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■猿の惑星/キングダム■人類よ、ひれふせ。いまから300年後、猿が圧倒的な進化を遂げた一方で、人間たちは退化&野生化し、猿たちから隠れるように暮らしていた。そんななか、巨大な王国を築き上げた独裁者プロキシマス・シーザー(ケヴィン・デュランド)によって村と家族を奪われた若き猿のノア(オーウェン・ティーグ)は、偶然出会った人間の女性ノヴァ(フレイヤ・アーラン)と共にプロキシマスに立ち向かうことを決意。しかしノヴァは、猿たちの知らない“秘密”を握っていた。 SF映画の金字塔「猿の惑星」のシリーズ最新作となる『猿の惑星/キングダム』。本シリーズは、世界中に衝撃を与えたラストシーンで知られる1968年公開の第1作を皮切りに、 1970年代前半に4本の続編とテレビシリーズ、 21世紀に入りリイマジネーション版とリブートシリーズ3部作が制作され、実に半世紀以上にわたって映画ファンから圧倒的な支持を集めてきた。★猿の惑星(1968年)★続・猿の惑星(1970年) ★新・猿の惑星(1971年)★猿の惑星・征服(1972年)★最後の猿の惑星(1973年)★PLANET OF THE APES 猿の惑星(2001年)★猿の惑星: 創世記(2011年)★猿の惑星: 新世紀(2014年)★猿の惑星: 聖戦記(2017年)★猿の惑星/キングダム(2024年) そして7年ぶりの“完全新作”となる今作は、新章の幕開けを告げるストーリーが展開され、これまでのシリーズをまったく知らなくても楽しめる作品となっている。廃墟と化したビル群の光景は息を呑むほどリアル!『猿の惑星/キングダム』のVFXがすごすぎる 「改めていま私たちが生きる地球の姿は本当に正しいのか。新型コロナが世界中を襲ったように、今後人類が滅亡の危機に晒される可能性がゼロではないんだと、自分ごととして考えさせられました」(30代・女性)と、皆あまりのリアリティに現実の世界と重ね合わさずにはいられなかったようだ。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.05.16
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■ベルリン・天使の詩■この翼さえいらない。貴女にふれ、愛せるならば・・・。ベルリンの街。廃墟の上から人々を見守っている天使ダミエル(ブルーノ・ガンツ)がいる。天使の耳には、地上の人々の内心の声が聞こえる。天使の姿は子供たちには見える。コロンボ刑事役で親しまれているアメリカの映画スター、ピーター・フォーク(本人)がこれからベルリンで撮影に入る映画の脚本を読んでいる。街の中のさまざまな人々の肉声。ダミエルは、親友の天使カシエル(オットー・ザンダー)と、今日見た自然や人々の様子について情報交換し、永遠の霊であり続けながら人間ではない自分にいや気がさしている。図書館は天使たちの憩いの場だ。老詩人ホメロス(クルト・ボウワ)が失われた物語を探している。サーカスに迷いこんだダミアンは、空中ブランコを練習中の美女マリオン(ソルヴェイグ・ドマルタン)を見て一目惚れをする。天使が舞い降りた古都ベルリン。ヴィム・ヴェンダースが壮麗な映像美で綴るファンタジー「ベルリン・天使の詩」。 「ベルリン・天使の詩」キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!有名な映画で、見ていなかったから、「午前十時の映画祭」でやってくれないかな・・・と思っていたら、今年あったので早速見てきた。★製作年:1987年★製作国:西ドイツ フランス★初公開日:1988年4月23日★上映時間:128分★ドイツ分断の象徴であり、かつ東西冷戦の象徴でもあったベルリンの壁がまだあった時代。壁どころか、戦後の景色もあったベルリン。特に広場などを使ってサーカスのシーンがあるが、今は無くなっている。■「この作品を今見ると、これは記録映画だ。■ほとんどの場所が今は存在しない。あの図書館と天使像は別として、すべてが消えた。消えたのは壁だけではない」。ヴィム・ヴェンダース監督が「ベルリン・天使の詩」を作ろうとしたきっかけが載っていた。「毎日、街を歩いてメモを取り、街からの物語の暗示を期待した。歩いていると、天使の姿を至る所に見つけた。住宅の屋根や古い墓地など、思いも寄らぬ場所にあった。気をつけて見ると、街は石や木や大理石の天使であふれている。」 映画の中には、様々な人の様々な暮らしがあった。それらの庶民の部屋は、ものすごく小さく狭い。★ヴィム・ヴェンダース監督は「パリ・テキサス」の監督だとこの映画を見てしった。午前十時の映画祭の「ベルリン・天使の詩」の後は、「パリ、テキサス」が上映される。■パリ、テキサス■・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.05.14
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■ピクニック at ハンギングロック■ある晴れたバレンタインの日に、彼女たちは姿を消した・・・。1900年2月、オーストラリアビクトリア州。アップルヤード女学校の生徒十数名が、近くのハンギング・ロックと呼ばれる岩山へピクニックに出かける。 岩山の麓に着くと、なぜか教師たちの時計が12時で止まってしまうが、引率の女性教師マクロウ先生は磁気のせいだと言う。 午後になり、マリオン、ミランダ、アーマ、イーディスの4人が岩面を測定するため岩山に登る。途中、近くに住むマイクルらの家族と出会い、とりわけ美しいミランダを見たマイクルはその美しさに心を奪われる。 4人の生徒は岩山へ登ると、頂上近くの岩の上で昼寝をする。突然ミランダ、マリオン、アーマの3人が起き上がり、イーディスの呼びかけに応えず去ってしまい、イーディスは悲鳴を上げて逃げ帰る。学校では、夜になっても戻らない生徒たちをアップルヤード校長が待っていたが、ようやく馬車が帰って来ると、3人の生徒とマクロウ先生までもが岩山で行方不明になったと知らされる。 岩山で捜索が行われるが手がかりは見つからない。イーディスは泣きながら皆の基へ帰る途中、厳格な性格のマクロウ先生が、なぜかスカートを履かず下着姿で登って行くのを見かけたと証言する。 ★「シネマファッション」という1991年に発売された本で「ピクニック at ハンギングロック」を見て以来、見たいと思っていた映画に30年来の思いが叶って見ることができた。★あるバレンタインの日、ピクニックに来ていた女学校の生徒がいなくなった、という話。しかし、いなくなったのは、1900年、今から120年以上前の少女たち。いや、少女というより乙女。■イギリス・バース郊外のホテル■★学校は、こんな感じの大きさと形だった。みんな白いワンピースを着ている。髪はみんな長くてよく手入れされている。2月といえど、南半球なので暑い。しかし、町中では決して手袋を脱いではいけない。★彼女たちのエチケットは、人に肌を見せないこと。だから、暑くても黒い靴下を履くし手袋もする。半袖は着ない。長袖の白い服。それぞれフリルやレエスで少しずつ違うが、雰囲気はみな同じ。この服は、ハレの日の服だと思う。授業を受ける時の服は、もっと動きやすい感じの制服だった。★部屋の様子も素敵だった。箪笥の上の小さな鏡台、黒いアイアンのベッドには、金色で模様が描いてあるのがあった。これ以外もベッドは、全て良き!★ボッテチェルリのエンジェルのような乙女が出てきて眼福な映画だった(⌒∇⌒)★製作年;1975年★製作国:オーストラリア★初公開日:1986年4月26日この映画、てっきり80年代の映画だと思っていたら、なんど制作が1975年。なぜ、その後10年以上も公開されなかったのかと思った。当時、1944年生まれの監督・ピーター・ウィアーは20代だった。オーストラリアのまだ無名の監督に、映画を上映しても成功することは見込めず、10年間眠っていたのではないか。1985年、サスペンス映画『刑事ジョン・ブック 目撃者』でアメリカ進出を果たし、アカデミー監督賞にノミネートされる。そこで、「ピクニック・・・」も公開されたのだと推測する。今日まで、「刑事ジョン・ブック」が「ピクニック at ハンギングロック」と監督が同じって知らなかった。映画の効果音というかBGMというかが、不思議な怖い雰囲気だった。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.05.11
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■青春18×2 君へと続く道■私たち、どんな大人になるんだろう。始まりは18年前の台湾。カラオケ店でバイトする高校生・ジミー(シュー・グァンハン)は、日本から来たバックパッカー・アミ(清原果耶)と出会う。天真爛漫な彼女と過ごすうち、恋心を抱いていくジミー。しかし、突然アミが帰国することに。意気消沈するジミーに、アミはある約束を提案する。時が経ち、現在。人生につまずき故郷に戻ってきたジミーは、かつてアミから届いた絵ハガキを再び手に取る。初恋の記憶がよみがえり、あの日の約束を果たそうと彼女が生まれ育った日本への旅を決意するジミー。東京から鎌倉・長野・新潟・そしてアミの故郷・福島へと向かう。鈍行列車に揺られ、一期一会の出会いを繰り返しながら、ジミーはアミとのひと夏の日々に想いを馳せる。たどり着いた先で、ジミーが知った18年前のアミの本当の想いとは。★ジミー18年前は台湾の高校三年。夏休み、カラオケ店でバイト中にアミと出会う。ゲーム会社の代表を務めていたが、突然解任されてしまう。失意の中帰省した実家で昔アミから届いた絵ハガキを見つけ、日本で旅をすることに。★アミ18年前 バックパッカーとして日本を発ち台湾を訪れる。財布を失くし、ジミーがバイトするカラオケ店に住み込みで働くことに。絵を描きながら世界中を旅することが夢。★映画メモ★★物語は、ジミーの視点から描かれている。突然、バイト先に現れた日本人女性・アミ。アミは、なぜ急に日本に帰ったのか?気まぐれなのか?それとも、彼女自身が言っていたように「彼氏は四つ年上の男性」のためなのか?ジミーの片思いの視点から描かれていた。★視点を変えてみると、彼女の謎がわかった。伏線回収で、すっきりする。★アミを演じる清原果耶の美しさよ。★青春ものでありながら、旅もののこの映画、台湾と日本の観光シーンが満載。ランタンを飛ばすという台湾のシーンは、一度見てみたいと思っている。★ランタンを飛ばすシーンの前に「連れていきたい所がある」とアミを誘うジミー。このセリフが私はどうしてもひっかる。「連れていきたい」ではなく「一緒に行きたい」ではないのか・・・。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.05.09
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■陰陽師0(ゼロ)■平安の闇を若き安倍晴明は祓えるのか。呪いや祟りから都を守る陰陽師の学校であり、行政機関でもある“陰陽寮”が政治の中心だった平安時代。呪術の天才と呼ばれる若き安倍晴明は、陰陽師を目指す学生とは真逆で、陰陽師になる意欲も興味もまったくない、人嫌いの変わり者だった。ある日、晴明は貴族の源博雅から、皇族の徽子女王を襲う怪奇現象の解決を頼まれ、衝突しながらも共に真相を追う。 安倍晴明の生誕1100年を記念し、晴明が陰陽師になる前の物語を、原作者の夢枕獏の全面協力のもと映画化。監督と脚本を『K-20 怪人二十面相・伝』の佐藤嗣麻子が担当する。若き安倍晴明を『羊と鋼の森』の山崎賢人、源博雅を『寄生獣』の染谷将太、徽子女王を『ハルカの陶』の奈緒が演じるほか、安藤政信、村上虹郎、板垣李光人、國村隼、北村一輝、小林薫らが脇を固める。「陰陽師」とは、陰陽道の官僚で、天文暦や方位学、占いなどの知識を持っていた人々のことを指します。陰陽師は、日本の古代から中世にかけて、天皇や貴族たちに仕える官僚として活躍しました。陰陽師たちは、天文暦や方位学、占い、祭祀、風水などを担当し、天皇や貴族たちの日常生活や政治・社会に大きな影響を与えました。飛鳥時代(7世紀後半)に天武天皇により設置され、明治2年(1869年)に時の陰陽頭、土御門晴雄の死を機として翌年廃止された。安倍晴明は、土御門家(つちみかどけ)の祖。★安倍晴明は、大河ドラマ「光る君へ」によく出てくる。このころから花山天皇の信頼を受けるようになったらしく、記録にしばしば晴明が占いや陰陽道の儀式を行った様子が見られるようになる。花山天皇の退位後は、一条天皇や藤原道長の信頼を集めるようになったことが、道長の日記『御堂関白記』などの当時の貴族の日記から覗える。映画は、若き日の晴明なので、道長は出てこなかった。(* ´艸`)★安倍晴明役の山崎賢人は、「ゴールデンカムイ」を見たことがあるだけ。調べてみたら沢山主役で出ている。今回見て、人気なはずだと分かった。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.04.27
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■異人たち■お父さん、お母さん、会いたかった・・・。ロンドンのタワーマンションで暮らす40代の脚本家アダムは、12歳の頃に死別した両親との思い出に基づく脚本を手掛ける日々を送っている。そんなある日、幼少期を過ごした郊外の家を訪れると、そこには30年前に他界したはずの父と母が当時の姿で住んでいた。心の隙間を埋めるように両親の元に足繁く通う一方で、アダムは同じマンションの住人ハリーとしだいに距離を縮めていく。 幼い頃に亡くなった両親と邂逅する中年男性の不思議な経験を描いた山田太一による小説「異人たちとの夏」を、舞台を現代のイギリスに移して再映画化。「シャーロック SHERLOCK」のアンドリュー・スコットが主演を務め、『aftersun/アフターサン』のポール・メスカル、『リトル・ダンサー』のジェイミー・ベル、「ザ・クラウン」のクレア・フォイが出演する。メガホンをとったのは『荒野にて』のアンドリュー・ヘイ。★「リトルダンサー」の主役の男の子、ジェイミー・ベルが主人公アダムの亡くなった父親役で出ていた。★調べてみると、ジェイミー・ベルは、「ジェイン・エア」のジェインに求婚する牧師役でも出ていた。★私の両親は、父は私が52歳の時に、母は、私が、61歳の時になくなった。私は、結婚して、子どもも二人とも成人し母の時には、すでに孫もいた。このことが両親が私に残してくれた一番のありがたいことだと思っている。今、私は、70歳半ばを過ぎて、娘も40歳半ばを過ぎている。ここまで元気にいられたのが、一番の子ども孝行だと思っている。(映画の中にロンドンの地下鉄が出てきた。)主人公、アダムは12歳になる前に両親を同時に亡くした。アイルランドのダブリンに住む、祖母の元で育てられる。主人公は、心のより所となる家族=家庭を幼くして失った。両親を同時にくし、心の拠り所をなくした喪失感は、いかばかりだったか。大人になって、普通に結婚して、子どもを持つなどすれば、家族を失った悲しみは、まぎれるだろう。しかし、彼はゲイだった。子どもに頼られるような心の拠り所として家庭を築くのは、難しい。彼の寂しさが心に染みる映画だった。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.04.24
