私訳・源氏物語

私訳・源氏物語

PR

プロフィール

佐久耶此花4989

佐久耶此花4989

カレンダー

バックナンバー

November , 2025
October , 2025
September , 2025
August , 2025
July , 2025
June , 2025
May , 2025
April , 2025
March , 2025
February , 2025

キーワードサーチ

▼キーワード検索

May 25, 2008
XML
カテゴリ: 最近のこと



 私は相談机に広げていた本や辞書、パソコンを端に引き寄せながら「男性も女性も区別はありませんが・・・。」と、腎陽と腎陰が精力の源であることをお話しました。
 けれど彼らはそんなことよりそのクスリがどんなものか、いくらするのかが知りたいらしく、「どれなの?」と急かします。

 私はしかたなく説明を諦めて「補腎陽」の漢方薬を出すと「高いんだねー!」、「なんだ、そのときだけ飲むんじゃないんだ」、「こんなにいらないんだけど」と異口同音に言います。そのうちの一人が「目が疲れる」と言えば、もう一人は「更年期の漢方薬って、なに?」と口を挟み、「花粉症なんだけど、何かない?」と賑やかです。

 結局「目が疲れる」といった男性に肝陰を補う芍薬甘草湯を一週間分売りましたが、忙しくて慌しくて、あのすてきな3人組が帰った後は、私が一人ぽつんと取り残されたような気分になりました。

 そのすっきりしない気持ちの中には、もう少しゆっくり不調感を聞いてあげたかったという思いと、もっとしっかり説明したかったという不全感がありました。目の疲れだって虚実があります。私は虚を補ったのですが、加えて清熱もしたほうがよかったかもしれません。更年期というなら、杞菊地黄丸もお勧めしたいところです。それより手っ取り早く、開竅薬を売ったほうが良かったのかしら・・・。

 なんだか反省点ばかりが気になってしまうのですが、それでも新しいお客様、しかも若い男性が躊躇なく来てくださったことに喜びを感じた一日でした。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  March 9, 2017 07:32:15 PM
[最近のこと] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: