、この輪の位置を色々変え、照明を加えることで、森や宮殿の場面を表現。ザラストロの神殿では舞台全体を覆う大きな輪が出現し、場面転換があったことが分かる。 衣装の方は、アニメ的にデフォルトされており、王子は赤のスポーツウェア系、王女は白いワンピースに青いタイツ、パパゲーノは鳥羽根、モノスタトスは白い人形、僧侶は茶色の人形に入って登場。歌手が動かない場面では、歌に合わせダンスが加わる。途中何曲が歌がカットされた部分は、ダンサーの1人が体を動かしながら日本語でナレーションを加え補う。 歌手ではザラストロ役の妻屋秀和が流石の低音を響かせ存在感あり。パパゲーノ役の宮本益光も心情に合わせた歌声と演技で上手い。女性の中ではパミーナ役の森谷真理が豊かな声量で良かった。 休憩を除くと2時間10分程度で30分程のカットあり。確かに客席には子供もおり、原作通りの3時間近いと大変かと思うが、ザラストロスや僧侶などの歌が大幅にカットされ残念。 『かつてないオペラ』と言うほどの斬新な演出とは思えず、ナレーションでカットされるよりは、もう少し歌が聞きたかった。 携帯電話の呼出音や話し声等、愛知でよく経験する通り客席は相変わらず騒がしい。今回トリエンナーレ関係チラシが沢山ある関係でビニール袋に入れて配られたため、そのこすれる音が会場中から聞こえた、今後配慮必要。 来年3月の神奈川県民ホール主催オペラが当初の宮本亜門演出「フィガロの結婚」から勅使川原三郎演出「魔笛」に変更されており、本演出で再演するのだろうか?End
2016.09.17
コメント(0)

鑑賞日:2016年9月10日(土)14:00開演入場料:¥3,000 (E席:4階4列) 【主催】(財)日本オペラ振興会藤原歌劇団公演歌劇「カプレーティ家とモンテッキ家」ベッリーニ作曲全2幕(イタリア語上演/日本語字幕付)会場:新国立劇場オペラパレス 指 揮:山下 一史演 出:松本 重孝管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団 合 唱:藤原歌劇団合唱部 合唱指揮:須藤 桂司美 術:荒田 良衣 裳:前岡 直子照 明:山口 暁舞台監督:菅原 多敢弘総監督 :折江 忠道 出演:ロメオ :向野 由美子ジュリエッタ:高橋 薫子カペッリオ :安東 玄人テバルド :笛田 博昭ロレンツォ :東原 貞彦感想: 公演機会が少ないベッリーニ作品の中で未聴の「カプレーティ家とモンテッキ家」が藤原歌劇団で上演されるとのことで、残暑の中、初台まで出掛けた。 物語は「ロミオとジュリエット」を題材にしたオペラで、ズボン役のロメオとジュリエッタ以外の歌手は全て男性。 ベッリーニの流れるような旋律の序曲の後、男声合唱で両家の争いをけしかける場面となる。 演出は原作通りの時代設定で、場面毎に幕が降ろされ、カプレーティ家宮殿広間、ジュリエッタの寝室、墓場等に場面転換される。 照明は暗目で歌手へスポットを当てることで、観客をより歌手の心情へ集中させ、違和感なく自然に物語に入って行ける演出となっていた。 何と言っても1幕2場のジュリエッタ役高橋展子のアリア「ああ幾度も・・・」が素晴らしい。弱音のオケから始まり、途中はアカペラで、高音部分も正確なピッチと抑制された声量でジュリエッタの想いを伝える、素晴らしいベルカントの歌声。4階席最後列の天井桟敷まで十分に響いて来た。そしてロメオ役の向野由美子との二重唱のバランスが良く、同声による美しいハーモニーでより若い二人の想いが伝わってくる。 それでいて、第2幕2場でのロメオとテバルト役笛田博昭との争いでは男性同士の戦いに聞こえるのは、ベッリーニの作曲力の成せる業と、歌手の力量なのでしょう。 休憩1回挟んで3時間弱、周知の物語のためより音楽中心に聴くことになり、管弦楽も進むに従って、より歌と合うようになり、ベッリーニの美しい音楽に浸ることが出来た。 他のベッリーニ作品も聞きたくなった。End
2016.09.10
コメント(0)
全3件 (3件中 1-3件目)
1