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■プリシラ■♪音が出ます!!恋と孤独で着飾っていた。世界が憧れるスーパースター、エルヴィス・プレスリーと出会った14歳のプリシラは、たちまち恋に落ちる。やがて彼女は両親の反対を押しきり、エルヴィスの大邸宅で共に暮らし始めるように。魅惑的な別世界に足を踏み入れたプリシラにとって、彼の色に染まり、そばにいることがすべて。しかし、そんな彼女を待っていたのは波乱に満ちた日々だった。 エルヴィス・プレスリーの元妻プリシラ・プレスリーの回想録「私のエルヴィス」を基に、彼女の人生とエルヴィスとの関係を描く。『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』のソフィア・コッポラが監督を務め、『パシフィック・リム:アップライジング』のケイリー・スピーニーがプリシラに扮する。また、エルヴィスを演じるのは、「キスからはじまる物語」のジェイコブ・エロルディ。★びっくりした、プレスリーが、14歳の女の子と付き合っていたとは・・・。彼には、幼女趣味があったのかな?★エルビスは、プリシラに「髪の色は黒に、化粧は濃いめに、柄物の服は禁止・・・」などと細かく指図する。幼い少女を自分の手元において、自分の好みに育てていくという「源氏物語」の紫の上を思い出した。★エルビスの取り巻きがバーで見かけた14歳のプリシラにエルビスのパーティに来るように誘う。そして、それをエルビスに差し出すのだ。これって、ダウンタウン・松本の女性問題を思い出した。松本の取り巻きも、女性に声をかけて、パーティに呼び、女性を松本に「上納」する。 ★有名人の影の部分を描きたかったのかもしれない。しかし、光が強くないと影が強く描けない。プレスリーの舞台をもっと魅力的に描いてほしかった。■♪この胸のときめきを [日本語訳付き] エルビス・プレスリー■■プリシラとエルビス■■♪「好きにならずにはいられない、Can't Help Falling In Love」■■映画「エルヴィス」■■動画:エルビスとプリシラ■・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.04.20
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■リトル・エッラ■友情なんていらないって思っていたけれど。人と仲良くするのが苦手な人もいる。特にエッラにとっては難しいことだった。エッラが唯一仲良くできるのは、おじさんで“永遠の親友”であるトミーだけ。両親が休暇で出かけている間、トミーと過ごすのを楽しみにしていたエッラだったが、夢の1週間は悪夢へと変わってしまう!オランダからトミーの恋人スティーブがやってきたのだ。トミーとスティーブは英語で話すため、何を話しているのか全く分からないエッラ。のけ者にされたような気分になり、トミーを取られるのではないかと気が気でない。親友を取り戻したいエッラは、彼女と友達になりたがっている転校生オットーの力を借りてスティーブを追い出すための作戦を実行するのだが…。★スエーデンって人口が少ないし、英語が通じるからか、スエーデン語の映画を見たのは、はじめてかもしれない。言語はスウェーデン語が公用語であり、他にサーミ語やフィンランド語などが存在する。エッラはまだ小学生だから、英語ペラペラってわけにはいかないけど、トミーおじさんとオランダから来た恋人のスティーブは、英語で会話。北欧は、一つって感じる。★おじさんの恋人は、女性と勝手に思っていた私。実は、男。誰もそれについて、意見を言わない。オンブズマン制度(行政を独立した立場の者が監視する制度)の発祥地として知られ、現在では様々なオンブズマン制度が行政監視のみならず社会のマイノリティー差別の監視の役割も担っている。海外から来た人であろうと、同棲カップルであろうと、まったく関係ないのが羨ましかった。★エッラの同級生らしき男の子がお墓に花を供えていた。日本だと墓地は、お墓がずらりとならんでいるが、スエーデンのばあい、緑地のよう。墓地を囲む鉄の囲いも素敵で墓地らしくない墓地。日本もこういうお墓だったらいいのに・・・。スエーデンは、北欧諸国では最多の人口を有するとはいえ、人口は約1045万人(2021年12月スウェーデン統計庁による)。街がごちゃごやしていないのは、人口が少ないからだろう。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.04.16
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■PAST LIVES(パルト ライブス)/再会■君にずっと会いたかった・・・。ソウルに暮らす12歳の少女ノラと少年ヘソン。ふたりはお互いに恋心を抱いていたが、ノラの海外移住により離れ離れになってしまう。12年後24歳になり、ニューヨークとソウルでそれぞれの人生を歩んでいたふたりは、オンラインで再会を果たし、お互いを想いながらもすれ違ってしまう。そして12年後の36歳、ノラは作家のアーサーと結婚していた。ヘソンはそのことを知りながらも、ノラに会うためにニューヨークを訪れる。24年ぶりにやっとめぐり逢えたふたりの再会の7日間。ふたりが選ぶ、運命とはーー。■PAST LIVES(パルト ライブス)/再会■私たちの出会いや別れを巡る現状は、グローバリゼーションやインターネットの普及、ソーシャルメディアの発展と不可分である。ナヨンから名前を変えてニューヨークで暮らす24歳のノラと、ソウルで暮らすヘソンを再会させたのはフェイスブックとスカイプだ。 おそらく舞台はデヴィッド・フィンチャー監督の『ソーシャルネットワーク』(2010)が公開された2年後の2012年で、新しいテクノロジーの登場により、出会いと別れの形が変化していった2010年代初頭の空気を感じることができる。韓国語で縁や運命を意味する「イニョン」という言葉が象徴的に出てくるが、それも出会いと別れの不条理を解決してくれる魔法の言葉にはならない。3人の関係性や、出会いや別れの理由にも、明確な解答は示されず、そのわからなさをわからないまま愛そうとしているところこそが本作のカタルシスだ。 監督と脚本を務めたセリーヌ・ソンの長編デビューとなる本作は、12歳の時に韓国からカナダへ移住し、現在はニューヨークで活動している監督自身の実体験をもとにしたパーソナルな作品だが、同時に出会いと別れの不条理さも描く。納得や説明ができる出会いや別れなど、この世界にはひとつもないという公理を、35ミリフィルムカメラにそのまま焼き付けているのだ。胸を打つ作品だった。しかし、ヒロイン、ノラが不満。12歳の少女から24歳の女性になる場面。彼女はどう見ても24歳に見えない。40~50代に見える。次に36歳の時も、若さが足りないと感じた。アメリカ人の東洋人のイメージがこれなのか?可愛らしさがまったくなくて、きっぱりとした感じの容貌だ。韓国語と英語を完璧に喋れると女優を選んだのだと思うが、残念だ・・・。自分で決められないから12歳の別れが一番可哀そうだた。20代後半で出会っていたら、二人の運命は変わっていただろう。かの時に 我がとらざりし 分去れの 片への道は いづこ行きけむ 美智子皇后(意味) あの時、私が選ばなかった道を進んでいたらどうなっていただろう・・・。▲■喫茶店・再会■・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.04.13
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■あの夏のルカ■秘密を抱えたあの夏、僕たちは少し大人になった…。1950年代の北イタリアの港町ポルトロッソ。そこの住民たちは海に住むシー・モンスターを恐れており、一方のシー・モンスターたちも人間を恐れていた。そして、2つの世界は海面で隔てられ、決して交わることはなかった。そんなシー・モンスターの少年ルカ・パグーロは、海底に沈んでいる人間のものに興味を持ち、人間の世界への好奇心を止められずにいた。そしてある夏の日、人間の世界を知る同じくシー・モンスターのアルベルト・スコルファノと出会った彼は、シー・モンスターの掟を破り彼と共に陸に足を踏み入れる。彼らは、シー・モンスターの掟として、「海の世界を離れてはいけない」・「人間に見られてはいけない」・「水に濡れてはいけない」がある。彼らは水に濡れるとシー・モンスターの姿になり、乾くと人間の姿になるという性質を持つ。 水中の生物が地上に憧れるというのは、「人魚姫」が有名。「あの夏の日のルカ」も水中に暮らすシー・モンスターが人間の世界に憧れるというストーリー。「人魚姫」のように暗く辛い話ではないのがホッとする。●映画メモ●★水の中の世界を描いているのが素晴らしかった。ルカを羊飼いの少年風に描いている。羊の代わりに小さい魚。牧場の草の代わりに細かな海藻。ルカのベッドは、海藻で作られている。★彼らは水に濡れるとシー・モンスターの姿になり、乾くと人間の姿になるという性質を持つ。普段、人間として暮らしていても、手を洗ったり、雨が降ってきたりと水と接する機会は多いのだ。そういう、ドキドキ感が物語をだらけさせない。『あの夏のルカ』の日本版エンドソングは、井上陽水による夏の定番曲『少年時代』。この映画によく合っていた。■主人公のルカに激似のとわ君。カワイイ!!■・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.04.11
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■ゴジラ-1.0■戦後、日本。無(ゼロ)から負(マイナ)へ。生きて抗(あらが)え。戦争によってなにもかもを失った日本は、焦土と化していた。戦争から生還するも、両親を失った敷島浩一は、焼け野原の日本を一人強く生きる女性、大石典子に出会う。戦争を生き延びた人々が日本復興を目指すなか、追い打ちをかけるかのように、謎の巨大怪獣ゴジラが出現。圧倒的な力を持つゴジラに、人々は抗うすべを模索する。 ゴジラ70周年記念作品として制作されたゴジラ作品30作目。山崎貴が監督・脚本・VFXを手掛け、『君の名は。』の神木隆之介が主人公の敷島浩一、『君の膵臓をたべたい』の浜辺美波がヒロインの大石典子をそれぞれ演じる。「東京リベンジャーズ」の山田裕貴をはじめ、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、佐々木蔵之介らが脇を固める。★戦争から生還するも、両親を失い、荒廃した日本で、典子と出会う。敷島浩一に 神木隆之介。★焼け野原の戦後日本を単身で強く生きる女性。戦争帰りの敷島と出会う。大石典子 に浜辺美波。 朝ドラ「らんまん」やないかい!!( ´∀` ) 第96回アカデミー賞視覚効果賞受賞したこの作品で山崎貴監督 が監督、脚本 、VFX。山崎監督は、CGによる高度なビジュアルを駆使した映像表現・VFXの第一人者。『ALWAYS 三丁目の夕日』(05)では、心温まる人情や活気、空気感を持つ昭和の街並みをVFXで表現し話題になったのは、記憶に新しい。 この作品でも、戦後の風景やゴジラとの闘いなどCGが使われている。この作品の良さは、とくに人間ドラマとゴジラ登場シーンのバランス。ゴジラと人間との闘いが面白いのだが、危険をおかしてもゴジラと戦わねばと思う人々の心情がバランスよく描かれている。 主役の敷島浩一が怪我をして病院へ運び込まれるが、その時のベッドが、黒いアイアンでシンプルで良き!白いアイアンのベッドはあるけど、黒の気に入ったのは、なかなかないので欲しい・・・。 第96回アカデミー賞視覚効果賞受賞効果で月曜日というのに満席だった。山崎監督は、今後5~6年まで仕事が決まっているというがこれもアカデミー賞効果だろう。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.03.29
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■Here ヒア■「この」瞬間「この場所」で、「この」偶然をブリュッセルに住む建設労働者のシュテファン(シュテファン・ゴタ)は、アパートを引き払い、故郷・ルーマニアに帰国するか悩んでいる。姉や友人たちにお別れの贈り物として、冷蔵庫の残り物で作ったスープを配ってまわる。出発の準備が整ったシュテファンはある日、森を散歩している途中、以前レストランで出会った女性シュシュ(リヨ・ゴン)と再会。そこで初めて彼女が苔類の研究者であること知る。足元に広がる多様で親密な世界で2 人の心はゆっくりとつながっていく……。◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆★ルーマニア生まれの主人公シュテファン。中国語を話す若い女性シュシュ。二人の話す言葉はフランス語だ。ベルギーの隣の国、オランダを旅行したさい、オランダ人があまりに上手に英語を使っているので、「普段は何語を使っているのですか?」と聞いたことがある。ドイツ語、フランス語、英語という答えだった。ベルギーもフランスが隣なので、普段からフランス語を使っているのだろう。もちろん、ドイツも近いし、英語も必須なのかもしれない。★ベルギーは、イギリスとも海底トンネルで繋がっていて、ロンドンとブリュッセルは、乗り換えしなくても行ける。東京、大阪くらいの感じなのだろう。ドイツとも列車で繋がっていて、2011年、イギリスにいた下の娘は、ロンドン→ブリュッセル→フランクフルトに到着。日本から先に行っていた私と合流したことがある。イギリス、フランス、ドイツ、オランダなどなど隣接する国も多くて交通も便利。だからヨーロッパの国から働きに来るのだろう。「ヨーロッパ大陸を横断した列車が始めて走ったところ」という会話が映画の中で2度あったのは、そういうところからなのかもしれない。便利な国にいながら、主人公シュテファンは、自分の車でルーマニアに帰るという。◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆★中国人女性・シュシュは、苔の研究者。日本人は、寺や日本庭園を通じて、苔に親しんでいるが、海外では苔を愛でるというのは、珍しいのかもしれない。以前、イギリスのテレビが「コケダマ」といって紹介していた。▲■こけむしろ■▼何が起こるでもないけど、いい映画だった。▲この服の色は「モスグリーン」。モスとは苔のこと。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.03.27
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■FLY!/フライ■じっとしていたら「はじめて」と出会えない。アメリカの北東部ニューイングランドの小さな池に暮らす、カモ一家の父マックは「池にいれば一生幸せに暮らすことができる」と信じていた。そんなある日、一家が住む池に新たな居住地へ移動中の渡り鳥が飛来する。彼らの自由な姿に大興奮した妻パム、息子ダックス、そして娘のグウェンは、マックに外の世界を見てみたいとねだる。そんな家族の猛プッシュを受け、マックはついに初めての大移動を決心する。 日本のお家芸は、アニメだというけど、この作品を見ると、「そうかな?海外にだってすごいアニメはあるのに・・・」と思う。それほど好きな作品だった。 渡り鳥なのに一度も小さな池から出たことがないカモ一家の初めての大移動を描くファミリーアドベンチャー。いいところは、鳥の顔の描き方がユーモアたっぷりで可愛いところ。それだけではない。 カモ一家の渡りを通して、人間社会がいかに、鳥の邪魔をしているかをコミカルに描いている。ニューヨークの林立するビル。ガラス窓や、橋や電線、絶え間なく行き交う車も鳥にとっては危険だ。人間中心の世界が動物をいかに排除したものなのか、そんなことも描いていて、日本のアニメよりもいいと思う。日本のアニメでよかったのは、「風の谷のナウシカ」くらい。 今回の冒険は、ジャマイカへの旅だったが、世界中のあちこちに行って欲しい。つまり、続編を期待してしまうほど気に入った。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.03.21
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■レッド・シューズ■何度でも立ち上がり踊り続けるのバレエの有名校に通う才能豊かな若きバレエダンサー、サムは自身がプリマの演目「赤い靴」の公演間際に、常に憧れの存在であった同じくバレエダンサーの姉の訃報を耳にし、ショックのあまり踊れなくなってしまう。精神的に大きな傷を負ったサムは学校を辞め、自堕落な暮らしをしていた。万引きをして200時間の社会奉仕活動を課されたサムは、母親に半ばだまされる形でかつて通っていたバレエ学校で清掃員として奉仕活動をすることになる。はじめは身近にバレエの存在があることにうんざりしていたサムだったが、当時のライバル、密かに恋心を抱いていたダンスパートナー、そして今も変わらず少年少女を厳しく鍛え上げている師との再会を通じて、その胸の奥に再びバレエへの深い情熱が湧き上がってくる。だが、またステージに立つには過去のトラウマが大きな壁となっていた。そんな時、今年も「赤い靴」の公演が決まり、サムの心は激しく揺れ動く。◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆★はじめに言っておく。歩きスマホするな!!主役・サムの姉は、サムに電話していた。歩きながら、信号も見ないで・・・。それで車にはねられて・・・死んだ。はねた車の迷惑な話だ。サムも後数分で舞台なのに、いい加減にしておけばいいのに。そしたら、この物語が成立しないんだけど。◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 私の子ども時代には、身近にバレエが無くて、それゆえ憧れていた。今もバレエが好きで、バレエものの映画は、見るようにしている。■新章パリ・オペラ座 特別なシーズンのはじまり■◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆★主役のサムにジュリエット・ドハーティ米国最大級のバレエコンクール、ユース・アメリカ・グランプリ(YAGP)でゴールドメダルに輝き、他にも全米芸術文学協会(NSAL)、北京国際バレエコンクールでの受賞など輝かしい成績を収めている。スーザン・ストローマン演出のミュージカル「Little Dancer」への出演や、ミュージカル「巴里のアメリカ人」ではヒロインのリズ役で出演するなど活躍。◎主役・サムは、体形や古典バレエというより、モダンダンスが向いている。勝手に踊っている時、「フラッシュダンス」を思い出した。★ベン役:2018年にはスイスのローザンヌ国際バレエコンクールでセミファイナリストになる。◎ベン役の男性は、身長が低いので、王子役はしんどい。★グレーシー:プリムローズ・カーン2017年にニューヨークのエリソン・バレエ学校に特別奨学生として入学、同年にパリ・オペラ座バレエ学校とロイヤル・バレエ・スクールのサマー・プログラムに参加し、2018年と2019年に再び招待された。この間、スイスのローザンヌ国際バレエコンクールにわずか15歳で出場。2019年にはロイヤル・バレエ・スクールのアチーブメント・アワードを受賞。その後、日本でパリ・オペラ座バレエ団とツアーを行った後、現在はボストン・バレエ団に客演している。◎グレーシー、すごい!!体形や顔立ちもザ・バレリーナって感じだ。 「レッドシューズ」を踊った後、舞台に赤いトウシューズをそっと置いたサム。「いや、置くんかい!!」「いや、山口百恵ちゃんやないかい!!」私は、ツッコんだ。もちろん、心の中で。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.03.19
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■ゴールデンカムイ■猛き者達よ、奪い合え“不死身の杉元”の異名を持つ杉元佐一は、ある目的のために大金を手に入れるべく北海道で砂金採りに明け暮れていた。ある日、彼はアイヌ民族から強奪された莫大な金塊の存在を知る。金塊を奪った男“のっぺら坊”は捕まる直前に金塊を隠し、その在処を示す刺青を24人の囚人の身体に彫り脱獄させていた。そんな時、野生のヒグマの襲撃を受けた杉元をアイヌの少女アシリパが救う。金塊を奪った男に父親を殺されていたアシリパも仇を討ちたいと杉元と共に金塊を追う。 「ゴールデンカムイ」の原作は、漫画だというのを、映画の予告編ではじめて知った。TVでもアニメで2018年に放送されていたことも、今回はじめて知った。いやー、惜しい事をした。テレビアニメ見たかったと悔しがる私。それほど、本作が気に入った。知るのが遅くなったのを取り返すように家に帰ってから調べまくった。主人公、杉元佐一は、日露戦争で華々しく闘うのだが、軍服が紺でマフラーがチェックとカッコいい。私の祖父は、明治9年生まれで、日露戦争に行っているが、その集合写真には、カーキ色のようにうつっている。(カラーではないから言い切れないが)太平洋戦争の時の兵隊の服もカーキ色が多いのではと思うのだが・・・。 あと、もう一つ疑問がある。ロシアから帰った岸元が、幼馴染の家を訪問するシーン。農家の軒先に、足踏み脱穀機があった。私の記憶が正しければ、足踏み脱穀機の出現は、大正時代。明治30年代の時代設定には、ちょっと違うんではないか・・・。といつも小道具を見て時代設定を確認する癖のある私は「??」だった。★登場人物★★杉元佐一(山崎賢人)日露戦争で目覚ましい武功をあげ、その闘いぶりから「不死身の杉元」と呼ばれる元陸軍兵。★アシリパ(山田杏奈)北の大地を生き抜く知恵と優れた狩猟技術をもつアイヌの少女。アイヌの埋蔵金を強奪した男に父を殺されている。★鶴見篤四郎(玉木宏)陸軍最強と謳われる第七師団の中尉。北海道征服のために金塊を狙う。興奮すると戦争で怪我をした脳から「脳汁」が出る。★土方歳三(舘ひろし)自らの野望のために金塊を狙う。元新選組・鬼の副長。みんなキャラが濃く、クセが強い!!続編がきっとあるという終わり方だったので早くも期待している。 作者の野田サトルの曽祖父が日露戦争に行った屯田兵というのが、この作品を書くきっかけになったそうだ。その日露戦争の最大の激戦地となった「203高地(にひゃくさんこうち)」が作品の冒頭に出てきた。なぜあんなに、木も草も生えていないのだろう。■金州城下作■ 乃木希典山川草木轉荒涼十里風腥新戰場征馬不前人不語金州城外立斜陽■よみかた■金州城下(きんしゅうじょうか)の作(さく) 乃木希典(のぎまれすけ)山川草木(さんせんそうもく) 転(うた)た荒涼(こうりょう)十里(じゅうり)風(かぜ)腥(なまぐさ)し 新戦場(しんせんじょう)征馬(せいば)前(すす)まず 人(ひと)語(かた)らず金州城外(きんしゅうじょうがい) 斜陽(しゃよう)に立(た)つ 山も川も草も木も、ひたすら荒れ果てて見る影も無い。先日戦が行われたこの場所では、十里に渡って風が血なまぐさく感じられる。軍馬は進まず、将兵たちは押し黙っている。夕陽が傾く金州城外に、私はただ立ちつくす。乃木希典の漢詩のとおりの景色だった。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.03.14
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■哀れなるものたち■生まれたての女性自ら命を絶った若き女性ベラは、天才外科医ゴドウィン・バクスターによって胎児の脳を移植されたことで奇跡的に蘇生する。世界を自分の目で見たい、という欲望に駆られたベラは、放浪者の弁護士ダンカンに誘われるまま壮大な大陸横断の冒険に繰り出していく。子どもの目線で世界を見つめる彼女は、旅のなかで平等と自由を知り、時代の偏見から解き放たれていく。奇跡的に生き返ったけれど、胎児の頭に取り替えられた主人公ベラにエマ・ストーン。■ラ・ラ・ランド■■女王陛下のお気に入り■を見ているが、今回の役が強烈だった。 19世紀後半、天才医師と、奇怪な手術で蘇生された女がいた。そう記された古書に魅せられた作家はある行動に出るというのが原作。たしかに街に馬車が走っていたし女性は長い裾のスカートをはいていた。しかし、ベラの服装は、独特。どの服も袖が大きくふくらんでいて、ゴージャスだった。そのゴージャスな服に負けない、エマ・ストーン。主演のエマ・ストーンは主演女優賞の他にも、衣裳デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、美術賞の合計4つの賞を獲得。★映画『哀れなるものたち』主演のエマ・ストーンが、「第96回アカデミー賞」主演女優賞に輝いた。 『ラ・ラ・ランド』に続く2度目の戴冠となる。★同映画は、全世界で大ヒットを記録した『女王陛下のお気に入り』のヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンが再タッグを組んだ作品。映画史上最も大胆、かつ空前絶後の感動に満ちた最新作として、「第80回ヴェネチア国際映画祭」金獅子賞を始めとした数々の賞を総なめにしてきた。3月10日時点ですでに世界興行収入は1 億8400万ドルに到達。アート系作品としては異例の売上げを記録しており、日本でも公開から7週目にもかかわらず満席回が出続けているという。主演のエマ・ストーンは主演女優賞の他にも、衣裳デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、美術賞の合計4つの賞を獲得。★建物や衣装、インテリア、街の風景、船の中・・・。どれをとってもゴージャスだった。★イギリス、アメリカ、アイルランドの共同制作・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.03.12
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■コットンテール■拝啓、兼三郎様あなたの幸せを家族の幸せを願っています。60代の作家、大島兼三郎の最愛の妻、明子が、闘病生活の末に息を引き取った。埋めようのない喪失感に打ちひしがれた兼三郎は、生前の明子が寺の住職に託した一通の手紙を受け取る。そこには明子が愛したイギリスのウィンダミア湖に、遺灰をまいてほしいという最後の願いが記されていた。兼三郎は遺言を叶えるために、長らく疎遠だった息子の慧とその妻さつき、4歳の孫エミとともにイギリスへ旅立つ。しかし互いにわだかまりを抱えた兼三郎と慧は事あるごとに衝突し、単身ロンドンから湖水地方に向かった兼三郎は、その途中で道標を失ってしまい……。「コットンテール」という映画のタイトルは、どこからとったのだろうと、探したが見つからない。「ピーターラビットの絵本」の中のピーターのきょうだいに、コットンテールといのがいるから、そこからとったのだと思う。この映画を見たのは、舞台が湖水地方だから。2016年にスコットランドに行ったが、そのうち約一週間、湖水地方を観光下。どこを切り取っても美しい景色に、「ピーターラビット」の作者・ポターさんが、寄付してくれてナショナルトラストが管理。そのため今も昔ながらの美しい景色が残っている。映画でもう一回見たかったが、期待が大きすぎたのか、ちょっとがっかりだった。▲■詩人・ワーズワースの住んでいた家。■▲「ピーターラビット」」の作者・ポターさんの別荘■ヒルトップ■でナショナルトラストが管理。▲渡し船(フェリー)と▼フェリーを待つ人。▲湖の岸辺の家も美しい。▲湖 ▼舟屋・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.03.09
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■レディ加賀■新たな夢に向かって踏み鳴らせ おもてなしのリズム加賀温泉にある老舗旅館「ひぐち」の一人娘、樋口由香(小芝風花)は、小学校の時に見たタップダンスに魅了され、上京してタップダンサーを目指していた。しかし、現実はうまくはいかず、夢を諦めた彼女は実家に戻って女将修行を始める。何をやっても不器用で苦戦するが、持ち前の明るさとガッツで奮闘するなか、加賀温泉を盛り上げるためのプロジェクトが発足する。由香は新米女将たちを集めて、タップダンスのイベントを開催することになるが……。 若い女将候補がタップダンスで町おこし。そこで改めてタップダンスのことについて調べてみた。タップダンスの起源は英国のランカシャー州やアイルランドにあるとも言われている。他にも ■18世紀アメリカ合衆国サウスカロライナ州の黒人奴隷の労働後のダンスで■ドラムが打ち鳴らされていたが、1739年にサウスカロライナ州で暴動が発生し、白人が黒人の集まる場でのドラムを禁止し、ドラムの替わりに足を踏み鳴らし音を出したことにも、その起源が見られる。19世紀のニューヨークのスラム街ファイブ・ポインツでは、アイルランドからの移民と黒人奴隷の子孫たちがダンスバトルを行い、ヨーロッパのダンスとアフリカのダンスの融合が進み、タップダンスの発展に貢献した。タップダンスという呼称が記録されている最古の文献は1903年のものである。20世紀にアメリカの映画や音楽とともに世界に広がった。 タップダンスは、健康によさそうだと思っている。骨密度を上げるために、歩かなければと思っている私は、近くにタップの先生がいたら通いたいと真剣に思ったこともあった。 主人公の小芝風花は、テレビドラマ、『彼女はキレイだった』や「あきない世伝金と銀」で主役をしているが映画は、はじめて。小学3年から中学2年までフィギアスケートをやっていたというから、運動神経がいいのだろう。タップダンスも軽やかに演じていた。 加賀は、石川県にあって、石川県は、元旦の地震で大きな被害を受けた。この映画の収入の一部は、石川県の義援金に寄付されるとのことだ。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.03.06
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■午前十時の映画祭2024(14)■一度、スクリーンで見たかった。もう一度、スクリーンで見たかった。特に素晴らしい傑作を選び、1年間にわたり連続上映する■午前十時の映画祭14■いよいよ4月5日(金)開幕!14回目となった今回の上映のラインナップは次のとおり。★・・・2週 ☆・・・1週上映。★あ行★★雨に唄えば ★アメリカン・グラフィティ☆インディ・ジョーンズ/最後の聖戦☆インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説★男たちの挽歌★か行★★海底軍艦海底軍艦 ★カジノ★花様年華 ★小早川家の秋★さ行★★シャイン ★スカーフェイス★スターリングラード ★戦場にかける橋★た行★★チャイナタウン ★ティファニーで朝食を★ドクトル・ジバゴ★な行★★ネットワーク★は行★★パリ、テキサス ★ひまわり★フェーム ★プライベート・ライアン★ベルリン・天使の詩★ま行★★マッドマックス ★マッドマックス2★宗方姉妹★や行★★妖星ゴラス★ら行★☆レイダース/失われたアーク《聖櫃》◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆「ベルリン・天使の詩」「小早川家の秋」「宗方姉妹」これは見逃せない!!・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.03.02
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■カラーパープル■運命の出会いが今、彼女を立ち上がらせる。優しい母を亡くし横暴な父の言いなりとなったセリーは、父の決めた相手と結婚し、自由のない生活を送っていた。さらに、唯一の心の支えだった最愛の妹ネティとも生き別れてしまう。そんな中、セリーは自立した強い女性ソフィアと、歌手になる夢を叶えたシュグと出会う。彼女たちの生き方に心を動かされたセリーは、少しずつ自分を愛し未来を変えていこうとする。そして遂に、セリーは家を出る決意をし、運命が大きく動き出す──。アリス・ウォーカーの小説を原作にしたスティーヴン・スピルバーグの同名映画をミュージカルとしてリメイク。ブロードウェイ版でも主人公セリーを演じたファンテイジア・バリーノが同役で主演を務める。★映画メモ★★スティーヴン・スピルバーグの映画「カラーパープル」を見ていなかったが、充分楽しめた。でもスピルバーグ監督版「カラーパープル」も見たい。午前十時の映画祭でやってくれないかな・・・。★ミュージカルだから歌って踊ってが楽しい。特に、仕事をしながら踊るシーンが良かった。尾藤イサオの■ーク・ソング Work Song(1966年)■を思い出した。★20世紀初頭の黒人の扱いは、どんなものだったのだろうか。学校など行けたのだろうかと思うが、セリーの妹のネティは、綺麗なワンピースを着ていて、学校に行っていた。20世紀初頭の南部の黒人女性は、綿摘みをする姿しか思い浮かばない私には、ちょっと信じられない。★ツッコミを入れながら見た。関西人のサガか、どんな映画にもツッコミを入れながら見る。今回も。●町の通りで大勢が歌い踊るシーンに「■フラッシュモブか!!■●歌手・シュグが頭に真赤な飾りをつけて歌うシーンでは、■美空ひばりか!!■●映画を見た翌日、スポーツジムに行ったら紫色の人がいて「カラーパープルか!!」とツッコんだ。安心してください、心の中で言っているので!!((´∀`))ケラケラ★パッチワーク・キルト●20世紀初頭:ベッドカバーには、パッチワーク・キルトがかけられていた。1940年代(?):ラストの野外パーティーのテーブルにも様々な模様のキルトが!!エンドロールのキルトも、芸術の域。 物語は、20世紀初頭から始まり裾の長いスカートの女性たち。1920年代は、アールデコの様式のバックだったり、女性の姿も当時の流行りが・・・。1940年代、ついに女性にズボンが!!男性のものだったズボンをはく女性というところで、女性の地位を描いていると思った。「The Color Purple(ザ・カラー・パープル)」とは、直訳すると、紫色との意味。劇中で、紫の花が咲く中を歩きながら、「紫の美しさを感じなければ神も寂しがる」というセリフがあった。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.02.24
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■スケアクロウ■寒風すさぶカリフォルニアの路上で二人の男は出会った。6年の刑期を終え、刑務所から出所したばかりのマックス(ジーン・ハックマン)と、5年の船員生活から足を洗ったライオン(アル・パチーノ)は、見た目も性格も正反対だがなぜか意気投合、一緒に旅をすることに。二人は、マックスが洗車屋を開業するというピッツバーグに向かうが、その途中、ライオンが長らく会っていなかった妻アニーと子供が住むデトロイトに寄り道することに。 “スケアクロウ”とは“かかし”の意。カンヌ映画祭グランプリを受賞し、カメラマン出身のジェリー・シャッツバーグ監督の代表作となったアメリカン・ニューシネマの名篇。喧嘩っ早く、どこか神経質なマックス。陽気で人なつっこいライオン。正反対の二人がふとしたきっかけで意気投合し、道中を共にしていくことになる。 アメリカン・ニューシネマとは、1960年代後半から1970年代半ばにかけてアメリカにおける映画のムーブメントである。多くの場合、社会や政治に対する反体制的なメッセージや批判的な視点を取り入れている。この時代のアメリカは、ベトナム戦争や公民権運動、カウンターカルチャーなど、多くの社会的・政治的変動が起こっていたため、その影響は映画にも反映された。 1967年「俺たちに明日はない」、1969年「イージーライダー」、「明日に向かって撃て」、「真夜中のカウボーイ」。ニューシネマの分類に入る「スケアクロウ」は、遅れて1973年の作品。大男と小柄な主人公は、「真夜中のカウボーイ」にも似ているということで評価が下がったのかもとチラシにあったが、アル・パチーノは、ダスティン・ホフマンと顔が同じ系統だ。 「スケアクロウ」の主人公二人は、不運が続く。まあ、私は、これを不運と思わず、自業自得と思う。★大男・喧嘩っ早く、どこか神経質なマックス。何かというと相手を殴るんだから、一生刑務所にいればいいと思った。★小柄・陽気で人なつっこいライオン。妻を残して蒸発して、送金していたと言っても、妻にしてみれば裏切られた感があって許せない。因果応報!!!★原題:Scarecrow★製作年:1973年★製作国:アメリカ★上映時間:112分・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.02.21
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■ニューヨーク・オールド・アパートメント■ぼくらは懸命に恋をした・・・「透明人間」だった、この街で。幸せを掴むために祖国ペルーを捨て、ニューヨークの片隅で不法に暮らすデュラン一家。母ラファエラはウェイトレスをしながら二人の息子を女手一つで育て、息子のポールとティトも語学学校に通う傍ら、配達員をしながら家計を支えていた。不法滞在者である彼らにとって現実はあまりにも厳しく、お金の問題に加えて見つかれば国外追放されてしまうという恐怖が常に付きまとっている。市民権もなく何の力もない自分たちを「透明人間」と呼び、息をひそめて生きていた。二人はある日学校で、神秘的な魅力を放つ美女・クリスティンと出会い、恋に落ちる。しかしクリスティンはコールガールという一面を隠し持っていた。一方、母ラファエラは、ウェイトレスの生活に疲れ果てた時、客の白人男性に声をかけられる。恋なんて葬り去っていたラファエラだが、安定を約束するという口車にはまってしまい、自分たちのアパートを提供して男と一緒にチキンフード店を開業する。それぞれが恋に落ち、辟易していた毎日に<希望>を見出したかのように思えたのだが…。NYという大都会で出会う人々の欲望と心の闇が次々と露になり、母子3人は最も恐れていた事態に直面し、引き裂かれてしまう。仕事を抱えながら息子たちを必死に探すラファエラ。果たして、母子3人は再会することができるのか?★双子の兄弟・ポールとティト。南米ペルーの全国オーディションで選ばれたシンデレラボーイは〝本当の双子″。大学でアドリアーノは医学、マルセロはシステム工学を専攻。LOS MORDOSというロックバンドで兄弟で活動する中、本作が2人にとって映画デビュー作となった。ポールとティトの役を演じるために初めての基本的な演技指導を受けたのだが、監督は生の彼らの表情が作品の価値を高めることを確信していた。実際にお芝居未経験ならではのピュアな表情が、二人の虜にさせる。★謎の美女・クリスティンアメリカ・ヨーロッパ映画界注目の若手女優「タラ・サラー」。2019年に大手テレビ局HBOの『SUCCESS』に出演。一躍実力派女優として認められる。英語ドイツ語フランス語のバイリンガル。本作ではポールとティトの双子を虜にするミステリアスな美女を好演した。★ペルーって国を捨ててまで逃げてくるようなひどい国なのだろうか?北朝鮮や戦争中の国だと国を捨てるのはわかるけど、少なくとも安全は国にいるなら、危険を冒してまでニューヨークに行く理由があるのだろうか?主人公親子は、肉を運ぶトラックに隠れてアメリカに入国したというけれど、見つかれば即刻送り返される。「透明人間」のようにいないことになっている彼らは、きちんと就職したくても、できない。若くて健康だからいいけれど歳をとったら医者にも行けないのにどうするのだろうと心配した。★謎の美女が美しすぎて、双子の兄弟・ポールとティトが同時に好きになるのは分かる。けれど、美女がナイフを出したら危険を感じて離れて欲しい。★双子の母親は、若い息子のいるアパートに男を連れてきて、それが生きるためと分かっていても、それならなぜニューヨークに来たのだと腹立たしい。それに、長くニューヨークに住んでいるのに、英語が片言(息子たちは上手い)のは。そんな人が不法侵入してもいい暮らしが出来っこない!!!★双子の兄弟・ポールとティトが可愛らしい顔で、純粋でいい子過ぎて・・・。幸せになって欲しい。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.02.19
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■身代わり忠臣蔵■命を懸けた三文芝居江戸城内にて、嫌われ者の旗本である吉良上野介が恨みを募らせた赤穂藩主に斬りつけられる。赤穂藩主は当然切腹だか、斬られた上野介も瀕死の状態だった。逃げて死んだとなれば武士の恥でお家取りつぶしの危機となってしまう。吉良家家臣は彼にそっくりな弟の孝証を身代わりにして幕府をだまそうと作戦を立てる。一方、切腹した赤穂藩主の部下である大石内蔵助は、仇討ちの機会を伺っているような動きを見せる。「超高速!!参勤交代」シリーズなどのコメディ時代劇で知られる土橋章宏の同名小説を映画化。江戸を舞台に絶対にバレてはならない身代わりミッションが始まる。監督は「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」シリーズの河合勇人。主人公の吉良孝証と兄の上野介の2役を『マイ・ダディ』のムロツヨシが演じ、大石内蔵助役の永山瑛太のほか、川口春奈、林遣都、北村一輝、柄本明らが出演する。近年、時代劇のドラマが少なくなったと言われる。そんな中、数年前に公開され、日本アカデミー賞の最優秀脚本賞を受賞した『超高速!参勤交代』は、奇想天外な発想で時代劇映画としては異例の大ヒットを飛ばしていた。『身代わり忠臣蔵』(土橋章宏/幻冬舎時代小説文庫)は、『超高速!参勤交代』の原作を書いた土橋章宏の最新映画化作品だ。ムロツヨシ主演で、偽物の吉良と、討ち入りしたくない大石内蔵助が描かれる。●出演者が若くて、軽~~い感じの「忠臣蔵」で笑った。●見すぼらしい坊主姿の吉良孝証(吉良上野介の弟)に塩飴を渡す赤穂の家老・大石内蔵助。二人の出会いはこんなシーンから。そんな偶然が重なって親しくなる敵同士。吉良孝証(吉良上野介の弟)は、兄に化ける。人のいい大石が仲のいい孝証(吉良上野介の弟)を斬ることができるのか・・・。●吉良家内でも随一の剣客の清水一学。血気盛んで刀を抜かずにはいられない性分。この人誰??と気になって仕方がなかったが後で調べたら、佐藤浩市の息子・寛一郎だった!!・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.02.17
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■リバー・ランズ・スルー・イット■人生は川の流れのように、時に優しく、時に厳しく僕たちの思い出を包み込む・・・。年老いたノーマン・マクリーン(アーノルド・リチャードソン)は、故郷の川でフライフィッシングをしながら、若き日を回想していた。舞台は1910 - 1920年代のアメリカ合衆国モンタナ州ミズーラ。第30代大統領クーリッジ(在位1923年~1929年)、T型フォード全盛の時代である。スコットランド出身で厳格な父のマクリーン牧師、真面目で秀才の兄ノーマン、陽気な弟ポール。三人に共通する趣味はフライ・フィッシングだった。ノーマンはやがてマサチューセッツ州ダートマスの大学に進学して街を離れる。ポールはモンタナ州の州都ヘレナで新聞記者をしつつ、ポーカー賭博にのめり込んでいた。大学を出て街に戻ってきたノーマンは独立記念日にジェシーと知り合い、二人は付き合うようになる。やがてノーマンにシカゴ大学から英文学の教員の採用通知が届き、ノーマンはジェシーに求婚する。ノーマンが就職のためにシカゴに向かう直前、ノーマンとポールは父親とともにブラックフット川に釣りに出かけ、ポールは大物を釣り上げる。だが翌朝、警察から連絡があり、ポールが何者かに殺されたことをノーマンは知らされる。1920年代のモンタナを舞台に、フライフィッシングで結ばれた兄弟と父親の家族の絆を描く人間ドラマ。ジェイク・ノーマン・マクリーンの自伝的小説『マクリーンの川』(集英社)をもとに、「愛の選択」のリチャード・フリーデンバーグが脚本を執筆。製作年:1992年 第65回アカデミー撮影賞受賞。監督・製作は「ミラグロ 奇蹟の地」のロバート・レッドフォード。主演のブラッド・ピットは若手俳優としての地位を確立した。 前々から見たいと思っていた「リバー・ランズ・スルー・イット」を午前十時の映画祭でやっと見ることができた。 「川は流れる」中曽根美樹 「川の流れのように」美空ひばり「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。」の「方丈記」鴨長明 などなど昔から人生は川の流れに例えられる。そして文学や歌の主題になる。 人々の人生は様々でいろいろな事があるが、そんな時の流れのなかで、川は変わらぬ姿で流れ続ける・・・「A River Runs Through It」というタイトルの意味がそこにある。 兄弟が釣りをしているシーンが川の景色と共に美しく映画かれていた。■動画:リバー・ランズ・スルー・イット■「故郷の川は思い出と共に流れ去ってゆく」「一番近くにいたものが一番遠くに行ってしまうのを僕は知らなかった・・・」というナレーションが泣かせる・・・。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.02.14
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■ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人■「彼女と共にいたい。日が昇る時も。日が沈む時も。それだけだ。」貧しいお針子の私生児として生まれたジャンヌは、類稀なる美貌と知性によって貴族の男たちを虜にし、社交界の階段を駆け上がっていく。ついにヴェルサイユ宮殿に足を踏み入れた彼女は、時の国王ルイ15世と対面し、瞬く間に恋に落ちる。国王の公式の愛人、公妾となったジャンヌだったが、王太子妃のマリー・アントワネットが嫁いできたことで、彼女の立場は弱まってしまう。 ルイ15世の最後の公妾となったデュ・バリー夫人ことジャンヌ・デュ・バリーの生涯を描くエンタテインメント。『モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由』のマイウェンが監督、脚本、そして主人公のジャンヌ・デュ・バリーを演じ、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのジョニー・デップがルイ15世に扮する。共演は『デリシュ!』のバンジャマン・ラベルネ、『トルテュ島の遭難者たち』のピエール・リシャールら。★フランスの王様を虜にした美貌というから、どんな美しい人がヒロイン、ジャンヌを演じるのかと思っていたら、残念・・・。王が一目見て恋に落ちるというには、あまりに説得力がない容姿と年齢。監督自らが演じている。もっと若くて、この人ならという人でなくてはこの物語は成立しないと思うのだけれど・・・。■ジャンヌ・デュ・バリー■本作のドレスやジュエリーは、シャネルが提供している。シャネルといえば、創始者・ココ・シャネルは、ジャンヌと境遇がよく似ている。シャネルも幼いころ、貧しくて、孤児院で育った。金持ちの愛人から高価な邸宅や美術品、宝石などを受け、セレブにのし上がった。もちろん、才能もあってのことだけれど、その豊かな才能も似ている。第二次世界大戦、ドイツのスパイとも関係のあったシャネルは、1944年9月のパリ解放の2週間後、シャネルはホテル・リッツで逮捕されフランスの粛清委員会に尋問された。しかし数時間でシャネルは解放された。これほど早く解放された理由は「極めて有力な人物のコネ」があったからであると考えられる。■ココ・シャネル■ジャンヌは、ルイ15世の死後、幽閉され、その後自由に。しかし、最後は、マリー・アントワネットと同じように、処刑された。もうひとり、似た人生にデヴィ夫人がいる。彼女も貧しく、10代から高級クラブで働いていた。1959年(昭和34年)、19歳のとき、インドネシアへの開発援助に伴い、東日貿易の秘書という名目で、インドネシア建国の父であるスカルノ初代大統領のもとに送り込まれた。スカルノの愛人ということだ。4人の夫人のうちの第3夫人になる。「社交界の華」とも呼ばれたその容姿で多くの要人らと関係をもった。■デヴィ夫人■ フランス国王史上一の美男にして問題児、“最愛王”の異名をもつルイ15世をジョニー・デップが自身初の全編フランス語で挑んだことも話題となっている。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.02.08
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■コット、はじまりの夏■やっと見つけた、わたしの居場所1981年、アイルランドの田舎町。大家族の中でひとり静かに暮らす9歳の少女コット(キャサリン・クリンチ)は、夏休みを親戚夫婦のもとで過ごすことに。寡黙なコットを優しく迎え入れるショーン(アンドリュー・ベネット)とアイリン(キャリー・クロウリー)夫妻。アイリンに髪を梳かしてもらったり、ショーンと一緒に子牛の世話をしたり、2人の温かな愛情をたっぷりと受けるコット。そんな生活を重ねてゆくなか、当初は戸惑っていたコットの心境にも変化が訪れる。緑豊かな農場で、本当の家族のようにかけがえのない時間を過ごすコットはこれまで経験したことのなかった生きる喜びを実感し、やがて自分の居場所を見つけてゆく……。 第95回アカデミー賞国際長編映画賞ノミネートなど、世界の映画祭で注目されたアイルランド作品。大家族の中でひとり静かに暮らす9歳の少女コットは、夏休みを親戚夫婦の家で過ごすことに。2人の温かな愛情を受けながら、やがて少女は自分の居場所を見つけてゆく。本作で鮮烈デビューを果たしたコット役のキャサリン・クリンチは、史上最年少の12歳でIFTA賞主演女優賞を獲得。数々のドキュメンタリー作品を手がけてきたコルム・バレードによる長編劇映画初監督作。第95回アカデミー賞国際長編映画賞ノミネート アイルランド独自の言語であるゲール語の映画ってはじめて見たと思う。アイルランドは、英語の国だと思っていたからビックリした。 うちの子供たちも、幼い時から、夏休みや冬休みになると私の両親のところで過ごした。小さい子の面倒を見ながら働いていた私は、その間ほっとできた。そして子どもたちも、両親から離れてほっとしているところがあったのではないかと思う。夏休みといえども、学童保育に行って、ピアノに練習して宿題して・・・。子どものそんな毎日から解放されていたと思う。次女のレイなど「レイちゃん、おばあちゃんとこから小学校に行く」と言ってたくらいだから・・・。私の両親と、娘たちは、おしゃべりで陽気な性格。 映画の中では、叔父叔母も辛い過去があり、コットも非常に内向的な性格で両者とも言葉数は少なかった。けれど髪を梳かすシーンなどに愛がこもっていて心にしみる映画だった。コットにかけっこをさせる叔父。それは感動的な最後のシーンにつながる伏線だった。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.02.06
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■PERFECT DAYS■こんなふうに生きていけたなら東京渋谷の公衆トイレの清掃員、平山(役所広司)は押上の古いアパートで一人暮らしている。その日々はきわめて規則正しく、同じことの繰り返しのなかに身を置いているように見えた。ルーティンは孤独を遠ざけるものかもしれない。けれど男のそれはどこか違ってみえた。夜が明ける前に近所の老女が掃除する竹ぼうきの音が響く。それが聞こえると男はすっと目をあける。少しのあいだ天井をみつめる。おもむろに起きあがると薄い布団を畳み、歯を磨き、髭を整え、清掃のユニフォームに身をつつむ。車のキーと小銭とガラケーをいつものようにポケットにしまい部屋をでるドイツの名匠ヴィム・ヴェンダースと日本を代表する俳優 役所広司の美しきセッション。フィクションの存在をドキュメントのように追う。ドキュメントとフィクションを極めたヴェンダースにしか到達できない映画が生まれた。カンヌ国際映画祭では、ヴェンダースの最高傑作との呼び声も高く世界80ヵ国の配給が決定。ドイツ人監督の作品だけに、外人の目線はこうなんだろうなと思うところがいっぱい出てきた。★竹帚での朝の道路掃除。早朝、竹帚で道路をはく音。外人からすれば、竹箒は珍しく、何より公共の道路を毎朝はくという行為が日本人的なのだと思う。★街の中の神社。東京という大都会にあって、樹木の繁る神社は、異空間。そこに入る時のは、鳥居をくぐるのだが、一礼してから鳥居の端を歩く。★銭湯。これも「ザ・日本」。★平山の部屋。小さな6畳くらいの畳の部屋。置いてある家具といえば、小さな箪笥と本棚くらい。テレビもないし、机やパソコンもない。茶室のような部屋だ。★畳の上に布団を敷いて寝る。ベッドは置いてなくて、畳の上に布団。目覚めたら、布団をたたんで部屋の隅に。小さな部屋でも家具が少ないから広く感じる。 第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、役所が日本人俳優としては『誰も知らない』の柳楽優弥以来19年ぶり2人目となる男優賞を受賞した。本作は同映画祭でエキュメニカル審査員賞も受賞している。日本国内のキャッチコピーは「こんなふうに生きていけたなら」。主人公の男に与えられた「平山」という名前は、『東京物語』や『秋刀魚の味』で笠智衆が演じた登場人物をはじめ、小津安二郎監督の作品に繰り返し使われる名前である。ユニークな東京の公共トイレが沢山あった。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.01.27
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■バベットの晩餐会■天使の味をめしあがれ時代は19世紀、重苦しい雲と海を背景にしたユトランドの片田舎が舞台である。美しい姉妹であるマーチーネとフィリパは、牧師である老父と清貧な暮らしを送っている。姉のマーチーネには地元で謹慎中の若い士官ローレンスが、また妹のフィリパには休暇中の著名なフランス人バリトン歌手アシール・パパンが求愛するが、姉妹は父に仕える道を選び、結婚することなく、清廉な人生を過ごしながら年老いていく。やがて姉妹のもとに、パリ・コミューンによって家族を亡くしてフランスから亡命してきた女性バベットがパパンの紹介でやって来て、家政婦として働くようになる。 映画前半は辺境の村を淡々と描写し、また後半は主人公バベットの調理と晩餐会の様子を詳細に映像化しているが、単なるグルメ映画ではなく状況描写を通して人生の幸福を表現した佳品として、批評家や映画愛好者の間では評価が高い。88年度アカデミー外国語映画受賞作のほか、1989年の英国映画テレビ芸術アカデミー賞BAFTA)最優秀外国語映画賞をはじめ、世界各国の映画賞で作品・監督・主演女優の賞を得た。 原作は『愛と哀しみの果て』の作者としても知られるデンマークの作家アイザック・ディネーセン。見どころは何といっても豪勢極まりないフランス料理のフルコース。次々と出される美味しそうな料理の数々は、目を楽しませるだけでなく、大勢で食卓を囲むことの幸せを実感させる。 初公開時のチラシ裏面にはバベットが用意する晩餐会のメニューが紹介されている。「海ガメのスープ」「ロシア産キャビアのドミドフ風」「ウズラのパイケース詰めソースペリグルディーヌ」「サラダ」「チーズ」「ラム酒入りババ」と記されており、合わせるワインは、食前酒の「アモンティヤード・シェリー」から「ヴーヴクリコ・ボンサルダン」「クロ・ド・ヴージョ」「ハイン・コニャック」と続く。どんな料理かは映画を観てのお楽しみ。 良い映画だった。舞台となった19世紀後半のデンマークの寒村の貧しい暮らしがよくわかる。質素なみなりの人々と天井の低い小さな家々。海の近くなので魚は、干ものにしている。それを戻して使用するらしいが、台所の様子もいい。村にある店の中での使用人のバベットの買い物も、玉ねぎ2個、ベーコン少々とつつましく、好ましい。また、当時の郵便事情も分かった。まず、郵便馬車が村に一軒ある店に郵便を持ってくる。それを受け取った店主は、おもむろに帽子をかぶり、郵便配達夫となり、家に配達するのだ。「あなたは、お金持ちになったし、もう私たちに礼をしてくれたから、パリに帰るのでしょう?」と聞く老姉妹。「お金は全部使ってしまいました。」とバベット。「え?!1万フランも・・・?!じゃあ、あなたは私たちのために貧乏になったのですか」と聞く老姉妹。「いえ、貧しい芸術家はいません」ときっぱり、バベットは言う。老姉妹の美しさや清貧という言葉が似合う暮らし。そんな中でも、村の困った人たちに食事を持って回る生活。質素な中に、豊かさを感じる心が洗われるような映画だった。前回は■2011年に見て■今回2回目の映画。前回見て、あまりに素晴らしかったから、原作の小説をすぐ買って読んだ。BSでやっていたから録画している。★1980年代の見た外国語映画賞(含むノミネート☆)★1980年・・・見ていない。★1981年☆泥の河★1982年~1986年:見ていない。★1987年:★バベットの晩餐会★1988年:見ていない。★1989年★ニュー・シネマ・パラダイス・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.01.24
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■ビヨンド・ユートピア 脱北■自由に辿り着くまでの旅にカメラが密着した奇跡のドキュメンタリーこれまでに1000人以上の脱北者を手助けしてきた韓国のキム・ソンウン牧師は、北朝鮮から中国へ渡り、山間部で路頭に迷うロ一家の脱北という緊急のミッションに直面する。幼い子ども2人と80代の老婆を含めた5人もの人たちを一度に脱北させることは、とてつもなく危険で困難なことだ。キム牧師が指揮を執り、各地に身を潜める50人ものブローカーが連携し、中国、ベトナム、ラオス、タイを経由して亡命先の韓国を目指す。 ある家族の脱北に密着し、2023年サンダンス映画祭USドキュメンタリー部門観客賞を受賞したドキュメンタリー。祖国を離れ危険な旅に出る2人の幼い子どもと80代の老婆を含む5人の家族、子どもとの再会を切望する母親、彼らを支援する人々の姿を追う。監督は、Netflixドキュメンタリー『シティ・オブ・ジョイ~世界を変える真実の声~』のマドレーヌ・ギャヴィン。 知っているつもりでも、脱北のことを何にも知らなかったとこの映画を見て思った。★脱北、北朝鮮から逃げるには、南北の境界線を越えると思っていた。南北の国境付近には、地雷が無数に埋められていて通れない。今回の映画を見るまで、中国に逃げて、中国から韓国というルートがあると思っていた。しかし、中国は、脱北者を見つけると北へ送り返す。帰された人に待っているのは死。もしくは死よりつらい拷問や投獄。映画の中での脱北ルートは、まず北朝鮮と中国の国境の川を渡る。そこから中国国内を隠れて移動。ベトナム、ラオスを車か歩いて移動。ジャングルの中を夜、小さな灯りだけで10時間くらい歩いたりとまさに命がけ。闇に紛れてメコン川を渡り、タイに着いた。中国もそうだが、ベトナムもラオスも脱北者は、送り返されるので、命がけ。脱北者も、脱北をブルーカーも脱北をコーディネートしている牧師さんも、映画のスタッフもみんな命がけだ。 80歳代の老婆は、苦し目にあいながらも、「偉大なる金さま」と本当に思っている。タイからは脱北者として韓国に送ってもらえる。ほっとした。この映画、沢山の人に見てもらいたいと思う。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.01.20
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■カラオケ行こ!■さぁ、楽しいレッスンの始まりや。コンクールの日、成田狂児は歌を教えてほしいと合唱部部長の聡実をカラオケに拉致する。何でも狂児のいる組では年に4回カラオケ大会が開かれ、そこで歌ヘタ王になると組長に刺青を彫られるという。刺青が嫌な狂児は何としてでも歌ヘタ王を回避すべく、カラオケで聡実の指導のもと特訓を始める。「歌がうまなるコツ教えてくれへん?」歌がどうしてもうまくならないといけないヤクザは、変声期に悩む合唱部部長の中学生に歌のレッスンを頼んだ。中学3年生の岡聡実と四代目祭林組若頭補佐の成田狂児との奇妙な友情を描いた物語。ヤクザ映画って嫌いっという人も見て欲しい。私もヤクザ映画は嫌いで見ないけど、これはコメディで、穏やかな歌の上手くなりたいヤクザ(本人はブラック企業勤務って言ってるけど((´∀`*))ヶラヶラ)とまじめだけどちょっと生意気な中学三年生合唱部男子。全く接点のない二人の話。漫画ってだいたいそうで、まったく接点のない二人が近づく。主演の綾野剛は、カーネーションの周防さん役で大好きになった。「最高の離婚」も大好きだった。綾野剛よりもイケメンは多いけど今回は、コメディもイケてたし、雰囲気が独特で主役も多いんだなと納得。 中学三年生男子を演じるのは、オーディションで選ばれた齋藤 潤クン。16歳で、綾野剛に比べてちょっと背が低かったけどまだ伸びるのだろうか。次のドラマではどんな顔になっているのだろうか?この期間ってすごく変わるからな・・・。とはいえ、イケメン決定!!・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.01.17
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■枯れ葉■愛を、信じる。北欧の街ヘルシンキ。アンサは理不尽な理由で仕事を失い、ホラッパは酒に溺れながらも、どうにか工事現場で働いている。ある夜、カラオケバーで出会った2人は、互いの名前も知らぬまま惹かれ合う。だが、不運な偶然と現実の過酷さが、彼らをささやかな幸福から遠ざける。果たして2人は、無事に再会を果たし、想いを通い合わせることができるのか……? カンヌ国際映画祭審査員賞に輝いたアキ・カウリスマキのラブストーリー。北欧の街ヘルシンキ。理不尽な理由で仕事を失ったアンサと、酒に溺れながらも工事現場で働くホラッパはある夜、カラオケバーで出会い、互いの名も知らぬまま、惹かれ合うが……。 登場人物たちの横ではつねにロシアによるウクライナ侵攻のニュースが流れ、いま、私たちが生きる悲痛な現実を映し出そうとする意志が感じられる。アキ・カウリスマキ映画のなかでもかつてないほどまっすぐな愛の物語となった本作は、戦争や暴力がはびこる世の中で、それでもたったひとつの愛を信じつづける恋人たちの姿を通して、今を生きる希望を与えてくれる。 映画の中には沢山の曲が流れていた。中でも、ラジオから「竹田の子守歌」が聞こえてきた。「竹田の子守唄」♪守りもいやがる 盆から先にゃ雪もちらつくし 子も泣くしヘルシンキの人なのか日本人ではない発音の曲が、哀愁をおびて、この映画にピッタリ。 家にホラッパを招待し、新しい皿やカトラリーを買うアンサ。食事の後、男が怒ってアンサの部屋を出ていく。残ったアンサは、男の使った食器をゴミ箱に入れる。アンサの心のうちがあらわれたシーンだった。この映画は、底辺の孤独な中年男女を描いていて、ふたりから目が離せなかった。 この映画では、我が家の神様、ブレッソン、小津、チャップリンへ、私のいささか小さな帽子を脱いでささやかな敬意を捧げてみました。 アキ・カウリスマキ(監督)・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.01.13
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■ショコラ■罪深き美味しさ。フランスの小さな村に赤いマントの女性ヴィアンヌ(ジュリエット・ビノシュ)とその娘が越してきた。伝統と規律を重んじるその村で、母娘はチョコレート・ショップを開店する。その店内は見たこともない美味しそうなチョコで溢れ、村人たちは自分の好みにピタリとあわせて勧められるチョコの虜になっていく。村の雰囲気も明るく開放的になっていくが、昔からの伝統を守ろうとするレノ伯爵(アルフレッド・モリーナ)の反感を買うことに。アカデミー賞5部門にノミネートされた、珠玉の人間ドラマ。幸せを運ぶ不思議なチョコレートを売る母娘と周囲の人々との交流を描く、ハートウォーミングな感動作。★原題 CHOCOLAT★製作国 アメリカ★ジャンル ロマンス★製作年 2000年★上映時間 121分★監督 ラッセ・ハルストレム 楽しみにしていた「午前十時の映画祭」初登場の作品。クラシカルな真赤なマントで小さな村(町)にやってくる謎の女チョコレート職人と娘。時代はいつだろうと思っていたら、戦後。第一次世界大戦後?いやいや、第二次世界大戦後で1950年代後半。私は小学生の頃でつい最近やん。協会の牧師が体をゆすってエルビスを歌っていた。 舞台はフランスの小さな村というけど、皆は英語で会話。しかしネイティブではないっぽい。店は繁盛するのに、風が吹く旅に出たくなる。「予もいづれの年よりか、片雲の風に誘はれて、漂白の思ひやまず」(奥の細道」風が吹くと旅に出たくなるって、芭蕉やないかい!! スウェーデンの名匠ラッセ・ハルストレム監督。これまで「午前十時の映画祭」で上映された作品には、アカデミー賞・監督賞候補になった■『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』(85)、■ アメリカに招かれ、若きレオナルド・ディカプリオから名演を引き出した『ギルバート・グレイプ』(93)があり、本作でアカデミー賞候補作品、3本目。 人間の持つ味覚は、食欲という欲望にも直結する、まさに官能、エロスの入り口なのである。「ショコラ」はそのことがテーマになっており、ヒロインの作るチョコレートが人々の身体の奥に炎と灯す。 (映画のチラシより)・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.01.11
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■ウォンカとチョコレート工場のはじまり■夢見ることからすべては始まる。発明の天才にしてチョコレートの魔術師、ウィリー・ウォンカの夢は、亡き母との約束を果たし、一流のチョコレート職人が集まる有名な町に、世界一のチョコレート店を開くこと。彼の作りだす“魔法のチョコレート”はあっという間に皆を虜に。少女ヌードルを筆頭に彼を応援する仲間たち、そして彼の才能を妬む“チョコレート組合3人組”や、ウォンカのチョコを盗むウンパルンパに翻弄されながらもウォンカは夢を叶えようとする。 主人公、ウィリー・ウォンカ役に■『君の名前で僕を呼んで』(17)■で一躍世に知らしめ、■『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(19)■や■『DUNE/デューン 砂の惑星』(21)■などで世界中で大ブレイクし、本作でウィリー・ウォンカ役に抜てきされたティモシー・シャラメ。 ミュージカル映画なので歌ったり踊ったりできるんだとビックリした。時間の関係で吹き替えを見たけど、ティモシー・シャラメの歌声ってどんなんだろう?それにダンスも上手。チョコレートの町にやってきたウォンカが憧れのグルメアーケードを訪れるシーンがある。これって、パリのパサージュだと思っていたが、舞台はロンドンらしい。上の写真2枚は、■パリのパサージュ。■ なぜ、バレンタイン・シーズンに上映しないんだろう?と思った。帰りにチョコレートが食べたくて探したが、量が多くて断念・・・。キラキラした夢のようなミュージカルだった。■★ノッチングヒルの恋人■などで有名な名優ヒュー・グラントが、小人のウンパルンパを演じて可愛らしかった(⌒∇⌒)★「チャーリーとチョコレート工場」の前日譚(物語の開始時点より前を描いた話)。私は、「チャーリー・・・」を見ていないけど、楽しめた。★ウィリーのベッドが可愛らしい!!・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.01.09
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■窓ぎわのトットちゃん■君は、ほんとうは、いい子なんだよ。落ち着きがないことを理由に、小学校を退学になってしまったトットちゃん。新しく通うことになったトモエ学園の校長先生は、出会ったばかりのトットちゃんに優しく語りかけた。「君は、ほんとうは、いい子なんだよ。」トットちゃんの元気いっぱい、すべてが初めてだらけの日々が始まるーーートットちゃんの愉快な日常を通して見えてくる、日々のささやかな幸せ、個性の豊かさ、恩師からの教え、家族・友人への深い愛情。この冬、トットちゃんが日本中に感動と愛情をお届けします。今から約80年前、第二次世界大戦が終わる少し前の激動の時代を背景に、黒柳徹子の幼少期を自伝的に描いた「窓ぎわのトットちゃん」。日本のみならず、海を越えて多くの国で愛される世界的ベストセラー作品が、この冬、ついにアニメーションで初の映画化決定! 今から80年前の東京の山の手の暮らしが描かれていて興味深い。まず、トットちゃんの家が当時としては、超ハイカラ。 朝ごはんは、パンと紅茶で、当時のパンと焼く道具が独特すぎだし、この時代にパンを食べるのかとビックリ。氷を利用した冷蔵庫やラジオ、ピアノ、ヴァイオリン等々当時あったものは、何でも揃っている。私は戦後生まれだが子どもの頃、ここにあるものは何にもなかった。いかに黒柳家がハイカラだったかということだ。トモエ学園に行くと、子供たちはこぎれいな洋装。トットちゃんよりも10歳ほど上で今年100歳で亡くなった夫の母親が小学生の頃、洋服で小学校に来る子供は、数少なかったと言っていた。 トモエ学園は、私立で裕福な家庭の子供が通っていたのだろう。普通、小学生が電車通学なんかしないだろうが、トットちゃんは、普通に通っていた。「窓ぎわのトットちゃん」というタイトルは、トモエ学園でのトットちゃんが窓ぎわに座っていたからということを発見した。★トモエ学園は、リトミック教育を日本で初めて取り入れた学校。★自由が丘の地名と駅名は、自由ヶ丘学園(トモエ学園)からつけられた。★在籍児童の保護者に東京横浜電鉄の重役がいた関係から、廃車となった電車を譲り受け、教室として使用していた時期がある。このころに黒柳徹子が転入しており、『窓ぎわのトットちゃん』では、電車を教室として使用していたことが印象的に描かれている。★トットちゃんというニックネームは、パパが「トット助」と呼ぶから。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2024.01.06
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■2023年見た映画■は、66本。その中での気に入った映画をメモ。*番号は見た順番。★1■キャバレー■(午前十時の映画祭)★2■そして僕は途方に暮れる■★3■レナードの朝(午前十時の映画祭)★4■わたしの幸せな結婚■★5■AIR/エア★6■若き仕立屋の恋■★7■マイ・フェア・レディ■(午前十時の映画祭)★8■キャロル・オブ・ザ・ベル■★9■帰れない山★10■童年往事 時の流れ■★11■ゴーストワールド■・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2023.12.25
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■ポトフ 美食家と料理人■♪音が出ます!!そのひと口が永遠となるベル・エポック時代のフランスでは、新たな文化が隆盛し、“美食”が芸術の一つとして追求されていた。美食家ドダンと料理人ウージェニーが生みだす究極のメニューの噂はヨーロッパ全土に広がり、ある日、ドダンはユーラシア皇太子の晩餐会に招待される。しかし、豪華なだけで論理もテーマもない料理にうんざりしたドダンは、皇太子をポトフでもてなすことを決意。だがその矢先、ウージェニーが倒れてしまう。 “食”へ情熱を捧げる美食家と料理人の愛と人生を描くヒューマンドラマ。『ノルウェイの森』のトラン・アン・ユンが監督と脚本を務め、『ショコラ』のジュリエット・ビノシュが天才料理人のウージェニー、『ピアニスト』のブノワ・マジメルが著名な美食家ドダンに扮する。料理を監修したのは、三ツ星シェフのピエール・ガニェール。1880年代フランスが舞台の美食映画。台所のアンティークな鍋やフライパン、料理を作る映像や音、緑の林や花のある風景・・・。自然の風景がとにかく美しい。 監督のトラン・アン・ユンは幼い頃フランスに移住し、リヨンの映画学校を卒業。「青いパパイヤの香り」ではカンヌ国際映画祭で新人監督賞を獲得し、アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされた。以来、私は、この監督の映画は見るようにしている。「夏至」もトラン・アン・ユン監督作品。どちらも親友と見に行った・・・。「第三夫人と髪飾り」も美しい映画だった。そんな美しい風景を撮る監督だったからこの映画を見に行った。上の3つの映画は、東洋がテーマだが、今回は、西洋も西洋。19世紀末のフランス。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2023.12.23
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■きっと、それは愛じゃない■恋はもう、絶滅危惧種?ドキュメンタリー監督として活躍するゾーイ(リリー・ジェームズ)は、久しぶりに再会した幼馴染で医師のカズ(シャザド・ラティフ)が見合い結婚すると知って驚き、なぜ今の時代に親が選んだ相手と結婚するのかと疑問を抱く。興味をひかれたゾーイは、次回作としてカズの結婚までの軌跡を取材することに。「愛もなく結婚できるの?」と問いかけるゾーイ自身は、運命の人を心待ちにするも、ピンときてはハズレと気づくことを繰り返していた。そんななか、条件の合う相手が見つかり、カズは両親も参加するオンラインでお見合いを決行する。数日後、婚約したというカズからの報告を受け、ゾーイは今まで見ないふりをしてきたカズへのある想いに気づいてしまい……。 ダメ男ばかりを好きになり恋の連敗を重ねるゾーイには、ナチュラルな演技が超キュートな『シンデレラ』のリリー・ジェームズ。恋愛にじたばたもがくカッコ悪い姿を、包み隠さずストレートに演じ、共感しかない女性像を作り上げた。家族のために、親が選んだ相手と結婚しようと決意するカズには、「スター・トレック:ディスカバリー」のシャザド・ラティフ。ゾーイの母親にはオスカー女優エマ・トンプソン。監督はアカデミー賞®7部門にノミネートされた『エリザベス』で、世界的名声を獲得したシェカール・カプール。多文化が花咲くロンドンを舞台に、異国情緒あふれる豪華なウエディングシーンも見逃せない、愛に迷える時代に必見のラブストーリー!有名な熊のパティントンもペルーからの移民というくらい、イギリスは、多くの移民からなる国。主人公の幼馴染で、イギリスで産まれた、医師カズも親が進めるパキスタン出身の女性と結婚する。イギリスで産れても、イギリス社会は、彼をしんからのイギリス人と認めない。そんな葛藤も描かれている。 しかしなんといっても、超キュートな、ゾーイ役のリリー・ジェームズが一番の映画。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2023.12.21
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■ゴーストワールド■バスを待つロサンゼルス郊外の退屈な町に住む、幼なじみのイーニドとレベッカ。二人はいわゆるはみ出し者同士で、ともに高校生活や家庭に対して冷めた感情を抱いており、大の仲良しだった。高校を卒業した彼女達は二人で共同生活をする計画を立てるが、しばらくは進学も就職もせず、町でぶらぶらと時間をつぶす日々が続いていた。そんなある日、二人はいたずらで出会い系広告に応募し、その広告主であるブルース・レコード・コレクターの冴(さ)えない中年男、シーモアと出会う。イーニドは自分と同じく世間になじめずに生きている彼にシンパシーを感じ、徐々に親しくなっていく。イーニドがシーモアと仲を深めていく一方、レベッカはコーヒーショップで働き始める。働きながら少しずつ自立しようとしだす彼女と、世間一般のシステムになじめないままのイーニドの仲は段々とすれ違ってゆく。 米国でティーンの支持を得たダニエル・クロウズのコミックを映画化。多彩なファッション&音楽をちりばめ、親友同士の少女2人の友情と葛藤がおかしくも切なくつづられる。★原題:Ghost World★製作年:2001年★製作国:アメリカ★この映画、刺さりまくった。「青春」といわれる十代の少女(少年も)にとって、「青春時代」は楽しいことばかりではない。そんなことを描いた映画だった。十代の少女にとって、未来はバスを待つようなものだと思う。そのバスは、どこに行くのか?途中下車は出来るのか?いつ来るのか?来ても次のバスを待った方がいいのか?そもそも来ないかもしれない・・・。そして仲の良かった二人は違うバスに乗り、別々の人生を歩む。映画の中で、いつ来るか分からないバスを待つ老人を描いていた。♪青春時代が夢なんてあとからほのぼの思うもの青春時代の真ん中は道に迷っているばかり「青春時代」というヒット曲が、十代の不安をなんとよくあらわしているかといつも思っている。 しかし、私からいうと、二人とも私よりましだ。私は、小学校の次は、何も考えず中学に上がり、高校も何も考えずにに行った。高校に入った後、この後どうするのかと怖かった。高校を卒業するした後、なりたい仕事、給料はいくら欲しいなど思う余裕もなく雇ってくれるところに就職した。私は、働かなければならなかったのだ。この先、どんな未来が待っているのかと不安になり、働きながら、好きだった英語を習いに行った。何かやっていないと不安で仕方がなかったから・・・。 高校生二人を演じるのは、「アメリカン・ビューティ」のソーラ・バーチと「ジョジョラビット」で主人公の母親を演じたスカーレット・ヨハンソン。映画が作られた2001年、二人とも10代だったが、今や、30代と40代。★イーニドの部屋にあった、箱形の棚がかわいかった。(^▽^)/■YouTube・ロザンの楽屋:漠然と不安な方■・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2023.12.16
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■ボルサリーノ■1930年代のマルセイユ。チンピラのロッコ(アラン・ドロン)が刑期を終えて出所すると、恋人だった女がフランソワ(ジャン=ポール・ベルモンド)というペテン師と付き合っていることを知る。殴り合いの大喧嘩の末、友情で結ばれた二人はコンビを組むことに。裏社会を支配するボスたちを排除し、自分たちが天下を取ることを決意した二人は、新しい仲間を集め、武器を揃え、遂に顔役の一人を射殺。二人は暗黒街の大物に成り上がっていくが――。 『勝手にしやがれ』のベルモンド、太陽がいっぱい』のドロン、当時フランスのトップスターであり、良きライバルだった二人が、ダブル主演として初のタッグを組んだギャング・アクション・ドラマ。最終的にタイトルの並びで揉め、裁判にまでなったのはご愛嬌。イタリアの有名な帽子ブランドを引用した題名は、ドロンによる命名。★1970年製作/125分/フランス・イタリア合作★原題:Borsalino★配給:メダリオンメディア★公開日:1970年6月13日(日本初公開) 映画の最初は、アラン・ドロンが出所するところから始まる。その時のスーツが少しおかしいなと感じていた。上着の丈が短いのだ。帰って調べたら、「当時高級だったボルサリーノ帽を纏ってもおかしくないような短い上着丈とラッパズボン」とあった。劇中の2人の衣装は合わせて43着だそうだ。 普段、町行くひとは、中折れ帽ではなく、ハンチングがほとんどだった。「この映画の見所は、ファッションやインテリア、音楽でもある。」という。1930年代は、アールデコ善氏時代。華やかなファッションやインテリを期待していたが、女性のファッションは、1930年らしさをあまり感じなかった。インテリアも、アールデコは、賭け事の店のシーンのが目立つ程度。アールデコ大好き人間の私には少し物足りなかった。■帽子:ボルサリーノについて■世界中の紳士達が、こぞって愛用するクラシックなハット(中折れ帽)といえば、世界最高峰と称されるイタリアの名門帽子ブランド、ボルサリーノ。創業者であるジュゼッペ・ボルサリーノは、幼い時より帽子工場で働き始め、その後、技術向上を目指してフランスへと渡ります。フランスから帰国後した1875年にパリで自らの工房を開いたことを契機にブランドを立ち上げました。もともと、生活水準が豊かな人に向けて最高品質の帽子を提供するというコンセプトのもとブランドを立ち上げており、パリ万博でグランプリを獲得したのを皮切りに、ハット界の名流として世界中のセレブから愛用される様になりました。その様な背景を持つボルサリーノは、ブランド創業から150年以上経った今でも、世界中の紳士たちから愛用されており、名門帽子ブランドとしての地位を不動のものにしています。■午前十時の映画祭■・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2023.12.14
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■翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~■そうだ関西、行こう。その昔、東京から蔑まれていた埼玉県人が、壮大な茶番劇の末に通行手形を撤廃し、関東に平和が訪れた。埼玉解放戦線を率いる麻実麗(GACKT)と壇ノ浦百美(二階堂ふみ)は、さらなる平和を求めて活動(=日本埼玉化計画)を推し進めていたが、埼玉県人は横の繋がりが薄いという問題が浮上する。麗は埼玉県人の心を1つにするために、越谷に海を作る無謀な計画を打ち立てる。美しい白砂を持ち帰るために、百美を残し、和歌山県の白浜を目指して解放戦線のメンバーとともに大海原に出るも、船が嵐に巻き込まれて難破し、麗は独り和歌山の海岸に漂着する。そこで麗は、滋賀解放戦線の桔梗魁(杏)と運命的な出逢いを果たす。 当時の関西は、大阪府知事の嘉祥寺晃(片岡愛之助)、その妻の神戸市長(藤原紀香)、京都市長(川﨑麻世)らの支配下にあり、滋賀県人、和歌山県人、奈良県人らが非人道的な扱いを受けていた。白浜も大阪人のためのリゾート地になっており、通行手形のない者は入ることができず、そこには和歌山解放戦線のリーダーである姫君が囚われていた。嘉祥寺が恐ろしい計画を企てていることを知った麗と桔梗、そして百美たちは、暴走する嘉祥寺を阻止することはできるのか……!? 埼玉県に対する自虐ネタが散りばめられた魔夜峰央のギャグ漫画「翔んで埼玉」の実写化シリーズ第2弾。前作に引き続き、武内英樹が監督、徳永友一が脚本を担当し、麻実麗役のGACKT、壇ノ浦百美役の二階堂ふみらが続投する。また新たに、滋賀の貴公子、桔梗魁役に『キングダム 運命の炎』の杏、大阪府知事の嘉祥寺晃役に片岡愛之助らが出演する。●映画メモ●★滋賀県が怒ると「琵琶湖の水、止めたろか」と言う滋賀県人のギャグがあるが、今回は、大阪との戦いで本当に琵琶湖の水をとめた。★滋賀県って今でこそ、京都の家来的に言われることが多いけれど、昔は、石垣集団の穴太衆、鉄砲を作る国友衆、忍者集団、甲賀衆と特別な技能を持つ集団のいた所だ。京都や大坂に近く、伊勢にも近い。比叡山延暦寺や彦根城、安土城など城の数も多く日本でも有数の場所だったのだろう。 関西って小さなエリアに本当にいろんなキャラクターの府県があるなと感心した。そんな関西の各県の描き方がおかしくて笑った。★大阪府★関西圏中枢の都市。東京に一定のアレルギーを持つ。ご飯のおかずに粉ものを食すほど粉が大好き。★京都府★本音が全く読み取れない恐るべき人々が住む日本の古都。今でも都は京都だと思っている。★奈良県★1300年以上、時が止まったままで大量の鹿が生息している。★兵庫県★神戸と芦屋だけが特出して都会指数の高い県。神戸は万年、横浜とハイカラな港町争いを繰り広げている。★滋賀県★琵琶湖が大半を占め住む陸地が無いとされる県。ナンバープレートの姿形からゲジゲジと揶揄されている。★和歌山県★美しい砂を持つ“白浜”を有し白と黒が混在した奇妙な生き物が多数生息する未開の地。(パンダのこと。(* ´艸`)クスクス)★三重県★かつて近畿圏であったが中部地方へと逃げて行った幻の県。 ★隣に座った若い男性二人が、関西の次は、東北がいいと言っていた。((´∀`))ケラケラ■翔んで埼玉■2019・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2023.12.06
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■さよなら ほやマン■ぼろっぼろだけど最高の愛。宮城県のとある離島で暮らすアキラは、夏はホヤ漁をしながら一人前の漁師を目指している。生まれつき障がいを抱え、船に乗ることのできない弟のシゲルと共に、島民たちの助けを借りながらなんとか暮らしていたが、行方をくらました両親と莫大な借金に苦しめられていた。そんななか、都会からやってきたワケありの漫画家、美晴が兄弟の住む家を売ってほしいと訪ねてくる。 ホヤ漁が盛んな宮城県の離島を舞台に、人生の大ピンチを迎えた兄弟とワケあり漫画家の奇妙な共同生活を描いたヒューマンドラマ。バンド「MOROHA」のMC、アフロが主人公のアキラ、「大病院占拠」の呉城久美が東京からやってきた漫画家の美晴、NHK連続テレビ小説「ブキウギ」の黒崎煌代がアキラの弟シゲルをそれぞれ演じる。長編デビューとなる庄司輝秋が監督と脚本を担当する。 私は、ほやというものを食べたことがないどころか、存在もしらなかった。「ホヤ」は、成長過程で変態する動物として知られ、幼生はオタマジャクシ様の形態を示し遊泳する。漢字による表記では、古くには「老海鼠」、「富也」、「保夜」などの表記も見られる。ホヤの名は、「ランプシェードに当たる火屋(ほや)にかたちが似ている」から、または「ヤドリギ(ほや)にそのかたちが似ている」から。またマボヤはその形状から「海のパイナップル」と呼ばれることもある。なお、俗称でホヤガイ(海鞘貝、ホヤ貝)と呼ばれることがあるが、軟体動物の一群に別けられる貝類とは全く分類が異なっている。 頭が少し弱い弟役に「ブギウギ」の六郎(スズ子の弟)役の黒崎煌代が出ていた。彼は、「ブギウギ」でも演技を絶賛されているが、この映画でも、役になりきっていた。この映画は、東日本大震災の12年後を描いている。もし、震災で家族を亡くして人が見たらつらいだろうなと思った。 漫画家、美晴は、子どもの頃、親に暴力を受けていたのではないだろうか?と感じた。それがトラウマとなっているから、人に暴力を振るったり、暴言を吐いたりする。親を亡くした兄弟と親から暴力を受けていた女性と・・・。この映画は、そんな三人に再生の物語だった。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2023.11.11
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■私がやりました■この犯罪は、誰のもの?有名映画プロデューサー殺害の容疑者として連行されたのは新人女優のマドレーヌだった。正当防衛を主張する彼女は、親友の新米弁護士ポーリーヌと共に法廷へ上がる。鮮やかな弁論と感動的なスピーチによって裁判官や大衆の心をつかみ、無罪を勝ち取ることに成功したマドレーヌ。「悲劇のヒロイン」として一躍時の人となったマドレーヌの前に、自身が事件の真犯人だと主張する、かつての大女優オデットが現れる。 有名プロデューサー殺人事件の“犯人の座”を巡り、3人の女性が駆け引きを繰り広げる姿をユーモアを交えて描きだすクライムミステリー。◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ アールヌーボーやアールデコという装飾スタイルが大好きで、「私がやりました」の予告編を見てから見ようと思っていた。 舞台は1935年、パリ、アールデコスタイルの真っただ中。新進女優・マドレーヌ、彼女の親友・新米弁護士ポーリーヌという登場人物の女性たちの普段着は、アールデコ満載ということではなかった。しかし弁護士・ポーリーヌの法衣姿は、美しくて・・・。劇中劇は、舞台装置、衣装、音楽が、思いっきりアールデコで満足。気軽に楽しめるコメディ映画だった。 新進女優・マドレーヌ、彼女の親友・新米弁護士ポーリーヌは、貧しいからルーム・シェアしているのかと思いきや、裕福になっても一つ屋根の下で・・・。これは同性愛を暗示しているのかなと思った。監督のフランソワ・オゾンが同性愛者(ゲイ)と公表しているので・・・。◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆下の写真は、アールデコの町、ニュージーランド、■ネイピア■■ネイピア2■・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2023.11.09
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■人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした■幸せになりたい。芸能界を引退した元アイドルの安希子は、幸せをつかもうと一般企業で働き、夜は恋活に精を出す日々を送っていた。しかしある日、駅で突然足が動かなくなり、仕事へ行こうとしても体が拒否するようになってしまう。仕事を辞めたことで収入が途絶えた彼女は、56歳のサラリーマン、ササポンの暮らす一軒家に居候することを決意。2人の一風変わった同居生活が幕を開ける。アラサーを迎えた元アイドルと、中年サラリーマンの奇妙な同居生活を綴った元SDN48、大木亜希子の同名小説を実写映画化。乃木坂46の元メンバーで、『パンとバスと2度目のハツコイ』の深川麻衣が主人公の安希子、『アンダーカレント』の井浦新が安希子のルームシェア相手となるサラリーマンのササポンを演じる。恋愛や将来の不安を綴った悩める女子物語。「あ、人生に詰んだ」ある日、駅で突然、亜希子の足が動かなくなった。仕事へ行こうとすると体が拒否する。彼女は元アイドル。芸能界で挫折後、新たな幸せを摑むため、一般企業に就職し、夜は恋活に励んでいた。収入も途絶えた亜希子は、五十六歳のバツイチ会社員「ササポン」が住む一軒家に居候することを決断するーー。★映画を見ながら、私だったらどう生きるかといつも考える。元アイドルで仕事もなくなった主人公・亜希子の残高は、10万円。私だったらどうするか?私だったら、まずホステスになる。もちろん、一年までの期限付き。ホステスは、元アイドルだったというからそこそこの可愛らしさがあって、人気も出るのではと思う。そこで、100万円くらい蓄えてから、ライターの仕事につく。ホステスという経験を書けば、ライターとしての仕事も増えるのではないかと思うんだけどどうなんだろう?★もう一つ、亜希子に言いたいのは、明確な目標を持てということ。「幸せになりたい!!」と思いながら、明確な目標を持たずに生きているから、幸せを逃すのではないのか?その点、元タレントの彼女の友人は、地味な結婚をした。相手は、金持ちでもイケメンでもないがなにより心の平穏を得た。美女の友人は、自分から男性に結婚を申し込んだそうだ。明確な目標が彼女を幸せな結婚に導いたといえる。★この映画の中には、名言が多い。「死にたい」と友人に電話した亜希子に友人の女社長は「ハワイに行きたいみたいな感じで死にたいってゆうな」という。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2023.11.06
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■春画先生■この世界に一目ぼれ。妻に先立たれた高名な春画研究家の芳賀一郎(通称:春画先生)は、世捨て人のように一人研究に没頭している。代わり映えのしない日々を送る春野弓子は、そんな芳賀と出会ったことで春画の持つ魅力に心を奪われていくと同時に、彼に恋心を募らせていく。そこに芳賀が執筆する「春画大全」の完成に熱中する編集者の辻村や、芳賀の亡き妻の姉が現れたことで大きな波乱が巻き起こる。江戸時代のエンタテインメントとして多くの人に愛された春画の魅力を描くコメディ。『さよならくちびる』の塩田明彦が監督と脚本を手掛け、「きのう何食べた?」の内野聖陽が春画先生こと芳賀一郎、北香那が春画先生の弟子となる春野弓子をそれぞれ演じる。 映画を見る時、しっくりこない時は、いつも「?」と心の中で思いながら見る。この映画は、「??」がいっぱいだった。★春画先生は、春画で暮らしているというが、「浮世絵」ならともかく「春画」にそれだけの需要はあるのか?★主人公、20代の春野弓子は、ちらっと見た春画をもっとよく見ようと、春画先生の所を探しながら行くのだが、そんなことあるがろうか?★春画先生の家には、和服にかっぽう着の家政婦がいて、この家で働くには和服でないといけないという規則がある。★喫茶店に勤めている弓子は、週2日、先生の家で働くことになるが、そんな簡単に喫茶店のシフトって変えられるの?★春画を見る会みたいなのがあり、男女正装(?)して行くのだが、こんな会あるのだろうか?とまあ、ツッコミどころ満載。ヒロインは、もっと有名な人がよかったのでは?と思ったが、服を脱ぐシーンがやたら多かったのでなるほど、有名な女性は出ないはなと納得。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2023.10.28
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■アアルト■アルヴァの隣には、アイノがいた。フィンランドを代表する建築家にしてデザイナーのアルヴァ・アアルト(1898-1976年)。不朽の名作“スツール60”、アイコン的アイテムと言える“アアルトベース”、そして自然との調和が見事な“ルイ・カレ邸”など、優れたデザインと数々の名建築を生み出した。そんなアルヴァ・アアルトのデザイナーとしての人生を突き動かしたのは、一人の女性だった……。“幼い頃、アアルトが設計した図書館で過ごし、彼の建築の虜になった”と語るフィンランドの新鋭ヴィルピ・スータリが、同じ建築家だった最初の妻アイノとアルヴァの手紙のやりとり、同世代を生きた建築家や友人たちの証言などを盛り込みながら、その知られざる素顔を躍動感溢れるタッチで描き出す。 アアルトの作品という椅子がテーブルは、ネットでよく目にする。有名な北欧の家具デザイナーということは知っていたので見に行った。しかし、建築もするとは知らなかった。 また、彼の妻アイノが彼の作品に大きく関わっていたこともはじめて知った。彼の作品には、妻アイノが1949年に死ぬまで「アイノとアルヴァ」と署名していたそうだ。 アールトと、妻アイノがデザインしたガラス食器はイッタラ社が製作している。うねうねと波のようなデザインのフラワーベースは、北欧スタイルのインテリアの人気からか、最近よく見る。「アールト」はフィンランド語で「波」を意味するそうだ。 大好きな動画■旅するように暮らし旅するように・・・■の動画に憧れのペンダントライトがあるが、これもアアルトの作品だったのかと納得。欲しい・・・。(うちには似合わないけど・・( ;∀;))映画館の入り口には、アアルトのスツールが数脚置かれていた。アアルトに 興味ある人ってどんな人なのだろうと映画館の客層を見たら、30代~40代らしき女性が多かった。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2023.10.24
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■ゆとりですがなにかインターナショナル■人生、山あり谷あり ゆとりナシ!?30代半ばを迎えた“ゆとり3人組”にターニングポイントが訪れようとしていた。家業の酒屋を継いだ正和は、夫婦仲の不和だけでなく、家業の契約も打ち切り寸前に。そして小学校で教師として働く山路は未だに女性経験がなく、中国での事業に失敗したまりぶはフリーターになってしまった。そんな彼らにZ世代や働き方改革など、新時代の波が襲いかかる。「ゆとり世代」と呼ばれるアラサー男子3人が仕事や家族、恋、友情に翻弄されていく姿を描いた連続ドラマ「ゆとりですがなにか」の劇場版。“ゆとり3人組”を演じた岡田将生、松坂桃李、柳楽優弥をはじめ、安藤サクラ、仲野太賀、吉岡里帆、島崎遥香らが続投するほか、木南晴夏、吉原光夫、上白石萌歌、加藤清史郎が新たに出演する。●ゆとり世代(1987年から2004年)ゆとり世代とは1987年(昭和62年)から2004年(平成16年)に生まれた世代のことを指す言葉です。豊かな人間性を育む目的で始まった「ゆとり教育」を受けた世代であることからゆとり世代と呼ばれています。ゆとり世代もこれまでの世代とは大きく価値観が異なり、仕事よりもプライベートを優先する傾向がある、全体的に主体性がない世代であると言われています。 脚本が宮藤官九郎というので見た。クドカンこと宮藤官九郎は、「あまちゃん」を見ても分かるけれど、小ネタがいっぱいあって楽しい。この作品も、ゆとり、Z世代、コロナ、リモート、パワハラ、多様性・・・と現代社会の問題点が小ネタとして巧みに組み込まれていて笑った。■〇〇世代■時代が変われば種類も増える!○○世代一覧★大正世代(1912年~1926年)★日本語世代★昭和一桁世代(1926年~1934年)★焼け跡世代(1935年~1946年)★団塊の世代(1947年から1949年)★しらけ世代(1950年?1964年)★バブル世代(1965年から1970年)★氷河期世代(1970年から1983年)★プレッシャー世代(1982年から1987年)★ゆとり世代(1987年から2004年)★さとり世代★ミレニアル世代★Z世代 ちなみに私は、団塊の世代。●団塊の世代(1947年から1949年)終戦の翌年に生まれた1947年(昭和22年)から1949年(昭和24年)生まれた世代のことを「団塊の世代」と言い、第一次ベビーブーム期に生まれた世代でもあります。この世代だけで約800万人が出生したと言われています。また、2007年(平成19年)にはこれらの世代が一斉に定年退職する歳となることから労働者不足が懸念されメディアなどで2007年問題と呼ばれ大きく取り上げられました。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2023.10.21
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■ラ・ボエーム ニューヨーク愛の歌■夢に生きた 愛にもがいた 永遠を信じた大晦日のニューヨーク。画家のマルチェッロ(ルイス・アレハンドロ・オロスコ)、詩人のロドルフォ(シャン・ズウェン)、哲学者のコッリーネ(井上秀則)、ミュージシャンのショナール(マイケル・リード)の4人は、暖房のつかない薄暗い屋根裏部屋で寒さに耐えながら、その日暮らしの毎日を過ごしている。生活は困窮していたが、それぞれが夢を抱き明るく前を向いて生きていた。大晦日、執筆を急ぐロドルフォを残し、マルチェッロ、コッリーネ、ショナールの3人は臨時収入を握りしめて街へ繰り出すことに。ところが、街はパンデミックで閑散としていて、時折マスク姿の若者が行き交うだけであった。そんななか、突然停電が発生、ロドルフォが残る屋根裏部屋は真っ暗になってしまう。そこへロウソクの灯を借りようとミミ(ビジョー・チャン)がやって来る、ロドルフォは、彼女に一目で恋に落ちてしまうのだった……。 オペラ『ラ・ボエーム』を大胆にアレンジし、現代NYに生きる若者たちの青春を謳い上げたミュージカル。私は、ミュージカルが好きなので、この映画を選んだのだが、私の選択ミスだった。全編、歌、しかもイタリア語。プッチーニの「ラ・ボエーム」をパリからニューヨークに、時代を19世紀半ばから現代に置き換えた物語だそうだ。 オペラが好きで知識がある人には、いい映画なのだろうが、私は、無理だった。主演女優男優とも中国人。オペラ=ヨーロッパという意識があるので、ここもすっきりしなかった。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2023.10.19
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■ストールン プリンセス キーウの王女とルスラン ■愛する人を守るため、いま戦う・・・。騎士を夢見る役者のルスランと、自由を求め外の世界に飛び出した王女ミラはお互いの素性を知らないまま恋に落ちる。そんなある日、ルスランの目の前でミラは悪の魔法使いチェルノモールに連れ去られ、彼女の愛の力はチェルノモールの魔力に変えられてしまう。愛するミラを救い出し、真実の愛は魔法よりも強いことを証明しようと旅に出発したルスランだったが、様々な困難が彼を待ち受けていた。身分違いの恋に落ちた男女が、愛の力で悪の魔法使いに立ち向かう姿を描いたウクライナ発のアニメーション。2022年2月から始まり、今なお続くウクライナ侵攻。自分に出来ることはないか、ウクライナの映画業界に少しでも貢献したいという思いから、Elles Films(エルフィルムズ)の粉川がウクライナ・キーウにあるアニメーションスタジオ・nimagradが制作した本作の日本配給権をほぼ全財産で購入。その後、全国規模での劇場公開/日本語吹替版の制作を行うために、2022年9月末から11月末までクラウドファンディングを行った。すると日本中から応援の声が届き、集まった金額は約950万円/685人 。その盛り上がりを受け、本作品の趣旨に賛同する日本の映画企業も集まった。そんな平和を願う人々の心を動かした本作の日本語吹替版がついに2023年秋、公開!「ウクライナのアニメって??」とはじめ私は思っていたが、この映画は、そんなウクライナへの思いから上映されたのだった。 内容は、思った以上によかった。騎士を夢見る役者の主人公ルスランが囚われの姫を探して怪物と闘うよくあるストーリーではあるが色使いがきれいだった。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2023.10.14
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■ロストキング 500年越しの運命■これは運命の出会い?!二人の息子の母であるフィリッパ・ラングレー(サリー・ホーキンス)は職場で上司に理不尽な評価を受けているが、別居中の夫ジョン(スティーヴ・クーガン)からは生活費のために仕事を続けるよう促され、苦悩の日々を過ごしていた。ある日、息子の付き添いでシェイクスピアの『リチャード三世』を観劇したことで、彼女の人生は一変する。シェイクスピアの史劇により冷酷非情な王として名高いリチャード三世も、自分と同じように不当な扱いを受けてきたのではないかと疑問を抱いた彼女は、リチャード三世の真の姿を明かそうと遺骨探しに没頭していく……。500年以上にわたり行方不明だった英国王リチャード三世の遺骨を発見したアマチュア歴史家の実話を映画化。 薔薇戦争の末期、世の中に平穏が訪れようとした頃、醜悪な容姿と不自由な身体を持つグロスター公リチャードは、王となることで全ての人々を嘲笑し返そうと屈折した野心を燃やしていた。やがて彼は兄王エドワード四世の病死を契機に、暴虐の限りを尽くして王位を奪う。しかし、明晰な頭脳を誇ったはずの彼にも思わぬ誤算があったー。シェイクスピア初期の傑作を、原文のリズムにこだわった名訳でおくる決定版。 リチャード三世のイメージは、シェイクスピアによって悪名高き王として決定付けられた。一方で、リチャード3世の悪名はテューダー朝によって着せられたものであるとして、汚名を雪ぎ「名誉回復」を図ろうとする「リカーディアン (Ricardian) 」と呼ばれる歴史愛好家たちもおり、欧米には彼らの交流団体も存在するという。 しかし2012年9月に遺骨が発見されるまで埋められた場所も分からなかったそうだ。遺骨発見までの物語を歴史好きな素人目線から描いている。しかも、主人公は、夫と別居、難病を抱えている。女だから、病気だから、アマチュアだから。レッテルで評価され本気に取り上げられないなか折れずに走り続けるフィリッパ。ひとりの主婦の情熱が歴史を覆した驚きの実話! 調査が終了した遺骨はレスター大聖堂(英語版)に「国王の礼をもって」再埋葬された。その時のベネディクト・カンバーバッチ(遺体のDNA分析で血縁者と判明)の朗読によって捧げられことにビックリ!!■イングランド王 リチャード三世■■リチャード三世の発掘と再埋葬■★ベネディクト・カンバーバッチ、作品★★「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」★「1917 命をかけた伝令」★「ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ」など見たことがある映画も多い。ベネディクト・カンバーバッチは、2018年5月、ハリウッドの男女賃金格差問題に関し、これからは女性共演者にも平等な出演料が支払われる作品にのみに出演する考えであることを明らかにした。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2023.10.12
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■こんにちは、母さん■あなたは、ほんとうに母さんで、ときどき、ほんとうに女の人だ。大会社に務める神崎昭夫は、人事部長として日々精神を摩耗している。加えて家庭内での妻との離婚話や大学生になった娘の舞との関係に悩んだ昭夫は、久しぶりに東京下町に住む母、福江のもとを訪れる。しかし、以前は割烹着を着ていたはずの母親が艶やかな服を着て、イキイキと暮らし、さらに恋愛までしているようだ。実家にも居場所がないことに戸惑う昭夫だったが、母や下町の人々との交流を通して、見失っていたものに気がついていく。 東京の下町を舞台に、変わらない親子の絆を描いた永井愛の同名戯曲を映画化。『母べえ』『母と暮せば』に続く「母」3部作として、山田洋次監督がメガホンをとり、吉永小百合が主演を務める。「鎌倉殿の13人」の大泉洋が吉永演じる福江の息子、昭夫を、『母性』の永野芽郁が昭夫の娘である舞をそれぞれ演じる。 91歳・山田洋次監督の作品。画面がレトロだ。★舞台が、東京の墨田川近くの向島の小さな庭のある一軒家。今の時代、東京で一軒家ってある?固定資産税いくらかかる?★主人公・昭夫(あきお)の実家は、足袋屋。 足袋屋っていえば、「ムー一族」を思い出すのは、私だけ?創業90年の足袋屋「うさぎ屋」が舞台で大好きだった。これは、1977年の作品でその頃でも「足袋屋」という職業は絶滅危惧種の仕事だったのに21世紀の今、やっていけるの?と私は心配になる。まあ、芸者さんや相撲取りがいるからいけるのかな?★部屋もレトロだし、小道具が全て木で出来ていてプラスチックのかけらもない。これは、監督の美意識なのかなぁ?★そして吉永小百合という女優がレトロ。78歳で主役ってすごい!!山田監督が「吉永さんは、お婆さんになりにくい」と言っていた。体がしっかりしていて、お婆さんの感じがないのだ。その陰てスクワットや運動をして、体を鍛えているのだ。 ところで、皆の理想のどんなお婆さんは、誰だろうと考えた。私の理想は、八千草薫。吉永小百合ではない。 最期に、これは???と思ったこと。設定として、神崎昭夫は、50歳手前。うちの娘と同じくらいの年齢だ。その息子に「あんた、この家で産まれたのよ」という母・福江。産婆さんがどうとかいう福江に対して、いやー、50年前のしかも東京のど真ん中の出産は、絶対に病院でしょ!!と私はツッコんだ。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2023.10.04
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